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最終更新日:2005年04月04日

 

部課長級職員辞令交付における知事あいさつ(午前)
(2005年4月1日)
音声(WMA形式00:14:14)


  様々な、私たちは、優しさ、確かさ、美しさという言葉のみならず、的確な認識、迅速な行動、明確な責任、あるいは問題調整型から問題解決型へと当たるのだと、更にはその今までの知識や経験から普遍性をもたらすのとは逆ベクトルの、こうした法律の制約があるから前例がないからできません、という袋小路に入っていく演繹法ではなくて、コモンズと私どもが呼ぶその各地域、むろん長野県全体もコモンズであります。各集落もコモンズであり、極論すれば日本全体もコモンズでありますが、そこに集う方々が願っていることを実現するために良い意味でブレイクスルーする帰納法というものを意識として持とうということは繰り返し申し上げてきました。今日改めて皆様に申し上げるべきは、私たちは常にスピードということを認識しなくてはいけないということです。同時に優先順位のプライオリティーはどこにあるのかということも認識しなくてはいけません。そして、できない理由を述べる、即ちエクスキューズをすることに長けることは、これからの県民のサービスを担う、とりわけ多くの責任ある職責を果たす皆様にエクスキューズをするという形は求められているものではもはやない、ということを改めて申し上げたいと思っております。エクスキューズをするということは、同時にその変革のスピードについていけない自分を逆に正当化するために用いがちであります。傍観者としてネガティヴなことを言うことからは新しい創造は始まりません。常に参加者としてポジティヴな意識を持ち、ポジティヴな提言をし、ポジティヴな行動をする。このことによって初めて変革というものが実現化していけると思っています。ついていけないから自分を正当化するのではなく、逆に皆さんは今日新たに与えられた職責、そしてまさに皆さんの職位、まさに肩書きというものは真の意味で同僚やあるいは部下やあるいは県民からうらやましがられる存在として皆さんが行動することによって、真に価値を発揮するわけです。どういう意味かと申し上げれば、常に大きなプライドを持とうということです。肩書きに寄り添って、そこにおいて一部のその周囲の日々接する方々に対してプライドを発揮するということは、結果として前例踏襲や失敗を恐れて、失敗をしないように踏み出さないという形になります。無論そうした変革をしない意識というものは、つつがない皆様の地位を、あるいはその周囲の評価とは異なる周囲の失敗をしない皆さんという認識になり、それは皆さんにとっての目先の小さな、けれども確実なプライドではあるかもしれませんが、しかしそのことは県民全体の税金を払っている人々からすれば、往々にして不幸なそれはプライドであります。皆さんは気宇壮大ということばを超えて、やはり個々の現場の実践を通じて大きな改革を成し遂げていくのだと。むろんそれは小さなコツコツと成し遂げるということと同時にですね、小さなコツコツと成し遂げるということが、どのくらい大きな変革をもたらせるのかというパースペクティヴ、その俯瞰して透視をして見ていく力を日々努力で持つことが必要かと思います。あんなことができるポジションにいていいなぁ、というふうに同僚や部下やあるいは県民や皆さんが暮らすコモンズの中の住民からですね、良い意味でうらやましがられる、そうした仕事振りを是非見せていただきたいと思います。
それは同時に皆さんが子どもから好かれるような職員であるということが必要だと思います。白洲正子いう大変に高名な女性がおりましたが、そのご主人であった白洲次郎という戦後の混乱期において東北電力の社長、会長も務めた、ある意味では破天荒な吉田茂のですね、まさに政策アドバイザーであった人間がおります。この人間は、子どもというものは本能的に取り繕いかそうでないかを見抜く。子どもが好む大人というものは、良い意味で取り繕いをしていない大人であるということを言っております。これは是非私たちがこの新年度を迎えるにあたって改めて拳拳服膺すべきことではなかろうかと思っております。

同時に新しい職務に就かれても、もし仮に皆様が今までの仕事を愛していたならば、決して後任の者に皆さんが口うるさく言ったり、あるいはよく往々にして名経営者と言われた人が会長や名誉会長になって院政を敷くなどということとは全く別の認識として、職務が変わったから前の職務はきれいさっぱり忘れるというのではなく、また、皆さんも新しい職務に就いた時に、前任の者に臆せずですね、これはどういうふうにやってましたか?と聞くということ、ただ、聞いたやり方をそのまま踏襲するのでは改革は成し遂げられません。しかし、前任者の良い意味での受験勉強のような傾向と対策を超えた前任者の仕事、あるいはその部署に残っている者の仕事というものを把握せねば皆さんの戦略も戦術も生まれてこないということです。同時に皆さんが新しい部署に行っても3月31日までの部署の仕事というものを仮に愛していれば、その後任者にも事務引継というものが一日で完了するのではなく、共に一人の県民として職員としてですね、適切な助言や提案をしていくことは大いに歓迎されるべきことだと私は考えております。

