第7回 上川流域協議会 要旨


日時: 平成16年 1月19日(月) 18:30〜21:00
場所: 諏訪市役所 5階 大会議室



 議事内容

会員からの意見を発表(会員から提出された意見書を中心に)



 決定事項

次回協議会は、今回の会員からの提案に対し、他の会員から意見を述べてもらい、議論を進める。



 議 事

会員から提出された意見書について

【1】 流域対策、基本高水の再検討と河川改修計画の3つは密接な関係にあり、切り離すことはできない。
河川改修計画は今までどおり議論を進め、基本高水についてはワーキンググループを設け並行して進めてはどうか。また流域対策の検討に時間がかかるのは理解するが、(県からの)原案がなくてもゼロから作り上げていくことができる。
基本高水の検証については、中央の画一的なコントロールによらず、自分たちのものは自分たちで決めたルールで守るという共通認識に立って、長野から発信していきたい。

理念は各自違っており、共通にしようというのは難しい。理念ではなく実際に生命と財産を守る案の具体的な議論をすべきだ。
上川部会では基本高水を前提として議論を進めると言うことになった。基本高水の議論は別の場にして、ここでは上川部会の成果を踏まえた議論で進めてもらいたい。

上川部会で基本高水の問題では結論を出していないが、知事答申になったとき検討するべき大きな1項目として答申している。基本高水は決定されたものではなく、暫定的にダムのときの数字で進めようというものであって、再検証は長期計画の中で行っていくべきである。

本提案は、今後議論のなかで生かしていくものとする。


【2】 上川部会の案(上川流域総合治水対策基本案)をほぼ踏襲した案を提案する。
皆さんの同意が得られれば第一次上川流域協議会の報告書としたい。
できれば県からより具体的な資料の提示と説明を受け、皆さんから意見を伺いたい。
皆さんの意見が一致するとすれば、私の提示した案が適当ではないか。

この案には、基本高水の検証がされた場合の修正プログラムが盛り込まれていないのではないか。

県の案は下流に行けば行くほど問題が多い。河床掘削を新六斗橋のあたりまで行うと反対を受けるだろう。もしこの提案(県原案よりも小規模)のように河口部分の掘削を行うことが可能ならば、この案の方が良い。

宮川と上川の流量配分の検討については疑問。宮川については災害で大改修がされ、基本的に1/50確率の70m3/sで改修され、新井地区の取飜川下流あたりでは40m3/sで完ということになっている。
住民の皆さんの協力でこの改修がされているので、流域対策での改修をお願いしたい。流量配分を検討していくことには疑問を持っている。これ以上の改修工事を行うというのは地元としては考えられない。

県の原案とを較べると、河口の部分で大きく違うがあとはほぼ同じ。県のイメージ図を詰めていけば同様になる。これから具体的な改修の議論の際討論の対象として議論したい。 


【3】 今、県は河川整備計画の認可を国から受けなくてはならない。それは行政の手続きのこともあるが、住民のためでもある。災害はいつ起こるか分からないので、手を付けられるところから手を付けて行かなくてはならない。
現在県から提案されている計画は、非常に部分的な計画であるが、国の認可を早期に取って着手するためには、この協議会の中で検討し、整備計画として申請して良いのではないか。
ただ、それと同時に総合治水対策に関する検討も別に行っていくという枠組みと手順が必要。
国の認可が下りた後、その予算はまず堆砂や弱堤部から先に使われるべきだ。


【4】 上川部会でも、1/50で先に着手する提案がされている。県の提案を原則として認め、幾つかある問題についてはゆっくり議論していけばよい。緊急対策として別途計画を作り、二本立てで国に出したらどうか。

早急に河川改修に着手していくことが望ましい。部会報告の踏襲で良いと思う。
ただ河川の森林化や野鳥保護区の拡大という表現については、生命・財産の安全という点から厳しく検討していく必要があるのではないか。

ラブリバーを再検討という提案だが、逆に河川を大いに利用するという点で検討して頂きたい。地元の人は川を大いに利用してきた。川を利用できないようなことがあってはならない。
また通勤バイパスは河川敷にあるので利用すれば良い。市に管理を任せる部分を大きくして、利用するようにして欲しい。

川を利用し、水に親しめる施設の充実というのは良い。しかしマレットゴルフは水に親しんでいるものとは思えない。

もっと現状を残しながら進められないか。大きな工事をせずに河川改修ができないかというのが直感的な感想だ。

この協議会は決定機関ではなく提言をする機関だ。きちんとした前提の下、県に計画を作ってもらい、それに対し提言をしていったらどうか。後で変更するから、というような計画を国が認めるはずがない。

蓼科ダムが中止になり、私どもの水田では水がなくて非常に困っている。このため、大深沢のため池は優先順位として上に上げておいて欲しい。

茅野の中でどこに水が足りなくてどこに水があるのかという需給調査が必要だ。一番必要なところから先にやっていかなくてはならない。利水問題は優先には入れ難いと考える。

大河原堰の関係者として、本来は一番水が不足する地域だというのは分かっている。優先にしてもらい、関係者の論議がすぐ始まっても良い。小委員会などで検討を始めてはどうか。

