第3回 上川流域協議会 要旨

日時:平成15年10月23日(木) 18:30〜21:10
場所:茅野市役所8階 大ホール



 議事内容

1.今後の進め方について
 (1)(現地調査含む)今後の流域協議会開催予定について
 (2)会議の進め方について
 (3)その他

2.諏訪湖治水に関する説明及び質疑応答
 (1)事務局による説明
 (2)質疑応答
 (3)会員からの資料提供による説明




 決定事項

1.第4回流域協議会はH15年11月15日(土)とし、現地調査を行う。行程等詳細の連絡及び出欠確認については後日事務局が行う。
  今回の現地調査については要点のみに絞って上川全体を調査するものとし、その後必要が生じた場合には、テーマを絞って複数回の現地調査を行うことも検討する。
  第5回流域協議会はH15年11月26日(水)18:30〜21:00とする。会場については
事務局より後日連絡する。

2.今後しばらくは全員による会議及び勉強会を行うことで会員の理解の向上・共有化を図り、その後必要に応じグループに分かれての議論を検討する。

3.現地調査が終わり次第、アドバイザーについて具体的に協議会に諮り詰めていくものとする。




会員からの意見
  
現地調査について

一日の調査では日程が厳しいため、単に廻ったというだけになってしまう。今後数回に分けて追加調査をすることも検討すべき。
現地調査については、もっとテーマを絞って行った方が良い。
会員の希望を一日の行程に全部に入れることは不可能。今回は要点に絞って上川の概要を把握することにしたらどうか。

今後の進め方について

上川部会委員とそれ以外の会員の間で理解の度合いに差がある。あまりに上川部会委員の考えだけで進めることには異論がある。多くの人の意見を聞いて進めて欲しい。
基本高水のことは、計画の前提となることであり、基本的なことについて説明を受けたい。
流域の開発状況の変化や、それによる流出量の変化等についてデータがあれば勉強したい。
会員それぞれの思いがあって、53人一同では進みにくい。会議のうち1時間程度は
勉強でも良いが、残りは流域毎、または区間毎等に分かれて、それぞれの問題点を詰めていけば、各会員の持っているものをより引き出すことができ、もっと具体的な議論が進められるのではないか。
最終的にはテーマ毎の議論になっていくと思うが、現段階でグループ分けをして議論するのは時期尚早。各会員が上川は全体として把握した上で議論していかないと、地域エゴのような話になりかねない。


質疑・応答
 
Q1: 諏訪湖治水計画における諏訪湖への流入量1,600m3/sはどのように算出しているのか。また、諏訪湖での洪水調節量は以前の190m3/sから1,000m3/sと増加しているが、これは改修によるものか。
A1: 諏訪湖流域内に数カ所雨量観測所があり、そこで観測されたデータを基に確率処理を行って1/100確率の雨量及び降雨パターンに置き換え、流域にインプットする。それを貯留関数法という手法に当てはめ、1,600m3/sという数字を算出している。
  洪水調節量は、湖岸堤の改修により1,000m3/sに増加した。(諏訪建設事務所)

Q2: 諏訪湖へ流入する31河川について、それぞれ流量を計算するのか。またその計算の仕方は?
A2: 諏訪湖流域を大きく4つに分割して諏訪湖に流入させているため、31河川全てについて計算を行っているわけではない。また流入時間にも時差があるため、各流域の降雨を重ね合わせて計算している。
各河川の改修計画における基本高水流量は、上川・砥川のような大きな河川では諏訪湖の計画で使用したのと同じ貯留関数法を用い、小さな河川の場合は合理式で行っている(諏訪建設事務所)


Q3: 1/100確率で上川の基本高水流量は1,420m3/s、砥川は河口で300m3/sであり、合計で既に諏訪湖への流入量1,600m3/sを超えてしまう。全河川を足すと2,000m3/s余りとなる。1,600m3/sという数字とあまりに差があり整合性が理解できない。
A3: 河川によって諏訪湖への流入のピーク時間に違いがある。各河川の単純な足し算にはならない。
諏訪湖の1,600m3/s が決まったときと、上川の1,420m3/sが決まったときでは雨の降り方が違う。それぞれが一番危険な状態で計算している。(諏訪建設事務所)

Q4: 川の流量の実測データはあるか。また詳しく知りたい時には、請求すればそれらのデータをもらえるか。
A4: 1/100というのは想定した値であり、実測による1420m3/sのデータは持っていない。ただモデルを作成するために用いたデータは実測のものを使用している。
  平常時と洪水時とでは流出の仕方が異なる。現在平常時の水位は上川橋の上で測定し、洪水が予想されるときには4カ所ほどで実際浮きを流し、流速を測っている。
  観測データが必要な場合には、座長を通して請求していただきたい。(諏訪建設事務所)

