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最終更新日:2004年08月01日


6月4日 部長会議録


H16(2004).6.4 10:10〜11:15
第1特別会議室


出席者:知事、副知事、出納長、危機管理室長、企画局長、衛生部長、生活環境部長、商工部長、農政部長、土木部長、住宅部長、公営企業管理者、企業局長、教育長、教育次長(2名)、代表監査委員、監査委員事務局長、警察本部長、副出納長、議会事務局長、産業活性化・雇用創出推進局長、経営戦略参事、林務参事、経営戦略局参事、衛生技監、地方事務所長(9名)
欠席者:経営戦略局長、総務部長、社会部長、林務部長、北信地方事務所長、経営戦略局参事

 

(田中康夫知事)
 6月4日の部長会議を行ないます。今日はお手元にありますように5点に関してあります。まず最初に平成16年度の経営戦略推進ストラテジーと言っておりますがタクティックスではなくてストラテジーという根幹の部分であります。これに関して今橋里枝さんお願いします。

 

【会議事項:平成16年度経営戦略(推進ストラテジー)スケジュールについて】
(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 資料に基づき説明。

(田中康夫知事)
 この点に関しては少し議論をいたします。お考えのある方があればどうぞ自由にご挙手ください。

(青山篤司出納長)
 政策推進戦略の欄ですけれど、分野別「目指す姿」の分野ってどういうことですか。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 こちらの分野というのは、今まさに私どもの方でも検討中なのですけれども、今までの部局的な割り方で、例えば社会部、もしくは衛生部の目指す姿、という形ではなく、県としてどういった分野についてどういった方向を目指すかということで、今この分野自体をくくり直す、そういった作業をしております。これは基本的には提言がベースになっております、「コモンズから始まるルネサンス革命」こちらの方をベースにしまして、これのあるべき社会を創るための必要なくくり、そういった形で分野というのを今くくり直すという作業を行っております。

(青山篤司出納長)
 よくわかりませんが、例をひとつ説明してください。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 例えば今までですと、教育、医療それから福祉、そういった形についてそれぞれの目指す姿、というくくり方をしているのですが、今現在はそれを例えば「暮らし」というくくりで見た時に、その暮らしを考えた場合にコモンズとしての切り口として、例えば「自律的な暮らし」、「地域に根ざした暮らし」、「美しい暮らし」ですとか、いろんなコモンズの社会を実施していくためのキーワードというもので、そういったものをくくり直す、そういう形で組み合わせをすることによって、もう一度いろんな分野を分け直すということにしております。暮らしと言いましても、もちろん「学ぶ」ですとか、「育てる」ですとか、「生きる」こと自体、そういったことも含めていろんな実際の地域の人たち、もしくは県民の方たちのいわゆる生活、ニーズという視点からもう1回くくり直す、そういうことを考えております。
 申し訳ございません。口頭で抽象的な説明なっているのは承知しておりますが、近いうちにこれをもう少し分かりやすい形で、目に見える形でお示ししたいと思っています。なにぶんにも作業過程ですので申し訳ありませんが。

(青山篤司出納長)
 その目指す姿っていうのは提示されていますよね。その目指す姿が提示されてさらに分野別に目指す姿っていうのがよくわかんないのですが、重複されるのではないかなという感じするのだけどね。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 理念では目指す姿というのが出ていると思います。ただそれをより具体的に実際の施策に落とし込んでいく、その過程でもう少し具体的な切り口という形でくくり直す必要があるのではないか、そういう前提で考えております

(青山篤司出納長)
 だからその目指す姿というものは、私はビジョンに出ていると思っていますから、その姿というものを二重写し三重写しにするということは逆に分かりづらいと思うのです。だから一番ここで検討しなきゃいけないのは、この前にも何回も議論をこの場でもしていますけど、どういう戦略を組んでどういう戦術をしていくかと、それを県民の皆さんに提示することが一番大事ではないかなと思うのですよ。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 言葉が姿ということで、既にある今の理念の目指す姿ということと重複するということでしたら、こちらの言葉は変えさせていただくのは構わないと思います。おっしゃっていることと、私どもがやっていることの作業自体は変わっていないと思いますので、つまり実際の理念をどう現実の事業に落とし込んでいくかということの方向づけということですので、今の作業自体は。これが目指す姿という言葉ではなくて、今おっしゃったような具体的な戦略と戦術という方向づけということで捉えていただければ、それは間違ってはいないと思います。

