(信州・長野県知事 田中康夫)
はーい、いたずらっこの皆さん、お待たせしました。よいこの皆さんもこんにちは。
ではですね、第2回目の、「ワクワク・ドキドキ県庁見学夏休みスペシャル」のですね、「ヤッシー知事会見」ですね。「田中知事に何でも聞いちゃおう!」ということでございまして。今ここにいるのはみんなも知ってるかもしれないけど、皆さんの袋にも付いているですね、オハジョナ君でーす。なんで「オハジョナ」って言うんだっけ?「おはよう、ジョナジョナ」?ねえ。あの移動絵本図書館(おはなしぱけっと号)、今日はどこに行ってしまっているのかな?移動絵本図書館は。他の県内に行っているのかな?幼稚園とか保育園とか、山あいの小さな村に行って、読み聞かせの絵本を積んでる車のキャラクター君でーす。
そして、ここにいるのはね、グルミット君というイギリス生まれのワンワン。アカデミー賞も取った人です。そしてこれはね、今日はブタさんを連れてきました。「長くつ下のピッピ」というね、物語は読んだことがあると思いますけども、スウェーデンのアストリッド・リンドグレーンというですね、女性の人が書いたものです。そして彼女のお話の中に「ロッタ」というのがあって、ちょっとですね、おてんばなかわいらしい女の子が主人公ですけども。ロッタがいつもずっと連れているのがこの「バムセ」というブタさんです。今日はね、皆さんも見るように、畜産試験場というのが、松本市の南の塩尻市にありますけども、そこからかわいらしい子牛さんもね、やってきました。アメリカのお肉もですね、大丈夫とか言って日本は勝手に輸入するようになっちゃいますけども、私たちの県のお肉は生まれたときからちゃんと検査をしてるんですね。日本の他の牛さんたちも、お金が、税金がかかるからって言って、検査は途中のところからしますけど、私たちはそういうことには、きちんとみんなの税金を使いましょう、と言ってます。(検査を)したとしても国全体では3億円増えるだけなんですけども。1時間に66億円ずつ借金が増えている、世界一の借金国が日本なんですけども、「3億円はもったいない」って言ってるんですね。ちょっと意味がちがうんじゃないかって気が私はしますけれども。
さて、ということで1回目は中(県民ホール)でやりました。あ、今日はですね、「おはなしぱけっと号」はですね、このオハジョナ君の車は佐久市の方の本牧小学校というところにお出かけしていますね。長野県はですね、皆さんもご存知のように、全国で何番目に広いか知ってる? はい、ようこちゃん。
(子ども記者)
知らない。
(信州・長野県知事 田中康夫)
知らない?はい、ようこちゃんは、たまたまここに名前が書いてあったんで(名前が)わかっちゃったんですね。まあ、他の人はさすがに名前はわかりませんけれども。君は、りょうた君?ちがう?何?
(子ども記者)
れいや。
(信州・長野県知事 田中康夫)
え?れいや君?なかなか最近の子どもの名前は難しいでございますよ。私たちの頃は必ず子どもの「子」が付けばねえ、女の子ってわかったんですけど。全国何番目の広さだか知ってますか?
(子ども記者)
知らない。
(田中康夫 知事)
知りませんか。自信たっぷりに「知らない」って言われてしまいました。ママは知ってるかな?
(子ども記者のお母さん)
いや、わかんない。
(信州・長野県知事 田中康夫)
わからない、全国4番目なんですね。そうそう、うん?「3」って出したの?今、ようこちゃん。1番大きなのは北海道ですね。2番目はですね、岩手県です。3番目が福島県で、4番目が私たちの県で、5番目は新潟県。あの、だいたい岩手県から新潟県まではほぼ同じような面積なんですけどね。一応、4番目です。じゃあ南北には何キロくらい、一番北から南までは何キロくらいあると思いますか?ママの方がきっと、知識がたっぷりあって、知ってたり、しない?
