Web Site 信州
トップページ戻る目的でさがす分野でさがす組織でさがすサイトマップ使い方ガイド
最終更新日:2006年03月31日

知事会見

平成18年(2006年)327日(月)22:35〜23:05 県庁:表現センター

目     次

<表現者からの質疑>

1 監査委員の選任について@
2 百条委員会の告発について
3 監査委員の選任についてA

<田中知事からの説明>

4 平成18年度当初予算案の削減・減額について

 

 監査委員の選任について@

信州・長野県知事 田中康夫
 それでは3月27日の知事会見です。では、ご質問があればどうぞ。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 先程の本会議の監査委員の人事なんですけども、知事が出された議案で永井さんなんですけども、私ご本人にお伺いしたんですが、受けたつもりはないということで、かなりちょっと憤った感じで知事室に行かれたかなと思ってずっと付いて行った訳なんですけど、最初ご本人はどういうふうにして同意されたんでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫
 あのじゃあ、経過を説明してもよろしゅうございますか。まずあの、いや簡潔にって、きちんと意を尽くしてお話をするということは、お望みにならないということですか。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 いや、望んでますけども、話がそれないようにお願いしたいんですけども。

信州・長野県知事 田中康夫
 無論でございます。私は朝日新聞にも連載したことがある人間でございますので、私の発言をお認めを一定いただいていた時期もあろうかと思います。
 本日ですね、まず萩原清議長あてに私の名前で文書を出させていただきました。再度読ませていただきます。

 平成18年(2006年)3月27日付17議議第187号で宮澤敏文議員を監査委員に推薦する通知がありました。
 宮澤敏文議員は、今議会において、複数の議員有志で提案された『議第22号 記録の提出拒否に対する告発について』の提出者であり、『議第23号 虚偽の陳述に対する告発について』、『議第24号 虚偽の陳述に対する告発について』の賛成者に名を連ねており、3月23日の本会議においては、議第22号の議案説明も担当されています。
 こうした宮澤敏文議員の言動は、知事に対する実質的な不信任の表明にほかならず、県行政のチェック機関として公正中立であるべき監査委員への就任は、不適切であると判断いたします。

 この文書を萩原清議長あてにお出しを申し上げました。ここに理由は尽くされております。正に監査委員というものは、県の行政執行に関してチェックをされる方でございますから、ある意味では私は今回の告発というものが、そのいわゆる百条委員会の委員長であられた小林実議員ではなく正に有志の方々によって提案をされ、そしてその提案説明をされたという方でありますから、これは私に対して不信任というよりも私は犯罪者であるというふうにお申しになっていることでありまして、正にこれは対等な立場としての車の両輪としての議論というものを、議会の方々からですね、議論をする相手にあらずというふうに私に対して半ば宣告をされたということであろうかと思います。それと、私が最高執行責任者であります県行政の執行についてのチェックを公正中立な立場で、また58名の議会を代表して法律に基づいて行われるという、また独任制であられる監査委員として、私は不適切であるというふうに判断をした訳でございます。

  これに関しまして正副議長の元に、私はこの文書の後お伺いを致しました。で、この点をお認めいただきたいということに関して、正副議長からはご了解をいただいた訳でございます。そして今までは、議会の推薦される方をですね、議員1名ということが法律で規定されておりますので、これに関しては知事が提案をするという形でございましたが、人事案の提出権、人事提案権に関しましては、これはもとより長にある訳でございます。こうした中で私がですね、ふさわしいと思われる、58名の方の中から、この方々はもとより選良として県民がお選びになっている方でありますから、それらのいずれの方もよりふさわしい方であろうかと思います。しかしながら宮澤敏文議員に関しましては、先程の客観的観点からですね、不適任であるというふうに申し上げた訳です。で、このことで私がふさわしいと思う方を提案をさせていただき、今議会で採決いただきたいということをお願いをして、この点に関してもご了解をいただきました。これは何となればですね、正に仮に今議会で決まらないという形になりますと欠員になります。議長からはその時お話もございましたが、私は例えば他の公安委員や教育委員や人事委員というものも欠員であったということが議会の承認を得られずございました。ただこれらの方々は、民間から選出される議員でございます。監査委員はそれぞれ独任制性でございます。そしてまた議会から選任される方は、わずか1名であります。すると正に議会は私ども行政執行のチェック機関でござまして、その機関を代表する方が仮に6月議会に提出をするということになればこれは4月から6月までの間、その間に独任制の他の3人の委員の方々が監査いただいたことに関して、万が一にもですね何らかのその後の問題が生じた場合には議会にもご迷惑をかけることになると。そのことで議会から選任をさせていただきたいということを申し上げ、このようにルールを変えて私がふさわしいと思う方を、むろんこれは元々法律の規定上そのようになっている訳です。

