松塩水道用水管理事務所本山浄水場において、水道用水の浄化処理に伴い発生した汚泥を奈良井川へ排出していた問題は、独立した会計で皆様に安全な上水道を安定供給することが使命である企業局のみの問題に留まらず、本県の行政全体が深く頭を垂れ、お詫びをするべき問題であります。
平成10年から、繰り返しこのようなことが行われていながら、6年もの長きにわたって、これを防止・改善できなかったことは、まさに私たちが襟を正してお詫びをするべきものであり、大変申し訳なく思っております。
このような事態が起きてしまった背景を把握するために、複数の職員が、平成8年度以降の公営企業管理者、企業局長、水道課長等の職員に対して聞き取り調査を実施いたしました。
6年間もの長きにわたって、このような問題をきちんと把握できなかったことは、組織としての大きな反省点でございます。排出に直接関与した2人の職員だけに責任があるという形ではなくて、企業局に留まらず県全体の行政が、私を始めとして深く反省せねばなりません。
今まで専門の現業職員というものは一箇所で長く勤務するという形が慣例となっておりました。しかし、そうした状況の下では、次第にチェック体制が効かなくなってまいります。県民の皆様へのサービスと安全確保の責任という観点から、この点を早期に改めねばならないと思っております。
また、同様のことが他の部署において起こらないようなチェック体制、人事の体制などの運営管理体制を、早期に改善せねばなりません。
県の環境保全研究所における底質調査の結果につきましても、8月26日中に判明するところでございます。これまでに犀川漁業協同組合の役員の方々にご調査いただいた範囲では、魚の死亡は確認されておりません。奈良井川漁業協同組合からは、8月26日中に被害状況を集約するというお話でございます。
現在は、そうした底質調査の結果やその他の追加情報があれば、それを遅滞なく皆様にお伝えするということに全力を注いでいるところでございます。
今回のことは、本当に多くの県民の方々、あるいは下流域の県の方々を含めて、皆さまの信頼を損ねる、大変に申し訳ないことをしたと思っております。企業局に留まらず根底からの意識改革を進め、一層の奮励努力に努めることにより、「日本列島の背骨に位置し、数多(あまた)の水源を擁する」信州の、大切な自然を未来に引継ぎ、数字には換算できない真の豊かさを育くんでいかなければならないと思っております。
どうぞ、皆様からの忌憚無きお叱りや、御意見、御提言を「信州・フレッシュ目安箱」にお寄せください。よろしくお願い申し上げます。
平成16年(2004)年8月26日
長野県知事 田 中 康 夫
governor@pref.nagano.jp
松塩水道用水管理事務所におきまして、汚泥(濁水)を処理しないまま直接奈良井川に排出するという事案が発生し、関係者をはじめ県民の皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
安全、安心の水道用水供給に万全を期してきたところではございますが、排出面について意識が低かったと言われても申し開きのできない事態であり、私共の事業の根幹である「信頼性」をも揺るがしかねない事態を引き起こしてしまったことは、誠に申し訳ないことであります。
このような事態を起しましたこと、また、6年もの間見過ごしてきたことに対しまして、県民並びに関係者の皆様に対し、あらためて深くお詫び申し上げるとともに、職員に対する法令遵守の徹底や業務システムの見直しなど、再発防止に
私以下職員一丸となって努めてまいります。
平成16年(2004)年8月26日
公営企業管理者 古 林 弘 充
suidouka@pref.nagano.jp
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