9月6日 部長会議録
H17(2005).9.6 9:40〜10:30
県本庁舎 特別会議室
出席者:知事、出納長、公営企業管理者、経営戦略局長、経営戦略局参事(2名)、危機管理室長、企画局長、総務部長、社会部長、社会参事、信州ブランド・観光戦略局長、衛生部長、衛生技監、生活環境部長、土木部長、土木技監、技術参事(1名)、農政部長、農政技監、林務部長、林務参事、住宅部長、副出納長、企業局長、教育長職務代理者、教育次長、議会事務局長、代表監査委員、監査委員事務局長、地方事務所長(7名)
欠席者:県警本部長、経営戦略局参事(1名)、商工部長、技術参事(1名)、地方事務所長(3名)
(田中康夫 知事)
はい、じゃぁ9月6日の部長会議です。今日は3つ、まぁ2つですが、最初に危機管理室の鎌田泰太郎さんの方から説明をお願いします。
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
はい、おはようございます。危機管理室長の鎌田泰太郎でございます。お願いをいたします。台風14号についてでございます。
(田中康夫 知事)
少し西にずれて来ているの?
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
はい、あの資料をちょっと御覧頂きながらお聞き取りを頂きたいと思いますけど。
以下、資料に基づき説明。
そこでですね、県の警戒体制を少しご連絡をさせて頂きたいと思いますが、昨日5日、16時30分にですね、台風第14号警戒連絡本部、私危機管理室長をトップでございますが、設置をいたしました。そして各部局の第一連絡者に集合してもらいまして、気象台から台風の今後の動き、警戒の必要性について説明を頂きまして注意喚起を行ったところでございます。で、農政部、林務部におきましては現地機関等に対して注意喚起と、それからパトロールの実施等の文書も昨日のうちに出されております。で、本日6日はですね、各部局で道路、河川、砂防、あるいはダム、溜め池、それから学校とかですね、社会福祉施設、それから県有施設、あるいは工事進行中の現場もあろうと思います。あるいはその観光関係の施設等へ、その観光客等の注意喚起ですね、そう言ったものも含めて事前のパトロールを実施して頂きたい、これもお願いでございます。それからまた台風の通過時や通過後についてもですね、パトロールをお願いいたします。で、その結果についてもご報告をお願いします。あの本日以降の本部会議につきましては台風の接近状況を見ながら随時開催いたします。またご連絡いたしますので、ご出席と状況報告をお願いいたします。それから本庁・現地機関ともですね、状況把握を怠り無く万全の体制でやって頂きたいと、こうお願いいたします。それから異常が発生、あるいはその発生しそうだという情報がありましたら速やかにご連絡を頂きたいということで、まぁ今後の台風情報にご注意頂きながら体制をきちんと組んでお願いをしたい。以上でございますけど。
(田中康夫 知事)
はい、えっとその他、関係の部から。原(土木部長)さんの方から、土木の方からありますか?現時点では。
(原悟志 土木部長)
はい。あのさっそく文書をですね、あの土木現地機関の方へ発送しました。あのいわゆる警戒・連絡体制の再確認、それから本日5時までにあの事前パトロールをしまして、異常の有る無し、それから異常があった場合には速やかに土砂の撤去とか、倒木の処理とか、そういうことをするようにってことで連絡をいたします。そういう体制の中で明日に向けて、あのまた職員、あの必要体制で対応して参ります。
(田中康夫 知事)
はい、これスピードは何?早まりはしないんだ。
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
あの、最初15キロ位だったのですけど、ここへきて20キロにちょっと早まりましたけど、まぁ依然ゆっくりでございます。
(田中康夫 知事)
明日の朝の6時はこの松江市というのは・・・ もうちょっと進むの?分かる?
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
ええ、松江の辺りですね。
(田中康夫 知事)
一番本県で風雨が強まるのは?
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
あの、明日の朝から夕方にかけてが、一番雨と風が強くなりそうだというふうに言われております。
(田中康夫 知事)
12時間?