(瀬良和征教育長)
 今橋さんの言っていることは若干分かっているのですけれども、ちょっとご質問します。従来から良くも悪くも教育、産業、福祉、医療というような、どちらかというと縦割り的、鋳型の形での目標とか姿というのはあります。今、今橋さんは違った形でもっと具体的な県民の生活とか、コモンズの視点に合わせて、例えば暮らし、環境を守ろう、学び、となった場合に、その暮らしの中にあらゆるものが入ってきちゃう。もちろん産業から教育から福祉から全部。環境だったってまさに私たちの生活のあらゆる部分に入ってきちゃうわけで、そういうふうにすると結局青山さんが言ったように、姿を個々の、今までのコモンズからのそれぞれ出ていますよね、教育についても。それをまた違った視点でもう一度もっと違った切り口で、県民が切実なよく分かるような形で捉えていく。そうすると二重にも三重にも同じようなことの内容について産業・教育や医療・福祉も、そこの中でどういうふうな形でそこに溶け込んでいくかと。そういう作業というか、姿を見せると、そんなイメージなのですか。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 基本的に今やっております作業の仕方を、少し具体的にお話させていただきますと、今やっている段階のここまでの話なのですけれども、縦軸と横軸で実際に少しマトリックスのような形で、横軸に昨日のブレインストーミングのような形のところで実際にやった作業なのですが、横軸の方に提言の中にございます社会的共通資本、ここで言っている社会的共通資本というのが、一つは社会制度、つまり社会基盤というインフラのようなものですね、これが一つ含まれるであろうと。それから制度的資本、これは行政とか教育であったり、そういったもの。それから自然環境こういったものを社会的共通資本という形で挙げているのですが、こちらにもう一つ私どもでは産業という切り口を横軸に一つ例えば入れております。縦の方にコモンズというキーワードから出てくるもの、例えば自律、地域から発信するとか、地域に根差したとか、それから持続可能なシステムであるとか、そういったものを入れて実際に、例えば制度でない方の資本ですね、社会生活の方に関して、これは暮らしという先ほどの言葉に置き換えて、すべていろんな要素を引き出しています。それは例えば学ぶということであったり、医者に行くであったり、遊ぶであったりいろんなキーワードで、そういったものを羅列する形で、それと縦軸になっておりますコモンズ的な要素、これを組み合わせて何か再分類ですとか、それから新しい要素が出てくるのではないかと。つまりコモンズからなる提言に見られるあるべき姿に持っていくために、そこで考えられる要素というのをどう組み合わせて、どうくくり直したらいいかということを考えているということです。

(瀬良和征教育長)
 もうちょっと簡単に言えば、いわゆる福祉とか医療とか環境とか産業という、いわゆる行政的な枠組みからの発想を県民に実際示しているという形なのですけれども。今の話ですといわゆるコモンズから始まる施策、まさに県民の身近な施策の有り様、そのものから姿を見せていくと、そういうことですか。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 そうですね、そのためにある意味でわざわざという形で、言葉から少し変えて先程の社会生活ですとかそういったことでなくて暮らし、そこで教育とか医療・福祉という言葉を使わずに、学校で学ぶこと、地域で学ぶこと、そういったような違う切り口も含めて、できるだけ柔軟に考え方を広げられるようにというふうには考えております。

(青山篤司出納長)
 質問じゃございませんけれども、よく検討しておいてもらいたいのは、生活と暮らしというのはどう違うかということを十分検討した上でこの戦略方針を立ててもらいですね。

