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最終更新日:2005年03月16日

 

知事会見

組織改正、情報公開、全国知事会、2月議会定例会について他

平成17年(2005年)2月14日(月)
11:00〜12:00

県庁:表現センター 

信州・長野県知事 田中康夫

 2月14日の知事会見です。

 先ほど部長会議が行われて、平成17年度の組織改正に関して、資料はお手元にお配りをしています。商工部が今までと違って、職員が非常に活発に動くようになってきて私は大変感謝しております。商工部は産業政策課、産業技術支援課に加えてビジネス誘発課というものができます。これは、例えば、産業を誘致して来る点に関して、バトラーサービス的な形で行うとワンストップサービスで担当者がきちんと責任を持って様々な手続きにも同行して、商工部の手続き以外の部分に関しても、企業を誘致する場合に様々な保険であるとか、私どもの社会部であったりあるいはアセスというようなことで言えば企画局であったり生活環境部に関わるものもあると思いますが、こうしたことを一緒にお手伝いするというようなバトラーサービス的な形を行う課であります。

 それから、産業活性化・雇用創出促進局が雇用・人材育成課という形になります。また、経営戦略局の信州ブランド戦略チームというものと、従来からの商工部の観光行政というのもが一体化をして、信州ブランド・観光戦略局というものが出来上がってきます。商工部というものがある意味では今までも本県のものづくりや観光というものを担ってきたわけですが、信州全体のブランドというものを商工部が扱う形になります。

 4つの試験場がありますが、それぞれの試験場が縦割りあるいは横割りではなくて、工業技術総合センターという下に4つの部門になります。そして、技術連携支援チームというもののように、部門ごとの縦割りではなくて、とりわけ連携すべきものに関してここでタスクフォースを組むというような形になってきます。

 道路行政に関しては、道路建設課の中に道路計画室というものを設けるという具合になってきます。これは同時に道路に関しても、これからの私たちの人口や居住地の動態というようなものを従来企画局で予測をしていたものが、こうしたところで一緒に都市計画課と並んで共に道路計画室の中で、従来の農政部、土木部、林務部にまたがっていた道路にとどまらず計画できるようにしたいと思っています。

 住宅部の建築管理課に土地・景観室を付置するという形です。これは、企画局と住宅部に分かれていたこうしたまたがる内容を、コモンズの観点から住宅部の中で土地・景観室を設けて行くという形です。それから、体育というのは、今まではいわゆる学習ではなくて勉強と言う言葉が押し付けであったのと同じニュアンスがありますので、スポーツ課になります。

 一番下のところですが、「係」を廃していわゆる「ユニット」という形になります。今まで係というとその係の中の仕事だけ島意識でやっていたわけですが、課長あるいはチームリーダーがユニットを年度当初以外にも年度途中でも必要だと思うものに関してユニットを設けて行くという形です。同時に、課にかかってきた電話なりには少なくとも全員が受けて、つまり課の仕事の概略は把握していると、そしてまたそのユニット、あるいは担当者にバイネームでつないで行く形になるという第1弾であります。

 そのほか、ふるさと振興局を下伊那郡に設置することは既にお話しているところです。おでかけ相談ステーションを設けると、これは建設事務所の一部等にこうした私たちの窓口を設けるという形です。10の地方事務所にとどまらないという形です。児童福祉司の駐在という形も、これは確かさという観点から、警察に関して派出所や交番の建替えを促進したり、あるいは警察の交番や派出所に私どもの行政職の職員が出向をして、そこで勤務をさせて頂くということと同様に、これも確かさという観点から児童福祉司が地方事務所に駐在をするとういう形になります。詳しくは、資料をご覧頂ければと思います。

 ご質問を受けます。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 前々回の会見の時に、例の情報公開の問題で、文書が出されないことについて、知事の指示があったかどうかということについて、事実関係を確認してくださいとお願いしたと思いますが、結果はどうだったでしょうか。

 信州・長野県知事 田中康夫

 この問題に関しては、総務部長の小林公喜に伝えまして、総務部長の下で内部のその事実関係に関しての調査を進めることになっています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 まだ結果が出ていないということでしょうか。

 信州・長野県知事 田中康夫

 はい。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 それからもう一点。つい先ごろですが、2003年当時に不存在として出されなかった文書が、マスコミ各社の請求に対して公開されるとういうことがありました。これについて、あらためて知事のお考えというかどう受けとめていらっしゃるかお伺いしたいのですが。

信州・長野県知事 田中康夫

 これは、いわゆる生活環境部の中の部署であらためて情報公開請求が出ましたので調べたところ、ファイルとして複数名の中にあったということでこれを公文書であるという形で判断をして、請求された方にコピーを渡したというふうに聞いております。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 もし、知事が指示を出していればご記憶があると思いますのであらためて聞きますが、この件に関しては、2003年の当時は、知事の指示があったから文書が出されなかったと、そういうことではないのですかね。