(子ども記者のお母さん)
いやあ、わかんないです。
(信州・長野県知事 田中康夫)
南北に220キロあるんですね。一番南に天龍村という村があります。ここではお茶も作ってますね。あの、正確に言うと一番南なのは根羽村といって、根羽杉という杉があって、ここは自動車を作っている豊田市の中心まで車で1時間で行けちゃうんですよ。ここからこの県庁舎がある長野市まではたぶんですね、普通の運転で走っていると3時間ちょっとかかっちゃいます。3時間半くらいかかっちゃうんですね。そのくらい広い県です。
さてそれでは、あのね、いつもはですね、5階のね、表現センターというのがあって、そこで私が来て、冒頭に発表事項があって、「質問」と言うと、みんな手を上げるんですね。手を上げてですね、あの新聞記者とかテレビ記者っていう人たちが色々と事細かに聞いてくれますけど、今日は事細かじゃない、いい意味での、あの、広い質問でもいいですよ。はい、ご質問のある人がいたら手を挙げましょう。おお、すごい、早い。おお、そうか、誰からいこうかな。じゃあ、まず、その、1列目も必ずいきますからね、すごいいっぱいいますね。じゃ2列目。お嬢ちゃま、はい。ママが考えた質問じゃないですね?大丈夫ですね?ありがとうございました、はい。
(子ども記者)
誕生日はいつですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
あ、誕生日ですか?誕生日はね、4月12日です。生まれたのはね、昭和31年・・・っていっても、君はもちろん平成になってから生まれたんだもんね。1956年といって、今ちょうど50才です。4月12日はですね、昔、ソビエトっていう国があったんですけれども、そこのガガーリン少佐っていうのが宇宙を飛んだ日で、「世界宇宙飛行の日」なんですね。だから小学校の作文では「宇宙飛行士になりたい。」って書いたことがありましたけれども。ぼくも聞いちゃう?同じ質問だったの?もしかして。ちがう?もうちょっと考えてる?どうぞ。
(子ども記者)
えーと、県庁はいつ建てられたんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
この建物でしょうか?この建物はたぶん私が小学校4年生とか3年生、そのくらいだよね、たぶん。38才?すごいですね、今、答えた黒いのを着たお姉さんは、原夕美さんといって、今日のみんなを、ご家族といっしょに呼んで、お仕事してるのを見てもらおうって企画を立てた人です。38年前だそうです。わかりました?OK?だいじょうぶ?さて、じゃ、他のご質問。なんか、そこのへん、そっちのほうね、はい。水筒、水筒の中には何が、あ、今、水筒って言わないんですね。私たちの頃は水筒って言ったんですけれども。こういうのは何て言うんですか?ペットボトル?はい。
(子ども記者)
けん玉はできますか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
けん玉。あ、けん玉はできるか。小学校の頃はうちの父親が上手でですね、お正月とかはポンポン。できます?上手?けん玉。ちゃんと乗っかって、ちゃんと最後はブツって、バーベキューみたいに串刺しもできる?できない?おうちで一番上手なのは誰?けん玉。うん?ちょっと眠くなってきちゃったな。大丈夫?うん、じゃあ、けん玉はもちろんやったことがありますよ。はい、ぼく、手を挙げたっけ?
(子ども記者)
あれ、えっと、何だっけ。えっと、うーん。
(信州・長野県知事 田中康夫)
緊張して忘れちゃった?
(子ども記者)
あの、選挙で負けて、今度、どこへ行っちゃうの?
(信州・長野県知事 田中康夫)
あー、私は軽井沢町の住民で、軽井沢から毎日電車で通ってんですね。朝7時31分のに乗って、長野駅には8時2分かな、3分に着くので、ここで15分からの会議をやってますけどね。だから軽井沢の住民だから軽井沢に住んでますよ。うーん、いい?それで。
(子ども記者)
あの、選挙で負けたら、どこ行っちゃうんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
どこ行っちゃうって、いや別に選挙で負けても、「人間やめなさい」とは言われませんから、知事ではなくなるっていうことですね。だから、たとえば「ダムは造りません。」っていうようなことは、次の人が「ダムがほしいな。」って思えば造るかもしれないってことですね。いいですか?はい。他のご質問。いっぱいあるんだな、今日はすごいな。じゃあスヌーピーいってみよう、スヌーピー、はい。
(子ども記者)
一番大変なことは何ですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
一番大変なことですか、うーん。君にとって大変なことはなあに?成績表をもらう時?あ、ちがうか。何?大変なこと。あまりない?いつも楽しい?ハッピー?いいですねえ、それは。大変なことって、あんまり感じたことないんですね、私は。あの、むしろいっぱい、いろんなことがある方がそれだけ期待されて自分に試練を与えてくれていると思うから。あんまりないですねえ。6年間毎日、文句ばっかり言われてましたから、たまにほめられちゃったりすると、「ホントかな?」って思って、とまどっちゃう自分が悲しかったりしますねえ。はい。えーっと、まだ、(質問のある人)いたっけ?あ、考えた?考え浮かんだ?じゃあ一家で二人もあたっちゃうと、あとでまた「平等じゃない。」とか言われると困っちゃうんだけど、はい。
(子ども記者)
えー、県庁はどれくらいの広さ?
