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最終更新日:2006年01月04日

「仕事始めの式」知事あいさつ(2006年1月4日)

10:30〜11:00
県庁 講堂

映像(real形式 30:22)  音声(wma形式 27:33)
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 おはようございます。そして明けましておめでとうございます。
 年末年始非常に大雪の中ですね、危機管理室あるいは土木部、各地方事務所、あるいは他の部所の多くの方がですね、昼夜を問わず正に県民のために貢献いただいたことをまず改めて感謝を申し上げたいと思います。
 正に私たちは24時間、以前から申し上げているように、ちょっと今日はパワーポイントを用意しましたが、私の手元でいじれないので・・・総合愛情産業あるいは総合奉仕産業と申し上げてきました。正に継ぎ目の無い、英語で言うとシームレスというふうに言いますが、シームレスな私たちはサービス産業であると。でもそれは必ず県民の方々に喜んでいただける、そして私たちもまた県職員である前に一人の誇りある県民ですし、あるいは皆さんの多くはご家庭を持たれてひとりの父親であったり母親であったりするわけです。そうした総合愛情産業をより充実するために皆さんのご協力を得て、ゼロ予算事業であったりですね、あるいはゼロベース予算という「シーリングからゼロベースへ」という発想を一緒に行ってきました。
 こうした中でですね、年末に大変にうれしい報告がありまして、実は中小企業業況判断指数という、DI指数というのがありますが、これが経済産業省から発表になりまして、本県はですね、10.3ポイントの改善をしてですね、全国一位の中小企業の回復率であるという数字が出ました。これは実際に中小企業を営んでらっしゃる方々へのですね、綿密な調査をした上での数字であります。ある意味では私たちの県は「ナショナルメーカー」と呼ばれるような会社の工場、というよりもむしろ地場に根付いて地域の方々が創意工夫をしてですね、産業を興して来た。こうした「ものづくり産業」というものが何か大きなピラミッドでは無くて、良い意味で集積をして横一線でですね、助け合うという正にネットワークのチームワークの中小企業の方々が大変努力をいただいていることが本県の経済の活性化につながっていると思います。
 それは有効求人倍率も年末に発表されましたものは、1.06倍と、全国ではまだ1倍に満たないという中で大変に上位の数値でありますし、とりわけ中南信地区はですね、愛知県等と競うほどの高い、正に1.3倍、1.4倍という数値になっています。
 そしてもうこれは繰り返しお話ししてきているように、私たちの県は4年連続で累積債務の減少ということを達成することができました。これは全国47都道府県で唯一であって、547億円のですね、累積債務の減少であります。そして基礎的財政収支と呼ばれるプライマリーバランス、これを今、国家としてはですね、単年度のこうした収支を黒字にしようということをですね、遅まきながらも努力をしているところですが、本県は実質的に6年連続このプライマリーバランスが黒字化という、これも全国で唯一の例であります。口さが無い方々はですね、あるいは基金を取り崩しているではないか、と言いますが、これは全国の都道府県の圧倒的大多数は基金を取り崩して、そして累積債務が増えている訳です。累積債務が減ったのは本県と長崎県と東京都の3県だけです。私たちは累積債務を減らし、そして基金の逆に減少率はですね、全国で最も低いという形の中でプライマリーバランスを6年連続で黒字にできた訳で、これはひとえに県民の方々、わけてもですね、今日この瞬間も県民のために働いてくれている県職員の方々の奮闘によるものと私は改めて深く感謝を申し上げたいと思います。
 しかしながらですね、起債制限比率という数字はまだ私ども全国でワースト2であります。或いは公債費負担比率というものもですね、これは15年度の全国集計なのでありますけれども、ワースト4位であります。経常収支比率はですね、逆に47都道府県の中では上位の18位という形です。非常に皆さんに努力をいただいても過去のですね、やはり大きな、私たちの県の目標を達成するという中で増えた借金というものが大変に私たちにとっては大きな負担とかかってきています。しかしながらですね、これをご覧いただければわかるように、全国でも良い意味で前人未到の努力をですね、皆さんと一緒に重ねですね、そしてそれが着実に数値の上でも表れているということは胸突き八丁でありながらも私たちは勇気と自信を持ってこれからも仕事をして行こうということをですね、こうしたことが示して勇気付けてくれているのではないかと思います。