信州・長野県知事 田中康夫

 違います。確か、皆様のいずれかの新聞にあったように、実際にファイルを保存していた、ファイルの中に入れていた係長も、そうしたものがあったことを記憶してなかったというような発言があったように、非常に限られた仕事の部署で対応している者もそうであったということですから・・・。私どもは基本的にぶら下がりでお話したと思いますが、一般的に情報公開というのは、行政の側が包み隠しているというか比較的閉じているということに関して、市民の側がそれを良い意味で暴くという形だと思うのです。私どもの県は、私が就任以来、とりわけ私たちが開かれた行政でありたいと、ですから情報公開請求というのは私たちにとっては逆に私たちの仕事が公明正大に行わせて頂いているということをお伝えする良い機会だと思っております。同時に、私あてに、知事あてに、情報公開請求されているわけですから、その書類を見るということ、どのような情報公開請求がされているかということは、私の責務の一つであります。総務部長等に、前も皆さんにここでもお話したと思いますが、一例で良く私が挙げたのは、上伊那で例えば産廃で困っているので情報公開請求があるというときに、上伊那地方事務所あるいは生活環境部だけでなくて、例えばそのそばに学校もあってそうした方からの陳情があれば教育委員会にも関係書類があるかも知れない。つまり、これは他の自治体もそうだと思いますが、「上伊那産廃」というふうにコンピューターに入れると、それの関係している書類が全部出てくるとういう検索システムがコンピューター上にあれば極めてよろしいかと思いますけれども、現時点では、情報公開請求の用紙をもらった者が、担当部署は情報公開課ですが、それがどこの課にこういうものがあるかと聞くわけです。すると職員はそれぞれ意欲を持って行っていますが、ある意味では、県政全般を4年という年月にせよ、予算も査定をする中で一番あるいは県民からもダイレクトに様々なご意見やご質問を頂くというものとして、広く情報公開の対象になる場所として、ここの部署にも書類はないかというようなことを調べるようにということは、これは逆に情報公開の精神に則ったことだと思っています。

 いずれにしても、先ほどおっしゃられたような点で言いますと、担当の係長も失念していたというような内容が今回あらためて調査をしたことによって出てきて、それを速やかに公開させて頂いたということです。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 今、知事は、指示はしていないと否定されたので、つまり今調査をしていますけれども、いわゆる隠滅指示みたいなものはなかったと・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 私がですか。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 そうです。

 信州・長野県知事 田中康夫

 私はそのようなことはしていません。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 もう一点。情報公開の請求書の写しを知事が見ている、見ていないという問題に関してなのですが、一応、その情報公開の審査会の方から、それを見ることは問題がありというような指摘があったと思うのですが、知事の方ではそれは委員会の考え方だというような私どもにコメントを頂いていたと思うのですが。一点考えると、その審査会の指摘の受け止めをそのように受け流してしまうとですね・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 いいえ、受け流しているわけではありません。総務部長からきょうこれは公文書として県議会議長の方に、公開請求書を情報公開課から知事へ提出するようになった経緯等についてということを文書で報告を・・・もうしたのかどうか・・・。議長がまだ午前中お越しでないというようなことで、総務部長がお尋ねする時間が変更になったというところまでは聞いていますけれども・・・。これは総務部の方で示した見解が記されていますから、あるいはこれをご覧いただければ私たちのこの一連の情報公開請求に関しての考え方がお分かり頂けるかと思います。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 最後一点ですが、今回出ていなかった文書が出てきたと、出てきた文書は写しですけれども最終的には原本はどこへ行ってしまったか分からない状況ですが、文書管理上の問題というのは感じられませんか。

 信州・長野県知事 田中康夫

 まあ先ほども申し上げたように、担当係長も失念していたというくらいですから、膨大に私どもに書類があるということだと思います。ただ、この情報公開請求に応じて提供させて頂いたものは私も拝見しましたが、そこで議論されている内容というのは、より良い公共事業の入札にして行こうという議論ですから、そこで議論されている内容自体には何ら私は問題ないと思います。その意味で言うと、小林誠一さんという当時「しなやかな長野県をはぐくむ会」の事務局長だった方が、その内容に関して多くの方にご覧頂いても何ら問題が生じるような議論をしているわけではありませんので、私どもとしてもともと公共事業を、より下水道に関しては維持管理が高額になるからきちんと下水道をより適切な形で運営するようにしようと、そしてまた、いわゆるメンテナンスの部分に関して道路の維持補修がそうであるように、きちんと地元でも実績のある方々には入札に参加して頂けるようにして行こうということは、もう土木部の基本方針としてあったわけですし、そのことに関して議論している内容ですから、私は逆に言えば、その内容が外に出ることが何ら、あるいはそこで少なくても議論されている内容が法律的に抵触するようなものではないと拝見して思ったところですけれども。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏 

 中身についてはここで議論するつもりはないですけれども、各論で行くと一般の建設工事の入札改革の状況とは、業者数とか熟度、技術力の問題とかいろいろ各論がありまして・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 そこまでは私は専門的な知識は持ち合わせておりませんが・・・。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 見方はいろいろとあると思いますが、これは私の方から申し伝えるだけできょうはとどめておきますけれども・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 どういうことですか。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 だから、一般の建設業者みたいにたくさんの業界があって淘汰の時代の中でなっているものと、かなり限られた業者の中で、結局、入札を変えても一部の業者でしか回せないような状況になっているとするとですね・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 その下水道関係ですか。

 信濃毎日新聞 岩間基樹 氏

 そう管理についてです。そこに問題があると思うのですけれども。

 信州・長野県知事 田中康夫

 下水道に関しては、土木部、農政部あるいは生活環境部とまたがっていたわけですけれども、とりわけ土木部の認識として下水道の維持管理ということを改善しなければということがあり、そして、下水道のあり方検討委員会ができたわけですから、従来の私が就任する前の下水道の入札あるいは発注あるいは維持管理あるいはそのコストあるいはこれからのいわゆる水洗化の整備ということに関しては、従来の方策では早晩、県のみならず市町村も行き詰まってしまうという危機感のもとで改善を行うようにしてきているわけですから、そして、その改善自体に関しては、それぞれより知識のあるものが議論をして行ってきているということだと思います。