 先程読み上げましたが、「地方自治法質疑応答集」、これは編者は地方自治制度研究会で第一法規出版株式会社から出ている書籍に第196条関係というところでございます。本件について考察すれば監査委員選任同意の議案提案権は長に専属するものであると解されている以上、議員から選任しようとする監査委員について長が、私であります、同意のための議案を提案することは何ら違法ではないものである。議員の中から選任される監査委員については、あらかじめ、議長を通じて適任者の推薦をしてもらったり、事前の了解を得ておいたりすることが通例であるが、これはあくまで実態論で、これをせずに長が一方的にある議員を選び、選任同意を得ても問題はないものである、というふうに記されております。このことに関して正副議長もご同意をいただいた訳でございます。そしてご同意をいただいた上で私は永井一雄議員にお越しいただきましてですね、監査委員として是非お勤めいただきたいと、その人事案件を出すというお話を致しました。これに関しまして、永井議員は「いや、おれが」というようなご発言があったかもしれませんが、あくまでもこれに対して拒絶をされると、あるいは固辞をされるということではなく、これはお引き受けをいただいた訳でございます。この時には複数の私どもの職員、並びに複数の県議会議員の方も同席をしてらっしゃる場でございます。で、その後これは私がそうした現場を拝見した訳ではありませんが、永井議員が議会棟の方にお戻りになられて、これは先程も言いましたように独任制でございますから、会派なりの同意を経るというものなのではございません。まあ議員は恐らくは会派の方々、他の方々にもそのことをお話しになった中で、ある意味では周囲の方からあるいは異なるご意見があられたのかもしれません。この中で私どもは議員にご同意をいただきましたから、この件に関しまして議長の方に提案する手続きを進め、この件に関してもしていった訳でございます。それに高橋宏議員に関しましては、22日付で議員の直筆で3月31日をもって監査委員を辞任をするという願いが出た訳でございます。で、23日付けで議長からその高橋宏議員の辞任に関してですね処理を進めていただきたいという文書が寄せられていた訳でございます。これに関して既に決裁を致しました。従いまして、高橋議員が3月31日で退任をされるということは決定事項であった訳でございます。で、こうした中で議長のところにもお伺いをして、選任をですね欠員の期間が生ずることなく選びたいと申し上げた訳です。その後、永井議員が私の3階の知事応接室の方へお越しになられました。その時にはまあ宮澤宗弘議員も中にお入りになり、田口哲男議員も確かお入りになられたかとは思います。私どもは副知事の澤田祐介、また出納長の青山篤司、経営戦略局長の松林憲治等が、またその他の職員も同席を致しました。この中で永井議員から今議会に提案をするという中でなかなか理解が得られないかもしれないというお話がございました。私としてはですね議員は58名の選良であられるから十分に資格をお持ちであられるし、しかも須坂市議会において副議長まで務められた方であるから、そうした行政をチェックするといことに関しても深い識見をお持ちであるということを繰り返し申し上げました。