 いつも申し上げているように、的確な認識や迅速な行動、明確な責任、或いは私たちが何か企画を立てたり書類を書くときにも「これをしよう」と、まず自分が県民としてこれをしたい、そしてそれをしたらこういう幸せが生まれるよ、こうなるよと。そしてそれはどうしてしなくちゃいけないのか、今の現状をどう変えなくちゃいけないのか、ということを頭の中で考えましょうと申し上げてきました。このことを私は「Passion(情熱)、Mission(使命・誠意)、Action(行動)」と申し上げてきましたが、実は年末に拝見したあるインタビューでですね、伊藤忠商事という、伊藤忠商事は今非常に業績が急回復していますが、この小林栄三さんという社長がですね、伊藤忠商事では、「Challenge(挑戦をすること), Create(創造すること), Commit(コミットメントと呼ばれますが、責任をきちんと明確にすること)」これを大きな目標として掲げてる、と言っています。ある意味では私たちが目指してきた正に最初の情熱(passion)があって、それが県民のためにどういう役立ちをするかというmissionがあって、そしてまずはactionから起こそうということと比較的似ているのではないか、とも思います。
 で、ちょっとこういうパワーポイントを作ったので少し何かあの新しい言葉も、と思ってですね、やたらと書いてきてしまったので、何だかまた難しい言葉だなってなあと思われるかもしれませんけれども、あの、アルゴリズムっていう言葉があります。昔、大学の頃に習ったかもしれません。アルゴリズムってのは、あのルーチンなですね問題解決方法なんですね。つまり、今までの人たちが行ってきた、ある手順に、マニュアルに従えば、必ず正解に達するよ、というのがですね、アルゴリズムです。確かにこれはありがたいことなんですけれども、逆にこうした仕事ばかり続けていると、私たちは何か、自分がロボットになっちゃたのかな、って思いがちです。
 それに対してですね、ヒューリスティックスというのがあります。これは洞察的問題解決というふうに言えると思います。必ずしも、正解や正答に到達できるという保証はないんだけれども、過去の経験から照らして、きっとこういうふうにやってみたらうまくいくんじゃないかな、例えば考える時にですね、図を描いて考えてみたりしますよね。これは、ある意味では、マニュアルで図を描きなさいと言われたんじゃないけれども、新しい問題を解くときに、今までの自分のその知識や経験をどう組み合わせたらいいのかな、っていうことです。私たちは、是非このヒューリスティックスなですね考え方というのをとても大事にしていくべきじゃないかなと思います。
 これはですね、次に、まあアブダクションって書きます。もう一個先いこうか、図が出てきますか。はい、あの洞察的っていうのは何かっていうと、例えば皆さんがですね、マッチ棒6本使って、正三角形を4つ作ってください、って言われると、これ平面で考えると無理なんですよね。三角形を、3本使うと1個できます。で、反対側に立体にしたら、点を置くだけでですね、できるようになります。これは次は何かっていうとですね、私もこれ最初わかんなかったんですけれども、正方形になるように、まず一番上に3つの点、真ん中に3つの点、下に3つの点、等間隔で9つの点があります。この全てをですね、一筆書きで、4本の線を使うだけで全部結んでください。これはですね、なかなかすぐには浮かびません。私が言うところのやっぱ勘を皆さんが働かせる。どういうふうになるかっていうと、はい、全部入れちゃってください。つまり、縦とか横、あるいは、最初、斜めってことも考えますけども、この斜めをある意味では外から、ぐわんっと持ってくる。つまり、9つの正方形の中で考えるのではなくて、外から、正にばか者、よそ者、若者ではありませんが、発想を転換するっていうことが洞察の場合に必要だよ、っていうふうに言われてます。
 これはですね、続いて、あの元に戻ると、アブダクションって言葉があります。これは仮説を立てて考えよう、っていうことです。例えば、あの、チンパンジーがですねえ、ここにバナナがある、バナナを取ろうと思ってもなかなか届かない。ずっと考えているうちにですね、横のほうにちっちゃな台があった。台をとことこって持ってきて、その台の上から飛び上がるとすぐに取れてしまう。というのは、ある意味では、洞察力も必要ですけれども、同時に創造力も必要だということだと思います。