 

 その他のご質問を受けます。 

 朝日新聞 園田耕司 氏

 関連なのですけれども、実際、知事に情報公開の写しが提供されていた問題なのですけれども、知事に写しが提供されているシステムができあがっていて、今回、不存在になった話にちょっと戻るのですけれども、その当時の請求内容というものは、知事は把握されていたということでよろしいでしょうか。要するにそういうシステムがあるということで。

 信州・長野県知事 田中康夫

 先ほど、総務部長が議長にお届けしていると思いますが、公開請求書を情報公開課、当時も情報公開課かな・・・文書学事課かも知れませんが・・・。そこから知事へ提出するようになった時期というところで、「平成13年2月頃より当時の政策秘書室を通じて、知事に請求内容等を報告していたと思われます。当時、知事が脱ダム宣言をしたことから、県民の県政に対する関心が高まって、公開請求が増えてきました。そうした中で、県の統轄者として県を代表する権限を有し、県政全般にわたり情報や資料等を知る権限と責任を有する知事が公開請求書を閲覧するようになったものと思われます。」というふうに書いてあります。提出していた理由として、「知事は、地方自治法上、県の統轄者として県を代表する権限を有し、県政全般にわたり情報や資料等を知る権限と責任があります。情報公開制度については、この制度が公正に、また、十分に機能しているかという視点で、常にその運用状況を把握し、必要なときには改善措置を適時適切に講じて、県政の透明性の向上を図ることを目指しています。このような観点から、情報公開課は、各実施機関に提出される公開請求書を知事に提出しております。」これは今日、2月14日付けの総務部情報公開課としての文書なのです。ですから、おそらく私のところにどのような公開請求が来ているかということは逐次報告があったと思います。ただ、先ほどお話をしたように、その全てをどのような請求があったかを私がメモをとるわけではありませんから、全部お尋ね頂いて瞬時にその請求がありましたというようなことを答えられるかというと、これは、能力というか物理的に不可能だと思うのです。現に先ほどの、その実際にもう一度情報公開請求を頂いて生活環境部の中で書類を点検したところ、出てきて、今回公開に至った書類を当該の当時の係長のファイルにあったということですが、その係長もそのような書類があったということに関しては記憶がなかったということですから、その意味で言いますとこの情報公開請求に限らず、もっと言えばですね、様々な決裁をさせて頂く公共事業の予算に関しても、事業変更等に関しても、その全てが、全部頭の中で整理されて残っているということではないと思います。

 朝日新聞 園田耕司 氏

 確認なのですけれども、平成15年10月に情報公開請求があったということで、そうしたら、その話で言えば把握されていたということでよろしいわけですか。

信州・長野県知事 田中康夫

 どの時点ですか。

朝日新聞 園田耕司 氏

 要するに最初の平成15年10月に請求が出てきた段階では・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 請求が出てきた時には、今ここでお話したように請求申請書に関してはその都度拝見させて頂いているから、その段階ではそうした請求があったということは、少なくとも書類は見ているということだと思います。

 朝日新聞 園田耕司 氏

 そこの指示を出したということは、知事は否定されているところですけれども、実際、先ほどちょっとおっしゃいましたけれども、情報公開請求が要するにその全般に渡ってそういう責務があるというお話ですから、要するにそれを見られた上で、例えばその当時、指示例えばあるなり、ないなり、という指示を出した、出さない、まあそこの部分で結局最終的には出なかったわけですよね、結果論を言えば。それはやはり知事の責任ということでは・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 その点に関しては、私も一連の中で、とりわけ信濃毎日新聞の方からは、私がどなたかに転送したという内容のものがあるというお話、メールですか。本来メールというものは転送があったり全員という欄があるように、良い意味で情報を共有するという社会に電磁的なそのメールというものは極めて象徴的な形であると思っています。

 私がそういうお問い合わせがあってですね、恐らくこの件に関しては、先ほどお話したように何ら外に出ても問題のない内容ですし、その点に関してこれが単なるメモなのかどうなのかというようなことを確認して欲しいということは、当時経営戦略局の参事だった者に伝えていると思います。

 ですから、私はこの問題に関して一連その情報公開請求が出て、それに対して、どうもそれは公文書ではなくてメモではないかとか様々な意見があるというようなことを、中でですね、その点に関してきちんと参事が確認をしてくださいという指示はしています。

 朝日新聞 園田耕司 氏

 その確認をしてくださいという指示を出した後に、多分、参事から当然指示を出されたうえだからその報告というのがあったわけですよね。その実際メモか公文書なのか。それはその報告を聞いた後、知事はそれを了承されたということですか。

 信州・長野県知事 田中康夫

 私のもとには、その参事からは確認をしたところメモであると、なのでメモとして扱うように彼が指示をしたという報告が来ています。これは私がメールを検索した中で出てきております。私自身からはですね、それに関してきちんとチェックをしてくださいということを申し上げているわけです。

 朝日新聞 園田耕司 氏

 今の話は、非常に新しい話ではないかなと思いますが、今まで知事ははっきりここまで言わなかったというのは理由があるのですか。今、記憶がよみがえったとか・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 私はもともと拝見をしてですね、今お話したように私からは何らかですね、情報隠滅をしなさいというような指示をしていたわけではないということで、この点にまでお話する必要がないと思っていたわけです。ただ、今ご質問がありましたので・・・。