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
いやいや、割にゆっくりですからね、あれですけども。気象台は一番接近するのは明日の昼から夕方にかけてって言っていますが、接近する前がきついものですから、明日の朝からはかなり近づくとなるんじゃないかなと思っていますけども。まぁ出来るだけその、この範囲の日本海の方へ行って欲しいのですけども、まぁしっかり注意していかないと。
(田中康夫 知事)
まぁちょっとずれてきて、少し左に寄りつつあるような気もします。
(鎌田泰太郎 室長)
ええ、若干左の方へ、あの昨日の状態よりは向いているような気がしますけど。
(田中康夫 知事)
あの、私も今日は長野市内に泊まりますから、で、明日の朝また会議を一応したいと思います。まぁ明日あの10時半から日本記者クラブの要請の、もともと、会見と、11時半からあの特派員協会のがあるんですが、まぁその前に皆さん会議をしますのでよろしくお願いします。まぁ会議ってまぁ関係のある人だけで。
(鎌田泰太郎 危機管理室長)
今朝のように状況報告と、またご指示を頂くということで7時半頃でよろしゅうございましょうか?
(田中康夫 知事)
はい、結構です。お願いします。それでは途中退席の御用事があるので、じゃぁ塚田和雄(住宅部長)さんの方からお願いします。
(塚田和雄 住宅部長)
それではあの資料1の方を御覧頂きたいと思います。あの景観計画の策定、及び景観条例の改正について御説明をさせて頂きます。国の方の景観法が昨年、6月18日に公布されまして、今年の6月に全面施行となりました。まぁこの景観法の制定によりまして、景観計画の策定及び景観条例の改正を関係部局と調整を図りながら進めて参りまして、この9月の県議会にまぁ提案させて行く計画で進めております。
以下、資料を基に説明。
(田中康夫 知事)
はい、あのまぁ各地域の市町村長にも塚田さんの方から、会合の時に御説明を頂いてますけど、このことに関しては他の部から加えて発言がありますか?良い?武田さんある?
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
あの、このあと私説明いたしますが、民間の方々もですね、まさしくこの信州・長野県の景観こそはですね、この信州・長野県を魅力的にする大きな要素という位置付けになっていますので、この景観計画は非常に重要だということで・・・
(田中康夫 知事)
何か声枯れてない?風邪?
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
風邪っぽいんじゃないんですけど・・・そんなまぁ風邪は引いていないですけど、ということで非常に期待を持たれていますので、あのサインとか我々も一緒に変わりますので、ぜひ連携しながらこの計画を推進して頂ければと思っております。
(塚田和雄 住宅部長)
特にあの景観資産、これあの信州のオリジナルの部分でございますので、またそちらの方と十分協議しながら進めて行きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
(田中康夫 知事)
太田さんの方からはどうですか?この問題に関して。
(太田寛 生活環境部長)
あの中身は全く異存は無くて、むしろですね、条例の説明をする時に廃棄物の条例も、こういう構えで説明しようと思って、今ちょっと考えています。
(田中康夫 知事)
ぜひ。塚田さんの方にはどうですか、これ。今、松林(経営戦略局長)さん達、各市町村長に今度個別にも回っていますよね。この条例に関しては何か意見が出ていますか?説明して別にこれでは困るという意見は出ていないよね?
(松葉憲治 経営戦略局長)
そういう意見はね、全然出ていません。
(田中康夫 知事)
あの地方事務所長の方でも、この景観条例それぞれ出た時に、市町村長に説明しますけど、何かその後この件に関してありませんか?あの、市町村長からの意見は。はい、牛越さん。
(牛越徹 上伊那地方事務所長)
あの先日、塚田部長から説明頂いて、あの会議の中でも、それからその後の意見交換の中でも、特にこの話は出ておりません。たまたま上伊那地域は景観を相当重視しながら、今総合的な対応を進めているのですが、関心は各市町村長ともあると思います。
(田中康夫 知事)
八重田(諏訪地方事務所長)さんのところどう?八重田さーん。
(八重田修 諏訪地方事務所長)
あの特にお話は出ていません。
(田中康夫 知事)
栗林(木曽地方事務所長)さんのところは?
(栗林俊春 木曽地方事務所長)
えっとですね・・・
(田中康夫 知事)
ああ、ちょっと(音声が)繋がらない?じゃぁ古坂(北信地方事務所長)さんか田野尻(松本地方事務所長)さんどう?