(阿部守一副知事)
 私も質問じゃなくて意見ですけれども。戦略のところは今橋さんにも前ちょっとお話したので繰り返しにはなりますけれども、私としては長野県として新しい方向性を打ち出していくということですので、組織の見直しもしますけれども、今の各部それぞれの発想を踏み越えて、例えば衛生部で医療のものを考えると病院のあり方という話になりますけれども、たぶん県民の立場で見れば、いくら立派な病院ができても、そこに至る交通アクセスがしっかりしていないと本当に使いづらいというようなこともあると思いますので、是非各部それぞれの発想ではない形の組み立てをしていただきたいなということ。
 それからもう一つは似たような話ですけれども、今までの県の仕事あるいは行政の仕事というのは、「ここまで」という自己規制をしているようなところも、あるいは意識しなくても「行政はこう変わるべきだ」という形があると思いますけれども。是非そこもいい意味で仕事を一方的に増やすだけでなくて、県政改革ビジョンにも書きましたけれども、いろんなNPOとか市民の方たちが広域的な活動をやってきているようになってきていますので、そういった人たちと協力関係を視野に入れながら、行政というのは本当は何をやるべきなのかということを踏まえた戦略に方針を作っていく必要があるのかなと思っています。
 それから内容の話じゃなくて決議論の話ですけれども、全体のスケジュール、戦略それから財政、組織改革、事務事業の検証、9月のところである程度同時に案を出しているという形になっていて、私もその方がいいと思っていますが、ただそれに至るプロセス調整をしっかりやらないと、おそらくどっかがずれると他も影響してしまうという形になりますので、そこのところの進行管理、おそらく具体的にやる際にはこれよりも少しフェーズダウンしたスケジュールを作って、進行管理が必要になってくると思いますが、是非その点をしっかりやっていただきたいなというふうに2点お願いをさせていただきます。

(長尾一郎危機管理室長)
 副知事から言われた最後の言葉なのですが、A3の紙を見まして左から右に線が流れているのですが、上下に線が走っていないので、それぞれのプロジェクトの関係は見にくくなっているのかなと思います。できましたら、それぞれの走っているプログラムごとの関係を線で結びつけたらどうかなあと思っています。例えば財政改革推進プログラム改定が10月末に出ると、それを受けて、下に線を引っ張っていって17年度の当初予算編成案にそれを盛り込んでいくと。それぞれ走っているプロジェクトがどのステップを踏まえて次のステップに行くのかと分かるようにしておくと、皆様方進行管理が見えてくるのではないかなと思っています。
 もうひとつ事業事務の戦略的検証で、検証取りまとめの箱が真中にありますが、その線を上に引っ張っていって組織改正の再編案決定とか、どっかに入ってくるのではないかなと思っていまして、そういう表現の仕方をすると副知事が言われましたそういう観点が見やすくなると思います。

(青山篤司出納長)
 確認ですがね、9月ですよね、すべての焦点は。これは9月議会の前、すべて議会前に一番の戦略から始まって策定案ができるということでいいのですか。

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 政策推進戦略、行政改革についてはそのスケジュールで考えております。財政に関しては若干ずれ込むこともありうるかなと、今の状況ではそういうお話です。

(青山篤司出納長)
 そうすると財政改革プログラムは議会後という可能性があるということ?

(今橋里枝経営戦略参事兼コモンズ政策チームリーダー)
 改革案の決定ですね、こちらの方が9月の中旬に財政改革プログラムのところは位置付けられていると思うのですけれども。これに関してはいろんなとりまとめが8月末になるということで、議会前に間に合うかどうかという話はあったと思いますが・・・。ごめんなさい、ちょっと私ではない専門担当の方にお願いします。

(関昇一郎主任企画員<財政改革チーム>)
 後ほど財政改革プログラムの進め方のご議論いただくのですけれども、先ほど今橋さんが言われた話は、推進戦略と、組織改革については9月の上旬と予定しておりますが、財政改革プログラムの改定案については9月中旬で議会前にというふうに考えております。

