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市民タイムス 高石雅也 氏
今もお話しいただいたんですけども、今日で分室が3年ということで、改めて分室開設の意義だとか成果をどんなふうに感じていらっしゃるかっていうことをお話しいただきたいんですけど。
信州・長野県知事 田中康夫
はい。最初は、本県が南北に220キロと全国4番目の広さだけでなく、大変に長い県です。勿論、幅もございますけども。そうした中で県庁所在地の長野市は、だいぶ北の方に位置していますから、中南信の方々に「ようこそ知事室へ」等でもお越しいただける拠点が欲しいと思っておりました。もとより私は県庁所在地というのは、アメリカ
などはカリフォルニアでも確かサクラメントかどこかが州都でありますし、一番大きな街にある訳では必ずしもないと思うんですね。ですから私は願わくは村のような場所でですね、本当に県の本庁舎というのは木造の3階建て
くらいで、多くの者が常に現場に出て、そこでの気付いたことを現場にとどめることなく全県的に進められればなっていう思ってた気持ちがあります。
この林業総合センターは、既に13万坪という広大な敷地の中で、またそこの比較的融通をすれば空間を設けることが既存の施設の中でできるという中で、知事室分室を三年前に設けさせていただいた訳です。で、まあ、その当時はそうした「ようこそ知事室へ」等にお越しいただき
やすい、あるいは中南信の首長の方々にもお越しいただきやすい、あるいは私どももそこから中南信の各現場に、出動していくというかですね、いうことが行なえるという意味がありましたけど、もう一点予期せぬ、私にとっても職員にとっても、大きな成果っていうのは、やはりこの13万坪の大変な自然の中に設けたということだと思います。先程も部長会議を行いましたが、これは多くの人が共通の認識を抱いてますが、これはやはりこちらの建物で議論をするとですね、良い意味で一人ひとりの部長や所長がですね、その場で感じたことを臆せず言えるということがあると思います。しかしながら、その方たちが私
も含めてかも知れませんが、翌週県の本庁舎の三階の特別会議室の方に行きますと、少しその場で良い意味で、発想したことが出にくい感じがあります。恐らく、知らず知らずのうちに自分の組織であったり、スタッフであったり、同じ建物で働く者のですね、何か背負ってる、その気負いが逆に、言葉を選んでしまうというようなことにつながっている気がするんですね。ですから、常に私たちは公務員である前に、一人の父親母親や県民として、皆が願ってることを一緒に実現しようということですから。この場で議論をすると、非常にそうしたバイネームで仕事をさせていただいている個人の、人間としての思い
が意見や質問や提案に出てくるということは非常に予期せぬことでした。同時に多くの市町村等に駐在をしていたり、あるいはそれぞれの私どもの研究機関であったりで働いている者との意見交換というものも、例えばこの部屋で、今、会見をさせていただいている部屋であったり、あるいは知事室分室の部屋であったり、で行なうことで、やはり本県は、農家戸数全国一位ですし、あるいは森林の面積が県土の八割を占めますし、大きなコンクリートのビルが立ち並んでいる中の十階建ての県の庁舎というのは、他の都道府県はもっと二十階建て、三十階建てだったりするかもしれませんから、それに比べれば目線は幾分低いかも知れませんが、本県全体の地勢という中からすると長野市の字幅下、あるいは南県町、県町とか
県町のあたりというのは本県の中では、逆に特異な場所だと思うんですね。やはりこういう自然の中で話をすることで、本庁舎で市町村駐在の職員と話す時にはガラス張り知事室ですと少し周囲から見られていることが私と違って緊張されるかもしれませんし、あるいは同僚も働いてる場所だっていうのが、やはり普段の自分、家に帰った自分、郷里に帰った自分の気持ちで、意見をそうした職員も述べてくれる。すなわち日々の市町村の現場で感じ行動していることを、同じ体温や目線で語ってくれる、それはやはりこの空間の得がたい私たちへのプレゼントだなって思ってます。
市民タイムス 高石雅也 氏
そういった、普段ないですね、発想がここであると生まれてくることを期待できるんですけれども、その一方で、地元の住民だとか、首長さんたちにしてみると、ここに分室があるという存在感とか、意義というのがちょっとまだ伝わっていないというか、感じにくいような部分もあるんじゃないかなと思うんですが、その辺については、知事どんなふうに現状についてお感じになられてますか。
信州・長野県知事 田中康夫
それはだって長野市に県庁所在地があったって、県の本庁舎に一度も入ったことのない長野市民がたくさんいらっしゃるかもしれないし。要は本県は自主自律、自己責任、つまり県民が自分の考えを臆せず私どもの行政機関、という機関だけじゃなくて職員にも伝えられるあらゆるチャネルを構築していこうということを、この間行なってきてる訳ですから。それは双方の正にアティテュードに基づく行動如何じゃないでしょうか。
市民タイムス 高石雅也 氏
単なる思いつきなんですけれども、もう少し対住民というか、対首長がこの分室のメリットを感じる取組としてですね、例えばここで定期的にノーネクタイで首長さんたちが集まって円卓会議をやったりとか、各党の代表者会議をここでやってみたりとか、そういったようなここに分室があることのメリットが直接県民の目に見えるようなですねことも、そういう発展もありえるのかなというふうに思うのですが。その辺はいかがでしょうか。
信州・長野県知事 田中知事
それは各党派の方々との意見交換をここで行うということは良いことだと思いますよ。でも、県民は220万人いますし、私たちの県を訪れる人も恐らく何千万人という単位に達する訳ですから。私たちは前から申し上げているように、Web2.0の時代において、これも言いっ放しではなくて、皆が同じ水平補完で同じ場所で議論できると、ピラミッドを構成する一部の人たちの議論ではないということですから。県民からすれば、各党派の代表の方、あるいはこの地区の市町村長の方、そうした方々とも松本地方事務所だったり、あるいはそうした役場にも出掛けておりますし、出掛けるだけでじゃなくて、それらの方々の中にも正に感じられてることを電話を
くださる方もいるし、あるいは全くくださらない方もいるし、電話もくださらないしお目にかかることもない方々には、それらはそれぞれお考えがあられるんだと思いますよ。つまり今までは知事に会うのに、多分他の都道府県はいまだにそうだと思いますけど、大変な手続きを踏んで、出掛けていかねばってことがあったと思うんですけども、私は常にこうした場だけじゃなくてさまざまいる訳ですから、その時に地域に来る予定もほぼ一週間前に出てますしね、そうした中で「ちょっと時間取れない?」ってことをおっしゃる首長はいらっしゃるし、全くおっしゃらない首長もいらっしゃるし、それはそれぞれのお考えじゃないでしょうか?だからそこで、議会の方とここで議論をしたからそれが開かれてるとか、そういう形ではないと思いますよ。ここで行うのもそれはいいことだと思いますけどもね。でもまあ、このような机では嫌だとおっしゃる方もいるかもしれないし。私たち、箱とか器とか形じゃないって言ってるんで。
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