(信州・長野県知事 田中康夫)
あ、広さ、面積ねえ。もう、こういう・・・。面積、わかる?じゃあね、終わるまでに調べておきます。一応、建物は10階建てなんですね。地下2階ですねえ。はい、じゃあ、この前の方の列の人、はい。
(子ども記者)
県庁は何ですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
「県庁は何か?」。これもとてもいい質問ですね。何かっていうと、この建物が県庁じゃないんです。いいですか?県庁っていうのは「県」という字に、お役所なんかの時に使う「庁」っていう字を書くんですけどね。たとえば国土交通省っていうのがあります。大きな省庁で。ここはね、たとえばそうだな、道路のことも、川のことも、あるいは私たちの県には海がありませんけども、港のことも、鉄道のことも全部やってるんです。
で、たとえば、私たちの県の一番南の方の飯田には、「飯田国道事務所」っていう国土交通省の現場の事務所があります。もしね、そこに転勤してきた人がいて、そのお父さんやお母さんと一緒に外の県から飯田市に転勤してきたお友だちがいたら、「あの子のパパって国土交通省に勤めてんだって」って、たぶんママやパパ・・・っていうかお父さんたちは言うんですね。
ですから、国土交通省というのは、霞ヶ関にある建物だけを指すんじゃなくて、私たちの全国各地で働いている人、その働いている人たちがみんな国土交通省の職員なんですね。
ところがこの県ではですね、「県庁」っていうと、この建物だと思っている人がいるんです。あるいは、この建物の中に働いている人が「県庁の人」って言われていて、県のたとえば一番・・先ほど言った南の天龍村という、天竜川が流れたこんなに切り立ったですね、中国の水墨画のような・・水墨画なんて知らないか・・・の絵のようなところにも私たちの事務所があります。そこに働いている人も長野県庁の職員なんですね。つまり長野県庁というのは、この長野市南長野幅下にある建物、あるいはこの中にいる人だけじゃありません。みんなのために今この瞬間も働いている病院の看護師の人も医師の人もみんな長野県庁の職員で、そうしたみんなのために、みんなの悲しみとか嘆きを喜びに変えるために働いている人たちの集合体が「長野県庁」なんです。
ですから、今日も正確に言えば「県庁見学」って書いてありますけども、建物でいうと「県本庁舎」の見学。
そこにたとえば「ハローアニマル」というのがあります。小諸市にあって、私が就任する直前にとっても動物の好きな人たちが動物の好きな人のための建物を造ったんですけど、何十億円もお金かけちゃって、あんまり人が来なかったりして「困っちゃったな」って言っていたんです。造っちゃったものなので、ね、ダムだったら造っちゃったものを壊すっていう選択もありますけども・・なので、ここはどういうことをするかっていうと、おじいちゃんとかおばあちゃんが動物とふれあうことで、とても昔の小さかったみんなと同じような気持ちになって元気になる、あるいは学校で、ちょっぴり学校の中でお友だちや学校の先生との間でつらいなって思っていて、内気になりがちだったお友だちが、その「ハローアニマル」に来て動物と一緒に遊びながら、そしてそこにいる人が「うん、この動物は今どんな気持ち?」って言って、「僕と同じ気持ち」ってお話をする、こうしたことをするようになりました。
同時に、目が見えない人とか、耳が聞こえない人がいます。こうした人たちが連れてる犬がいますよね。こうした、目が見えない方だけではなくて、耳が少し聞くことが不自由な方がいつも連れて歩く犬の訓練、こうしたことも始めるようになりました。
だから、それが今この「ハローアニマル」の人たちが来てくれる、そしてさっき言ったように子牛さんを連れてきてくれたのは塩尻市にある畜産試験場ですね。
ですから、たまたまみなさんが、特に北部に住んでいる人が来やすいようにこの場所でしましたけども、県内の各地にいっぱいある、こんなことをしてるんだよっていうのが今日は大集合しているんですね。
う〜ん、何々?面積?この建物の・・でもこの敷地は北側もそうかい?この建物だけ?
建物の面積、10階建て・・この建物は北側の今駐車場になっているところも入れて、約3万9,900ヘクタール・・・ヘクタールじゃない、平方メートル、約4万っていうんですね。建物は10階建てで、たぶん地下2階までの面積も入れて6万7,000平方メートルだそうです。
他のご質問ありますか?ほ〜い・・
(子ども記者)
お手玉はできますか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
けん玉の次はお手玉ですか?お手玉もできると思いますよ、お手玉できます。
よく聞かれるんですけど、私は「スポーツは得意ですか?」ってのはあるんですけど、中学1年生のときには学年で2番目か3番目に早くて、放送陸上っていうのに出たんですね。
昔はNHKのラジオをつないで全国で陸上競技の大会、ところが小学校の6年生の時は、よくあの運動会の時に、だいたい同じくらいのスピードの人同士で運動会で競争するでしょ。そうすると私は最初の方の2組目か3組目だったんです。早いってことじゃないんですよ、遅いほうのグループから2組目か3組目だったんですけど、中学に入って50mの速度を測ったら、何とクラスで1番になっちゃったんです。小学校の時の体育の先生がそれを聞いて、「私の指導は何だったんだろう?」って言ったんですけど、突如早くなっちゃったんですけどね〜。
あとは何でしょう・・お手玉ね、一応お手玉はできると思うけど、君ほど上手じゃないかもしれませんね。上手?お手玉・・・
でもいいですね、そういうね今の子どもからお手玉なんて言葉が出てくると、はい。
君も質問?マイクも自分で持っちゃう?いいねぇ、はい。
(子ども記者)
何かペットを飼っていますか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
ペットですか?ペットはね、小学校の時、上田にいる時にはジョンていう柴犬の子がいました。松本に行ってからタロウという犬がいましたけどね、これも柴犬でしたね。 今は飼っていません、はい。何かあなたは飼っていますか?
(子ども記者)
ウサギ?・・・
(信州・長野県知事 田中康夫)
ウサギさん飼ってるの?学校でじゃなくてお家で?
(子ども記者)
うん。
(信州・長野県知事 田中康夫)
何匹?
(子ども記者)
2匹。
(信州・長野県知事 田中康夫)
何ていうの名前、ウサちゃん?
(子ども記者)
ジジとココ。
(信州・長野県知事 田中康夫)
えっ、ジジとココ?ジジっていうの?