(青山篤司出納長)
 いずれにせよ、議会前には原案は出るということでいいんだよね。
 そうでないと、例えば基本的には財政改革プログラムというのは一番先行しなくちゃいけないと私はしているのですよね。色々戦略方針を立てても財政的な裏付けがないような戦略方針では意味がないということになりますから。むしろ財政改革プログラムというのは若干他の戦略よりも優先しつつ、そうはいってもお互いに絡んできますから、そこのところは馬で言ったら何馬身も離すって意味じゃないですよ、首一つ位の離れはあってもいいかなという感じがしているのです。そういうことで非常に財政の状況というはご存知の通り厳しいですから、そこの絡みをうまく連携して戦略なり、あるいは他の方の外郭団体に対してもやっていかなきゃいけないということですから、そこは関さんもよく分かっていると思いますので、十分腹に据えてやっていただきたいと思います。

(瀬良和征教育長)
 それは地財対策の関係で中旬までずれ込むということですか。

(関昇一郎主任企画員<財政改革チーム>)
 今までのところ総務省の方で来年度の地方財政対策、地方財政のあらあらの見込みを8月末の時点を目標に出したいと言っておりまして、昨年は非常に時期が遅くて地方団体から不満があがったものですから、そんなことを予定しているようです。それを踏まえまして、8月末に向けて9月中旬くらいに私どもの案を出したいと思っております。

(田中康夫知事)
 先程長尾さんからあったご指摘等を、もう一度松林さんにも伝えて、今橋さんの方で、もしさらに今後加筆するところがあるのであれば来週またお配りする形にしてください。
 もちろんスケジュールを追うことだけが私たちの仕事ではありませんから、これはひとつの皆の共通の認識ということであって、これ以前からもまたこれ以降からも始まっているということを、十分認識してください。

 

【会議事項:「財政改革推進プログラム」改定の進め方について】
(関昇一郎主任企画員<財政改革チーム>)
 資料に基づき説明
 ※資料:http://www.pref.nagano.jp/keiei/zaiseit/kaikaku/pgkaitei/pgkaitei.pdf

(田中康夫知事)
 先程、関さんも途中で言ったことですが、これは1ページ目にあるようなスケジュールは無論我々の共通の認識ということです。2番目のページに書いてあることは、ある意味ではこれは従来から述べてきていることなどで、阿部さんが企画局長に就任直後に県政改革ビジョンを作った時に、そこで例えば顧客という言葉を使って多くの反発や拒絶をした方もいますし、あるいはすべてを抱え込まないというような表現も非常に新鮮ではあったのですが、端的に言えばここに書いてあることは、これを皆さんが多くの現場の職員が読むとまた同じ事が書いてある、またもやシーリングを掛けるのかということだと思うのです。ですから、これは具体的な進め方とあえて書いてありますが、別に具体的な進め方ではないわけです。私は昨日牛越さんに言ったのは、財政改革チームは非常に多くの経験や知識を積んできている人たちです。財政改革チームは秋までの間は、極端なことを言えばスーツを毎日着てこない。何かあらかじめスケジュールを作るのではなくて、県内の各地を自分は回る。試験場に回ることもあるし、集落に回ることもあるし、バブル期に何でも社員みたいなのがよくいましたけれども、つまり自分から海図なき時代に海図を描いていくのですから、従来のフレームワークの中での財政の作り方であってはならない。つまりコモンズという言葉がある事業だから付けるというのではなくて、本当に自分が県民として国民として求められるべき未来を実現するために、財政的な裏付けで何が必要なのかと。この6月、7月は財政改革チームは行っても誰もいないというくらいの状況の覚悟で行なって欲しいということを昨日述べました。
 実は生活環境部長の太田さんと個人面談した時にも言ったのですが、先般伊那の広域農道沿いに小林さんという方がやっているグリーンファーム、何十億という年商ですけど、最初は地元の地産地消なんていう言葉のない頃から商品を売って、値段も自分が設定すると。最近は農協系も同様のことをやってきていますけれども。この2階に小さな本屋さんがあって、絵本というか子供の本の本屋さんですけれども、そこに行って私はいくつか買ってきて、ヴァージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」、アーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」とか「シロクマ号となぞの鳥」とか、ああいうのを買ったのだけれども、あるいは「エルマーと16匹の竜」とか、開くと見開きのところに地図が書いてありますよね、島の地図、ここには洞窟があるとか、ここには巨人がいるとか、なんとかの遺跡とか。私たちがやる仕事というのは、やっぱり県民が望んで漠然と感じていることを私たちが先頭に立つというような思い上がりではなくて、一緒に私たちがカンテラを持って本当に道を探りあててしていくという作業だと思うのです。それが、私が言う「わくわくドキドキ」をするということでありまして、財政改革チームも従来のフレームではなくて、まさに財政改革チームこそが現場の多くの職員のみならず、自分こそがアーサー・ランサムの冒険小説のようなものを描いていくという気持ちを持って欲しいと思っています。そうしたことをお願いしているので、多分財政改革検討会の方ではお歴々がこのような議論をする間に、財政改革チームの関さんをはじめとするメンバーは、この検討会で瀬良(教育長)さんや丸山(産業活性化・雇用創出推進局長)さんが入っている会以上のものをもたらしてくれるのではないかと私は期待しております。
 皆さんの部署の人たちに「2ページ目を繰り返し読む」などということは、願わくは行なわないようにしていただきたいと思います。

