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知事あいさつ

長野県の県知事を務めております田中康夫でございます。本日は、県内各地のみならず、県外の遠くからも第1回の福祉医療のあり方の研究会にお集まりいただき大変にありがとうございます。

あの、ちょっと手袋をさせていただいてますのは、私も就任からちょうど1年1ヶ月たちましたが、かなり手がアトピーが悪化しておりまして、象さんの皮のような状態でございまして、長野県の生糸の手袋をさせていただいて毒素を抜くという、はかない試みをしておりますのでお許しいただけばと思います。

長野県は、もう皆様もご存じのように、先般発表されました資料でも男性に関しては日本で長寿一位の県でございます。女性も全国4位でございまして、他方で、老人医療の費用というものは全国でも一番低い水準を保っております。また、ご自宅でその尊厳有る一生を終えられるという方も全国で一番多いと。これは、ある意味では私どもの各地域で中核となって地域医療をしてまいりました病院の心ある医師たちが、医師だけでなく、まさにその看護婦あるいは保健婦と同じ目線で一緒に農村地域等を回りまして、かつては長野県というのは、非常に、塩分を比較的多くとりめな食事であったこともありまして、また、トイレがご存じのように建物の外にあるというような形で、その冬の寒いときに外を歩いている間に息絶えてしまうというような痛ましいこともあったわけでございます。ご存じのように長野県民は非常に論理的に考える県民でございますので、そうした地域医療の方々が、論理的にこういう食生活やこういう健康生活を送るべきだと腑に落ちますと、それを非常に、着実に守ってくれると、ある意味で言いますと私ども行政というよりも、まさにそういう地域の医療従事者、あるいは、とりわけその保健婦といったような密着をした方々が県民とともに歩んできたという、輝かしい県だと思っております。ある意味では私どもも手をこまねいていたわけではございませんが、そうした逆に、地域の方々の非常に意欲の下で、結果としては、いささか少し甘えていた所もございまして、ある意味で言うと長野県は必ずしもその行政としての高福祉という形で胸を張るというような形には、いささか遠い場所にあった時期も長うございます。

私は就任以来、一番に、まず多くの県民の方からご要望があった乳幼児3歳児までの窓口医療無料化という形が図れないかということを考えたわけでございます。これは決していたずらに、まさに福祉は無限大に広がると言うようなことを意味してたわけではございませんで、それぞれの自立心のある県民の方、また、これからの時代の長野県を育んでいってくれる人々が、よい意味で、その自己責任と自立的な営みということを踏まえた上で、私たちがやはり福祉をきめ細かく行うべきではなかろうかということから、各県内120市町村の皆様にご提案を申し上げまして、また、その中の100を超える多くの市町村の方々から、コンピューター等の事務的な手続きの時期はあるにせよ、来年度の早い時期に行えれば、というお話で進めてはまいりました。ただ、その後、市長会の皆様、並びに市長会の皆様とご一緒に町村会からも、この点に関しても、非常に厳しい財源の中で市町村ともう一度話し合いをしていただけないかというご依頼もございまして、また、国でも、昨今、ある意味でいうと一夜にして何か急変していくような状況もございますが、国の保険医療の見直しという中で、では逆に長野県は乳幼児の3歳児までという窓口無料化というようなことだけでなくですね、広い意味での私どもの長野モデルが全国に発信できるような形での福祉医療のあり方を抜本的に皆様にご検討いただけないかということで、今日お集いいただいた訳でございます。ある意味では、このような議論を深めるということは、まさに私どもが弁証法的に、よりすばらしい福祉医療のあり方を見いだすということで大変に意義があると私は思っております。

他方で様々なその福祉の充実を心待ちになさってた方々からすると、あるいは、今回の委員会というような形を設けるのは、田中県政というものが、そのまさに新しい指針を打ち出してその下で議論をして、市民参加で検討をしていくというような、その他の産業廃棄物やあるいは治水のあり方と比べると、いささか手法が異なるのではないかというご意見もございます。

私は今年の夏にスウェーデンに出かけましたときに大変多くの方がお子さんをお連れになっていらっしゃる。それは、いわゆる収入の半分ほどが税金になると中産階級以上の方はおっしゃるわけでございますが、他方で、その18歳までお子さまの教育費も含めて医療費等が無料であると、あるいは無料に近いと。また、老人の医療に関しても大変に地域にすばらしい、箱ものというものを超えた施設があるということを見てまいりました。ただ、これには多大な税金がかかり、ともすれば大きな政府になるのではないかというご意見もございます。ただ、私は、まだ訪れたことはございませんが、非常に注目しておりますのは、ニュージーランドにも私の友人がおりまして、ニュージーランドは、福祉に限らないそのほかのことも抜本的に、例えば日本でいいます特定郵便局のような所が、それこそ、これはオランダ等も行っておりますが、様々なことを民営化してワンストップサービス、質の低下をしない形で小さな政府を目指すと。非常に行政体は小さい、そしてその分税金というものも少なくはなりますが、ニュージーランドも生まれたときからの全てのお子さんに入出産に係ることは全て無料というような国でございます。ある意味ではこの長野県というのは私は一つこれから少子高齢化の中で、どんな方も生きる意欲のある方は分け隔てなくお迎えすると、これは新しく農業に就労される方も、あるいは、今県内に4万人ほどいらっしゃる日本国籍とは異なる国籍をお持ちの方々も、それぞれ地方参政権等はなくとも、私どもの県の誇るべき人材でありまして、納税もしてくださり、勤労や勤勉をなさってらっしゃる訳でございます。私は、ある意味でいうと、堀辰雄さんの奥様もまだ長野県に未亡人としてお住いでございますが、「風立ちぬ」の世界がさらに21世紀型のホスピスのようなものの、あるいは、都市部の病院や立派な介護施設にお入りの方もこの美しい自然の中で最後の尊厳ある生活を送っていただけるような、そうした、分け隔てなく生きる意欲のある方を迎えれる長野県というのは、少子高齢化の中で、長野県というものを名実ともに実体のある活力のあるブランドとして育んでいくうえで目指すべきものだとは思っております。その意味では、ニュージーランドに見られますような、二項対立的な大きな税金と大きな政府、あるいは小さな政府と小さなサービスというような形を、よい意味でブレイクスルーした形というものがこの長野県から、この福祉医療を考える委員会の場でご審議ご議論いただいて、そうした新しい方向を皆様と共に歩み出せることができれば、大変お忙しい中をこれだけお集まりいただいた方々に、あるいは過度な無いものねだりを私はしているように聞こえるかもしれませんが、おそらくはそれは、今この瞬間も真っ当に生きております220万の県民が等しく望んでいるところではなかろうかと思います。

大変に長い話になりましたが、どうぞ、多くの会合を短い期間にお願いすることとはなりますが、よろしくお願い申し上げたいと思います。

改めまして、本日は県内県外各地からもお集まりいただき、大変に感謝を申し上げております。どうもありがとうございます。

<お問い合わせ先>
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Tel 026-235-7114 / Fax 026-235-7485

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