(子ども記者のお姉ちゃん)
あの、ジジは「魔女の宅急便」で黒猫のジジが出て、うちはウサギなんですけど、真っ黒だからジジかなぁと。
(信州・長野県知事 田中康夫)
じゃもう一匹は?
(子ども記者)
ココ。
(信州・長野県知事 田中康夫)
ココちゃんっていうの?
(子ども記者のお姉ちゃん)
前に死んじゃったんですけど、「モコ」っていうのがいて、それに似たような名前をつけたいとかいって・・あとココア色だから。
(信州・長野県知事 田中康夫)
ココア色だからね、ココちゃんですか・・・そうですか、ありがとう、ね。
はぁい、さてまだあったかな?大人もいいですよ。一応、子どもの気持ち持ってる大人だったらOKです、邪悪な気持ち持ってる人はダメですよ。
じゃ君か、はい。
(子ども記者)
どうやってやせたんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
どうやってやせたか?あぁ、なかなかいい質問ですね。
私は、大学を出る今から約25年前にはですね、たぶん63kgぐらいだったんですね。それから順調にプクプクプクプク大きくなって、75.5kgになったときにマガジンハウスから出ている「Tarzan」という雑誌で減量をしようっていうんで、「和田式」っていうんですけどね、これでこの時は3か月半で12.5kgやせたんですね。62.5kgになったんですけど、それからまた順調にプクプクプクプクなって、特に知事になったらお昼ごはんもね3分くらいで母親が・・軽井沢で母親がいつもご飯を作ってくれて、父親が駅まで送ってくれるんですけどね、父親がズボンのアイロンまでかけてくれるっていう・・それで先ほどみたいに昼間や夕方のテレビ見ると、いつもあられのない言葉を息子が言われているっていうのを見てですね、心配していて、息子は遅くに帰ってくるんであまりお話をする時間もなくてっていう感じですけども・・・まあ両親にとっては9月1日から少し気持ち的に楽になるかなっていうのだけが親孝行かなって気もしますけど、でももしかすると親もそうやってハラハラドキドキしながらですね、こんな50にもなって息子の世話をしてるっていうのがなくなっちゃうと、両親も何か生きがいがなくなっちゃったりするとですね、突如元気がなくなったらどうしようなんて思ってますけど・・・あっ減量ですね。
そして今回はですね、これは耳のツボのところに中国の、普通の金の粒なんですけど、食欲のツボだったり、イライラを止めるツボだったりもあって、ここにこうついてるんですけど、7粒くらいついているんですね。
それで、あの・・聞いてる?ちょっと難しいんだけど、プロテインっていうのとアロエベラの混ぜたジュースを自分で作って朝晩飲んで、あとはちみつが少し入ったようなタブレットを3粒くらい朝晩飲むんですけどね。2月の14日のバレンタインデーからはじめてもうじき6か月ですけれども、今朝測ったら体重は16.5kgやせていましたね。 だから、そうするといい?一番の時は、今72(kg)なので、「何kgあったんだ?」っていうと・・すごい、88.5kgもあったんですね、きゃあ!
なので、これもですね、数年前の洋服で、たぶん今までだったらボタンなんかはめられないどころかズボンもはいんなかったんですが、ズボンもゆるめになってしまいました、いいですか?OK?他のご質問、はい君。
(子ども記者)
田中知事が小学校にいた時に好きだった本は何ですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
本ですか?あぁ、さっき聞いてくれたんだよね。私は小学校2年と3年が上田の東小学校ってところに行きました。まだ当時は桑畑ばっかりだったので、先ほども述べましたけども、桑の実をみんなで食べて、おうちに最初に転校した直後に帰ったときに、親が口の回りが紫色になっているんで、どうしたんだろうっていうんでびっくりしちゃったこともありましたけども。あのね、ちっちゃいころは福音館とか岩波のそういう本を製本してましたね。ちっちゃいころは「ドリトル先生」とか読んだり、あるいは「エルマーとりゅう」なんてのも大好きでしたね。知ってます?「エルマーとりゅう」あとはねぇ・・シロクマ号とツバメ号なーんていうのとか。わかんないかな?でもあんまり中学入ってから本読まなかったですね。中学とかや高校の頃は全然本読まなくて、高校の頃、文庫本とかで太宰治とか読んでいる人がいるとき、君は現実逃避だ〜とか言ってた子。ちっちゃい時は読みましたね〜。君は何が好き?
(子ども記者)
ハリー・ポッター。
(信州・長野県知事 田中康夫)
ハリー・ポッターか〜おお〜。私の頃はハリー・ポッターはまだなかったんだよね。当たり前ですけどね。ハリー・ポッター第何巻が好きなんですか?