 皆さんの中には、技術系の勉強なさってきた方々がたくさんいらっしゃると思いますが、科学の場合にも、新しい発明をした人ってのは、ある意味では理詰めだけでできた訳ではないと思うんですね。先ほどのその洞察力と創造力を両方足すように、今までの科学の理論を覆すような新しい理論というのは、仮説を設定してみる。もしかしたらこうじゃないかな、こうじゃないかな、っていうときには、ある意味ではですね、科学的根拠、数値に基づいた根拠は乏しいかもしれません。けれども、今までの理論の中だけでは、どうも出せないな、っというときに、このアブダクションということを行うことによってですね、新しい科学理論が生まれてくるんですね。
 私たちが、様々な公共事業改革を行っています。治山であったり、治水であったり、砂防であったりの新しい考え方、あるいは、農業に関しても、原産地呼称管理制度にみられるように、量の拡大から、質の充実によって、皆さんの利益率を、幸せ度も含めて高めようというふうに言ってるのは、ある意味ではこうした仮説設定かも知れません。今までの農業のあり方、公共事業のあり方を、ある意味では、新しい技術の理論を生み出すために、皆さんと一緒に、全国に先駆けて行おうとしている、あるいは行ってきた。それが、私たちの県なのではないか、という気がします。
 まあ、このことを言うようになったのが、そのチャールズ・パースというですね、実はこの人は、ハーバード大学で授業などを教えながらも、最後まで大学の教授になるというような鋳型社会に入ることを拒んだという、まあ、ディレッタントな人なんですね。実は、先日ですねえ、皆さんもご存知の西部邁さんという、私が大変お世話になっている批評家がいます。それと古井由吉さんという、あるいは皆さんご存じないかもしれませんが、純文学の大変な大家で、私もまだ若かりし頃にですね、「フェティッシュな時代」という一冊の対談集を出したことがあります。このお二人が、西部さんが行っている「表現者」というですね、雑誌、私たちの表現センターで発言をされる方は皆、表現者だといってますが、この雑誌の中で、とても面白いことを言っているんですね。どういうことを言っているかというとですね、ここに書いたように、続いていきましょうか、「私」という字がありますね。
 「私」っていう字って何だろうって思うかもしれませんが、以前から私は、あの、「官」から「民」へなのではなくて、「官」からおおやけ「公」へ、あるいは「民」から「民」といっていると、情報公開もしないミーイズムになってしまうので、「民」からおおやけ「公」へというふうに申し上げてきました。「官」に勤めてる私たちも一人ひとりは、個人の「民」な訳ですね。今まで日本では、「公」おおやけというのはですね、何か大きなお家を持っていたり、あるいはお金持ちであったり、権力がある人が「公」だというふうに勘違いしていたんだけれども、それは違うよねってことを西部邁さんは言ってます。漢語で「公」あるいはおおやけというものがあって、それに対して「私」という字のですね、こののぎ偏の部分、これは「禾(か)」って、私も最近知ったんですけど、「禾(か)」穀類っていうのはお米とか小麦とかですねえ、こういう食糧、食糧の「糧」が、いわゆる米偏にあの分量の「量」を書くほうのですね食糧、これが禾(か)なんですね。それに対してその右側の「ム」というのはですね、これは肘鉄を食らわすっていうことだっていうふうに申します。これはあの漢字の由来な訳です。ですからそれはどういうことかというと、この米とか麦はオイラのものだからお前ら寄ってくるなって言って肘鉄を食らわす、これは全部俺の私有物なんだよって言っていると。
 でも、そうではなくて、「公」、「おおやけ」っていうのは、そういう自分の所有物を持っている人のことを否定しちゃうんじゃなくて、私たちは肘鉄まで食らわさないで、お互い肘鉄をしないで、ちゃんと話し合ったり協力し合ったりしようよというのが、「ハム=公」ということなんだというふうに言っています。で、これはあの、とても大事なことじゃないかと思うんですね。下に公地公民と書きました。これは大宝律令の頃からずっとあった訳ですけども、ある意味では、土地は正に領主であっても借りているのだということですね。そしてその国家というのは決してその、私の個人を否定したり認めなかったりするんじゃなくて、それを認めるからこそ、そして私がきちんと生きられるためにハムの公として土地は皆が公地公民で、そして領主とてそれを分け与えられて皆さんに提供してもらっているんだよっていうことです。きっと私たちが県民へサービスをするときに大事な事はこうしたことじゃないかなと私は思ってます。