もう一点、私は皆さんとともに県民のために奉仕する人間です。昨日の部長会議でも申し上げたことですが、私の発言は部長会議録をJSN上でもご覧になることができます。知事会見でもご覧になることができます。あるいは部長会議で配付し、それぞれの地方事務所長あるいは部長を通じて皆様にも手渡っている私が様々な場所に書いた文書というものもお読みいただくことができます。それは、私を向いて仕事をするということではありません。常に皆さんも県民を見て、県民も皆さんを見て、県民は私をも見ているということです。すなわちリーダーである私の目指す、掲げている方向性というものを知ったうえで、皆さんはそれに対して臆せず意見を言う必要があります。それは先の県議会において、小林公喜総務部長が、議論する段階においては、自分の意見も臆せず上司にも言うと、一たび方向性が定まったならば、その実現のために共に全力を尽くすということは、これは行政機関のみならず、あるいは極めて開かれたフラットな組織、会社、社会においても、私は、本来当然のことであろうと思います。皆さんの考えに関しても、私も、より耳を澄ませ聞くようにいたしますし、それは同時に皆さんも積極的に私に意見を申し述べてくれて、初めて成し遂げられることではあります。そして、私の考えをも知っていただき、そして、一緒に議論したうえで実践をしていくということを、今年、より肝に銘じてまいりたいと思います。私の考えを把握しようとせず、評論家として意見を外に向けて述べるだけというのは、それはいかなる組織においても、決して求められる、そのサービスを行う組織の構成員の一人とは言えない、このように思います。

車を運転するときに、一種免許の免許は、カーブに入ってスピードが出すぎていると、少しアクセルを離しなさいとかブレーキを踏みなさいなどと、往々にして教えがちですが、これはむしろ危険なことです。二種免許をお持ちの方はご存知だと思いますが、カーブに入る前に適度な速度を見出したならば、あるいは、より出ていたスピードであるとしても、カーブに入ったならば、よりフルスロットルに近いかたちでアクセルを踏んでこそ、車はスピンせず、そのカーブを曲がっていくことができます。改革というものも、私は、同様なものではなかろうかと思います。すなわち異動しても今までの仕事に愛情を持ち、こなす、仕事をこなすのでなく、仕事をやり遂げるという気概と勇気を常に忘れないでいただきたいと思います。つまり、県知事や県議会やあるいは県組織のために、私たちは働いているのでなく、県知事も県議会の人も、そして、あるいは県の組織に集う人々も、その前に、何よりも一人の県民であり、一人の人間だということです。そうした人間のために働く、できないことをエクスキューズするのではなく、できるための議論をしていく、そしてスピードを忘れない。

3日、3週間という3という単位は、3という数字は、古今東西を問わず、ある意味では、協力、チームワーク態勢をとっていくのにふさわしいから、三すくみという言葉もありますけれども、あるいは実態が伴わない三位一体などという言葉もありますが、私は、その三位一体という言葉を、かつて今から十数年前、文章で、作り手がいて、売り手がいて、買い手がいる。あるいは、食べ物で言えば、作り手がいて、サービスをする供し手がいて、提供する供し手がいて、食べ手がいる、この3者にとって、適切な利潤というものがなくてはいけません。作り手だけが利潤を得たり、あるいは買い手だけが適切さを欠いた価格で買い叩くというような社会は続きはしません。その意味で言うと、3という数字は、極めて、チームワークを果たすうえで大事なことです。同時に、そのチームワークを、より充実させるうえでは、私たちがスピードを持って判断し、行動して、そしてまた、その判断が、一たび行動して不具合がある場合には、より改善することをいとわないということで言うと、私たちは、3日間で、あるいは3週間で、あるいは3か月で、それぞれ実現をしていく、修正を加えていくということを、頭の念頭に置く必要があろうかというふうに思います。

多くのことを語りましたが、スピード感を持ち、そして優先順位のプライオリティを常に深く認識し、そして、ネガティブ、否定的ではなくポジティブに、できるための方策を探っていく、それがまさに知識や経験のなかで溺れてしまう演繹法ではなくて、多くの住民が、こうしたことができたらいいのにな、こんなことはもはやいらないのにな、こんなことは自分達でもできるよということを共に実現する帰納法の社会を創っていくことになろうというふうに思います。ぜひ、お年寄りや子供からですね、よい意味で好かれ、尊敬され、信頼される、そうした県職員として、この1年間、更に奮闘していただけることを期待しております。その中で感じたことは、常に私のもとにも直接お伝えいただく、他の部署の仕事に関しても思うことを伝えるのは、これは決して、世間的な言葉で言う、ちくりとかですね、貶めるとか、ごまをするとか、そういうことでは一切ありません。皆さんは、何よりも、一人の県民なのですから、県民としてここの仕事もこうあればなあ、あるいは同時に、自分の部署にこういう意見が来たけど、こう思う、そのことを私に報・連・相を欠かさず、報告、連絡、相談を欠かさず、チームワークを、より高めてまいりたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。長時間にわたっての辞令交付にご参加いただき、感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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