(信州・長野県知事 田中康夫)
3回目の会見ですね。会見というのはね、私がお話をしたりみんなからご質問を受ける形です。
私たちの県は昔はね、例えば限られた人しか知事に質問ができなかったんですね、それも地元の新聞社の人とかテレビ局の人しかできなくて、スポーツ新聞の人とかは入るときにいちいち許可を得ないといけなかったんですけれども今は私たちの県は脱記者クラブ宣言ていうのをしたのでだれでも来ることができます。今度明日も確か11時からこの5階で知事会見があります。普通の新聞記者の人とかテレビ記者の人だけじゃなくて一般の人もみんな来てご質問ができるんですよ。ですから夏休みの社会科の宿題をそろそろやんなきゃって思う人は、今日だけじゃなくて明日の11時あるいは、来週も同じ金曜日の11時、そして31日は木曜日、31日は最後の会見ていうのがたぶん11時?10時半か11時からありますからね。それをね全部ね、みんなのお兄さんやママが持っているパソコンというところで映像でも見ることができます。今日のも流すのかな?今日の撮ってないの?
(スタッフ)
音はとってます。
(信州・長野県知事 田中康夫)
音はとってるの?音だけ、もったいなーい。
それを担当しているのがここにいる戸隠出身の徳武正人くんと、それからそこに隠れているですね、県の職員の間で引く手あまたの蔵之内真紀ちゃんが全部映像だけじゃなくて活字にも起こして載っけてあります。ちなみに私たちはこの知事会見だけじゃなくて毎週1時間半くらい部長会議ってのもやるんですけど、その内容も全部載っているんですね。発言をした人の名前まで全部載っています。部長だったりそういう人はみんな責任者ですから誰がどういうことを考えどんなことをしているのかきちんとはっきりさせようってことですね。でないと皆さんのパパやママやおじいちゃんやおばあちゃんから税金もらっているのに、何をやているのかちっとも分からない。税金だけもらって勝手なことしちゃう一部の人だけで物事を決めちゃうっていう具合になっちゃいます。ですから私たちの県は220万の人がみんな誰もが分かるようにしましょうってことだったんですけど、ま考え方に220万の人が誰でも全員わかるんじゃなくてとりわけその中でも詳しい情報を得られる人がいるとうれしいなって人も世の中にはいるんですね。でも、私はそれは違うんじゃないのって言ってる訳ですけれども。さーて質問行ってみようかな。
さっきはお外で一時半からやったら何と大変50分間質問が止まらなくてですね、みんなの質問いっぱい、なんか一人ぐらいヒゲも生えた子供がいたりもしましたけど、なんかご質問ありますか、まず最初に、わー出たー。行こう。
(子ども記者)
知事さんの好きな動物は何ですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
うおー、好きな動物は猫か犬でどっちと言ったら、やはり犬ですねー。
胸に付いているのは私たち県の動物でこの2階にも描いてあるカモシカですけどね。
このバッジ自体を作ってくれているのは塩尻市に住んでいる百瀬明美さんという人で、今から10年くらい前に丁度お子さんを生むときにお子さんは無事に出産できたんですが神経が少し圧迫されて手と足が動かなくなっちゃったんです。一生懸命手と足が動くように練習していて少し手が動くようになったときに丁度6年前に私がこの県に戻って来た時でこのブローチを作ってくれたんですね。まあ犬ですね。君は?
(子ども記者)
うーん、イノシシとかいろいろ。
(信州・長野県知事 田中康夫)
おもしろいね、イノシシが好き?だってイノシシ家で飼ってないでしょう?イノシシはどっかで会ったことある?
(子ども記者)
鬼無里でおばあちゃんが会ったと言ってました。
(信州・長野県知事 田中康夫)
君はまだ会ったことがない?