議員はですねそうした中で提案を取り下げることができないかと、そうして6月議会でもう一度再度提案をしていくという形であるならば皆の理解も得られようということをお話になりました。こうした中で正副議長の下に私は伺いました。私どもの職員も同席しておりました。ここでまず正副議長は議会から出された案件に関しまして私が不適切であるというふうに申し上げたことに関して、既にご理解をいただいておりました。そして私から提案をさせていただくということに関してもご同意をいただいて、そして永井一雄議員の同意を得て提案をした訳でございますが、その当事者であられる議員が大変に悩まれているということに関しては、これは私としても配慮をする必要があろうと。従って議長に対しましては一度取り下げて6月の議会において、すなわち私が、人事提案権を有する私がふさわしいと思われる方を58名の中から、まあ実質的には正副議長はその該当にならないかと思いますが、その方を提案をさせていただきたいと、そのことを是非永井議員のためにもお認めいただきたいということを申し上げましたが、正副議長からはそれはならないと。既に出されている案件であるからこれからいうお話がありました。しかしやはりそれは、ご本人のそうしたお気持ちがある中で、私としてはですね6月の議会に私から提案をするという形をお願いしたいと。すなわち今までのような議会からご推薦をいただくという形のルールとは違う形で、行いたいというお話を致しました。それに対して、そうした形で取り下げるという形ではなく、取り下げるか、取り下げないかどちらかだというお話がございました。しかし今回提案致しましたのも、今までの慣例とは異なる形で、新しいルールの下で、お認めをいただいたことであるというふうに申し上げましたら、これは今議会限りの特例であるというお話がありました。しかしそもそもを考えれば、まさに先程の読み上げましたことがありますように、長がある議員を選び、選任同意を得ても問題はないとある訳でありまして、この正に記されてる点で、このルールに則って6月に行いたいということを申し上げました。で、しばしのやり取りがございましたが、それはできないというふうに当初はおっしゃておりましたが、各会派の代表が集まっての会合、ちょっと正式名称はわかりませんが、を行うというふうにお話がありましたので、では私が今申し上げたこと、とりわけ皆様の同僚であられるですね、永井一雄議員のお気持ちというものを私がお聞きしてのことであるということもお伝えをいただきたいというお願いを致しました。そして辞去を致しまして、程なく金井範夫議会事務局長が3階の知事応接室の方にお越しになられて、各会派の会合が開かれたけれども、この件に関して議案を予定通り提出をして、採決をするというお話でしたので、私から正副議長に、再度お伺いをして、お話を申し上げ、念を押させていただいた点に関しても各会派の代表の方にお伝えいただきましたかというふうにお尋ねをしたところ、その旨議長は明確に申されたというお話でありました。以上です。