 朝日新聞 園田耕司 氏

 わかりました。あとですね、実際、情報公開の写しの関係なのですけれども、前は要するに個人情報も書かれたまま知事は見られているということで、それについて、知事は守秘義務があるのだということをおっしゃっているのですけれども、知事は請求書の個人情報を見る明確な理由はきちんと示して頂きたいなと思うのです。それは要するに県民にとってですね、毎回、自分が例えば出した請求書が知事に見られているということは、ほとんど今まで誰も知らなくて、そういうことになって、皆、実際出すことを萎縮する恐れというのは非常にあるわけですよね。

信州・長野県知事 田中康夫

 そうでしょうか。それぞれ情報公開課の担当者というものは受け取った段階で見ているわけです。もっと言えば、そういったことはあってはならないことだと思いますけれども、市町村の役場で、婚姻届を出す、離婚届を出す、あるいは別居届を出す、あるいは移転をするというようなこともこれは日常茶飯事に受けているわけです。極めて狭い人口の集落で成り立っている地域であれば、そのこともその職員は知るわけですけれども、それは職員には、公務員には高い倫理観が求められているわけですから行っているのではないでしょうか。ましてや県政全般に渡って、その状況を知る権限とですね責任がある者にとって、そのような書類を私はむしろ付箋をして私に出すということの方が、情報公開の、私どもは守秘義務というものを持った上で、きちんと県民のニーズというものを把握しているわけですから。私は、そこを付箋にするということの方がむしろ情報公開の精神、私の知る権利ということではなくて、私には権限と責任がありますからそれはごく自然ではないでしょうか。

朝日新聞 園田耕司 氏

 そこは守秘義務がある高い倫理観という話はわかるのですけれども、そうではなくて、個人情報を知事が把握する必要は何故かということに対する回答をお願いしたい。

信州・長野県知事 田中康夫

 いや、ですから個人情報を把握するというよりもむしろそこをわざわざ付箋にする必要があるのでしょうかということです。そして、ある意味では県民はむろん権力の前においては一人一人極めてか弱いものだと思いますけれども、私たちの県はとりわけ私たちも分け隔てなく、そして県民の奉仕者ですし、同時に県民も一員としての良い意味での、政府が使っている自己責任とは違う意味での、自覚や責務をもって行うわけですから、私はその請求者の名前が見られるから請求ができないというようなことは、それこそ自律的な社会を目指す私たちのベクトルとは異なる考えだと思います。

朝日新聞 園田耕司 氏

 ただ、実際そういう権力機関というのが個人情報の収集をするということについては、非常に最大限配慮するという流れがあって、それで実際、県の個人情報保護条例とかも改正になる動きになっているわけですよね。それに対して、付箋をする必要性が何処にあるかというのではなくて、それに最大限配慮するのであれば、個人情報を知事が把握する必要性というものをきちんと示すべきではないでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫

 マスコミも第4の権力と言われていて、マスメディアも常に取材をするわけですけれども、マスメディアもその取材をした個人情報というものに関しては、高度な倫理観をもって行えているわけでしょうし、それは私どもも同様であります。

朝日新聞 園田耕司 氏

 では、別の質問を最後一点なのですけれども、全国知事会の関係なのですけれども。実際、今のそういう選挙方法が旧来的だというふうに知事は言われているのですが、最終的には投開票も近いことですから公開討論会というようなお話もあるようですが、その点についてはどういうふうに進めていけばいいか。今、お二人出ていますけれども、それに対するお考えというものをちょっとお聞きしたい。

信州・長野県知事 田中康夫

 この間、朝日新聞は菅沼栄一郎さんが私の考えを非常に的確に書いてくださっていたので感謝していますけれども、私が皆さんにぶら下がりで申し上げたのは、「二人立候補しました。どちらにしますか?」と聞かれたので、名前や顔は知っています。ただ、ものすごく二人のお考えを知っているわけではないし、二人が両方とも「三位一体の改革を進めます。戦う知事会です。」と言っているけれども、私や石原慎太郎さんが言っていた三位一体の改革とはお二人ともどうも違う考えだということ位は把握していましたから、具体的にどういうふうに、お二人同じことを言っている中で、どう違うのか、やはり所信表明をしてもらわなければ、その前に私の所に電話が全国の知事からかかってきたり、ましてや長崎県知事のように電報まで打って来られる。この電報代は誰がお出しになったのか私は是非長崎県の皆さんの同僚にも情報公開請求をして頂きたいことだと思いますけれども、そのような具体的などういうふうにしたいのか示さないまま、多数派工作みたいなことを行うということが、旧来の組織選挙に似通っているなと思って私は違和感を覚えたわけです。

 それに対して増田さんは何か発表なさるということですけれども、公開討論会は私が皆さんの報道を通じて知る限りでは、選挙管理委員長というのですか、やっている栃木県知事はそのような形を開く予定はないというお話ですから、当日、所信表明がそれぞれあるのかも知れませんけれども、ただ、石原さんが今回立候補なさらなかったことも、神奈川県知事の松沢さんたちが行かれた時に、数字の案分のような話ではなくて、三位一体という前の大本のこの危機的な財政状況の中で自律的な日本、自治体にするためにどうするのかという、大本からの議論を私はしようと思っていたのに、と石原さんはおっしゃっています。それに対して、単に不交付団体だというような事象のみを捉えて大変失礼だとおっしゃっていますけれども、現時点ではお二人は従来の三位一体の案分の中での闘う知事会とおっしゃっているように見えますから、その点では石原さんを国家観の違いをも乗り越えて支持していた私としては、より具体的にお二人の考えがわからない限りどちらに入れるなどと軽々に言えないということです。ですから現時点でもすみません、皆さんの18対12だかの票読み活動の中でカウントができないと思います。