(子ども記者)
会ったか会ってないか忘れちゃいました。
(信州・長野県知事 田中康夫)
イノシシも山の中のドングリ食べて元気になるように森もね、今はカラマツじゃなくて
いろんなドングリがなるような木を植えているんですよ。
はーい他の質問、一列目の誰かいたような、うおー元気な、君さっきも質問しなかったっけ?君質問魔だね。どっかの新聞社が雇うといいかもしんない。
(子ども記者)
ここに今いるキャラクターの中で一番好きなのは何ですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
はい、ちょっと眠くなっちゃったみたいですけど。この子はグルミットと言います。これはイギリスのニックパークという監督が粘土細工で作っているアニメでこの春にね野菜畑のお話が出ましたけどこれがグルミット君。この映画が最初に公開された時から私は知事になる前からとても大好きです。この監督はここの部屋にですね脱ダム宣言をした直後の議会の初日の日に遊びに来ていっしょに、彼といっしょにグルミット談義をした事がありますけどね、グルミット君です。とってもお利口なワンワンなんですね。私のアドレスもグルミットとなっています。
こっちはバムセ君といって、さっき知っている人がいてうれしかった。アストリット・リンドグレーンといって皆さんも知っている「長靴下のピッピ」というスウェーデンの物語を書いた女性の作品で「ロッタ」っていうのがあります。
ロッタちゃんというとてもおてんばでおしゃまな女の子を主人公にしたお話なんですけどね、その中でロッタがいつも持っているのがこのブタのバムセです。これはロッタちゃんを演じたグレデ・ハヴネショルドちゃんという女の子のスウェーデンの家までお出かけしてお話をした時にもらったブタさんです。
こちらにいるのはオハジョナ君と言ってみんなも知ってるかもしれませんが、移動絵本図書館。今日は何処行ってるっけ岡谷だったっけ、あっ佐久へ行っていると言ってましたけど、私たちの県は例えば木曽谷には図書館は一個もありません。なので私が知事になった時にこのガラス張りの知事室に木曽のお母さん達が来て「図書館を造ってください」って言ったんですね。でも、私たちの県は皆さんご存じのように破産寸前でした。もし破産しない豊かな県だったとしても、もしかしたら木曽谷に図書館を私は県が造ってことをあまり進めなかったかもしれません。理由は2つあります。一個は木曽谷だけでも香川県と同じ大きさなんですね私たちの県は、大阪府と同じ大きさが木曽谷です。そこに人口が約38000人位です。そうすると一個どこかに造ってもそこの図書館まで来るのが大変かもしれません。そして仮にお金があっても図書館造るのに設計図ひいたり建ててると3年とか4年かかっちゃいます。こういう小さなお子さんがもしかしたら中学生になっちゃうかもしれないですね。
そこで行ったのは木曽福島町、今の木曽町にある木曽高校と、そして妻籠で知られている南木曽町にある蘇南高校、高等学校には図書室があるんですね。ところがここには高校生しか来なかった。そこでここに絵本とか子どもの本とかあるいは少し大人も読む本、といっても高校生も十分読める本、こうした予算を増やしました。そして今では土曜日や日曜日は地域の人がこの高等学校の図書室をですね、管理という言葉はあまり好きではない、最も嫌いな言葉ですが、そこの事務を地域の人が行ってくれています。つまり私たちの県は建物を造ることが目的ではなくて、今そこにある物をどう活用するのかです。そうすると木曽の北の方と南の方と2箇所図書館が実質的にできて、そして長野市にある県立の図書館にある本もパソコンで検索してそれを宅配便でお家まで届けてもらえることができるようになりました。