 最後にですね、最近よく言われることで、大日本主義と小日本主義、実は私の部長会議等で配っている連載の中でも繰り返し述べていることを少しお話ししようと思います。次のスライドに行きますが、大日本主義ってのはいわゆる政治的だったり軍事的であったり、つまり領土であったり人口であったり軍事力であったり、こうした数字で表せるもの、あるいは石油資源がどの位あるかといったハードパワーこそが、国家力なんだよっていう考え方です。これに対して、ハーバード大学の教授だったジョセフ・ナイという人は、こうしたハードパワーだけで社会が成り立つ時代ではなくて、続いていきますが、むしろソフトパワーの時代なんだよということを言いました。これは、経済的であったり、その経済もなにか征服主義ではなくてですね、文化的であったりそうした貢献をすること、一人一人の技術であったり人材であったりこそが、財産であって、そのソフトパワーを持っていることが国家力ならぬ国民力になるんだよということを言っています。冒頭に、私たちの県がですね、ピラミッド型の産業構造でなくて、一つ一つの地場に根付いた中小企業の方々の努力によって、経済が活性化しているというお話をしました。ある意味で言うと私たちの県は最もこうしたソフトパワーに近い県なのかもしれません。
 このことをずっと述べてきたのが、2枚戻りますが、ご存知のように石橋湛山という人、昔は政治家はいろいろな人がいて、石橋湛山はご存知のように東洋経済新報社という、「東洋経済」という雑誌がありますが、あそこの社長をして主筆を務めてですね、早くから日本の敗戦というものを見、予測をしていた人です。そしてこの人は、その後ご存知のように、政治家になる訳ですね。彼は、まあ植民地を放棄したり、21か条要求の反対をして逆にあのまあ、ライオン宰相と呼ばれた浜口雄幸という人はですね、金輸出解禁策を述べたんですが、これに猛然と反対をして、逆にあの、彼は雇用拡大や福祉国家を樹立しようと言った人です。これは程なく浜口雄幸の金融政策が大恐慌を招いたということでですね、石橋湛山の述べていたことの慧眼性が証明された訳ですけれども、まあ正に彼はそういうイデオロギーを超えた「公」おおやけというものを作る小日本主義、でも小というのは縮み思考ということではありません。正に富国強兵じゃなくて経世済民な社会にしようということですね。
 まああの原敬という人、この人も元々は新聞記者でしたし、後藤新平という人はもともとは医者で愛知病院というところの医者をやっていた人が政治家になった訳ですね。ちなみに後藤新平は関東大震災の後に東京都の大復興計画というのを立てます。でもこれは決して大日本主義なのではなくて経世済民に基づいて人々がより人間的な生活ができるように震災の不幸を乗り越えてですね、人らしい街を作ろうとしたんですが、これは逆に当時の議会によって、お金がかかりすぎるといってですね大幅に縮小されてしまいます。ある意味では後藤新平がそのとき述べたことをもし実現できていれば、東京の街はパリの街と同じようなですね、魅力のある街になっていたかもしれません。
 私たちの「コモンズ」っていうのは何なのかということを、もう一度考えたいと思います。実は中央政府に対して地方政府という言い方があるとですね、なんとなく私たちもコモンズはフラットだよっていいながらピラミッドを思い浮かべてしまうので、地方の方が中央より一段下なのかなとか、中央は全部を牛耳れるのかなと思いがちです。なのでいろいろ考えたのですが、ローカルということではなくて、むしろ私たちはリージョナルということ、つまり地域それは本県も同様で、大きくは4つ、あるいは10の地域、あるいは下伊那のように、南部や西部や北部というふうに様々な地勢的にも気質的にも違う地域があります。正にそうした私たちはその「地方」という言葉よりもそれぞれの「地域」というもの、これがきっと「コモンズ」なんですね。「地域」という言葉を使うときには私たちはある意味では上下の関係ではなくて横のフラットな関係を思い浮かべることができると思います。ですから今までコモンズというのは集落や地域だよって申し上げてきましたけれども、とりわけこの「地方」という言葉に代わる「地域」ということを皆さんの中に、ぜひ頭の中に入れていただきたいと思います。