 

日本放送協会(NHK) 小林宏介 氏

 教育長が職務代理者ということになっていますけれども、今度の議会で教育委員の人事案も出されるようですけれども、教育長を念頭に置いた教育委員の人事案が出されるのかどうなのかということと、現時点で、どのような人物がふさわしいと思っていらっしゃるかというお考えをお願いします。

 信州・長野県知事 田中康夫

 人事案件に関しましては、現時点では、「帰り初日」というのですか議会用語では・・・。その日に出させて頂こうというふうに思っています。教育に関しては、30人規模学級というものが多くの市町村で小学校6年生まで4月からできるという形ですから、よりこれからは教育の質を問われることになって行くと思いますので、教育の方はご存知のように今回もきちんとした予算を計上させて頂いていると思いますし、障害児あるいは乳幼児の保育というところも、国が6対1の基準なのに対して、4対1である本県がよりそこの狭間の部分をきめ細かにするようにしていますから、そうしたことをより進めてくれる、そして、多くの人が望んでいる教育の現場の質的向上を実現できる人をと思っています。

 教育へ知事が介入するのかと前議会で言われましたが、そもそも30人規模学級も教育委員会の当時の教育長は、そのようなことはできないとおっしゃっていたのを、私がやろうと再三申し上げて始まったわけですし、そのことでいうと教育の介入があってならないということでしたら、30人規模学級も4月から止めなければいけなくなりますし、私はやはりそれは、一人の県民として一人の知事としてより良い教育になるように、少なくとも教育県・長野県と言われていたことを、当の長野県民が県外に行って「教育県ですね」と言われると、ちょっと今こそばゆいということを皆思っているわけですね。高等学校の学区も、12区だったものを4区にというか全県1区に近い形にしようと言ったのも、就任間もない私でしたから。ですから、私の教育の介入が・・・教育の介入と思っていませんけれども・・・。教育に関しての私の意見表明がけしからんということになると、長野県の教育は大きく後戻りしなければいけないと思います。いずれにしても、ふさわしい方を帰り初日には提案させて頂きたいと思っております。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 ちょっと何点かあるのですけれども、まずは教育委員のことはわかったのですけれども、副知事はどういうお考えでしょうか。

信州・長野県知事 田中康夫

 副知事に関しても鋭意検討はしております。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 これは帰り初日ということを目標にするわけでなくて、ということですか。

信州・長野県知事 田中康夫

 なかなか副知事はふさわしい人というのがですね・・・。川勝平太さんがこの間毎日新聞のインタビューでお書きでしたけれども、田中康夫は、別に国の制度や仕組みに楯突くのではなくて、結果として、国の制度や仕組みのフレームワークをも変えていくような形をしているという趣旨のことをおっしゃっていると思うのです。それに対して、国の改革はしても結果として国のフレームワークからは超えないというか。国のフレームワークを変更しない中で調整をしようとしている人達がいて、そうした人が知事の改革の速度や方向、あるいはその結果もたらされるものというものに、付いて行けなくなったきらいがありはしないかとおっしゃっていましたけども、そうしたことを一緒に乗り越えて行ける人物であることが大事ですから。そして、川勝さんがその時おっしゃっていましたけれども、私利私欲じゃなくて、私益の無いものと、やはりこれはいろいろと県に限らず見ていると、ポジションにつくと地位が人を育てるのではなくて地位が人を私益に近づけてしまうというのを、この短いながらも人生40何年、とりわけ社会に出て20数年のなかで見てきていますから、そうした私益の持たない人、「欲」は長野県をより良くしたい、県民に喜んで頂きたいという、やはりいい意味での「欲」は持たないといけないのですね。ただ、その欲は県民のための欲でないといけないので、私益を持たないそうしたポジションに権限を得てもそうした権限を私益に使わないという人はなかなかむずかしいものがありますね。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 わかりました。あと、さっきから出ているのですが情報公開の話なのですけれども、先ほど特に請求者の住所、氏名、個人情報を知事が取得しているということに関して、さっき知事が言われた、隠して知事が見る必要がどこにあるのかということだったのですが、そのどういう情報公開が出ているのかという制度を確認するというような意味であれば、請求者の住所、氏名は無くてもいいのだろうと思うのです。その中で、あえて住所、氏名、まあ付箋にすることでそれで情報公開の請求がしやすくなる人がいるのであれば、まあ付箋に隠してもいいのではないかと思って、それでここで・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 請求あて先は知事なのですよ。だけど、私のスタッフの一員として情報公開課の人間がその書類を受け取って見ているわけです。知事が見た、私は知事も一人の県民だと常に申し上げている、私がピラミッドの上に、つまり県知事、県職員、県議会が中は内部崩壊というか、内部は腐りきっていたピラミッド、あるいはピラミッドの壁のところに多くの補助金をもらったり、様々な経済界であったり、言論界であったり、教育界であったり、福祉界であったり、いろいろ壁についていたのだと思いますけれども。私はフラットにしようと言っているわけですから・・・。で、知事がそこを見るとつらい、では職員が見るのだったらいいのですか?総務部長が見るのだったらいいのですか?私達には守秘義務はあるといっているわけです。それは、私は何かそれこそなんというかな・・・形骸化した議論ではないかという気がしますけれど・・・。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 はい、あの。

