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最終更新日:2006年04月22日

知事会見

平成18年(2006年)421日(金)11:00〜11:45 県庁:表現センター

目     次

<田中知事からの説明>

1 信州まつもと空港チャーター便、「ワクワク★ドキドキ リーダー会議」について

<表現者からの質疑>

2 平成18年度予算執行方針について
3 介護保険について
4 知事選について
5 個人情報保護について
6 県立こども病院について
7 労働委員の選任について

 

1  信州まつもと空港チャーター便、「ワクワク★ドキドキ リーダー会議」について

信州・長野県知事 田中康夫
 それでは4月21日知事会見です。お手元の方には、平成18年度の予算の執行方針の紙をお配りをしています。これに関しては、私どもの財政改革のチームリーダーの関昇一郎の方で、もし質問があればお答えをします。
 それから5月1日ですが、中国の瀋陽という、いわゆる雲南省ですね、ここから信州まつもと空港にチャーター便が参ります。相互チャーター便でありまして、県内の方が瀋陽、非常に少数民族の方がいて、また雲南省はご存知のように多く発酵した食べ物、酸味のある食べ物、あるいは米をはじめとして日本の食事の原点のような場所ですけど、ここに旅行に行かれる方、そして瀋陽から訪れられる方がいて、5月1日、見送るセレモニーとお迎えをするセレモニーがあって、私も出席を致します。これは中国南方航空が運行するものでありまして、中国南方航空は昨年ご存知のように広州に行きまして、そこの総経理とお目にかかる中で今回のチャーターフライトの実現へとなっています。
 それからもうひとつお手元に、先日4月16日の日曜日ですが、塩尻市にあります総合教育センターを用いて私どもの部局長、チームリーダー、現地機関の所長等が200名程参加しての「ワクワク★ドキドキ リーダー会議in塩尻」(資料プレスリリース)というものを行いました。県庁の社会見学のプロジェクトに入っているメンバーが多く企画を立案してくれて、お昼は塩尻は自校給食ですので、翌日の給食で広丘の学校かな、出る内容を食堂で作って、私どもの教育委員会の保健厚生チームリーダーの玉井裕司さんが、割烹着というか白衣を着て帽子もかぶって給食当番ということで給食の説明をして、そしたらみんなが入り口に学校のように今月のお誕生日っていうんで、私も4月12日お誕生日ですが、出納長の青山篤司も4月24日お誕生日だっていうことが判明して、何と私のガールフレンドのW嬢と同じ日だってのが判明しましたけど、そういうのが貼ってあったりしましたけども。あと進行を私どもの政策促進チームリーダーの高橋功と、それから副知事の澤田祐介の秘書をやっている上田里美さんが、ドラえもんとドラミちゃんの格好をして進行したんですけど。ご覧いただくとわかるように、とても嬉しかったのは、13の発表それぞれの現場だけでなくて企画部門も含めて、本当に県民に喜んでいただいて私たちの喜びだということで、さまざまな意識変革が行動の中で成果として表れてるっていう発表がありました。
 一番多くの人が感銘したのは、ひとつは今松本の農業改良普及センターにおりますけども、私どもの主任企画員の矢島悦子さんという方がいますけども、彼女はいわゆる県産の食材を給食に使おうという営業大作戦の発表をしてもらいました。非常にこれが多くの人が感銘を受けたのは、最初「何で農改職員が給食のことやるの」って彼女も思って、周りも思ったと。でも一緒に教育委員会の人と工夫を凝らしながら各学校で給食が地域の食材を使える日をつくってくことの中で、大変にこう張り合いが出てきて喜びになって。で、今年から私たちは、とりわけ本県はタマネギとニンジンとジャガイモの生産量というのが非常に農業県ですけれども、それほど多くないんですね。給食では、このニンジンとジャガイモとタマネギというのは、三要素で非常に大事だということを彼女は思い起こして、今年そうしたニンジン、タマネギ、ジャガイモを生産してってもらうようにしようと。特に遊休農地に近かったりするところで作っていただくことで、給食に使えるようにしようというところまで行って、発表の中で最初はとっても「何でこんなことすんの」って思ったのが喜びに変わってったという発表がありました。
 あと「ブタさん、いのちをありがとう」という、これDVD皆様にも差し上げますので是非ご覧いただきたいと思いますが、あ、今日は差し上げられません。私どもの上田の食肉衛生検査所長でこの三月に退職をした佐藤彰一郎さんがですね、ずっと食肉衛生検査所で牛もそうですけどもブタが我々の食卓に入ることにいろいろさまざまな思いを持ってて、それを是非子どもたちに知ってほしいということで、ゼロ予算始業で私の経営戦略局にいる原夕美さんをはじめとする者が考えたDVDです。とてもセピア色で、私も初めて知ったんですが、検査所に見に行ったことがありますけども、記憶から失せてたんだと思いますけど、ブタがとっても元気だったのを1頭1頭私どもの獣医師が確認をしてですね、水をジャーってかけて、より病気がないブタをよりその、全部お水をかけてそこではとってもこうブタがニコニコっていうかいるんですが、その後だんだん通路が狭まってって、ベルトコンベアみたいになって1頭づつブタが入っていくと、ここに電極を当てて気絶をさせると、向こう側へ行ってブタが食肉解体されるんですね。でも、決してショッキングなんじゃなくて、非常にその子どもたちが自分たちの食卓にあるものの尊さを知る、最後のテロップのところで、「今日食卓にいるブタはおとといまでは元気だったブタさんです」っていう字が流れるんですけども、こういうのを本当に職員がゼロ予算事業で作ってくれて、発表のこれは配るの?皆が紙書いたの、希望者でいいのかな、本当にこんなちっちゃな紙だったんですけど、各職員がすごくそこで一日の発表で感じたことをたくさん書いてくれて、これ先程部長会議で配りましたけれども、非常に嬉しい、私たちがこれを読むと本当に県民に喜んでいただけることを見出して、果たして果たせるかな喜んでいただいて、とても本当に自分の幸せになるということを感じてくれてる職員が増えてきているので嬉しくなりました。
 三つ位の新聞の方はご取材にいらっしゃっていたかと思いますけども、またこの内容に関しては、もしお聞きになりたければ、担当の高橋の方からご説明ができると思います。