Q5: 流域内にいくつか雨量観測所があり、更にある程度長期間の流量観測データが存在するのであれば、雨量と上川(諏訪湖)の流量(水位)との関係が想定でき、基本高水にこだわらずに過去の実績から河川改修の規模を決めることができるのではないか。基本高水論議には実体がない。もっと実際の降雨と流量との関係の中で考えられないか。
A5: 諏訪湖に関しては、水位の上昇から想定が可能。
        過去の例では
         S36年 流入量791m3/s 水位2.53m
         S58年 流入量802m3/s 水位2.40m
 流入量の1,600m3/sというのは1/100の確率処理をした数字であり、実績ではない。実際に降った雨を確率処理して1/100の雨に置き換えるのが現在の算定法となっている。(諏訪建設事務所)

Q6: 釜口水門の600m3/s放流はいつ実現するのか。また県の改修原案は600m3/s放流を前提としているのか。
A6: 現在400m3/s放流までは実現しているが、600m3/sについては、現在国交省で河川整備計画策定中であり、その中で明らかにするとのことで、また不明である。

Q7: 上川の基本高水について、現在までに公表されている数字は4種類ほどある。
  上川について出てきた数字について、時期を追って説明して欲しい。また現在の上川は基本高水何m3/sで改修されているのか。

A7: 昔の高水は、古い資料によれば既往最大で合理式により約400m3/s。これは貯留関数法を使っておらず、また宮川流域も計算に入っていない数字である。
  現上川の改修は昭和初期、取飜川からの流入を含めず、合理式により計算された400m3/s程度の規模で行われたものと考えている。

Q8: 過去に起きたS36年、S58年規模の降雨で安全性がクリアできるものであれば、確率論で高い低いと言っても始まらない。県の原案はこれら過去の洪水をクリアできるものなのか。また1/50の場合はクリアできるか。
A8: 第2回流域協議会資料にある流下能力図によると、1/50規模の改修でもクリアできると思われる。

Q9: 流下能力図によると、河口部で220m3/s程度の流下能力しかない。見た目では600鷹野橋(600m3/sの流下能力あり)と断面は殆ど変わらない。何故1/3にもなってしまうのか。これは洪水のとき諏訪湖に水を貯めることで流れにくくなってしまうためではないか。
  また、220m3/sの流下能力しかないという河口部で、S58年に802m3/sが流入したときも土手から氾濫しなかった。このあたりの整合性について説明して欲しい。
A9: 河口部の流下能力は、護岸天端から1m余裕高を取ったところで計算していることが1つ、また断面を200mピッチで取っていることも理由として考えられる。上川は低水時(常時満水位1.1m時)には諏訪湖の影響を受けるが、洪水時には水位2.2mで計算しており、状況が異なる。

Q10: 河口部の流下能力を常時満水位1.1mで計算したらどれほど流れるか。
A10: 350m3/sほど流れる計算となる(上川部会資料提出済)。

Q11: 新聞で、増水時に決壊するおそれのある堤防が2割にのぼるとの記事を読んだ。これは諏訪地方にも関係する個所があるのか。
A11: 新聞の報道は直轄河川に関するもので、県管理河川についてのものではなかった。ため、この記事には該当しない。


上川の環境について〜漁協及び野鳥の会の立場から

諏訪漁協より
諏訪湖の漁業の中でワカサギには大きな重点を置いている。毎年80〜100tの漁獲量がある。
それ以上に重点を置いているのが採卵事業であり、そのうち1/3を占めているのが上川。1/3が砥川、残り1/3が他の河川。ワカサギは冷水性の魚であり流れが必要である。歴史的にはS28年から続けられている。
冬季には県の指導もあり禁漁期間も設けられており、魚族保全の努力をしている。現地調査時に詳しい資料をお持ちし説明したい。

野鳥の会より
ある程度の葦、小動物を残して欲しい。立木についても全伐でなく、大きくなりすぎた木を順に伐採していくような形が良い。手を入れることは良いが、その際には繁殖期を避ける等の配慮を。
広瀬橋付近にはゴイサギのコロニーがある。全部木を切ってしまうと、ゴイサギは近くのお宮の森等に移ってしまい、かえって住民の皆さんに迷惑がかかることが予想される。
全伐は避け、自然環境にも配慮しながら進めて欲しい。

<お問い合わせ先>
■このページの内容に関するご意見及びお問い合わせは
 長野県諏訪建設事務所 整備チーム 計画調査ユニット
 TEL: 0266-57-2936(直通) FAX: 0266-57-2946
 E-mail: suwaken-seibi@pref.nagano.jp
 URL:   http://www.pref.nagano.jp/xdoboku/suwaken/index.htm

第1回上川流域協議会要旨

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