ダムができるという前提のもと、豊平ほ場に土砂を受け入れてきた。ダムが無くなったからといって優先で無くなるという認識では困る。利水を軽く考えてもらっては困る。

検討委員会の答申にも水の不足についてしっかり明記してある。ダムは単に水を貯めるということで、権利関係はない。

ため池をある方向から見れば利水だが他方から見れば流域対策だ。そうして全体的にみることが大切だ。議論を進めて案をつくっていったらどうか。

具体的に河川改修に入っていく中で、利水については協議会の場だけでなく、直接県としての対応も必要だ。

Q:
長・短期計画に分けて行っていくという点について、県の考え方はどうか。

〈諏訪建設事務所長〉
利水についての考え方は、今すぐでないといっても5年10年というスパンのことであり、そんなに長い期間ではないと認識している。
優先工事と河川整備計画の関係については、1/50確率の改修計画で整備計画を取ることは、そうした提言になれば可能だと考えている。
優先工事計画については、そうした提言をいただければ工事の進め方として十分可能である。

Q:河川整備計画の修正というのは可能なのか。

〈諏訪建設事務所長〉 
流域対策が途中で十分実効性のある対策が出てきた場合に変更ができると聞いている。

ラブリバーについて、代替地を探すというところまでは削除して欲しい。
地元の人たちが現在利用している部分は大いに利用できるよう、妥協点を探していってもらいたい。

長期的視点に立って、あの場所にマレットゴルフ場がある必要はない。どこか別に場所があれば良いのでは。

ああいうものがたくさんある川の方が望ましいと思う。数年に一度マレットゴルフ場に水がつく程度であり、あんなところをいじる必要はない。

マレットゴルフ場については、高水敷の掘り下げを県が行い、後は諏訪市でやるという方向が出されて進んできたもの。茅野市としても、マレットゴルフ場を作ってもらいたい。これが遊水地の機能も果たせる。あることによって災害になるならともかく、そういう施設ではない。
通勤バイパスについては交通量の面から、その代替ルートが見つかるかどうか。
まず長期計画があって、その中で施工は優先順位をつけて欲しい。

マレットゴルフ場を半分削るという県の案は、住民が望んでいることを県が汲んだということ。これで流量が確保できるのであればそれを尊重すべきだ。


その他意見等

 こうした協議会が行われているのは全国的にも珍しい。全国でダムが中止になったところで代替案が出たところはほとんどない。淀川水系では昨年9月原案が出て、12月に意見書が出ている。
行政も意欲を持って進めようとしている。河川整備計画は、今後20〜30年先を見据えた計画だ。また今後何回か手直しをしても良いと言っている。だから今出された案を早期にまとめて一定のものをまとめ、その先はその後議論をして追加変更していっても良いのではないか。議論を深めることも結構だが、ある一定の期限を設けてまとめることを考えていった方が良いのではないか。
淀川水系の意見書は100ページほどあるが、近畿地方整備局のHPで見られるのでぜひご覧いただきたい。

 1/100の治水計画をまとめるには流域対策が絶対に必要であるという前提を了解いただいた上で、現在提案されている河川改修原案に議論を集中していくという確認をしたらいかがか。
長期計画についてはまだ細かいことは何も分からないのだから、大まかにくくっておいて、今は現在国に提出すべき河川整備計画の議論を具体的にしていった方が良い。


 基本高水・流域対策・河川改修は三位一体というのは原則だという意見だが、時間がないのであれば、後からの修正プログラムが組み込まれていれば妥協できる。

 長期計画は今後時間をかけて立てていく。優先的にやらなくてはならないことは 別に議論していくということでいかがか。改修原案を基に計画を立てることと、短期の対策についての検討の2本立てでどうか。

河川整備計画は20〜30年のスパンでやっていく計画。意見をまとめることの難しい2本立ての計画を国に持っていくのは意味がない。そういう取りまとめではなく、報告書は上川部会の内容の報告でまとめてもらえばよい。
提言の中に緊急工事というのは入っている。

河川改修原案の中には緊急は入っていない。角名川上流の方にも緊急を要する工事というのはいくらでもある。今までの災害の履歴からみて鉄砲水が一番危険。上川の治水で一番大切なのは上流の鉄砲水、次に下流で水をいかに速く流すかだ。この上流のものを整備計画に入れられないかということを言っている。ただ時間がないという事情であれば、現在不十分の計画をまず出しておいて、その後修正として加えられるのであれば構わない。

〈諏訪建設事務所長〉
支流問題については、水の問題か土砂の問題かによっても異なる。
上流からの水による災害であれば、調節池等の対策が現実的に有効であるならば途中で組み込んで修正していくことはできる。また、土砂対策であるなら砂防計画ということになる。局部的な堆砂や立木については整備計画とは別に通常の維持工事としてやっていく。

 本来基本高水を最初に議論すべき。しかし時間がかかるし国が認めるかどうか分からない。だからできるだけ早く手を付けることを考えている。
将来基本高水が下がった時点で修正ができるプログラムがない案では税金の無駄遣いだ。

 最終的には1/100確率の計画を出すのだが、次回は当面の問題として、現在議論すべき具体的問題を議論すべき。お互いの主張をぶつけ合ってもまとまらない。

 そろそろまとめの段階に入らないと、予算の関係もある。次回には県の意見をもっとはっきり聞きながら具体的議論を行い、一致できるところから進めて欲しい。

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 長野県諏訪建設事務所 整備チーム 計画調査ユニット
 TEL: 0266-57-2936(直通) FAX: 0266-57-2946
 E-mail: suwaken-seibi@pref.nagano.jp
 URL:   http://www.pref.nagano.jp/xdoboku/suwaken/index.htm

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