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2 平成18年度予算執行方針について

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 一点あの最初に予算執行方針というのが配られてはいないんですが、何か特徴的な内容があるんでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫
 配られてなかった?

表現センター 荒木公美
 以前プレスリリースになっております、13日の日に。

信州・長野県知事 田中康夫
 ああそうですね、失礼しました。13日の日にプレスリリースになってます。もしご入り用の方は後程渡します。失礼しました。従来と大きく、関さんいるかな?じゃあ関昇一郎の方からご説明します。大変に大きな変更点がある訳ではありませんが、今までの予算の作り方は大きく変えてきてますから、その上で更に今年留意しようということを情報共有するためにお配りしている紙です。

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3  介護保険について

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 わかりました。じゃあまた後ほど関さんにお伺いするとして、一点、別件なんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 はい、どうぞ。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 先週ですか、今月に入ってからなんですが、社会部の方で県内の市町村の介護保険の保険料の見直しに伴って、今年4月以降、各保険者毎に保険料いくらになるのかという・・

信州・長野県知事 田中康夫
 社会部長の田中透とかを呼んだ方がいいですか。多分今・・・

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 細かい話はお伺いしませんので。

信州・長野県知事 田中康夫
 私が的確に答えられるかどうかわからないけど。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 大丈夫だと思います。65歳以上については最低が栄村で、最高が確か阿南町で、確か2倍の開きが出てましてね、これはまあ基本的には各保険者が責任で行う話ですので、直接的に県が制度上できることってないのかもしれませんが、この介護保険料がどんどん上がっていく傾向にある、まあ全国的にあるんですけれども、介護予防の観点ですとかね、県として何かどう関わっていくかというかね、県として何かできることがあるのかという点、ちょっとお伺いしたいんですけれども。

信州・長野県知事 田中康夫
 逆に県として、やはりこの問題は長寿県ですから積極的に関わってった方がいいでしょうか。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 と思うんですけれども、何かできる・・・人口の高齢化が進んでですね、当然介護保険の利用者っていうのがこれからも増えていくっていうことは止められないのかもしれませんが、保険者、各市町村なり広域連合で工夫していくってことはあるのかもしれませんが、何か県としてできるのかできないのか、あるいはそこら辺議論された経緯があるかどうかというような・・・