 信州・長野県知事 田中康夫

 だって・・・違いますか。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 だから個人情報を見る人がですね、守秘義務があるないに関わらず・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 そういうことになったら、では、裁判所の裁判官が裁判長が知るのだったら裁判を起こさないという話になります。あるいはそれを皆さんが報じるのだったら訴えた人の名前は出さないでください。むしろ、そのほうが確かに客観的に報じられますから情報公開請求した人の名前を一覧表で県報に載せているわけではありません。裁判を起こしたり訴えたりした時には、皆さんの紙面でその方のお名前は実名で載っているではないですか。それは、ものすごく社会的に虐げられ、必死の思いで誰も聞き入れてくれず裁判という場に、ことを荒立てたいということでなくて、社会が、行政が、会社が自分の悲痛な叫びを受け入れてくれない中で裁判を起こされる方は、裁判を起こした瞬間に皆さんの紙面でフルネームで報じられるのです。そのことの精神的圧迫という中で裁判を起こせない方もいるかも知れません。少なくても私達は請求されたものに関して、それを誰が請求しましたなどというふうに官報に載せているわけではないのです。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 わかりました。知事のお考えはよくわかりました。

 信州・長野県知事 田中康夫

 ですから私は、皆さんも良い意味での第4の権力だし、だからこそでも皆さんのような第4の権力があるからこそ社会はより良くなっていくものだと思っています。私も皆さんとは違ってフリーランスな人間でしたけれども知事就任前にそのような社会を良くしたいという思いで文章を書いてきましたし、その中において私は、すでにバイネームで仕事をする人に関しては猪瀬直樹さん等を始めとして、紙面の上で名前を出して論戦するということもありました。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 知事のお考えはよくわかりましたけれども、何か僕にはこの件に関しても、何か知事が意地になっているような気がしないでもないので・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 意地ではない。皆さんの方が逆にいうと、小沢さんは違うと思うけれども、皆さんの方が意地という言葉かどうか知らないけれど、その点だけを大変にこだわってらっしゃるけれども・・・。私はこの付箋をしているか、していないかというようなことがそれほど皆さんが県政改革をご支援して頂く、あるいは県政改革を理解したうえで忌憚なくご叱正して頂く中において、それほど重要な問題なのでしょうか。

時事通信社 小沢一郎 氏

 まあ、今度から住所、氏名を隠していいよと言えば済むだけの話のような気が・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 では、県に関してそういうことをおっしゃるのなら、司法も警察も検察も、あるいはそうしたことも全てそうなりますか?私はそれは違うと思います。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 何かまた、泰阜と一緒で足元を掬(すく)われるような気がするのですが。わかりました。どうもありがとうございます。

 信州・長野県知事 田中康夫

 なんでどこの足元を掬われるのですか?

 時事通信社 小沢一郎 氏

 何かそんな気がするだけなので・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 つまりその請求者のところを付箋にしてないで、私のもとに請求書類が請求あて先人である私のところに来るのはおかしいということですか。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 まあ、別にそれで何かあれだったら、今度からそれはなくてもいいよと言ってしまえば何かいいのになあと思ったので・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 ないほうが良い根拠は何ですか。

 時事通信社 小沢一郎氏

 だからそのほうが請求しやすい人もいるのではないかなということですね。

 信州・長野県知事 田中康夫

 では職員が見るのはいいのですか。では東京都とかならば、膨大に埼玉や千葉から通っている職員もいるでしょうけれど、長野県の場合には、おそらく長野県で生まれ育った方は、県職員が係累の中に一人や二人はおそらく皆さんいらっしゃるのだと思います。だから県職員とて、もしかしたら自分の地域の方かも知れない、請求した人が・・・。

 時事通信社 小沢一郎氏

 だから僕が言いたいのは、見る人を最小限にしたらいいのではないかと、例えば担当の窓口の受け取った職員だけが見るような形に。

 信州・長野県知事 田中康夫

 だから担当の窓口、同時に私に請求してきているのですから私がそれを、請求された人がそれを、意固地とかではないと思います。なぜ皆さんがそこにそんなに重きをおかれるのかというのを逆にお尋ねしたい。

 時事通信社 小沢一郎 氏

 知事のお考えはよくわかりましたのでありがとうございました。

 信濃毎日新聞 小市昭夫 氏

 間違ったら申し訳ないのですけれども、教育委員の人事案件なのですが、ちょっと不確かな又聞きなので申し訳ないのですが、初日の提出を見送って、帰り初日の議運で撤回というのですか、まあ一度はずしてまた会期中に出すのか出さないのかというような・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 撤回?

 信濃毎日新聞 小市昭夫 氏

 それが又聞きなもので・・・。要するに初日には出さないようなですね、今日総務委員会がある関係でそういう話になっているのか・・・。

 信州・長野県知事 田中康夫

 帰り初日、初日は提案説明のあさってのことではなくて?

 信濃毎日新聞 小市昭夫 氏

 16日には出さない?