 

【会議事項:平成17年度の三位一体の改革に関する動きについて】
(阿部守一副知事)
 資料に基づき説明
 ※参考資料:全国知事会(平成16年5月25日開催)
         経済財政諮問会議(平成16年6月3日開催)

(田中康夫知事)
 併せて資料3−5に、先般関東知事会議があったときに東京都から配られた資料があります。これは東京都の考え方で、これはこれで一つの考え方だと思っています。従来から述べていますように、三位一体の改革というキリスト教の言葉を何か使って非常にイメージとして先行している。三位一体の改革という言葉を本来地方自治体は使うべきではないという気がしていまして、三位一体の改革という言葉を使うと、みんな三方両損だの、三方両得だの、同じ首相官邸のお盆の上で議論をするというという形になってしまっているのです。前から述べているように、私は三位一体の責任ということ、族議員と首長と官僚によるそれぞれの責任が、地方自治体が1990年に67兆円であった起債残高が、2003年には198兆円になっているわけですし。判明しているだけで725兆円もの借金の金額になっているわけですから、それを明らかにした上で責任追及とかモグラたたきということではなくて、その上でハゲタカファンドとは違うところの第三者機関が認定した財政再建プログラムというものを国も設けて、地方自治体も全てが設けて、その上で行なう、税源移譲すべきだと思うのですね。
 税源移譲という言葉も一人歩きをしていくと、今の都道府県知事や市町村長や議員のメンタリティーの下で税源移譲すれば、もっとたくさん自治省や総務省のタコの糸も切れた形で、ある意味ではハコ物ができてっちゃうということじゃないかと思います。浅野史郎(宮城県)知事も先般毎日新聞で、もっと財務省や総務省というところが分配機能をするのではない形での何か税の配分というのができないか、と言っていますが彼自身がそれに関して具体的なアイデアがあるわけではありません。
 先般お配りをした日本経済新聞と朝日新聞に載った跡田直澄氏の泰阜村における実験というのは、ある意味では税ではないかもしれませんが、一人一人の個人というものが税を払う場所、商品を買い求めたり株式を買うのと同じように行なっていくということであって、これがより進むことによって霞が関が税の分配機能ではない、国民によって税の分配を行われるという形になっていくと思います。その意味では、この東京都の見解というのも私はある意味では賛同すべきところがあると思います。
 今日、本来は北原正義(公共事業改革担当参事)さんに諏訪建設事務所での大変に画期的な取り組みの報告をお願いしていましたが、本来20分用意していたのに私の時間配分の間違いです。次回に冒頭で20分、これは北原さんの説明と議論をしたいと思っています。阿部精一(情報政策課長)さんの方からこれは報告ですからいいですね。それぞれで読んでいただければ。
 ※情報政策課資料:http://www.pref.nagano.jp/kikaku/jousei/wan_network/network.htm