朝日新聞 五十嵐大介 氏 
  今の経緯を聞いてますとですね、永井さんに監査委員をやって欲しいというお話しをしたのは、今日ということだと思うんですけども、

信州・長野県知事 田中康夫
 もちろんです。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 先程の答えで「いや、おれは」とか、その拒絶をされることなく、固辞をされることなくということなんですが、それというのは、聞いていると、肯定もしていないような気がするんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 いえいえ、肯定されております。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 やるというふうにおっしゃっていると。

信州・長野県知事 田中康夫
 もちろんでございます。その上で、他の人にも説明に行くという旨のことをおっしゃってお出になられている訳です。ですから、それは複数の者が聞いております。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 で、本人は私どもの取材には、そういうつもりは全くないとおっしゃって・・

信州・長野県知事 田中康夫
 ですから、私は永井一雄議員に、関して何か申し上げることでありますせん。恐らくそれは永井議員が、一度お認めになり、しかしながら議会に戻られたときに恐らく議会には様々な、何かしきたりがあったり、順番があったりということがあるのかも知れません。そうした中で、永井議員が私には余人には窺い知れぬ、葛藤をなさったのであろうかとは思います。しかしながら明確に永井議員はお認めになった訳です。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 えーとまあ、ということは監査委員については、地方自治法で都道府県については4人を置かなければいけないということになってると思うんですが、今回否決されたことで欠員ということですよね。法律上、法律に反するちょっと異常な事態になってしまったと思うんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 ですけどね、それは私は先程も正副議長に伺った訳です。でも正副議長は、当初予定通り採決をするとおっしゃったので、それは皆様の同僚であられる方のですね、お気持ちも慮っていただきたいというふうに申し上げた訳です。そしてじゃあ各党派の会合開かれるとおっしゃって、各党派の方々が、これはもちろん私がその場にいた訳ではありませんが、報告を受けたところでは皆様今議会でですね、その人事案をですね、私が提案をして、そして採決をするということに同意なさったということです。当初議長は、取り下げますかというお話があった訳です。で、私は、取り下げるのかそれともそのままですかとおっしゃったから、私は是非その方を慮って、6月の議会に再度私の方から提案をさせていただきたいということ申し上げたんですが、取り下げるということだけを今日決めてくれと。その後の選任の方法に関しては、これからの話だというふうにありましたので、それは一度、今日少なくとも昼間に、私から今回選任させていただくということに関してご同意をいただいた訳ですから、それがまた再び変わるということであると、これはいかがでしょうかということを申し上げました。それで最後、各会派の代表に諮るとおっしゃった訳です。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 あの先程まあ、知事、永井さんが迷われてらっしゃるというような、あの、表現があったと思うんですけども・・・ご自身のね。

信州・長野県知事 田中康夫
 ん、どこに関して?
 永井さんは、その後私どもの部屋、知事応接室にお越しになられて、そのようにおっしゃった訳ですね。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 まああの監査委員ということで、県のチェック機能ということで、かなり主要なポストだと思うんですけど、そういった意味でご本人の、その確固たる、やっぱそういう意志を確認しとく必要というのはあったように思うんですけど。

信州・長野県知事 田中康夫
 ですから確認した訳です。正に複数の議員の、2人の議員がいらっしゃいました。その場においてですね、私から永井さんを提案させていただきたいと言って、まああの正確な台詞を覚えている訳ではないですが、「いやいや俺がか」って言いながら、それはご同意いただいた訳です。

朝日新聞 五十嵐大介 氏
 「いやいや俺がか」って、何か、了承したと思えないんですけど.....

信州・長野県知事 田中康夫
 いやいや、「いやいや俺がか」っていうのは、「いや、俺で大丈夫かなあ」ってことで、それは否定ではなくて、つまり誰も謙譲の言葉というのがある訳ですから、謙遜の言葉というものが、少なくともお認めになった訳です。ただ、その後、永井議員は、それではそれを受けるということで議会棟の方にお帰りになられて、その後、私には窺い知れないですね、永井議員の心境の変化があられたということです。ただ、私は永井議員を慮って、であるならば6月議会で再提案をさせて欲しいと。で、永井議員がお越しになられて、6月の議会で再提案をしてくれるならば、他に適役者がいなければ私が受けようという言葉まで、お引き受けください、おっしゃいました。明確におっしゃっております、この言葉を幾度も。で、その気持ちを私はお聞きして、ならばその空白期間が生まれるというマイナス点を勘案してもなおですね、議員が6月の議会で再提案をするならば、そして適格者が自分であるというならば、私はそれを再び受けると明確におっしゃいました。ですから私は正副議長のところに伺った訳です。
他によろしゅうございますか。はい、どうぞ。
 