信州・長野県知事 田中康夫
 無論、今お話にあったように2倍であるというようなのはですね、それはやはりそれぞれの意識が高まっていく、より充実したきめ細かい、そして願わくはですね非常に負担が急激に増えてはいけないということは大事なことだと思いますし、それは少子社会、高齢社会ということに関して澤田祐介の下でもきちんと議論をして企画をしていこうということになってますから、当然その問題に関しては私どももより良い介護福祉になるように、それぞれ市町村にも提言をしたりですね、一緒に取り組むということだと思いますけど。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 県もできることが非常に限られるのかもしれませんが、積極的に関わっていくという、基本的にはそういうお考えであるということでよろしいでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫
 だと思います。私たちは別に傍観者でいいっていうことではないと思いますけど。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 わかりました。それから一点・・・

信州・長野県知事 田中康夫
 その意味で言うと、ぜひ一般廃棄物に関しても今そのように市町村の業務も一緒に関わっていこうというありがたいご発言を信濃毎日新聞の記者からもいただきましたから、私たちはその思いで水平補完をあらゆる分野においてしていくということで、それが先日の塩尻における「ワクワク★ドキドキ リーダー会議」でも多くの職員から出たことだと思ってます。

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4 知事選について

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 わかりました。それから最後ですが、来週の月曜日に県の選挙管理委員会が開かれて、知事選の日程がどうも決まるというようなお話なんですけれども、いつも同じ質問ですが、現時点で知事選についてお出になる、お出にならないというようなお考えを改めてお伺いしたいのと、あるいは今日はっきりおっしゃらない場合にはいつ頃おっしゃるような目途が何かあるのかどうかお伺いしたいんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 いや、逆にお尋ねしたいんだけれども、何か私がそうしたことに関して具体的な何か発言をすることが強く求められるのでしょうか。あるいは、することが私の何か義務だとおっしゃるのでしょうか。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 半ば義務ではないかと思うんですが、現職の知事が任期満了を控えて、その先の去就をどうするのかというのは県民の関心事でもありますし、有権者としては一番知りたいところでもあると思いますので、それはいつおっしゃるかはご本人の自由なのかもしれませんが、それは我々としては質問をしていくということなんですけれども。

信州・長野県知事 田中康夫
 言わないのが逆に説明責任を果たしてないというようなことになるんでしょうか。

信濃毎日新聞 宮坂重幸 氏
 そこまでは言いませんが、私たちは知りたいので聞くという、それだけなんですけど。

信州・長野県知事 田中康夫
 任期は8月31日までだということですからね、これは決まっていますし、議会の方々から不信任が前議会で出た訳ではありませんし、きちんと私は日々県民のために仕事をさせていただくと申し上げてる訳ですから、私はそのことを申し上げるのみだと思います。逆にもし私が職員とともに、県民とともに行ってきた県政の改革というものに異なる意見を持たれる方がいらっしゃるならば、それこそはやはり繰り返し議会が私に常日頃からお話しになってた代替案、それをご議論なさってる方々はたくさんいらっしゃるんだと思います。私としては8月31日の任期でありますけれども、日々この瞬間も県政改革をさせていただくということだと思いますけど。

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5 個人情報保護について

朝日新聞 久保智 氏
 ちょっと突拍子もないかもしれないんですが、個人情報保護法から1年経ちまして、最近もですね園遊会の名簿が一部、個人の希望があれば非公開になるというようなことがありました。その関係で知事に個人情報保護法の公開の有用性と保護のバランスについて、何かお考えがあればお聞きしたいんですが、

信州・長野県知事 田中康夫
 だって具体的に、今のは何か具体的にこの事例に関してどう思うかとかそういうことではなくてですか?

朝日新聞 久保智 氏
 個人的なというかですね、どういうふうにお考えになるかということなんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 ご質問の意図が私の限られた頭脳ではようわからんのですが。何かそれに関しての、それはそれぞれ一人ひとりの、行政とか権力とか議員とかってことじゃなくて、一人ひとりの国民が考えることじゃないですか。そういう中で議論が起きてるんじゃないですか。あるいは、表現をなさる方々にとってもご都合が悪い部分とご都合がよろしい部分もあったりする中で、報じられてるんじゃないですか。