信州・長野県知事 田中康夫

 初日はあさってですね。

信濃毎日新聞 小市昭夫 氏

 ではなくて知事・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 先ほど帰り初日に出させて頂く予定だと申し上げました。

 信濃毎日新聞 小市昭夫 氏

 わかりました。

 それとくどいようですが副知事は、つまりこの2月県会で提出するのはどういう方が良いかっていうことを、きっちり見定めるという意味でも、会期中には出すのはむずかしいというように現実的には解釈して・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 まだそれはわからないです。人間ひらめく場合もあるかも知れません・・・。

信濃毎日新聞 小市昭夫 氏

 わかりました。一応探していらっしゃる・・・。

 それであの組織再編の関係なのですが、こんなことを聞いて細かいかも知れませんが、信州ブランド・観光戦略局のこれは多分局長さんということにトップの方はなると思うのですが、これはいわゆる課長級クラスの方を置くのか、それとももっと非常に権限というかしっかりした一つの独立したことをやるために部長級なりをおく予定でいらっしゃるのか・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 まあ、局という名称ですし、今までも産業活性化・雇用推進局も、いわゆるクラスとしては部長級という形でしたから、まだ、最終的にそれは決めていませんけれども、でも課長だから、部長だから、係長だから、責任の度合いが違うとか覚悟が違うとかいうことではないですけれども。まあ従来、産業活性化・雇用創出推進局も今お尋ねのとおりですと部長級を置いていたということです。

 信濃毎日新聞 小市昭夫氏

 あと基本認識の部分なのですけれども、現在は、経営戦略局にブランドチームがあって商工部の中にいろいろあって観光係になっていたかと思いますけれども、それから、私もちょっとわかってなくて申し訳ないのですが、観光協会というのが外郭団体であって、非常にどこがどういう役割をしているのかっていうのがよくわからない部分、また、外の方からもよくわからないという部分があったと思うのですけれども、その辺の課題意識というのがこの再編にもかかってくると思うのですが、質問する側がアバウトで申し訳ないのですがどういうふうに整理されているのか・・・。

信州・長野県知事 田中康夫

 観光の許認可等は従来から商工部にありました。そうした中で、議会からも常に経営戦略局は肥大化だというふうにおっしゃられていたので、私達としてはそのような認識はなかったのですけれども、組織規則の中で観光の許認可等は商工部ですし、同時にブランドということもやはり、まさにリーテール、私どもでは「ものづくり」が商工部のように思われていましたけれども、やはり消費者と相対するということがブランドですから、その意味で商工部にあるということは非常に自然なことだと思います。

 信州・長野県観光協会に関しては、むろんここの局と連携して行っていくということだと思います。

信州・長野県知事 田中康夫

 あさってから議会が始まります。先日の信越放送の「ニュースウィークリー」では、タカノ鰍ニいう自律的変貌と遂げてきた企業の堀井会長が、私どもの財政健全化に対して非常に評価してくださったのと、福祉行政に関しても予算をご覧になって評価してくださっているということは、やはりタカノのような企業、まさに木のイスから始まりパイプイスになり車イスを作り福祉関連へと、良い意味でまさにお客様のニーズというものに答える変貌を補助金行政とは無縁の場所で行われてきた方からご評価頂いたのはうれしく思っています。

 私はこの間の「しなやかな信州をはぐくむ会」の会合の時、多く全県下から特に男性の方も多く来てくださって、300名近い方々で大変うれしく思いましたが、その時にも申し上げましたが、もしかすると私の森林行政も森林組合の現場の方々にはご理解を頂いても、従来の森林組合の幹部の方には当初ご理解を頂けなかったところが多かったと思います。これは、間伐面積や予算を2倍にして、それぞれ土木建設業のみならず多くの、あるいは個人の森林業務を行おうとする人たちも受け入れると、これは良い意味で私たちは開かれた競争を入れていくということです。それに対して、従来の補助金の中でのお付き合いのあった方は当初戸惑われたと思います。

 実は私どもは福祉・医療、教育、環境と言っていますが、福祉に関しても社会福祉協議会へ膨大な税金が投入されています。そして、その多くは人件費という形です。そして、その人件費も直接福祉の現場でお世話をするというよりも、様々なスタッフの方々の人件費もあります。あるいは、今までは国が社会福祉協議会を指定して補助金を投入するというような事業も多くあります。ただ、例えば最近になって気が付いたのですが、宅幼老所を増やしても、従来から福祉をなさっている方々に必ずしも歓迎して頂けない。実際にサービスを受けているお年寄りやご家族であったり、あるいは新たにNPOを設けたり民間で宅幼老所に参入される方からは喜んで頂けても、必ずしも長い歴史を持つ福祉の方からご賛同頂けないきらいがあるのはなぜかなあとずっと思っていたのですが、結局、組織のため団体のため補助金のためではなくて、やはり個人の県民の福祉であったり、サービスの向上、きめ細かさ、あるいは森林の整備の進捗ということを考えているのだと思います。

 農業も同様だと思います。原産地呼称管理制度というものが、意味がないとお叱りを受けることが未だにあって大変困惑しますけれども、これはやはり多くの消費者の方々に本県のワインや日本酒、あるいは今後焼酎やお米も、確かさをご納得頂いて、良い意味でプラスアルファの確かさのお代を頂戴することでフィールドが高まるということです。自律的な個人を、それは地域の中で生きている自律的な個人を支援する福祉や農業や林業です。

この点が具体的な私の改革になってきたときに、総論としては納得していた方が、躊躇(ちゅうちょ)たり、あるいは反発されるというのは大変何と言うのでしょう、本音も建前もあるいは今多くの私の信頼する職員は、本音も建前も同じものを実現しようとしているのだと思います。建前としてそうしたことをおっしゃっていた方が、本音の部分は従来の補助金の仕組みを維持されようとする方は少し戸惑われているのかなという気はしています。