▲目次にもどる

2  百条委員会の告発について

長野朝日放送 小林光朗 氏
 知事が県議会側から告発されている件でお伺いしたいんですが、長野地検と県警本部の方で、今日付で告発状を正式に受理したということなんですけれども、まあその受理ということを受けまして、知事の受け止めをお聞きしたいんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 まあ今まで既にもうお伝えしてるところです。あのやはり、それぞれ長野地方検察庁と長野県警、長野県警察本部とですね、それぞれ、これはそうした告発があり、それを法に則ってですね、受理をされ、お調べをいただけるということでありますから。これはやはり、そうした司直の場においてですね、以前から申し上げていた、たった一人の元幹部職員が述べていることと、他の私以外も含めたですね、職員が証言に立って述べていることが食い違っている訳でございます。で、この点に関して、きちんと的確にですね、迅速にですね、ご判断をいただけるものだというふうに私は期待をしております。
 なお、あのまあ、小さなことかもしれませんけれども告発をされたということですが、日本共産党にも長野県議団にもトライアルしなのにもあおぞらにも、議会で議決をされた多数決で、告発状というものが、その3つの会派の方にはですね、議会事務局なり、あるいは告発をされた議長、あるいは有志で県警に告発をされた方から、その文書が届いてない、無論私の元にも届いてはおりませんでしたが、あおぞらの方がお話しになるところでは、報道、表現者の方からですね、見せていただいて初めて文面を知ったということなので、やはり議会として決められたことが議会を構成している会派の方にもお届けにならないというのはですね、大変にまあ議会の中のぎくしゃくしたものがあるのじゃないかな、不思議だなという気が僭越ですが致しました。
 よろしゅうございますか。はい、どうぞ。


 

▲目次にもどる

  監査委員の選任についてA

信濃毎日新聞 辻本邦宏 氏
 監査委員の関係、もう一度お伺いしたいんですけれども、否決されたことをどうお受け止めになるかということと、今後どうされるのかということの2点をお伺いしたいんですが。

信州・長野県知事 田中康夫
 とても残念な、もちろんことですよね。何故って、今までも今議会も、教育に関して、しかも小学校を実際に運営されている方が、教育の現場の方をというお話がありながら否決されたことも大変残念でしたし、毎日新聞社が発行するサンデー毎日でこのグリーンヒルズ小学校というものは、先々週でしょうか、冒頭のカラーのグラビアで確か5ページくらいにわたって、非常に注目される意欲的な学校ということで紹介をされておりました。これは私が人事案を出してからのことでありますが。そうした県内に根ざしたですね、まさに実態のある現場で働いてらっしゃる方の意見をも、まさに「フリースクールって何だや」っていう言葉のもとでお認めいただけないということは、大変に私は残念なことでした。今回に関しても、少なくとも県民がお選びになった58名の中の議員の方の中から選ばせていただくということが、わずか2名の方しかお認めにならない、あるいは日本共産党長野県議団というものが、私の限られた知識の中では、確か国会等においても共産党の方というのは退席をされるということがなく、審議拒否という形がなく常に採決に参加されていたと私は記憶しております。少なくともその私の記憶が正しいのならば日本共産党が地方議会において、おそらく、そうした退席をされて採決において意思表示をされないというようなことをなさったということを、私は大変な驚きでありました。

信濃毎日新聞 辻本邦宏 氏
 今後どうお考えになりますか?

信州・長野県知事 田中康夫
 あの、それは、私としてはですね、少なくとも先程のコメンタールでもありますように、それは6月の議会において提案させていただくということだと思います。あるいはまあ、議会の開催召集権というのは私にございますから、しかしこれはまあ、3役とも相談、あるいは担当者とも相談をいたしまして、もし必要とあらば、それは可能性の一つとしては、臨時議会を開いてお決めいただくということもあろうかと思います。ただそれは、議長、正副議長が今回、今までのルールではなく、まさに、提案者である知事がふさわしいと思う方、58名の中から選ぶということを一度お認めいただいているわけですから、そうした形の中で、選ばせていただきたいと思っております。

信濃毎日新聞 辻本邦宏 氏
 引き続き永井さんということでよろしいんですか?