朝日新聞 久保智 氏
 わかりました。最後一つだけ・・・

信州・長野県知事 田中康夫
 あんまり答えになっていないかもしれませんけども。

朝日新聞 久保智 氏
 例えば県庁内でですね、個人情報保護を巡って外部あるいは県庁内でですね、摩擦、トラブル等はあるかどうかというのは把握されていますか。

信州・長野県知事 田中康夫
 さぁ、そりゃまあ朝日新聞においても私の知っている優秀な方のご子息に関しても、また社長同様の頭を抱える問題が出てきているのでどうしようかってお話もあると聞いてますけど、あるいはこういう発言をすることすら朝日新聞の報道コードでは個人情報に当たるのかどうなのか、私は大変尊敬していた生涯書き手である方ですからね。どういうお答えを逆に朝日新聞は紙面にお使いになりたいということなんでしょうか。

朝日新聞 久保智 氏
 個人情報保護法について知事はどう考えているかという個人的な見解をお聞きしたかったということなんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 男女共同参画って言葉と同様で、個人情報の保護ってことも男女共同参画ってのもどなたもですね、これに反対される方はいらっしゃらないだろうと思いますし、あるいは反対することが、小さな言葉で言っても大変に物議をかもす時代なんだろうとは思いますよ。ただ一方で、私はこのインターネット的な社会ってのは、インタラクティブだっていうことですよね。インタラクティブな社会って何かっていうと、一番大事なことは、例えば作詞をした文章をですね、漫画の中で二行か三行引用する場合でもJASRACに届け出てお金払わなきゃいけないってのありますよね。こういう著作権というrightsっていう権利があって、写真であってもいろいろあります。でも他方で多分皆さんがお書きになっている文章は、あるいは私が拙い文章を書いてきたり書き続けているものも、誰々がこう言っているという引用ですと、これ引用元に何か届ける必要もないし、これによって著作権が発生する訳でもありません。あるいは極論すればクリスタル族だとかペログリだとかですね、そういう言葉もこれは著作権が作詞のようには発生しませんから、別にこれで何か費用が入る訳じゃないのね。
 ある意味じゃインターネット上で行うインターネットの可能性ってのは何かっていうと、一部の人の情報の共有ではなくて、やはりそこに載ったものはリンクフリーあるいは引用フリーというですね、よい意味でフーリエ主義的なですね、rightsというものは皆で共有するコモンズの共有財産だっていう形になってきている訳ですよね。それともちろん個人情報という言葉で捉えた場合には、身構える方もいるかもしれませんし、無論反論の場のないような方々に対しては、最大限の配慮を払う必要があろうかと思いますけども。それはやはり全ての360度上下左右のですね、キュービクルのような形のインタラクティブな時代ってのは、皆さんのような表現を生業とする方々にとってもですね、よい意味で情報が全員と共有していくってことがだんだん求められていく。ですから今の個人情報保護の議論っていうのは、その法律上の問題、あるいは先程の園遊会の問題ということを超えて、こんなこと縷々話してもしょうがありませんが、恐らく個人情報というものを尊重しながらも情報は誰もがですね、360度インタラクティブに共有できていくということは、プロフェッショナルとして表現を生業となさってく方々に、より非常に、何と申しますかね、辛い時代になられるんだろうと思いますよ。
 つまり、それは同様に私たちのような行政機関のみならず、警察であったり検察であったり、あるいは裁判所、裁判所はちょっと違うかな。であったり、さまざまな機関も、その都合のいい情報だけを流すんではなくて、やはりこうした時代になると、その全て人々が求める情報を伝えねばならないという社会になると思います。だた、それは受け手の側が絶対的な優位にあるんではなくて、受け手の側も実は発信者でもありますから、その意味で言うと全ての人々が正に、これが私が言うところの透過ということでありまして、全てのその少なくとも言葉を話すことが少し不自由な方も含めて、全ての脳が機能している人たちというのは、全て自分の持っている情報を保護すると同時に自分の持っている情報を共有していただくというですね、二律背反なのではなくて、極めてそうした哲学や倫理というものがですね、24時間365日求められていくっていう大変な社会に私たちは今入りつつあるってことだと思いますね。その中でそれぞれの方が無論お話になりたくないこともあると思います。
 皆さんの生活の上においてですね、家族との痴話喧嘩であったり奥様とのさまざまな営みであったり、それを全て話すということではないと思うんです。1984のような世界という、あるいはトゥルーマン・ショーのような世界は、一部の権力側が個人を管理するためにですね、情報を取得していく、それに対してそうしたことが好ましくないという、それは非常に何と言いますかね、わかりやすい二項対立的なものでしたけども、その側の人、それが権力側に比べればはるかに、権力というのは実は皆さんが第4の権力であるように、表現の活動する方は紛れもなく一つの権力です。しかしながら、その受け手の側も、何て言いますか、受け手が絶対なのではなくて、受け手の側も常にさらされていく場にあるし、表現を生業となさっているような組織の方々も、その組織の有り様もさらされていくという大変に今までにない社会がインターネットの進展、インターネットっていうツールだけじゃなくて、人々のアティテュードとしての意識としてですね、ものすごく急速に変わってきてるんだと思います。それは究極的に言えば、フーリエ主義っていう全てを何も包み隠さず皆で共有していくというですね、社会になっていくと思います。それは互酬という社会がより進むことなんだろうと思います。ちょっと抽象的に聞こえるかもしれませんけど。そうした観点から話していかないと、個人情報保護を声高に双方、守る側も明かす側も声高に語っているだけでは、その本人もがやはり常に消費されていく共用されていく存在だってことを、市民もあるいはさまざまな機関も皆感じないといけないという、非常にそうしたことを突きつけられている社会じゃないでしょうかね。