同時に小さなお子さん達は図書の本を宅配便で届けてもらうことができないので、このオハジョナ君が一緒に乗っかってそのオハジョナ号へ本を500冊かな、絵本とか積んでます。これはお隣の県で中越地震が起きた時も県内の保育園を回る順番を3ヶ月ほどお休みをして、避難所の子供達の所に行きました。その時にはクレヨンとか画用紙をいっぱい積んでいったんですね。で何をしてもらったかというと、クレヨンとか画用紙を持っていって、このオハジョナ君が一緒に「さあみんなで絵を描こう」といって絵を描くと、家族を亡くして悲しい絵だったり家がつぶれちゃった絵だったり避難所でちょっと食べ物が不自由だったり、でもお隣の長野県からりんごを持ってきてくれて嬉しかったとかそういう絵を描いてくれました。それを見ながら私たちの教育委員会の人達は「じゃあ君に相応しい絵本はこれだね」って言って読み聞かせをするようにしたんですね。最初にうちの県から行って「大丈夫?みんな元気出して」って言ってもたぶん心は開いてくれません。その子供達の悲しかったことや怖かったことを一回画用紙の上にはき出してもらって、一緒に同じ目線で語るということをずっとしてきました。その間「どうして県内の保育園に3ヶ月も行かないの?」って言った人もいましたけど、もしかしたらその保育園でもお隣の千曲川が信濃川になって繋がっている県のお友達が家を失ったり家族を失ったんだから、そこにオハジョナ君が行っているから3ヶ月我慢しようねっていうのが、私は子どもにとって必要な伝えることじゃないかと思いますけれども。
さてご質問は?続いて他のご質問。最初だけ2人手挙げたけど、少年、ある、ない、なさそう、本当?じゃあちょっと少し歳のとうが立った子どもで良いよ。どこどこ、どこにいる、おうそこに居たか。ひゅーん、ぴゅーん、それはなんだろう、オオカミさん、コヨーテさんの絵かな。何となくブラジルぽい絵ですね。はい、質問いってみよう。
(子ども記者)
長野県には生産量が一位の特産品が多いのですが、知事さんは何が好きですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
食べ物、食べ物は何でも好きですね。えー、リンゴはね青森県の方がね、多いですけども。でもリンゴも今年からは台湾の人たちもたいへんにリンゴ好きなんですね。リンゴを食べると長寿だと言うので。で、今年からはリンゴの木のオーナー制っていうのを始めました。オーナーって分かる、持ち主ね。リンゴの木をですね、日本円で6万5千円くらい出してもらうと、リンゴの木に自分の名前の札が付きます。札が付いて、その木から採れた150個のリンゴはちゃーんと直接、台湾に暮らしているその人達のおうちに届いちゃうっていうのを始めましたけどね。何でも好き。君は何が好き。
(子ども記者)
えー・・・。
(信州・長野県知事 田中康夫)
うーん、うちの県は、だってとっても美味しいものがいっぱいあるんだから、なるべくアメリカ型の食べ物は食べないようにした方がいいですね。あの、大人に、うちの県はね、なんと豚肉を食べる人が一番多いんです。あるスーパーのデータだと、豚肉の売り上げが約43パーセント、次に鶏肉が40パーセント位で、牛肉はもしかして羊よりも少なくて10パーセントくらいなんですね。値段でこれ言っていますから、牛肉は通常高いですから、非常に私たちの県は豚肉や鶏肉を食べる率が高いんです。これを聞いたときに私は、「すごーい」と思ったのは、沖縄の人も黒豚を食べたり、長寿ですよね。だから、牛肉よりもそこには、可愛らしい小牛さんがそこにも、畜産試験場から来てるんですけど、知らず知らずのちに私たちの県は、あの、必ずしもお金持ちじゃなかったから牛肉を食べなかったっていうんじゃなくて、知らず知らずのうちに体によい食生活をしていた県なんですね。リンゴを食べていたり、野菜を食べていたり、豚肉や鶏肉を食べてりしまーす。いいですか。
(子ども記者)
はい。
(信州・長野県知事 田中康夫)
オッケー。では、他のご質問。はい。
(子ども記者)
知事さんは、9月から何処に住むんですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