信州・長野県知事 田中康夫
 あの、私は自信を持って、しかもいったん永井氏もですね、お引き受けくださったわけですから、むしろ私も皆さんに県民の方に問いかけたいのはですね、永井さんがお引き受けなさるとおっしゃったことを、議会の中で永井さんがそれを戸惑えるような境遇におかれてしまったということを、果たしてその一人一人の個人の自律した意思というものに基づいて、それを尊重して議論をしていくという議会なのだろうか、ということに関しては大変に悲しく思っております。よく、皆さんこれ、批判したっていうふうに書きますけど、事後文章で、私はこれ批判ではなく大変に悲しいことだというふうに思っております。で、その点に関して申し上げると、信濃毎日新聞の社説ではなにか、知事が対立をあおっているというような社説が昨日あって、私は大変愕然としたわけでございますけれど、少なくとも意見が100%一致するなどというようなことはなく、しかしその中において常に議論をしましょうということを求められておりました。ただ今回の告発というものは、やはり知事である私と対話を拒まれるというふうに多くの第3者の方が客観的にお取りになっても私はこれあながち誤ったあるいはそうした第3者の思い過ごしではなかろうと思います。やはり、即ち告発をするということは、対話をする相手に非ずとおっしゃっているということで私はある意味では不信任以上な、大変な議会の方々の拒絶であられようと思います。ただ、私はやはりそれは知事の職にある限り議論を前向きにさせていただくということに関しては私もより努力をしたいと思いますから。では以上です。

▲目次にもどる

  平成18年度当初予算案の削減・減額について

信州・長野県知事 田中康夫
  後もう一点、これたまたま計算なさった北山早苗さんだったのかな。県議会が今回削減と減額した予算というのは全予算8250億2千100万円の中の0.0076%に過ぎない6千300万円であるというお話しであります。で、これに関しましては、とりわけ職員の歯科検診事業費というものが全額削除されましたが、今日確かですね、組合の・・高橋さん、何て方でしたっけ・・・組合のですね書記長の方でいらっしゃるのかな、書記長の方から、あの塩川さんじゃなくて、別のメールをあなたから転送していただいた・・・高橋精一さんからですね、委員長でいらっしゃいます、委員長から「大変このことに関して期待をして、議会の方々にもとりわけ自分たちが、私は大変嬉しいと思ったのは、サービス業であるからして、こうした歯周病も含めてですね、歯科の健診というのはとても大事だということを資料を見てですね、思い、この点に関しては認めていただきたいということを議会の方々にもお伝えを組合としてもしてきたけれども、認めてもらうことができなくて大変残念であると、その点に関しては引き続き実現できるように自分たちもですね、望みたい」というような文書をいただきました。まあその他様々なですね、政策アドバイザーであったり「構想日本」の負担金、「構想日本」も別にこれはイデオロギーでも政党でもないわけでございますから、そうしたものが6千300万円否決されたと。ただ総務委員会をこの削減のためにある意味では延長をしてなさっていたわけですが、これは私たちの不十分な予算を議会がチェックされたのか、あるいはまあ伝えられますように公共事業費よりも社会保障費がですね、今回逆転をしたと。私の知事就任前には公共事業費の方が社会保障費の3倍近かったという中でのこの予算案にはですね、何か不具合があったのかと。しかしながら0.0076%を削除や減額されるというために総務委員会を延長されたということに関して北山早苗議員のホームページで疑問に思われる旨の文書がございましたけども、私もその点に関しては、あの、これもまた改めて大変に残念に思うところです。

 先般も申し上げましたが、かなり政府の中枢部におられる方々と過日お話しをすることがありましたが、その時にも「何故木製ガードレールを本県から、しかも林野庁も補助金を出して認めるというものまで否決をするのか」と。本県製の木製ガードレールが他の都道府県で積極的に取り入れられているぞ、というお話しがありましたけれども、やはり本県が発するものが本県内よりもですね、むしろ本県の山を越えた場所でご理解いただいているということに、大変複雑な思いを抱くところです。

▲目次にもどる

 

<お問い合わせ先>
■このページに関するご質問及びご意見は、 経営戦略局までメールもしくは下記にご連絡ください。
秘書広報チーム Tel 026-235-7054 Fax 026-235-6232
▲このページのトップへ  
Copyright Nagano Prefecture.All Rights Reserved.
各ページに掲載の写真・音声・CG及び記事の無断転載を禁じます。