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6 県立こども病院について

朝日新聞 久保智 氏
 ありがとうございます。もう一件いいですか。こども病院の関係なんですけども、前々回の会見でですね、知事は成育医療センターの部長さんを招聘する予定であるというふうにおっしゃいました。会見の知事の言葉を聞いてもですね、恐らく成育医療センターのシステムをこども病院の方にモデルとしてやっていくのかなというふうに考えられるんですが、その点はそういうことでよろしいんでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫
 いや、だってどんなものでもお菓子を作る場合だって、そっくりそのまま既存のものがそっくりそのまま復元できる訳でも増殖できる訳でもないですよね。ただ、繰り返し申し上げているように私たちのこども病院の意識というものをやはり、本当に肺炎になりかけた子どもであったり事故に遭われた妊娠中の方であったり、そうした方々に対しても24時間受け入れられるようにしていくということですね。それは多くの県民の願うとこだと思います。

朝日新聞 久保智 氏
 恐らく知事の念頭にあられるのはそういう成育医療センターのシステムではないんでしょうかねえ。

信州・長野県知事 田中康夫
 うーん、まあ、なんか朝日新聞はすぐに、まあ2行で書きたいのかもしれないけど、いずれにしてもそれは、人事委員会において正式には新病院長が決定をする訳です。ただまあ有り難いことに人事委員会の方々にも、具体的に事務的なことで言えば、今までいた彼が国の機関からの割愛という形の書類がもう出てますので、やはりそれは紳士的な協定として、その方に関して人事委員会も受け入れて下さるという意向を示して下さってますから、やはりその彼のもとで私がアポイントする訳ですから、無論私や副知事との情報共用はしていきますけども、彼がより現場の職員とも話し、そしてその状況を見る中で目指す方向というのはもう既に共有されてますから。

朝日新聞 久保智 氏
 あと2つ、すみませんお願いします。
 患者さんのご家族の方が一つ心配されてるのは、感染症で、何ていうのかな、院内感染が起こるんじゃないかというようなお話なんですが、例えばそういう救急を24時間365日受け入れるということになると、重症の患者さんと救急の入り口を例えば分けるとか、こども病院の増改築等が必要になってくるかなあとは思うんですが、その辺については具体的なお考えというのはお持ちでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫
 いや、その今のお話がどういう根拠に基づいてのお話かすごく不思議なんですけど、もし仮に私がとても心配性の人だったら、多くの給食業者、給食の食材の業者の方もトラックで来てます。私のような人間もこども病院に幾度となく訪れてます。じゃあそれは感染症の危険性はなかったんですか。つまりこども病院が今までこども病院におかかりになったお子さんやご家族のため、今いらっしゃる方々のみのためにあるのではなくて、やはりしかも私どもは他県からも受け入れてます、人道的な見地で。やはり多くの方々のためにある訳です。その感染症のお話は、大変僭越ですけども、他の子どもたちが来ると感染症の危険性があると言うんだったら、今申し上げたように私も訪れている、資材の搬入業者も訪れている、決してロジカルな意見ではないと思いますけど。それは何か非常に失礼なこと申し上げてるのではなくて。だってそうしたら今入院してるお子さんたちだってそれぞれ弱い体であるならばですね、弱い体でそれぞれ私たちが持っているバクテリアであったりウイルス、ウイルスってのは一人ひとり違いますから。すると現在においてだって感染症の危険性はゼロではない訳ですよね。それを、今いる子どもたち以外の子どもたちも来るようになると感染症の危険性が、っていうのは、決してこれは冷静な議論ではないと思いますが。

