長野県は新しい地鶏
信州黄金シャモを開発しました。
長野県畜産試験場は、平成13年度から地域のブランドとして利用できる地鶏の開発に着手し、9種類の交配様式による組み合わせ検定を行いました。
その結果、父鶏に鶏の中でも歯ごたえがあり、最も美味しいと言われている「シャモ」を、母鶏には、肉色は赤みを帯び、歯ごたえとコクに定評のある「名古屋コーチン」を用いた新品種の地鶏を開発しました。
平成17年10月22日、上高井郡小布施町で開催されました「食育全国フォーラムin小布施」において料理研究家の服部幸應氏から「信州黄金シャモ」と命名していただきました。

シャモ833系 名古屋種

 |
特徴
・古来から日本で飼育されていた在来品種100%の血統
・肉質は「歯ごたえ、おいしさ、風味」に重点を置き、脂肪分が少ない
・一般の地鶏に比較してやや小さく、体は丈夫で性格も穏和 |
信 州 黄 金 シ ャ モ |

- 地域での特色を生かした飼育方法、飼料にこだわった飼育技術の確立
- 新規及び異業種等からの参入による生産基盤の拡大
- 高病原性鳥インフルエンザ防除の徹底等の衛生対策
- トップ料理人による新しい料理、加工品の開発や、食育の場等における積極的な利用による流通・消費者への売り込み
|
 |
平成9年度に長野県畜産試験場において開発された「しなの鶏(シャモ×白色プリマスロック)」と比較しています。
|
●体は「しなの鶏」と比較して小さく丈夫で性格も温厚、飼いやすい。
|
 |
|
●肉質は、「歯ごたえ・おいしさ・風味」があり、脂肪分控えめでヘルシー
●うまみ系アミノ酸であるグルタミン酸、アスパラギン酸、甘味系アミノ酸であるセリンの含有率が高い。 |
 |
(mg/100g) |
食味成分 |
信州黄金シャモ |
しなの鶏 |
参考
阿波尾鶏* |
雄 |
雌 |
雄 |
雌 |
うまみ系アミノ酸 |
アスパラギン酸 |
8.4 |
10.8 |
2.5 |
3.3 |
2.0 |
グルタミン酸 |
38.8 |
60.2 |
11.7 |
19.0 |
11.0 |
甘味系アミノ酸 |
セリン |
13.3 |
11.2 |
4.3 |
6.4 |
9.0 |
* 阿波尾鶏:84日齢ムネ肉
(平成13年度徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所 研究報告による)
|

|