(田中康夫 知事)
あぁ繋がった?北信、はいどうぞ。
(古坂和俊 北信地方事務所長)
あの今のところ特段出ておりませんけど、景観はですね、重要視はいたしております。以上です。
(田中康夫 知事)
えっと、栗林さんは繋がるかな?はい。
(栗林俊春 木曽地方事務所長)
すみません。木曽地方事務所の栗林でございます。あのですね、スキー場が木曽地域は大変多くございまして、あの木曽の景観との関係でですね、開発と、それから規制、あるいは景観作りとの調和を十分に考えて頂きたいという声がですね、確か王滝の村長さんからございました。
(田中康夫 知事)
まぁ王滝の場合はかなり自分でも一生懸命やっていかなきゃいけないし、まぁ気運にはなっているけど、少しはまぁ県に期待しているところもあるのかな?田野尻さんのところはどうですか?
(田野尻正 松本地方事務所長)
えっと景観法についてはですね、特段はコメントは出ておりません、この地域に。あの安曇野と松本地域を一緒にして看板を作るという、今年度新たな事業に取り組む予定になっております。
(田中康夫 知事)
はい、ありがとう。えっとじゃぁ後は・・・ どうぞ堀内さん。
(堀内清司 長野地方事務所長)
長野ですが、特段出ておりません。
(田中康夫 知事)
広田さんのところは?はい、どうぞ。
(広田功夫 北安曇地方事務所長)
特に出ておりません。
(田中康夫 知事)
そうですか、はい。それでは、あと何かこれは関係諸団体から何か特に意見が来たりも、特に大丈夫ね、今のところ。
(塚田和雄 住宅部長)
あの、関係団体も意見聞きまして、今日あの、この後最終的にまた意見を交換いたします。
(田中康夫 知事)
うん、今日は誰と会うの?
(塚田和雄 住宅部長)
えっと関係団体、建築関係、造園関係、それから中小企業関係の皆様、総勢で30人位で。
(田中康夫 知事)
はい、ありがとう。青山さんからある?この問題。
(青山篤司 出納長)
基本的には無いですけども、私も今初めて聞きましたけれども・・・ まぁ1つは法律の施行の部分の条例ですからね、この前の条例みたいな議論にはならないと思うんですけどね。
(田中康夫 知事)
ご意見番の丸山(代表監査委員)さん、最近おとなしいんで・・・
(丸山勝司 代表監査委員)
ありません。
(田中康夫 知事)
はい、じゃぁ続いて武田さんお願いします。
(武田雅宏 信州・ブランド観光戦略局長)
あの信州ブランド・観光戦略局長の武田雅宏です。資料の2-2の方をお出し頂ければと思います。あの、この信州ブランド戦略につきましては、昨年11月を皮切りといたしまして、長野県経営者協会、長野県デザイン振興協会、あるいは国立大学法人の信州大学、あとNPO法人等と連携しながら進めて来た訳でございます。これまで25回に亘るですね、ワーキング、プロジェクト、それと各市町村への説明会、それとブランド推進員を通じての皆様方からの意見徴収、それと先日あの各部長様方にも個別に私の方で説明させて頂き、非常にポジティブな意見を頂きありがとうございました。あのその結果ですね、このプロジェクトのメンバーに加わって頂いております、あの企業のブランド化支援をしている佐藤様からは、「まさしく行政でここまで作れるとは非常に思っていなかった」と、「電通などよりも上ではないか」というくらいな法外な言葉を頂きました。本当に我々作っている側としては非常にありがたい・・・
(田中康夫 知事)
「法外」じゃなくて「望外」だろ。「法外」っていうと悪い表現に・・・
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
すみません。あのまぁ自慢ばかりしていてもいけませんので、中身の説明に入りたいと思います。
以下、資料を基に説明。
(田中康夫 知事)
はい、これは誰か加えて話をする人はいるかな?特には無い?まぁあの信州ブランド・観光戦略局は現在商工部の中に位置付けられてはいますけど、これはもう本県全体のことですから、当然企画局とも農政部とも林務部とも、あるいは土木部とも教育委員会ともですね、まぁあの極論をすればイールドを高めるってことも言えば会計局ともですね、全部関係してくると思うので、もし少し意見があれば。
(松林憲治 経営戦略局長)
入札改革とかね。
(田中康夫 知事)
あぁ入札改革もそうだね。
(松林憲治 経営戦略局長)
あの、ちょっと1つですね、この間あの商工部の中で、商工会のチャレンジ枠っていう事業ですね、あの中ですね、各商工会が小さい中で何かブランド戦略をやっているんですよ。だからあれはね、もう少しぜひ今度これに1つ県の大きな土俵がこれ出来る訳ですから、戦略として。そこにきちんとオンさせるようにね、あのぜひ商工会辺りもぜひ乗せてですね、やって行って頂ければと、ちょっと感じました、その点。
(山極一雄 商工部長)
あの今の関係ですけど、確かに今あの、ものづくりにしても、あるいはあの商店街にしてもですね、あの良いものを持っているんだけど、なかなかその売れないというか、いわゆるその一番の弱点が販路なんですよね。だから、そういう意味でこの信州ブランドでこの強みを増すっていうのは、かなりやっぱり戦略的にも良いことだと思いますので、そういう意味ではこういった声を乗っけるってのは非常に、何て言うんですかね、あのかなりの力にはなるなって気がしますね。
(田中康夫 知事)
で、これは今日は発表でいいの?