 続いてこれは、以前にお話しましたけれども「決断」っていう言葉は「断」というのは断つっていうことですけれども、決断というのは何かっていうと、実は中国の最古の王朝の夏という王朝の最初の王様であった禹という人がいました。この人はですね、黄河の治水の祖と呼ばれているんですね。どういうことかというと、黄河はいつも氾濫をするので堤防を高くしたり、あるいは堤もつくったりしたんですが、それでも土砂が多く運んでくるので、水位が高くなっていってしまう。実は天竜川の支流の三峰川というところ行くと皆さんご存知のように、引き堤というか、霞堤というのがあります。田んぼのところが堤防がないようにしている訳ですね。確かに水が多くくると、かつてはその水田に水が入ってきてしまったけれども、でも、そのことによって、上流から養土が流れてきて翌年にはその場所は大変に豊作になるという形があった訳ですね。皆さんに正に的確な認識、迅速な行動、明確な責任と申し上げているのは、どの場所が一番最小限のリスクで、そして、最大の回復力や幸せをもたらせるのかなっていうこと、そのことを考えるのが決断という言葉です。ただ、それは私や副知事の澤田祐介さんやあるいは出納長の青山篤司さんやその他の特別職の人、あるいは部局長をはじめとする、とりわけ私が皆さんと一緒に報連相して決めていったことに関してはきちんと最終責任をとっていくということです。
 最後の方に行きますが、これも前から申し上げていることです。情報をきちんと開示をして、そして一人一人の人に情報を取捨選択してもらう、自主自律の社会にしようということです。「安心、安全、正直」な温泉表示認定制度も、あるいは原産地呼称管理制度も皆こうしたインフォームドコンセントをして、そしてインフォームドチョイスを県民の人にしていただいてよりお互いが賢く選択できるようになろうということです。
 この中でですね、一番最初にも楽しく仕事をしようと書きましたが、私たちの仕事というのは総合愛情産業です。ですから皆さんに喜んでいただいてなんぼです。喜んでいただいた表情や言葉をいただいて、それは数字に表せなくても「ああ仕事をしていてよかったな」と思える、そうした私たちは仕事や職場に是非一緒によりしていきたいと思います。これは又、最後にちょっと難しい言葉ですが、先程来「技術」っていうことの発想の話をしてきました。「テクノロジー」という言葉があります。テクノロジーというのは技術だっていうふうに習っています。でも技術だっていうふうになってると、先程言ったルーティンなですね仕事振りになってっちゃうかも知れません。技術に従って何かするようになっちゃいます。
 実はこの「テクノロジー」という言葉の原義は「テクネ」というのは芸術とかですね工芸という意味なんですね。そして「ロジア」「ノロジー」というのは学問ということなんです。つまり技術というのは、実は極めて人間がより豊かになる芸術を創り出していく学問なんだということなんですね。そして、その下に書いたオートポイエシス、オートメーションというと何かモダンタイムスのチャップリンの様になってしまうように勘違いしがちですけども、オートポイエシスというオートというのは、実は自己という意味なんですね。で、ポイエシスというのは、自分で制作、自分で制御する、つまりオートメーションというのは、実は機械にお任せなんではなくて、一人一人が自分で、智性や勘性や温性を使って判断して、行動していこうということです。
 私たちは従来からポストチャレンジ制度というものを設けて来ました。先日も塩尻の知事室分室で何名もの方々にお目にかかりました。で、私たちはですね、これをより広げてですね、部課長級、今までも課長級も行なってますが、部課長級に関してのポストチャレンジ制度というものの応募を現在受け付けてます。そして、庁内公募、自分がそうしたポジションではない人でも、こういう仕事をしたいっていう事に関してですね、全部署全職種全役職に関してですね、応募をしていただけるようになっています。つまり自ら行動する、自ら手をあげるという人にきちんとチャンスを与えられるようにする、とそれは同時に面接をする私や副知事をはじめとするものがより皆さんの適性や希望をきちんと見極められるかどうかという、ある意味では私たちの側が大きく課せられた試験問題でもあります。いずれにしても本県は皆さんの御協力によって大変な様々な財政的な回復だけでなく、福祉においても教育においてもあるいは公共事業においてもですね、地域に密着した改革というものを行わせていただいてきました。ぜひこの一年もですね、皆さんと一緒にそうした県民のための継ぎ目のないサービスがより充実でき、そしてそのことが私たちの喜びとなるように共に歩ませていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございます。
 

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