(子ども記者)
ん〜1巻から6巻まで。
(信州・長野県知事 田中康夫)
なんとなくハリー・ポッター系だよね〜。ハリー・ポッターに出てくる、なんか寄宿舎の子どもって感じがしますけど。はい、他のご質問ありますか?おー君。今日はすごい質問が多いですね。
(子ども記者)
どんな車に乗っていますか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
あ〜車ですか。今、車はですね、親はプリウス持って運転してくれてますけど、私は今運転してないですね。県の車はいわゆる黒塗りのふんぞり返る車ではなくって、アルファードといって、中で椅子をひっくり返すと会議も出来る、え〜1、2、3、4、5、6、7人乗りの車ですね。
(子ども記者)
アルファードは8人だよ。
(信州・長野県知事 田中康夫)
あの〜2列目がねえ2人の席になってんの。だから7なの。うん。で中で椅子がグルンて回るんで会議をしたり電話をしたり・・あ〜横になってお昼寝できるか?できるといいんですけど、またそういう写真を今ここにいるような人に撮られちゃうと大変なのでないですね、あんまり。車はそのかわり運転は昔は好きで1か月3千キロくらい走っていましたね。・・・ガソリンは入れなきゃなくなっちゃうでしょ〜・・・1日100キロ運転していると3千キロになっちゃうよね。この間の選挙は8日間で6千キロ走りましたけどね。8日間しか出来なかったから。
(子ども記者)
ガソリンいれながら走ってるよね。
(信州・長野県知事 田中康夫)
そりゃそうでしょう。実際ガソリン入れながら走ってるよ、はい。君だって御飯食べないと自分のエネルギーになんないもんね、はい。
他には・・うわ〜すごい、後ろの方にちょっぴり大人・・ひねた子どもがいる〜違うって、はい。
(子ども記者)
僕はスキーやってるんですけど、知事はスキーやりますか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
私はね〜上田に移ったときに最初に菅平のゲレンデでスキーしました。で、大学入ってからは久方やってなくて、去年の12月にはですね、一番私たちの南のスキー場ですね、ヘブンス園原って阿智村のスキー場があります。そこは名古屋から車で高速で1時間。で丁度駐車場の所は雪がなくって、ゴンドラに乗ると1,600mまで上がるとパウダースノー、粉雪なんですけどね。ここでずいぶん久方ぶりにしましたね。君は上手なの?
(子ども記者)
はい。
(信州・長野県知事 田中康夫)
どこのスキー場にいってんの?
(子ども記者)
八方の・・白馬。
(信州・長野県知事 田中康夫)
お家は?
(子ども記者)
白馬。
(信州・長野県知事 田中康夫)
白馬なんですか。白馬はそりゃスキー場いっぱいありすぎるくらいあるもんね。私たちの県もですね、去年は33のスキー場は前年よりもですね、平均で30%くらいお客様や売り上げが伸びてんですね。ですからそれぞれとても努力してるところ。私たちの県で一番北に飯山市に戸狩温泉スキー場ってのがありますよね。ここも、ここの観光協会の江沢一遠さんってのはですね〜曹洞宗のお坊さんなんですけど、お坊さんが観光協会長やってて、この戸狩温泉は女性の人がとっても元気で、地域にですね、戸狩温泉で結婚したような人達は戸狩温泉のですね特製のカレーとかパイとか・・リンゴパイとか作ってて、これが人気で東京からも名古屋からも、一番遠いうちのスキー場なのにお客さんが毎年増えてる。だから努力するところはみんなきっと評価してくれんですね。
は〜い他にはあるかな〜うわ〜こんなにいっぱいある。すごいねこれ。でも5階でやるいつもの知事会見よりもなんか実りがあるような気がしないでもありません。こんなこというと大変ですね〜。でも本当のこといっちゃった。さて〜君はさっき当てなかったっけ?
(子ども記者)
これからどうしていくんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
これからって違うじゃん、ママが考えた質問?ママが違うじゃんって言ってる。ママ何?
(子ども記者のお母さん)
着ぐるみのヤッシーはどうなっちゃうんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
着ぐるみのオハジョナ君は・・それはリーダーが変われば、私は言われたのは6年前、リーダーが変わっても県政は継続しなきゃいけないって言われて、新しいことをしようとすると県政の継続をしないのかってお叱りを受けたんですけども、私はリーダーが変われば変わるものだと思ったんですけど、たぶん6年たって学習したんで、きっとリーダーが変われば全部変わるんじゃないですか?だから知事室もなくなります。車も変わると思いますから、それはそれでいいんじゃないですか?だから同じコンサートホールで同じ曲目を同じオーケストラの人が演奏しても、指揮者が変われば音は変わりますからねぇ。指揮者が全部音を出す訳じゃないんだけど、指揮者が変われば同じ曲でも全然音色が変わっちゃうんですよね。だからそういうもんだと思いますよ、は〜い。いい?君はいいの?君が聞きたい・・ママが聞きたい質問だったんだな。はい、他のしつも〜ん。さっき当たったよね〜もう一回言いたい?まあいいや、はいどうぞ。
(子ども記者)
結婚はしますか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
はぁ〜君が本当に考えた質問、これ?なにちゃんていうの、名前・・アヤちゃん?アヤちゃんいくつ?
(子ども記者)
6。
(信州・長野県知事 田中康夫)
アヤちゃんは結婚したい人いますか?