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
今日はプレス・リリースで発表させて頂きまして、これを基にですね、これから県としては平成18年度の施策方針にもこれを加味して頂いて、まぁ県民の合意を受けたブランド戦略を施策として活かして行くというスタートにしたいと思っております。
(田山重晴 農政部長)
いいですか?
(田中康夫 知事)
どうぞ、田山さん。
(田山重晴 農政部長)
あのさっきも景観の問題でありましたけど、そのブランドの問題は攻めと守りが主だと思うんですけどもね、その強みというものを守って行くことが大事だと思っておりますので、かたやですね、例えば美しい水、美しい自然、あるいは景観というものをですね、規制を強化することによって、守ることによって、ブランドの額縁がきちっとしたものが残る訳ですから、それで中身の部分は絵を書く訳ですから、そういう一見ブランドと関係無いようでありながら、規制を強化することによって価値あるものを守るための対策も相当打ち出さなければいけないのではないかなって思いはします。そういう意味では景観条例ってのは、そういう意味で大きな役割を果たすんじゃないかなと思いました。
(田中康夫 知事)
澤田さんとかある、意見?どうよ。
(澤田祐介 衛生部長)
あの声がちょっと良くないものですから・・・
(田中康夫 知事)
何だ皆声が枯れているんだなぁ。
(澤田祐介 衛生部長)
嘘ですよ。
(田中康夫 知事)
どうしたんだよ?
(澤田祐介 衛生部長)
いや、大変面白い話で。特にあの今、山極さんも仰ったんですけども、あのこのブランドカンパニーって、これ確かにその良いものを作っていても表に出て行けない、それを信州というブランドで支えてあげる、あるいはどういうふうにしたら良いかっていう活路を見出してあげるっていうのは大変良いことだと思います。ただこの「シンシュー・ベリーマッチ」っていうのは何となく「シンシューァリー・ユアーズ」って言っちゃった方が良いような気がして、もう1つピンときませんな。
(田中康夫 知事)
うん?「Sincerely yours」って言ったんだね。そういうお客に対しての気持ね。これ武田さんさぁ、信州のイメージってのが2ページ目に載っているけど、困ったちゃんなイメージに関してはここに書いていないけど。
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
あのブランド戦略というのは、強みと売りをですね・・・
(田中康夫 知事)
いやいやそうだけど、やっぱりマイナス点を知らないと。長野県はマイナス点を言うと、皆怒る人が多いんだけどね。でもマイナス点を見ないと。
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
あの、実は首都圏内のアンケート調査で行きますとですね、信州のマイナス点の一番はですね、その信州に夢を抱いて来た方々に応えていないと。つまりですね、例えば観光業で言えば、そのホスピタリティー、いわゆるですね、相手に対する思いやりとか、おもてなしの技術。心はあるんだと思いますが、技術が無いというのが一番の欠点というのがアンケート調査から出ております。ですから、信州に一度は来て見たいという方々は、全国でこの信州の位置は2位くらいなんですが、一度来た人がもう一回来て見たいという人のですね、信州の位置というのは非常に低いと。そのギャップはつまり、我々は信州へ憧れて来た方々への、その憧れに対して答えを出していないと。それをもっと突き詰めて行くと、旅館業で言えば、いわゆる毎朝同じ朝食メニューを出すとか、あるいは接客態度が悪いと、あるいは電話の応対が悪いというところに跳ね返って来てしまいますので、いわゆる人に来てもらうっていうのは、そのマイナスの部分を、先ほど田山さんも言いましたが、いわゆるマイナスの部分を克服していく必要があるということで、同時に施策的にはそのマイナス部分の克服の施策も打って行く必要があるというのは、まさしく仰る通りでございます。
(田中康夫 知事)