朝日新聞 久保智 氏
 ありがとうございます。もう一つだけ。高山部長がどちらかでもしかしたらお答えになっているのかもしれないんですが、確認で申し訳ないんですが、医師の増員とかスタッフの増員は今んところお考えの中ではどうなんでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫
 だからまあ一つ一つそういうふうに朝日新聞はアルゴリズムのご質問をなさるけど、それは私たちが高くその人物を評価して新しい病院長をアポイント、任命する訳ですから、その病院長がスタッフとの話し合いだけじゃなくて、病院長もこれは大変な経験や見識を持ってる人物だからこそアポイントするんですから、その人物と話し合ってということじゃありませんか。ただ客観的データで言うと、全国にこども病院、まあ名称は色々あるにしても、そうした病院は全部で14あると聞いております。14あって、私どもはその意味ではスタッフの充実は確か、まあそれは規模が色々あるにしても、スタッフは医師や看護師やコメディカルの技師、こうした者を含めて14ある内の確か4番目が5番目の陣容です。しかしながら、私たちがそこでお世話をしている患者の方々というのは14あるうちの少ない方から2番目であるというデータは無論個々の病気は様々あるにせよですね、ほんのひとつのですね客観的なデータだと思います。で、あるならば私はやはり子どもにとって先程、前々からお話しています、ある意味ではずっと永遠に眠りから覚めないかもしれない子どもたちをお世話をすることも私たち人道的使命です。
 でも同時に肺炎になりかけた子どもが昼夜も問わずですね、他の病院で満床であって救急車でたらいまわしになってしまうような、あるいは救急車の人間も、その指令センターもこども病院という高度な医療機関に受け入れてくれないかと電話をすることが少し躊躇してしまうような精神的バリアがあるとしたら、私たちは受け入れますよっていうふうにいったのは半年前からです。その前もいくつかケースがあると、ことさらにおっしゃる人はいますが、でも現実問題として指令センターの人たちが無線室の人が受け入れてもらえないかっていう電話を躊躇しているという状況があったとしたら、これは私たちは門戸は開いていましたといっても結果として精神的な意味でバリアを作ってたんじゃないかってことです。そして今申し上げたようなスタッフの陣容、これ私の下の部屋にあるけど、確かそうだよね、14の内、受け入れの数は低い方から二番目のはずです。えっと陣容的には五番目だっけ、四番目だっけ、ちょっと、五番目ですね、やはりそれは私たちがこども病院の現在の患者さんへのケアの質を落とすことなく、より多くのお子さんの福音のために行なうべきことがあるんじゃないかっていうことです。はい、他の、いいかな。だから後になると手挙げてくんだ、はい、どうぞ。

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7 労働委員の選任について

朝日新聞 浜田陽太郎 氏
 労働委員会のですね、新しい委員が24日に任命されるんですけれども、新しく長野一般労組から荒井さんという方が入られます。彼は、今まで中小零細の労働組合が無いようなパート非正規労働者ですね、駆け込みなどを扱ってきた方で、今正規労働化が進む中でそういった活動をなされた方なんですが、そういった方を委員会委員に任命されることについての知事の期待というかですね、そういったことを一つと、もう一つはですね、労働委員会の役割というのは、労働者側も使用者側も自分の立場を超えて、まあ調整を斡旋するということだと思うんですが、一方でその今まで労働者側の利益を実現するためにご尽力されてきた荒井さんを、そういった立場を超えるという委員に、委員としてご活動されるということについて、一部今までの方の中には少し懸念が、心配される方もいらっしゃられるんですけれども、まあこれからの話だと思いますが、そこら辺知事がどういうふうに今新しい委員をですね、任命されるにつれて、ご期待、期待されているのかということを、今後、労働委員会がどういうふうに活動していくことを期待されているのかということを教えてください。