 今井さんが昨日コンシェルジュをなさって、おそらく従来の方々と違って知事室前も案内したり、ご存じのように唐沢君という少年と青木君という少年がボランティアで、私はいずれ彼らに関して多くの観光客の方々が感謝をしているので知事表彰の対象にしてやらねばと思っていますけれども。今井さんは昨日八面六臂の活躍をしてくれましたが、昨日なさって特に県民であったり、議員であったりから声を掛けられたということなので短時間でお話ください。

(今井則夫監査委員事務局長)
 昨日8時過ぎから12時半頃まで立たせていただいたのですけれども、非常にいろんなことを教えられた、いろんなことに腹がたったこともありますし、感動を覚えたということをちょっとお話をさせていただきたいと思います。
まず、職員さんについてですが、挨拶という問題はずっとこの間も出ていたと思いますが、6割ぐらいの方はきちんと挨拶をしていただける、声を出して挨拶していただけたと思います。会釈だけの方が2割くらいいらっしゃったので、概ねきちんと挨拶をされているのだなと。

(田中康夫知事)
 2割はしていないということ?

(今井則夫監査委員事務局長)
 これが多いのか少ないのか。たまたま話に夢中になっていたのか、そういうことだと思います。ただ2割くらいの方はいらっしゃったと。これは私の印象ですけれども、例えば頑固にコモンズなんかよくわかんないよとか、俺らの問題じゃないとか、改革というのは俺には関係ないみたいな方々が中にはいるわけですけれども、そういう方々とひょっとすると根っこが一緒じゃないかなと。そのあたりの方々に対して我々はどういうふうに働きかけていくのかということを、コンシェルジュの問題とは違うかもしれませんが感じました。
 それから来客の方の中から、「お前はよくこんなところに晒し者になっていて恥ずかしくないのか」というような暖かいお言葉をいただきまして、これは困ったなと、議論をするわけにもいきませんけれども、彼らは多分立たされていると、部長、課長の方々が立たされて、田中知事から言われてお前立つんだと、嫌々立っているんじゃないかと、多分そういう認識だと思うのですね。私はそうじゃないのですよと、進んで私は立候補して立っているわけだし、職員の皆さんのお顔も挨拶して覚えたいし、どういう方々が県内外から来られるのか、そういう方々とも会ってみたいし、どういうことが県の中で行われているのか、県庁の中で行われているのか、そういうことなのですよと申し上げたのですが議論にはなりませんでした。
 それから議員さんですね。私はまだ名前までは残念ながらそこまで勉強していませんのでわかりませんが、「いつまでやっているんだ」というようなことをおっしゃって立ち去る方もいらっしゃいました。
 これは顔見知りの方なのですが、「ここにいて本当に相談者くるの?」と心配されてこういうことをおっしゃっている方。必ずしも好意的ではないですが「来ないんじゃないの?」、こんなことやったってある意味じゃ無駄なんじゃないかということをおっしゃった方がいらっしゃいました。私がどういうふうにお答えしたかと言いますと、やはり少ないかもしれませんけれども、県民のニーズはそれなりにあるということが一つ、それから私は8階にいるわけですけれども、大きな机と大きな椅子をいただいて、そこに座っていると全く見えないのですね。どういう方が県にいらっしゃるのか、どういう方がどういう用事でこられるのかまったく分からない中で、監査という業務はできないのではないか。そういう意味で先ほど冒頭に申し上げましたように、いい経験をさせていただいた。これを糧にしたいというふうに思っています。
 それから見学客のことなのですが、今日も下伊那の方からお子さんたち見えています。やはりお子さん、子供さん、小学生、4年生が今は見学会で来ているらしいのですけれども、やっぱり財産だと思うのですね。県にとってこの子たちがどう育っていくか我々が見守っていく、育てていくという力をそこに貸していく、出していくということが必要なんじゃないかと。そういう意味で私は、皆さんもし立たれたらお子さんたちに声かけていく。
 知事室にご案内した時に、「知事とあいさつ握手できないのですか?」と聞かれたのですね。ちょっと今日は取り込んでいるし、怒っているだろうと、お怒りになっているからこれはちょっと無理だろうと。おじさんだったらちょっと握手してもいいよって冗談でも言いましたら、10人か15人くらいかな、みんなが握手したいと言って来られて。そういうこともやっぱり我々サービス精神、そうはいいながら知事はちゃんと帽子をかぶって手を振ってサービス精神発揮されているわけで、私どもも知事だけに任せるのではなくて、やっぱりサービス精神ともてなしの心っていうのは、もっともっと出していく必要があるんじゃないかと。せっかく来ていただいた小学生、それから昨日は女性がかなり見えたのですが、全国の大会があったようで、ホテル国際21であった方々が昨日知事のお話を受けて感銘したと、なおかつまた見たいということで来られていました。いろんな商売されている方々とお聞きしました。私はお話したら高知の方、愛媛の方、名古屋、愛知県ですね。大阪、新潟、20数名でしたでしょうか。私ご質問したのですね。県庁はどうですか、ご自分の県の県庁と比べてどう思いますか、とお話したところ、やっぱり自分のところの県庁は威厳があって格式ばっていて入りにくいと。「長野いいですね」、こういうふうにおっしゃったので、やっぱりこれは正解なんじゃないかなという感じを受けました。
 それから私、反省点としては、まさか名刺を渡すということは少ないと思っていまして、当たり前の名刺の枚数しか持ってなかったのですね。ところがやっぱし名刺を出される、私どもやっぱりセールスマンじゃないかと。この前河合(林務参事)さんがおっしゃっていたと思いますが、我々はいつも24時間セールスマン、長野を売っていくのだと。長野県産品、レタスどうですか、セロリどうですかと、長野の産品家具もいいですよ、ということを自分から本当に話せるようにしなきゃいけないのではないかなと。これは私も不勉強だったのですけれども、長野のレタスとかセロリとか農産物が関西のほうに行っているのか行っていないのかはっきりいって分からなかった。だから大阪の方ともし話す時に、長野レタスは大阪でも売れているのですよと、高知にはまだ行ってないと思いますが、そういうことの流通の経路・販路っていうのは全く勉強していませんでした。自分としてはあそこに立つにはちょっと勉強不足だったなあということで。ということは、大阪から何が来ているのか、高知から何が来ているのかということがわかれば、もっとツーウェイで交流・コミュニケーションができるわけですね、それはちょっと反省としてあります。そういう面でせっかく見学客は長野にいいとこを見ようと思って来られている見込客、県産品を買ってくださるユーザーですから、やはりこの方々にも大切にもてなしの心をもって対応するということが必要なのではないかなと。そういう意味でもっともっと我々は繰り返しになりますけれどもセールスに徹して、長野というものの良さ、「温泉もありますよ」、「お土産は何を買われましたか?」ということをもっともっと問いかけていく。交流をしていくということが大事なんじゃないかなと思います。