まぁ、1回目からずーと聞かれているんですけど、私は今、軽井沢町に両親と暮らしています。50歳になって、まだ、両親と暮らしてんのって言う人もいるかもしれませんけど、ちなみに今日もお昼に、皆さんがここにずーと引っ切りなしで来て一緒に写真を、この後も写真撮れますけどね。撮ってたんですけど、3分間でお昼ご飯を食べましたけど、お昼ご飯はいつも母親が作ってくれています。父親が軽井沢駅まで朝は送ってくれて、朝、私が4時半くらいに起きていて、いろいろパソコンを見たり、いろんなメモをちょっと作ったりしていると父親がその日はいていくスーツのズボンのプレスまでしてくれるっていう、まぁ大変な。だいたい親は昼と夕方の地元のテレビを見るとですね、だいたい一局から二局を除くと見るたびに心を痛めるような内容が流れているので、頭を抱えていますけどね。だから少し親は9月から楽になるのかも知れませんが、でも、もしかするとズボンをプレスしたり、ご飯を作ったり、有られもないことを言われていて、ハラハラドキドキしている気持ちがなくなっちゃうと、親の緊張が解けてしまったりして、逆に親があの、老け込んでしまうと困っちゃうなと思ってますけどね。いいですか。ですから、9月からもその軽井沢の町に住んでいます。はーい。
えーと、この辺に、何か珍しい子どもがいましたね。子どもどうぞ。
(子ども記者のお母さん)
はい、えー、一つの感想と質問。今日こっちに来て、学校からのお便りを読んで来ました。とても良かったんです。色々な友達に会えました。そして、私、ブラジル出身で少し日本を読むから来ることができました。でも、日本語を読めない子どもがもしかしたらいるかも知れない。それでやっぱり外国籍の子ども人あんまり見えなかったかなって。どう思いますかって、質問です。
(信州・長野県知事 田中康夫)
私たちの県には220万、正確には219万くらいの県民がいますけど、その中に約4万人ほどが外国籍の方々です。ただ、基本的に私が行ってきましたのは、この県は一人の知事のため、あるいは58人の県議会議員のため、81人の市町村長にためにあるのではありません。219万人であったり、もっと言えば、この県に訪れてくれたり、この県出身であったり、あるいは一度も訪れたことがなくても、この県が年齢や性別、あるいは経歴や肩書き、さらには国籍や障害の有無を問わず、自ら自分の人生を切り開いていこうする人に、開かれた物事に挑戦する機会を与える、そのことに応援してくれる人のためにあると思っています。
ですから、決して私たちの全国4番目の広さのこの県は、一部の人のためにあるのではないのです。今、お話がありましたけど、4万人のうちの約2万人の人はブラジルからいらっしゃった方です。私たちの県出身で、ブラジルに暮らしている方々も多くいらっしゃいます。その方々も大変な苦しい人生を切り開いて、今、ブラジルでそれぞれ暮らしてらっしゃいます。私が就任した時にブラジルからいらっしゃった方のお子さんで小中学校の年齢なのに、学校に行っていない人が4人に1人いたんですね。でー、恐らく県内の色んな会社に勤めていて、コンピューター関係の、2、3年にお帰りになるので学校に行ってらっしゃらない。そこで、まずやったのはそうした方が比較的多い、諏訪とか塩尻とか上田で学校に、ブラジルだけはポルトガル語なんですね、他の中南米はスペイン語ですけど、ポルトガル語と日本語が判る彼女の様な人が学校にいって、子どもに通訳してもらうようにしました。
それともう一つは、ポルトガル語で教えている保育園のようなものに日本の法律の下では、税金を使うことができません。つまり日本の文部科学省が認めるような機関でないと、厚生労働省が認めるような機関でないと認めません。そこで私たちはブラジルの大使館の当時いたイヴァン・カナブラヴァさんという大使とお話をしてポルトガル語で書かれた色んなテキストや絵本を貰いました。と同時に私たちが基金というのを作って、そこに県内でブラジルから来た人を雇用している企業等がお金を出して、そうした保育園を支援するようになりました。そしてまた、小学校であっても日本の学校に通いながら補習講としてポルトガル語で授業を放課後や土日にする学校にも支援をするようにしています。まぁ、あのそれはかつて、私たちの県からアルゼンチンやブラジルに行ったときに支援してもらったことの、ささやかな恩返しだと思っています。いいですか、はーい。それでは他の質問ーーーん。はい。いいよ、忘れちゃった。忘れちゃった。