(子ども記者)
いない。
(信州・長野県知事 田中康夫)
いないの?いつ頃現れますか?・・わかりませんか〜。昔結婚したことあるんですけどね、学校出たときに。ちょっと1年くらいで結婚はやめちゃったんですけどね。今のところ予定はないですね。付き合っている人はかれこれ10何年くらいになるんですけどね〜長いですね〜。その人はだからあの〜あなたが望む生き方をすればいいって言ってますけどね〜。好きだから言ってくれてるんだか、愛想尽かして言ってくれてるんだかわかりませんね。な〜んて、はい、他のしつも〜ん・・はい。おっ手帳に書いてきてる、偉い!いや偉い訳じゃないな〜はい。
(子ども記者)
長野の食べ物で一番好きな物はなんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
私たちの県は農家の戸数が全国で一番多いんです。昔はね、農家の戸数が多いということは効率的・・効率的ってわかるかな・・・じゃないよって言われてたんです。大きな農家が大きな機械使って、大きな畑や田
んぼにして、大きく大規模にやって、多く農薬使って、多く同じ物を収穫するといいって言ってたんですけど、たぶん違うんですね。みんなの望んでいるものはそれぞれ変わってきたし、一軒一軒の農家が小さいと、あまり儲からないって言われたんですけど、一軒一軒小さいからこそ努力をしている人は、あ〜あの人が作っている物だから安心だよって。そうすると同じ物でもたぶん、皆さんのお家でもスーパーに買い物に行っても、お豆腐を買うときにたぶん君のママやパパは5円高いんだけど、この豆腐の方が美味しいって買うんだよね。単にお豆腐をお腹の中に入れればいいんだったら、同じお豆腐なんだったら安い方がいいはずなのに、そうじゃなくってあの人のお豆腐だから、美味しいから10円高いけど買うよってなってるの。だから私たちの県の農業も、大規模にやるだけじゃなくて、本当にみんなが評価してくれて、それだけのお金を払っても、それはむしろすごく幸せとか確かさとか優しさを得るために、10円
、50円高いんだよって買ってくれると、作ってる人も努力をしていると、それだけうれしくなるんですね。好きな食べ物は何でもOKですね〜。食べられない物はありません。ですから〜君は何が好き?
(子ども記者)
リンゴ。
(信州・長野県知事 田中康夫)
ああ、リンゴはいいですね。私たちの県は、男の人は日本で一番長生きなんです。女の人は三番目。ってことは世界で一番長生きなんですね。ですからこれは多分きっとですね、いっぱい野菜を食べたり、いっぱいリンゴを食べたりしているからですね〜。ロシアにコーカサスって場所があるんですけど、とっても長寿なんだけど、これは昔ハウスバーモンドカレーだよ〜って、あれはバーモンド州だったけど、コーカサスの人はリンゴを沢山、デザートだけじゃなくって食事の中にも
すったりして入れるってことから始めたの。だからリンゴをいっぱい食べるといいですよ。はい。
(子ども記者)
えっと、その冠はどこで売ってたんですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
これはね、もう一個オレンジ色があるんですけど、これは昔大阪のねぇ、え〜生野区という日本の中では一番韓国から来た人が多く住んでる所のお祭りに行ったときに屋台で売ってたんです。知事になる前かな〜知事になった直後かな〜?なる前だと・・・に買ってきて、お部屋に置いてたら、よく小学校4年生の子たちが社会見学できて、中でガラス張りの中で会議やってるときは、外に出て行って一緒に写真
撮ったりできないので、その時はこの冠かぶって手を振ると、結構ウケるんでやるようになったんです。OK? んっ? ください?それは難しいですねぇ。うーん。っていうかすごいな今日の質問はぁ。んっ、君?はい。
(子ども記者)
好きなお菓子は何ですか?
(信州・長野県知事 田中康夫)
好きなお菓子、もう何でもOKですねぇ。うーん甘いものは結構好きなんですけどね。君は何が好き?
(子ども記者)
ポテトチップスです。
(信州・長野県知事 田中康夫)
おぉー、ポテトチップスは、ママが揚げた後すぐ食べたほうがいいですよ。ポテトチップス袋に入ってるやつを食べると、その間に空気にいっぱい当たってるから、ちょっぴりちょっぴりあんまりよくないかもしれない。ねぇ。はい。
(子ども記者)
えっと。自分の趣味はなんですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
あっ、趣味はですねぇ。生きること。人と会ってお話することですね。あまり何か集めるとかそういうのはないですね。ちっちゃーい頃は、切手集めちょっとしたとか、HOゲージという鉄道模型とかありましたけど、今はないですねぇ。はい。
(子ども記者)
朝は何時に起きるんですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
朝ですか。朝は大体、だんだんじいさんになってきたので早くなっちゃいましたね。寝るのが大体1時とか2時で、起きるのは、そうですねぇ・・・、5時とか4時半ですねぇ。あの、どこでもね、すぐに眠れちゃうんです。車の移動してる中で一秒で眠れちゃうっていう特技があるので、実際にベッドで寝る時間は少ないですね。うーん、県知事になる前はそうでもなかったんですけど、少なくなっちゃいましたね。はい。ほい。
(子ども記者)
田中知事の好きな市町村は何ですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
好きな市町村?あー、私は市町村というよりも220万の県民が幸せでないと、ひとつひとつの市町村の、市町村長だけが元気でもしょうがないですからねぇ。ま、基本的にはとっても努力をしてるような小さな、私は意外と小さな町や村が好きですね。うーん。はい。
(子ども記者)
何色が好き?