議会の方々に呼ばれて、職員が様々予算案に関してご説明しているようですが、その説明をした内容、また、議会の方々からのご要望は私もお聞きしていますが、それを拝見し一点大変残念なのは、多くの新しい施策、私は今回の予算というものはご覧頂くと財政の健全化を図る中で、よりそうした自律する個人、あるいは自律する個人を支援する個人やそうしたチームやグループをきちんと元気づける、支援をさせて頂く予算にしてきていると思います。ただ、議会の方々の多くが、また何か知事の宣伝活動ではないのかと、この予算はと。観光やブランドに限らず新機軸を打ち出すことに関しておっしゃるというのを聞いて、私は正直なところ大変残念に思っています。私は私のために働いているのではなく、私は県民に喜んで頂ける顔を見るために日夜働くわけです。そして、大変生意気なことを申し上げれば、私と石原慎太郎さんというものは、石原さんは政治家でもあられましたが、知事になる前から、ある意味では全国指名手配の顔と名前だったわけでして、それを長野県のために私は県民の方々も望むなら、ぜひまさに知事の給与だけでご利用頂きたいということです。はとバスツアーも、あるいは先般日本経団連と一緒に森林に関してのシンポジウムを開かせて頂いて、300名近い企業の担当者や他の都道府県、自治体の方もお越しになったということは、長野県が進もうとしている方向に良い意味で期待してくださっているのだと思います。ぜひ私は、財政の再建もこれも創(つく)ることですし、また、新たな様々な施策は創るために行っているわけです。そして、創るために先ほど言ったようなピラミッドのような予算、ピラミッドの補助金行政は壊していかなければいけないことはたくさんあります。私はぜひ議会の方々にも、何か知事の人気取りだとか、知事が目立ちたいがための予算だとか事業だとかという、そういう小さなお話をなさらずに、良い意味で議会の方々も田中康夫の使えるところは大いに使うと、その上で長野県のためになることを一緒に議論させて頂きたいと私は思っています。

山口村の問題も、議長と副議長は岐阜県の新しい知事のところにお出かけになって、中津川市の合併式典に伺わない知事ははずかしいとおっしゃったそうです。でも私からすれば、公務が入っていなくとも様々な主務もあられるでしょうから詮方なかったのかも知れませんけれども、正副議長が山口村の閉村式にご一緒できなかったということは、私は大変残念なことであります。閉村式で多くの合併を望まれていた村民も、未だ長野県民でありたいという村民にも、ご一緒に閉村式に出て語りかけるということを行わずして、次なる新しい未来思考も生まれないと私は思っています。

たばこの問題に関しましても、議長の方からは私の手元に、敷地内禁煙どころか建物内禁煙という部分に関しても、なかなか認め難いというようなお話でした。おそらくこの議会においては、やはり癌(がん)ということに関して、以前から議会の中にはがんセンターのようなものを設けたいという話もありますが、今や肺がんに関する学会ですら、鉄道会社に車両内の分煙ではなくて車両内及びホームの全面禁煙ということを、癌と闘われている医師の学会ですらお話になっている。その中で、私はやはりそれぞれ職員と議論をして準備を進めてきた建物内禁煙ということすら、警察も学校にもご協力を頂いている時に、こうしたことをご協力なさらない議会というものは大変残念に思います。やはり、有無を言わさず国が悪法に従えということなのではなくて、この点はきちんと少なくともまずはルールを守って頂いた上でお話し合いをさせて頂きたいと思っています。我々はそれが認められないのでどのような禁煙をするかというプログラムを出す予定はないというふうにまでお書き頂くと、これはまさに問答無用のにべも無いという先般の自民党県連のようなお話になってしまうわけでして、ちょっとこの点はお考え頂きたいなと思っています。北山早苗議員のホームページで拝見しましたけれども、「あおぞら」がたばこに関してちゃんと敷地内禁煙をまず行おうと議長の所に行かれた時に、議長が、おっしゃることはもっともだけれども、議会は、知事に対していかなければいけないとおっしゃったそうですけれども、対するとか是々非々というのは違うと思うのです。もしかして、私は山口村の件も、山口村が長野県でありたいとおっしゃったから、もし議長は時事通信のインタビューで、当初は議会の中には山口村は長野県に残って欲しいという議員が大半だったけれども、知事がもっと強く早く言ってくれなかったから止む得なしだったというのを読んで、本当に力が抜けましたけれども・・・。知事に対するというのなら、もし仮にこれが国レベルだったら、私が戦争はいけないって言ったら戦争をやろうって言うのですか、ここの県議会は、というくらい悲しい話でして、是非、私は私のために観光や物産戦略を充実させたいとか福祉や教育を充実させたいなどといっているのではないので、その点はお互い認めるべきは認めた上で、異なる点のまさに入口論や建前論でない、本質論や中身論や本音論をさせて頂きたいと願っています。本音論になってしまうといやだからいやなんだと言われてしまうと議論は先に行きませんけれども、そんなに県議会の方から気に食わないって言われる県知事も全国私くらいだとすると、翻って人徳の無さで大いに身を引き締めねばと思っています。いずれにしてもたばこの件、その予算のご説明の件、議会の方々のご意見を山口村もそうですが、お聞きすると言いようのない悲しみに包まれますが、あさってから議会でより良い県民のための、厳しい財政の中でもメリハリを付けた予算を、ぜひ県民のための議論で、中身論で、ご審議頂きたいと思っています。

以上です。

 

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