(子ども記者)
覚えてる。信州のどこが好きですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
あーん。それは色々な場所がありますね。とても素晴らしい場所があるんだけど、たぶん県内にずーっと住んでいるとその素晴らしさが時々見失っちゃったりすると思います。というのは何かというと、みんないつもこんなに美味しいご飯を食べていると、こんなに美味しいご飯を食べたことない人はすごーいと思うし、一度だけ食べるとすごーい美味しいと思うんだけど、毎日このご飯食べていると、そのうちこれが当たり前になっちゃうんですね。ですから私たちのこの美しい山々や緑や川やそうしたものも、ずーっと毎日見てると時々「あーん、そんなきれいな山よりも、24時間レンタルビデオ屋さんがキラキラネオンつけてる方が東京っぽくていい」って思う人が、あるいはいるかもしれません。レンタルビデオ屋さんが50km走ってもない場所だと、ちょっとつらいかもしれないけど、大事なことは東京や大阪に暮らしている人は、どんなにお金を積み上げて、どんなに大きなトラックを持ってきても、この北アルプスであったりですね、素晴らしい私たちの山々だとか、素晴らしい川とかは東京や大阪に持っていくことはできないんですよね。私たちの県ももし仮にすごっい借金すれば、そしてまあ色んな難しい法律なんですけど、それを変えちゃえば、この街にだって50階建ての建物は造れるんですね。70階建てだって造れるかもしれない。借金はでますけどね。でも、この美しい山々は、どんなにお金を積み上げても他の人たちは手に入れることはできません。やっぱりそのことを私たちは、嬉しいな、貴重だな、あるいはそれがあるから、色んな人が温泉に来てくれるんだなってことを考えたほうが良いのかもしれませんね。
うーん。オッケー。すばらしい場所は、たくさんあります。私は上田と松本で育ったので、あの、でも長野市の周辺にも素晴らしい水田の景色があったりしますね。はい。他の質問にいってみよー。
おー、いたいたいた。ほい、二人で。君かな。
(子ども記者)
えっと、どこ。
(信州・長野県知事 田中康夫)
なになに。緊張しちゃった。大丈夫だよ。何て言うの、なになに。
(子ども記者)
外国に行った回数はどのくらいですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
外国に行った回数?外国に行った回数は、ずいぶんありますよね。でもね、むかし、みなさんの中には、少し音楽が好きだった人なら覚えているかも知れないけど、フォリナーってグループがいたんです、アメリカのグループで。フォリナーっていうのはね、外国人っていう意味なんですね。ところがこのデビューアルバムのジャケットの写真は、どういう写真だったかっていうと、鉄道の列車の前にグループの人が立ってたんです、5人か6人。私たちからすると、外国っていうのは海の向こうだから、船の前か飛行機の前がフォリナーだって思ったのに、他の国の人からすると、他の国は地続きなんですね。だから、地続きで、車でも行けるし、長距離列車でも行けるんです。それを知ったときにですね、そうか、日本っていうのは島国なんだなぁって思いましたね。
もう一個言うと、私たちの県もぜ〜んぶ・・・そうだな、信濃町のあたりと、富士見町のあたりを除けば、県境は全部、山で囲まれてるんですね。だから山の向こうもみんな山だ・・・って思ってるかも知れないけれど、他の場所だったら、埼玉県の人と群馬県の人と、そうだな・・・栃木県の人と茨城県の人は、4つつながっている所は・・・私たちの県は8つつながっているんですけど・・・他の県だと、つながっている所は平らなんで、道路の1本向こう側は他の県だったりするんですよね。だから、山の向こうは山じゃないかも知れない・・・っていう気持ちを持つのも必要かも。