だからあの以前にまぁスキーに関して我々があの県内にあえてCMで「高い、まずい、愛想無い」というのをやったら、ふざけんなって言ったんだけど、実際に「高い、まずい、愛想無い」って思われているので。ただじゃぁその時に、相対的ですからこれはね、数字じゃないから。相対的にここは良いって思われている場所ってどこかっていうのと一緒に書いて、例えばじゃぁ北海道のここは盗もう、能登半島のこれは盗もうと、黒川温泉のこれは盗もうというようなことをしないと、これ良いことだけを書いたんだけど、これを見るとやっぱり唯我独尊になっちゃうんじゃない?それともう一個、私凄く不思議に思っているのは、あの長野県内のお土産屋さんで売っているね、りんごパイとか何とかってのが、販売元は書いてあるんだけど、製造所が書いて無いんですよね。あるいはそういうもので販売元すら書いてないのがあって、あれは僕は早急に長野県の基準を作ってですね、しないと、それは別にいいんですよ、高山で作っていても結果的に。きちんと表示をするってことは大事なことで、今ガソリンの問題だけでなくてね。あれは何か品質表示法とか何とかそういうのは何にも無い訳?
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
いや、あの今知事が仰ったことにつきましては、我々既に検討を始めて、あのお土産物のですね、表示制度の仕組を作りましたので、次回の部長会議で諮ろうと思っておりますが、今のですね、法体系の中ではですね、非常にその生産元の表示にですね、穴があるんですね。ですから信州の原産物を使わなくても、長野県で作られれば長野県産ということで表示出来ますし、まぁその辺が非常にあやふやになっておりますので、まぁそこに対してどうするかという表示認定の案を作りましたので、また部長会議でまたもう一回、次の部長会議で。
(田中康夫 知事)
もちろんそれは、そこに入る添加物や保存用の何とかの薬はそれはそうだろうが、何かだから原産地呼称管理制度というようりも、前から言っているように、親田辛味大根という原産地呼称制度、親田辛味大根って言える、ねずみ大根って言えるのはどこの範囲かっていうディフィニィション(定義)と同様に、やっぱり長野県の・・・ それどっかでそういうコミュニティ作って、長野県のこれは、長野県のお土産ですっていう食べ物類、ああいうパイの類は。皆あれってほら大体ドライブインでいっぱい買って行く訳でしょ。会社の人とか近所に。で、食べる時に裏側を初めて見て何も書いていないっていうのは、他の県もそうかもしれないが、とりわけ期待度が高い訳だから、信州に来るってことは。期待度が高いところに来て、ねぇ落差が生まれると・・・
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
あの、その大変そのお土産に関しては今知事が仰った通りのですね、いわゆる言葉がですね、観光客から逆に苦情としてかなり受けておりますので、今それに対する対応策として、先程の原産地表示じゃないですけど、お土産の表示制度、これをあの作りましたので、これがもしですね、発動されますと非常にその信州のお土産屋さんはですね、信州のものを使ってお土産を作ることによって、それがよく売れるという良い仕組が出来るかなって思っておりまして、またぜひ皆様方にも御意見を確認したいと思っております。
(田中康夫 知事)
これは何なの、何か条例とかある程度・・・ うちはほら、衛生部があの澤田さんね、昔あのコロッケ屋さんみたいなので県外から来る時に、何だっけ、揚げるオイルのところは2個なきゃ駄目だっていう、割合何か妙なところが厳しくなっているのですよ。それで進出を諦めちゃったってとこがあるの。まぁそれは別に長野県のコロッケっていうイメージじゃないんだろうけど。一方で、でもこういうのって、でも武田さんのところがガイドラインだけ作っても従わないでしょ。何かやっぱり、あと分からないんだけど、その商標登録では無いけど、まぁ「信州そば」って言葉だってあまりに拡散し過ぎちゃってる、それは何か法的にね、方法ないのかなっていうかさぁ・・・
(青山篤司 出納長)