(信州・長野県知事 田中康夫)
あー、色ですか。色はねぇ。あーん。あの彼の、このグリーンがもうちょっと鮮やかになった感じ。緑色。はい。何かあったっけ。OKだっけ。あ、そう。ではまだだった。はい。
(子ども記者)
小学校のときに勉強は大好きだったんですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
あー。なかなかいい質問で、小学校のときに、成績悪い方じゃなかったですね。でも先生からすると困っちゃう子だったんです。なんで困っちゃうかというとですね。1個がですね、よくあの始業式とか終業式にみんなの学校でも校長先生はいつも同じこと言うんですよね。いつも同じこと言うんだったら、みんながいっぺんに集まる必要ないじゃんって思って、学級委員長どころか学年の委員長までやってるのに、そういうこと言っちゃったり、あと私が通ってた学校は、あのー、研究授業と言って、いろんな県内外の先生が
見にくる授業が多かったんです。そうすると学級会とかって予行練習までして、テーマ決めてて、発言者がこういう発言をするなんて順番まで決めてて、私が司会進行なんですね、学級委員長だから。そうするとそういうの何回もやって、外からきた人たちが、「なんて素晴らしい!信州の教育は、子供がこんなに発言する」って言ってるの聞くと、ゲロゲロって思って、わざと学級委員長なのに、予定とは違うことを言ったりして、後から、先生に「何でそんなこと言う」って言われて、「だって本当のこと言う方がいいもん」って言ってたんで、何か昔からこういう子だったんですねぇ。うーん、だからちょっぴりお勉強ができたんで、先生からすると、とっても、あの、
お勉強ができなければ、ほら、君はだめだって言うんですけど、お勉強はできたんだけど、ちょっとそういう何かあの、予定調和って大人の言葉で言うんですけど、あらかじめ決まったとおりに物事が進
めようとする先生がいるとちょっぴり反発してましたね。いいですか。はい。OK?もう大体ご質問終わった?はい、最後?
(子ども記者)
何人家族ですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
家族は、父と母と、そして、妹がいます。妹は今は、栃木県に暮らしてます。妹には二人子供がいますけどね。私には子供がいません。あと私は小学校、あ、ちっちゃーい頃はうちの母も先生をしてたので、おばあちゃんが育てたんですね。明治25年生まれのおばあちゃんで、田中チヨっていったんですけどね。で、服飾の学校の人でした。で、このおばあちゃんは92(歳)で亡くなったんですけども、最後の方は、今で言う認知症っていうか痴呆症になってきて、母が下の世話までずっとしていて、それがあって私はこの間在宅介護をやっているお家の人も、一泊二日くらい温泉に行きたいのはわがままでもないって。そんな時にショートステイにお連れすると、逆に環境が変わって非常にお年寄りは動揺するので、その同じお家にいつも来ているヘルパーの人を30時間とか40時間県が無料でそのヘルパー代を出せるようにしたい、と言ったんですけどね、あんまりウケませんでしたね。あんまり自分の問題だと思わなかったのかもしれませんけど、このおばあちゃんは最後ですね、何とあれなんです、えーと母が食事を出しながらですね、下のお世話をしながら「おばあちゃんのご主人は?」って言うと、最後いつも「田中康夫」って言ってですね、92歳で天寿を全うしていったって人ですね。だからおばあちゃんにとって私の記憶が最後まで残ってたっていう・・・家族はそんな感じ。で、今は軽井沢にうちの両親と私とで暮らしてます。
へい、えーとですね。うーん、橋本さん?もう1回やる?元気だな、はい。
(子ども記者)
オハジョナのポケットの中には何が入ってるんですか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
さぁー、オハジョナのポケットの中には、んっ、あっ、特に何も入っていない。んっ、何か入れる場合もあるのかもしれない。えーっとですね、この建物の道路隔てた向こう側のところに大きな碑が建ってんです。後で見てほしいですけど、すごい難しい字で書いてあるんですけども、今からちょうど102年くらい、103年かな、私が知事になって2年目くらいの頃に100年前にですね、関清英っていう県知事がいたんですね。当時は県知事は選挙で選ばないで、国が決める知事だったので、この人も佐賀県って
、みんな知っているかもしれませんけども、九州の出身でした。で、この人はどういうことを言ったかっていうとですね、大変な人で、当時は女性の人なんかは教育を受けなくてもいいとか、女性はお家の中で、家事だけやってればいいっていう時代だったんですけど、この人は婦女子って言うんですけどね、難しい言葉で言うと。婦女子のきちんと職業教育と社会進出をしなきゃいけないって学校を松本に造ったんですね。女性の人がきちんと社会で仕事ができるような訓練や教育を受けましょうった人なんです。