はい。・・・あぁ、外国は、一番遠く行ったのはどこかな・・・一番遠く行ったのは、ちょうど裏側のアルゼンチンと、南アフリカですね。・・・はい。
(子ども記者)
ええと、たくさん回数行った所で、どんな思い出が一番印象に残ったか・・・
(信州・長野県知事 田中康夫)
いっぱい行った所で?・・・私は、この県の中でも、たとえばね、一番北にある栄村っていうのは、7m85も、むかし雪が降った所。一番南にある天龍村は、(今日の)1回目にも話したけど、お茶まで作ってる所。たぶん、この場所には、天龍村も栄村も、この6年間で25、6回行ってるんじゃないかな。だからたぶん、県内はくまなく行ってますね。だから、いろんな場所がそれぞれ、すばらしい場所ですね。
それと、あとすごいのは、どんな場所へ行っても、とっても勤勉なおじいちゃんとかおばあちゃんがいて、そういうおじいちゃんやおばあちゃんが結構、テレビの中でしゃべっているような評論家の言葉じゃなくて、すごく自分の生きた言葉、自分の人生の「生きた言葉」でとっても大事なことを話してくれるっていうのが、すごいなって思いますね。
・・・いっぱい行った所って、外国の話?ああ、外国の話・・・君はどこか行ったことあるの?
(子ども記者)
イギリス。
(信州・長野県知事 田中康夫)
あ、イギリスに行ったの?イギリス・・・ロンドンに行ったの?二階建てバス、乗らなかった?
(子ども記者)
1階建てバスだった。
(信州・長野県知事 田中康夫)
1階建てバスに乗った・・・そうですか。うん、イギリスもね、スコットランドとか、ウェールズとかですね、北アイルランドとか、イギリスだって言いながら、いっぱい分かれてるんですよね。地域性が・・・言葉も違うし、食べ物も違うし、そういう意味で言うと、うちの県もみんな、北と南や東や西で、食べ物もちょっと違うし、考え方も違うし、でも「信濃の国」を歌う時にはみんな、同じ信州だよって言ってるんだよね。で、それはとても大事なことですね。いいですか?思い残すこと、ありません?大丈夫ですね?
はい。他のご質問、ありますか?
・・・ということで、いつもはですね、明日も11時に来ると、5階でこれ(机)が置いてあって、シンシュー・ベリーマッチっていうのは最近、私たちの県にはいっぱい温泉とかスキー場とか来てくれる人がいるので、ベリーマッチはですね、とってもいっぱい、とか・・・サンキューベリーマッチって言いますよね。とってもありがとうって言う時サンキューベリーマッチ、だからそれを、シンシュー・ベリーマッチ、信州はいっぱいいろんな物があっていいですよ、とってもありがとう・・・っていうキャンペーンなんですよね。
さて、他には、よろしゅうございますか?・・・じゃ、もう30分くらい経ちましたね。今日は、この建物の中の催しは、何時までやってるの?・・・4時までやってるの?あと30分間、おぉ、大変だ。じゃ、あと30分間ですね、いろいろな所を回って、いろんな思い出をつくってね。絵日記の内容をたくさんつくってください。いいですか?絵日記、日にちを間違っちゃいけませんよ。8月に入ってから、8月の、8、9とか、書く内容がなくなっちゃったとかいうんで・・・今日、10日?8日や9日に、行ったらヤッシーがいました、なんて書いちゃうと、先生にバレちゃいますからね。10日に行ったっていうのは書いて、明日の内容が、書くことがなかったら、10日に行った時のことを、友だちから電話がかかってきて楽しかったな、っていうので11日のを書くように、お願いします。・・・こんな教育指導までして、どうするんでしょう。ま、いいや。というわけでございます。それではね。
はい。まだ握手とかしてなかったり、写真撮りたい人は、知事室の中で、写真を撮ったり握手ができますから、どうぞご遠慮なくお越しください。それでは、どうもありがとうございました。 |