信州・長野県知事 田中康夫
 この問題に限らずですね、私がその県政というサービスで社会貢献をさせていただくということの根底には、やはりその、正にしなやかな個人の意識を持った方々の思いというものが反映できるようにしようとすることです。それは往々にして今までの組織というものに立脚されてこられた方々にとっては、戸惑いを感じられることが少なからずあろうと思います。で、労働をするということは、先日セイコーエプソンの、あれはイノベーションセンターというのがオープンしまして、伺いまして、これ日建設計が設計をしたんですが、あの、中村光男さんという社長と、それから、設計を担当された役員の方が来てましたけれども、あの建物見て非常に私、感銘を受けたのは、単に木を使ったりガラスで明るいとか自然光を入れてるとかではなくて、建物に入った時に、決して、別に北欧が優れている訳ではありませんが、スウェーデンのストックホルムの飛行場、あるいはデンマークのコペンハーゲンの飛行場を非常に連想したんですね。
 そのことを述べましたら、その設計を担当された方が正しくそういう思いだったってお話があったんですけれども、何を言いたいかというとですね、木を使っているから人間的とかそういうことじゃなくて、そこで私、申し上げたのは、ピーター・ドラッカーが最初に書いた、確か1939年という正にナチズムが世の中を席巻して非常に息苦しい、ものが当たり前のことが言えないような社会だった時に、彼の処女作のタイトルは、「経済人の終わり」という本です。しかし彼は、ここで経済人の終わりを述べているのではなくて、経済人の始まりを述べようとしてんですね。で、一番象徴的なのは、働くということは生産要素ではないんだと言っているんです。生産目的ではないんだと言っているんです。働くということは、正にその創造要素なんだと言っているんです。これはアフリカのドボン族というマリ共和国の部族の、この人たちは大変に視力も良くて占星術ではなくて非常に宇宙に関して高度な知識を持っています。この人たちの言葉は、非常に豊富な独自の言語で、木のお面を作ったりして、私はいつか死ぬまでには訪れたいと思っている場所なんですけれども、この人たちはスワヒリ語よりも遥かに多くの言語を持っていますけれども、この間もマリ共和国の女性大使に調べて教えて下さいと言ったんですが、まだお聞きしていないですけれども、そこの言葉では「収穫をする」ということと「お祭りをする」っていうのは同じ単語なんですね。これは人間が生きている、創造要素であるっていうことで、消費要素ではないっていうことなんですよね。
 その意味で言うと、一人ひとり、今、端的に言えば、組織としての労働組合に属している方々っていうのは、2割位とも言われている訳ですから、他の多くの人たちは様々な雇用形態があるだけでなくて、そうした組合に入らない方が大半を占めている。ですから私は労働者委員というのは本来労働者であるという方々から選びたいと思っています、個人として。しかしながら現行の法律では組織に属していて、そういう労働団体ですね、そしてその団体からの推薦を得た人でなければならないという大変な制約があります。そうするならば、その2割の組織に属している方々から5名を選ぶという中において、その5名の方々がより自分たちの組織あるいは他の組織でもなく、働くということが創造要素である、生産要素や消費要素ではない、という意識を持っている方々を委員にさせていただきたいという思いを私は就任以来ずっと抱いております。今回、荒井さんという方がご応募いただいて、その方は正にそういうユナイテッドインディビジュアルズのインディペンデントな組織というよりも、個人の連帯というユナイテッドインディビジュアルズの気持ちを持った方であろうと思いますから、そのことに大変に期待をするところです。いいですか?なかなか記事に使いにくい発言で申し訳ない。

朝日新聞 浜田陽太郎 氏
 労働者側委員とその労働委員会の紛争解決という機能がある訳ですね。そこで、よく使用者委員は使用者側を説得し労働者委員が労働者側を説得するというような、それによって調整が図れるということを今現在いらっしゃってた人は強調して、そういったことが今までかなり、委員になってからかなり厳しい現場で荒井さんが自分たちの相談を受けた方の、利益を実現するために戦ってきたことを乗り越えて、次にこういった公益の委員として御活動されるということがね、ちゃんとできるのかどうかということに対して、懸念をされる方もいらっしゃるんですけれども、知事としてはそこは・・・