知事いいですか?あの今の話に関連しますけどね、この内容はですね、要するに総論的にはこれは誰も反対しない内容なんですよ。そりゃ当たり前の話なんですよね。極端に申しますと。しかし、そのブランドの確立ということで、今知事が言うにその商工ばかじゃなくてね、あらゆる各部がそのブランドの確立のためにですね、対応して行かなくちゃならないという話になりますとね、各論の部分が無いとね、各部じゃ、じゃぁ具体的にどういう対応をして、例えば18年度以降についてですね、例えばうちの部だったらどういう対応をしてブランドを確率して行こうかっていう、そこの部分がね、一番大事なところであって、例えば信州らしさっていろいろあるんですよ。その次に何を焦点にしてね、当面ですね、それはあの全部を焦点にしちゃうとボケますから、少なくともある焦点を基にしてですね、そしてそれに向かって各部局がですね、あのブランドの確立の施策を考えて行くという、そういうことが私は大事になるんじゃないかと思うんですよ。従って今の段階ではですね、例えて言うんだったら、人の顔がおぼろげに見えるっていう感じであって、どういう目鼻の顔かっていうものがまだ見えてこないってのは、ちょっと私が感じるのですよ。従って、あのこれからのですね、そのブランド戦略としてこれはこれでいいのですが、どういうその信州のですね、目鼻立ちをね、日本の国民なり、あるいは世界に向けてですね、あの自分自身で表して行くかという、その部分をね、あの具体的にですね、検討をして各部とですね、連携を取ってやってもらいたいという、まぁ私の感想ですけども。
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
あの、まさしく来週から平成18年度の施策検討に入りますので、これ皆さん方の部局ともお話しておりますが、まぁこの観点で具体的な顔にしていくための、これはツールというふうに考えております。まさしくあの出納長が仰る通り、我々もそれに向けて連携しながら頑張って行きたいと考えております。
(田中康夫 知事)
うん、だけどそれどうする?各部がこれを見て自発的に、うちでこれにコミット出来るのは何かな、むしろ武田さん達のチームを閑職なさしめる位に、このようなのは出して行くの?それとも武田さんのところがもう一回、君の部に関してはこの部分ちょっと考えてよって言うの?
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
あの、これまでもですね、実はアンケート調査を分析して、何を伸ばして行ったらいいかという方向性というものは各部局に、皆様方にあのお示ししてですね、あの会議で打ち合わせをしておりますので、これを元にですね、多分施策が出てくると思いますので、それを見ながらまた、こんな観点もっと強くした方がいいよというようなアドバイスをしながら進めて行ければというふうに考えております。
(田中康夫 知事)
どうでござる?うん、良いの今ので。何かそこまで、今、だったらそういうふうに、いつまでに一回出してよとかさぁ。ラフなもの・・・ とか言わないと動かんぞ。君のところだけ、君もほら一生懸命、一人で旗振って君の局の人も一生懸命、一緒に動いているんだけど、何か武田組がやってるぜって感じで皆が見ているんじゃ、しょうがねぇんで。武田組がもっと馬力出して皆から嫉妬されるには、皆にもっと具体的に言ったら?今日、この場じゃなくても、明日の朝までにでも。
(武田雅宏 信州ブランド・観光戦略局長)
分かりました。次、25、26とで部局長の皆様方で意見交換しますので、その時までに、このブランドの観点でということで施策を抜き出して頂ければと思います。また追って、それは通知と言いますか、お願いいたしますのでよろしくお願いします。
(田中康夫 知事)
はい。えっと、政策促進チームリーダーの阿部さんの方から、はい。
(阿部精一 政策促進チームリーダー)
それではちょっとお時間を頂いて私の方からお知らせというか、お願いがございます。あのただ今、いろいろ組織改編の関係でですね、あの各市町村長のところ回らして頂いておりますけども、そういった中で一件お話が出ましたのがですね、あの国や県からのですね、いろんな照会物がたくさん来ている訳なんですけども、非常にあの類似のものとかたくさん来てですね、職員は逆に村なんかとか行きますと、一人でですね、何回もこう来まして大変な状態になると。何とかしてくれないかってお話も聞かれているようでございます。あの以前にもそう言ったお話がございました。で、あのこの件ですけれどもね、あの中には国からもう一方的に、定期的にですね、毎年来るような調査物もあったり、あるいは県からですね、またお出ししているものもございます。