(田中康夫知事)
 日本は一枚の名刺を渡すことでコミュニケーションができる。幻想かもしれませんけど、これはとっても大事なことで、前から述べているように名刺を、幸いうちの県の名刺は有名になったわけですから、お持ち帰りいただくことで地元で会話があれば、10人、20人の中の1人がまたうちの県を訪れてくれるかもしれません。私の名刺は訪問者にはみんな渡すようにしていますが、皆さんも今後今井さんにならって、立つ時には100枚くらいポケットに偲ばせて皆さんも営業していただきたいと思います。
 今日の部長会議から新たに3名の新しいメンバーが加わっていますので山一郎さんと松葉謙三さん、藤村優香理さん、3名簡単にご挨拶ください。

(山一郎衛生技監)
 山一郎です。6月1日からは衛生部の方に勤務をさせていただいております。まだ部内ですとか近隣の課の方たちからレクチャーを受けて、今の状況ということをまず勉強させていただいているところです。今日部長会議にこのような形で出させていただいて非常に勉強になりました。これから先ますます励んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(松葉謙三副出納長兼会計局長)
 副出納長に就任させていただきました松葉謙三と言います。33年弁護士やってきたものですから、何か挨拶するにも、電話かかってきても「弁護士の松葉です」というものをずっと続けてきたものですから、ご挨拶に伺った時も2人くらい「弁護士の松葉」という感じで、「すみません」とか言ってそんな状況ですのでまたいろいろ教えていただきたいと、よろしくお願いします。