もう一個はですね、きちんと公衆衛生、社会がきれいな町でないと伝染病が流行ったりして、体の弱い人やお年寄りが、ちっちゃい子が亡くなっちゃうので、公衆衛生の予算を増やしまーすって言ったんですね。ところが、これが二つともですね、県議会ではそんなこと無駄だぁって言われちゃったんですけどねぇ。で、この人は同時にですね、森林整備をしなきゃいけないったんです。で、昔ですね、みんなも小学校の高学年になると社会科で習うのかな?殖産興業といった今から130年くらい前の明治時代はですね、はい、そろそろやめるぅ?明治時代は、いっぱい工場ガンゴン造って煙がモクモク、そうするとみんなのお仕事があるよぉつってたんですけども、そうゆうふうにしたので、森の木をどんどんどんどん切っちゃった、森の木を切っちゃったら森が荒れるだけでなくて、川の水まで荒れて、空気まで荒れて、人の心まで緑がなくなって荒れてきたって彼は言ってるんですね。100年前に、102年前に。だから、みんなで森をもう一回作んなきゃいけない、
なんて言ってるのはですね、森を作るのは200年の計だと、200年かかるよって言うんです。100年間一生懸命やると少し目途が見えるけど、100年の間におさぼりしてると元の木阿弥だっていうことが書いてあるのがあそこにある碑です。
この知事はちなみにですね、もう一個言うとですね、県議会でいつも批判をされていて、みんなの意見を聞かない、議員の意見を聞かないっていうのと、お前が東京ばっかり行っているってんで、何度も決議を受けているんですねぇ、102年前に。関清英さんという知事なんですけども。ですから、私たちはその100年間、森林の整備はあんまりしてこなかったかもしれませんけども、私たちは国の予算で、みなさんも知っているかも林野庁っていう森のことをやっているかと思いきや、とんでもなくてですね、森のことをやっているのは林野庁の予算の8%だけです。あとは何やってるかっていうとコンクリートと鉄でですね、さらにいっぱい埋め込みをしているのが林野庁の予算なんですね。なので私たちの県は森林整備の予算を3.3倍にしてですね、土木建設業の人たちも40%公共事業が国が削ったのをね、こういう人たちが森林整備に参加してもらえるようにしてるんですけどね。その関さんの碑というのがあそこに建ってます。にゃーんて訳で、だいぶ今どのくらい時間経ったの?45分もやっちゃった。あの毎回はですね、もっとですね、大変に重箱の隅をつつくんじゃなくて、重箱の隅を大切にしてくれる人たちのすばらしい質問が出てくるんで、1時間くらいやるんですけども・・・他に質問ありますかぁ?じゃ、ちょっと悪い大人から質問ある?いたずらな大人から。いいですか?ああー、いたずらな大人。オニールのTシャツ。
(大人記者)
えーとあの、これから9月1日以降、知事が替わる訳ですけども、長野県をどんな県にしてほしいな、と新知事に思いますか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
いや、それは、私は知事に選ばれたときは、どんな会社だって社長が方針を示さなきゃいけません。社長が方針を示して、そして会社の場合には社長が方針を示すと、それが全て行っていきます。成果が出なければ株主総会でとっちめられます。行政の場合は、こういう方針を立てても議会が予算を認めないと信州型木製ガードレールのようにですね、林野庁が補助金を半分付けて地域雇用は5倍になる。何で信州型木製ガードレールかって言うとですね、鉄のガードレールは全国で5社しか作ってないんです。で、これ全部東京や川崎の会社ですから、全部お金は向こうに行っちゃうんですね。しかもこのガードレールを付けるときには国の補助金がありませんから、県民の税金がほとんど9割方外へ行っちゃうんですね。だから鉄のガードレールと同じ強さのガードレールだというふうに国の認証を受けたものは県内の会社が作ってるので、地域の雇用は単純に計算すると5倍になるんですね。だけどこれも認めてもらえないと、2年間でわずか11kmしかできません。私たちの県には、県道だけで2千kmもガードレール付けてるところがあります。鉄のガードレールも20年しかもちませんので、年間100km替えてるんです。ですからその内のせめて半分の50kmでも(木製ガードレールに)替えると、今の値段の更に30%カットして作れるって、佐久や木曽の土木建設業の人は言ってんですけどね。
でもまあ、だから方針を・・・でもそれはリーダーが替われば、変わるんですよ、会社でも。雑誌だって編集長が替われば変わるでしょ。
(大人記者)
知事はどう思います、これから先。
(信州・長野県知事 田中康夫)
だってそれは、私がじゃなくて、一人ひとりの県民が考えることじゃない。私は別に知事や、知事は方針を出しますよ。でも知事の方針は81人の市長村長のためにあるんじゃないから。220万の県民のためにあるんだから。
(大人記者)
220万人の1人の県民としては、どんな県がいいと思いますか。
(信州・長野県知事 田中康夫)
さあ、それは私は個人的には、借金の山を残すよりは福祉や教育の恵みの山を残す方がいいって思ってますけども、もちろんそうじゃない考えの人もいるし、そうじゃない考えの人の方が、多分多かったんですね。投票所に少なくとも行った人の中ではね、うん。
へい、よろちいですか・・・うーん、じゃあそれは、この後3時から?3時からって、もう2時になっちゃった、すごいね。3時からは(県庁の建物の)中でやるんですね。はい、大変暑い中、そちらの3列目の人、大丈夫ですか。水分の補給をとるようしてください。私たちの保健師もみんな控えてるかもしれませんけど。という訳で、じゃあ第2回目の・・・はい、いつもこのテーブルを出してですね、5階ではやってんですが。あ、ワンワンも来ました。ワンワン、ワンワン。じゃあ、そういうことで第2回目の知事会見は終了です。どうもありがとうございました。 |