信州・長野県知事 田中康夫
 なんで懸念をするの?じゃあ、誰なら懸念がないの?どこに属していれば懸念がないの?だから正に、先週も申し上げたけれども、何も変えないことくらい楽なことはありません。波風が立たないことはありません、かもしれません。あるいは昔に戻すくらい簡単なことはないかもしれません。しかしながら、ひとたび昔に、元に戻れば、覆水盆に返らずではありませんが、今というものを、今や取り戻すことはできなくなるかもしれない、ということです。で、今申し上げたように、客観的データで、労働組合というところに属しない人たちが増えている、というその数字の正にアルゴリズムではなくて、アブダクションの創造の力として、やはり、本当にちょっと労働委員会に相談にこられる方は、やはり本当に1人の、個人の人間としてですね、大変な境遇にあられるということだと思うんですね。私、以前からずーっと感じているのは、あの、例えば多く、薬害エイズであったり、その他ですね、水俣病であったりですね、いろんな問題があります。そして、その方々を支援する弁護団がいたり、支持する市民団体があるかもしれません。あるいはもっと他のことを言えば、冤罪と思われるような痴漢行為で、人生が大きく変わってしまった方々を支援する弁護士や市民団体もいるかもしれませんけど、常に、私いつもそこで感じるのは、その方々がその運動をすることが目的となってってしまったりですね、そうしてしまうと、本当にその悩まれてる個人が、果たして、どんな判決が出ようとも救われるんだろうかと。その運動体のムーブメントの過程において個人というものの尊重が、団体の理論になってってしまったのでは、最も救われるべき人たちが、もっとそこで戸惑い、傷ついていくんじゃないかってことをよく感じることがあります。
 これはもう、永遠の課題で、別にヨーロッパが優れているわけでも、アメリカが劣っている訳でもないと思いますけれども、日本は全部いろんなところから、都合の良いものをアメリカやドイツやイギリスから入れてますから、私、いつも感じるんですけれども、総会屋にお金渡したって言って、捕まってしまう総務部の人がいますよね。でも、総会屋にお金渡すことはそりゃいけないことです。でも、その人がもしサラリーマンとして、その担当になった時に、前任者から阿吽の呼吸で、ああいう人が来た時には、こういうふうに対応するってのを守った時に、個人としては多分きっと葛藤されると思うんですよ。でもそれを渡しませんと言ったら、司直が動く前に渡しませんって社内で言ったら、その人は、その会社を辞めざるを得ないかもしれない。私のような一人身の者はいいです。あるいは皆さん程ではないけど、拙い文章を書いている者は何とか食えると思うんだけど、多くの人たちは、本当にロシアンルーレットに当たらないようにしよう、前任者と同じようにロシアンルーレットに当たらなければいいなと思って、もしかしたら総会屋の人と付き合わざるを得ないかもしれないですよね。そこで歯車になっちゃってる。
 でもその人の問題が前任者にやってた時に、防衛施設庁の問題も私はそうだと思います、無論、法律的にいけないことをしたんですけど、今回確か逮捕された審議官の方ってのは、その後、周囲の方々がことさらに言っているわけではなくて、こんな入札の仕方じゃいけないねって、ずっと言ってた人だったから、けれども、1人の力では変えられなくて、しかし、彼はロシアンルーレットに当ってしまっていて、あるいは企業で総会屋にお金渡した時に、その担当者だけが捕まるけども、じゃあ正に日本は個人主義がないと言われているのに、刑法で個人だけが罰せられて、じゃあその企業が総会屋に渡してきたような金融機関が何も罰せられない訳で、本当は私は多分裁判官やっているような方々も、ならばその企業に収益の、純益の、例えば15%を5年間福祉関係のことに使いなさいとかっていう判決が出たら、どんなにか胸が空くっていうんじゃなくて、多分、司法記者やっている皆さんだって、少し心が温まることかもしれないけど、それはない訳ですよね。だから委員をやられる方は、経営側の委員も、公益側の委員も、労働側の委員も、是非そうした本当に、私たちは一人で生きている訳ではないですから、私のような人間でも組織と関わりがある訳ですから、その中で思うに任せない気持ち、しかしその中で思うに任せない人たちが、赤信号皆で渡れば怖くないって歩いていく側ではなくて、たまさか小さな歯車の違いで、そうでない側に押しやられてしまった人の気持ちがわかり、何とか法律の制約があってもその人を救うことによって、その社会の歪さを直していこうっていう気持ちの方を選びたいって思ってます。荒井さんに限らず、その他の方もそうしたことを期待します。
 ちょっとね、コモンズ支援金の打ち合わせがあるので、来週もまだ、連休前も会見あるんだよね、それじゃ、よろしくお願いします。

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