(藤村優香理政策推進幹<行政システム改革チーム>)
 行政システム改革チームの方ですね、6月1日からおりますけど、お話があったように我々サービスマンといいますか営業マンでございますので、私は長野に来るという時に、ほぼすべての人間が「美しい」、あるいは「きれいな」という表現で長野を形容してくれました。であるならば、我々職員はその美しさを体現しなければいけないので、ぜひ皆さん怖い顔をしていると思いますから、ぜひ笑顔で接していただければと思います。私も社会科見学にいらした子供さんにご挨拶差し上げましたけれども、早速子供たちが県庁っぽくないと私にすでに言っていました。それがいいことか悪いことかわかりませんが、是非皆さんと一緒に頑張りたいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

(田中康夫知事)
 それと、今回から議会事務局長の峯山強さんが参加を今後いたします。ご挨拶をどうぞ。

(峯山強議会事務局長)
 本日から皆様方のお仲間にいれていただきました。執行部が違いまして、違った目で意見を述べることができればと思っています。よろしくお願いします。

(田中康夫知事)
 お手元に配ったのは2002年のヨハネスブルクの地球環境サミットの時のマリ共和国の元文化大臣のアミタナ・D・トラオレという人の文章です。非常に感銘深いと思います。もう一つの日本産業新聞に載った文章で「誰も言い出さない」、誰の目にも明らかだが誰も言い出さない。誰も言い出さないことを行なっていくのが私たちの県だと思います。ちなみにこれ、(康)と書いてありますけれども私が書いたわけではありません。
 それからの私の個人の問題としてお伝えすることがあるのですけれども、これは国民年金の問題であります。私は国民年金の年金手帳を喧伝されるようになったときに見て、ある意味では信じきっていたのですけれども、被保険者となった日が1981年に4月1日と記されておりまして、そして東京における住所変更もその都度加筆され、行政印が押されているという形でございました。県知事に就任した日からいわゆる共済年金になりまして、不信任・失職をしました日から国民年金になり、また復職・再選された日から共済年金という形で、今手元に持っておりますが年金手帳にそのようにすべて記されているものですから、私はそれを確認して信じていたわけでございます。
 先週朝日新聞の記者から、再度社会保険庁の方に確認するべきではないかという申し出があり、委任状を書き、納付記録というものを見ました。これの結果、私は義務化されているところの86年の12月までの間の5年9ヶ月が未納であるという形で、大変に痛い気持ちであります。驚いて私の手帳を見ていたわけでございますが、確認したところ母親も最初は記憶が定かではなかったようでありますが、その後母が気づいて、私は自覚していなかったのですが、遡って義務化のところから払うようにいたしましたが、年度ではなく年で払う形で2年遡るという形でしたので、86年からの分が未納になっております。12月まで。これはもう何と言われても弁明できるものではありませんので、この後の会見で私はこのことを公表する所であります。
 これはやはり私として思い込みであったにせよ、払っていたと申し上げていたことに対してこのような形が明らかになったということは、県民や職員に私は弁明できない状況にあると思いますので、これはもちろん私個人の問題でありますので、今日ここで申し上げることでご了解いただきたいと思いますが、議会のご承認を得られたならば7月から20%の給与を3カ月削減ということを自らに課したいと思っております。ご存じのように従来から30%の削減はしておりますが、その間は半額にはなりますが、ただ先ほど申し上げたように実際に多くの方が社会で行なうべきことを言い出さない中で、私たちはそれを言って行なうと言ってきたわけでして、その私がこのような形であるということは大変に何と言われても弁明ができることではなかろうと思っています。その給与の削減に関しては、ここで申し上げることで皆様のご了解を得られればというふうに思っています。以上であります。

 

配布資料(抜粋)
○ アミタナ・D・トラオレ 「『持続可能』な『開発』に異議あり」 
○ 日経産業新聞 2004.5.24 24面 「誰も言い出さない」

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