あの内容を少し見てみますとですね、基礎的な部分でですね、人口とか高齢化とか同じようなデータを全部まず書かなきゃいけないとかですね、あのそういった物もあるようでございます。こんな中でですね、今あの国の方で、今日の新聞にも出ていましたけど、あの内閣府がですね、各省庁の統計をですね、調整するための司令塔を設けたらどうかというお話がございます。今まではですね、省庁別にですね、あのいろんな分野の統計をですね、時期や頻度にバラツキがあったっていう、そういったあの国の方でも反省の基にですね、あの考えているということで、例えば例示してございましたけども、観光分野では国土交通省が宿泊客数を調べて、法務省が海外旅行客の出入り、出入国に関する統計調査を限定的に実施をしていると、このため観光業全体を対象とした統計が無いというような、こんな問題の指摘があったようでございます。まぁこういった中でですね、国の方でもですね、統括的にですね、調査を有効的に出来るような物を考えたらどうかという動きがあるようでございます。あの長野県においてはですね、既にまぁこういった認識の基で、企画局の方でもですね、統計活用というようなことでですね、いろいろな調査物の横の連携なんかもさせて頂いておりますけれども、まだですね、あの調査を受けている市町村の立場からしますとですね、重複をしていたりですね、あのこの調査がどんな形に活用出来るのかといった目的をですね、なかなか分からないままですね、たくさんのものをこなしているという現状もあるようでございます。ともかく、あのこう言った調査・照会というのは目的があってですね、活かされて初めて効果があるものですから、再度ですね、そういったところ、国から来た物に対してもですね、県がただ経由するという形では無くてですね、中身の確認を頂いてですね、そういった上でですね、施行して頂けるようにまた、あのそんな気持を持ってやって頂ければありがたいということで、1つお願いをさせて頂きました。よろしくお願いいたします。
(田中康夫 知事)
はい、今の問題に関してはいいかな?あと、小林さんの方から何かある?良い?今日は。
(小林資典 行政システム改革チームリーダー)
行政システム改革チームリーダーの小林資典です。ただ今、阿部さんからも市町村長を回ってという形でお話がございましたが、地方事務所長さんと私どもの経営戦略局の職員、それから総務部長、以下の職員一緒にですね、現在回らせて頂いて、今週それが全市町村回る予定でございます。そんな中で、今の案件もそうでございますが、それぞれ出た意見、こういったものは各部局の方に、それぞれでご連絡させて頂いてますので、またそんな点について、今の照会物の重複等も、私も実際にお聞きした案件でございます。市町村長さん達の御意見、私ども今回、組織の再編で回らせて頂いてる面が強うございますけども、その他の意見も十分お伝えいたしますので、ぜひそれを課題解決の方向でご検討頂ければと思いますので、随時各チームリーダーを通じてご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
(田中康夫 知事)
今、お手元に配ったのは、大分前に皆さんに配ろうと思ったのだけど、フォーサイトの6月に載ったやつです。アメリカであの、まぁこの前、飯綱でやった時に皆さんに少しお話をしたかもしれませんけど、アメリカで90年代の後半にですね、減税をした州、これはまぁポピュリズムでは無くて、減税をした州というのが結果的に、10の州がですね、いずれも非常にあの雇用が伸びて、個人所得が伸びて、人口が増加していると、そしてその10の州はいずれもスタンダード&プアーズによってですね、あの増税をした10の州よりも減税をした10の州の方が信用格付けが増しているという内容です。で、このまぁサウスカロライナの州知事であるですね、あのマーク・サンフォードというのの話が出ています。なかなか議会では彼の減税策が認められないみたいですけれども、まぁこれがその保守主義の最高傑作だってこのスティーブン・スリヴィンスキーという人が書いていますけど、これは私は結構言えることなんじゃないかなぁっていうふうに思っています。あの、まぁ皆さんに今回お願いしているゼロベースの予算の、更なる充実というのは、あのこの原稿に書いてある、まぁシュワルツェネッガーがやっていることは、なかなか今上手く行っていないと言われています。まぁサンフォード州知事も議会の様々な抵抗があります。ただ、そうしたことがですね、市場の格付けの上で評価されて行くというのは、これはあの共和党、民主党という、あるいは共和党の高額所得者用の減税というものとは違うですね、新たなそのパラダイムシフトが、私はアメリカにおいても起きているんじゃないかなって思います。まぁ、あのぜひこれはお読み頂いて、あの今度合宿がある時にですね、また皆さんで一緒に私達の予算に関してあの議論したいって思います。あの、財源っていう言葉はやっぱり一般の市民にとっては、財政って言葉は知っていますけど、財源が何かってのは、やっぱり我々の身内の中の話だと思うんですよね。やはり住民にとっては、どんなサーヴィスの成果を得られるのか、そしてそれがどのように税金の上で反映されてくるのかっていうことが大事で、財源がまぁ・・・無論それはまさに一財だけでは出来ないことがある訳ですから、それが国の補助金を税源移譲というよりも、越えて補助金を変えなきゃいけないっていう私の主張に兼ねてからなるんですけども、やはり財源はっていう発想、あるいは事業はっていう発想から変えていく、どんなサーヴィスか、どんな成果かっていうことから、やはりあのそれぞれの部が、どんな成果をもたらすのか、そのためにこんなことが出来たらいい、で、それは結果的にどの位かかるのか、どのくらいかかるのかってなった時に、その前の段階で、こんな事業では無くて、こんな成果、こんなサーヴィスの充実、あるいはもっと言えば、こんな住民の自律をもたらす。その時に、このくらい人手やお金が要るという時に、そこで初めてですね、じゃぁそこで諦めるんじゃなくて、その前に議論されているサーヴィスの充実や、自律の向上や、あと何言ったんだっけ?まぁいいや、あのそうしたことですね、それを実現しようというのが先に皆さん達の中で、良い意味での合意、あるいはそれがワクワク・ドキドキするのだったら、その後にさてお金が無いよ、さて人がいないよってなった時に、そこで諦めるのでなくて、じゃぁそれをどう乗り越えるのかっていうことで考えていかないと。財源の確保から始まって行くと、永遠に皆が望んでいることは出来ないと思うし、それは結果的に増税になっていっちゃうと思うんですね、ですから住民は税金を払うことが嫌な訳じゃ、皆さんも含めて無いと思います。でも特会も財投も変えないまま消費税を上げるのは変だよねって思っている人はいる。でも、皆消費税を上げざるを得ないって、ずっと思っている訳で。これ前、松谷さんのはお配りしたっけ、皆さんに。松谷さんのまさにあの税金を払える力のある人の人数が減って行く訳ですから、そうなると払わない人、お年寄りや子供もいれて、一人当たりの税金を払える能力は少なくなるにも関わらず、一人当たりの税金を払う義務が増大して行く。ましてや働いている人達にとっては、仮に3%上がったとすれば、それはもしかしたら、その人にとっては6%や9%の負担増かもしれないということを続けて行くと、これは財政は破綻してしまう訳ですから、あのその意味で言うと先日の松谷さんの文章とですね、そしてこのスティーブン・スリヴィンスキーの文章・・・ 松谷さんは先日お目にかかった時に、一年位かけてゼロベースの予算事業、ゼロベースの予算策定っていうのをやって行くんだったら一緒に手伝うって言ってましたけど、我々はまぁ関(財政改革チームリーダー)さん達の心意気で、これは決して無謀なことじゃなくて前人未踏のですね、わずか半年間、いやもっとか、もっと切れちゃったのか、わずか数ヶ月間でゼロベースの予算を作ろうということです。あのぜひ皆さんの協力や、皆さんのですね、本当に常識を引っくり返す位な、あの発想や行動を期待したいと思います。他にありますか?よろしいでしょうか?はい、それでは以上です。どうもありがとう。
< 配布資料 >
○台風14号の情報について
○景観計画の策定及び景観条例の改正について
○「信州ブランド戦略」を策定しました
〇フォーサイト6月号「『減税』がアメリカの州財政を好転させた」
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