|
信州・長野県知事 田中康夫
1月20日の知事会見です。きょうは、部長会議等があったわけではありませんので、報告をすることはありませんが、時間までご質問を受けます。11時30分からの台湾の修学旅行等の教育部の方々がいらっしゃるので、それまでの時間になります。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
山口村の越県合併の関係が先ごろ総務大臣の決定がありまして、段取的には2月13日にということになったんですけれども、改めて知事の見解と、それから、反対をされていた方を中心にだと思うんですが、知事にはどういう判断だったのか、1月4日の会見だけではもうひとつ伝わってこないということなのかも知れませんが、直接説明を聞きたいという方もいらっしゃるようなんですけれども、閉村式には村のほうで招待をされるようなんですが、それ以前に、知事ご自身が村のほうに改めて説明に行かれるというご意思が、現時点でおありなのか確認させて頂きたいのですが。
信州・長野県知事 田中康夫
山口村のいわゆる越県合併に伴って、長野県がどのように変容していく可能性が大きいのかということに関しては、議会でも繰り返し私は「覚悟と想像力をお互い持ち合わせたうえで議論しましょう」と申し上げてきました。そして、そのうえでなお、議会の方々は山口村がいわゆる越県合併をするということが、長野県の県勢というものを大きく変容させていくということを、おそらくは十分ご認識なさったうえで、県民の代表として山口村の越県合併をお認めになったわけです。ですから今後、他の地域が同様の越県合併を求める場合には、長野県は広い心でそれらの方々の越県合併を認めるということになっていくわけでしょうし、麻生太郎総務大臣がおっしゃっているように、
山口村の越県合併が日本の道州制の魁(さきがけ)であるということになれば、長野県というものはこのままの形で残ると・・・。山口村を除いた部分が未来永劫(みらいえいごう)、ひとつの共同体として残るという可能性が担保されるということでは必ずしもないということです。これはもう、1月4日に私が読み上げた文章の中で、関東州や東海州や北陸州というような形になった時には、長野県は、2分割、3分割、あるいはそれ以上に分割される可能性は、日本列島の背骨・中央に位置しているが故に、逆に大きいということです。ただ、そのことは十分、私は申し上げてきましたし、それを踏まえてなお、議会の方々は覚悟と想像力をお持ちになって、私たちは長野県という限られた範囲にとどまらない日本の市民なんだ、国民なんだという覚悟のもとで議決をされたわけです。私はそれは常々、県民の代表である議会というふうにおっしゃってきた方々の議決であり、その中で苦渋の決断をしたわけです。今の私の判断をしてから、逆にそうした山口村で在り続けたいという方々が様々な思いがあるということは、信濃毎日新聞にも1月4日以降、大きく報じられるようになってきたわけですから、その中で県民が判断されることです。私としては、県民の代表である議会に覚悟と想像力ということを
再三お願いをして、そのうえで答えがでてきたわけであります。私の思いというものは1月4日に読み上げました文章に尽くされております。
それはホームページには載っております。全文は限られた紙幅の報道では県民の方々に届いていないかも知れません。これは大変残念なことであります。従いまして、もし、私の思いをということであるならば、これは例えば県の広報というような形で1月4日の文章を全文掲載させて頂くと・・・緊急にですね。もし、そうしたお求めがあるならば、それは県として考える用意がございます。
日本放送協会(NHK) 小林宏介
氏
任期付職員の応募が締め切られたと思いますが、現在、任期付職員でいらっしゃる方の再応募された人数とその人数に対する見解をお願いします。
信州・長野県知事 田中康夫
これは人事活性化チームリーダーの田中利明のほうから、同様のご゙質問の取材があった方にはお伝えしていると思います。まさにご応募なさった方の個人情報というところに関係してくるところであります。私としては、去年の4月1日以降に公募によって採用された方々に関しては、今回、改めて応募して頂きたいということをお願いをしたわけであります。そして、それぞれがそれぞれの考えに基づいて判断をされているということであります。
日本放送協会(NHK) 小林宏介
氏
再応募されていない方もいらっしゃると思いますが、そのことについての見解は・・・。
信州・長野県知事 田中康夫
今後、今回ご応募いただいた方々に関しては、書類選考及び面談を行っていくということです。これは既にお伝えしているとおりです。
信越放送(SBC) 高島哲也
氏
山口村の件に関連してですが、今回の知事の一連の判断で、後援会の中にもいろいろな意見があって、その中で知事との距離も考え直すというような後援会の方からの声も出ていると思います。知事のほうにもそれが伝わっているかと思いますけれども、その件について、今回の一連の知事の発言や最終的な判断によって、後援会のほうに影響力があったと思うのですが、その辺について、影響力というか影響について、知事のご見解をお尋ねしたいのですが。
信州・長野県知事 田中康夫
よく質問がわからないというか・・・。山口村の問題に限らず様々な意見があるわけです。まさに号令一下、従来のようにピラミッド型で知事の言うことのもとで、補助金の多寡に応じてそのピラミッドの中に組み込まれるという形ではないということが本県であります。ですから山口村に限らず、後援会という従来の何か利権分配の組織ではありませんから、長野県をよりよく改革して行きたいということで自由参加でありますから、しなやか会の中でも肩書きというものがたまたま付与されても、その肩書きに関して他の方々が望んでいらっしゃるほどの働きをしなかったという方もいるでしょうし、それ以上の働きをしている人もいるでしょうし・・・。ですから、山口村に関しても様々自由な意見がある、あるいは自由な意見が言えるということ自体が自由な意見が言いにくかったという、少なくとも私や多くの県民が思っていた、私の誕生以前とは変わったということではないでしょうか。ですから、自由な意見が言えて当然であります。私の意見に100%全員が従うなどということのほうがむしろ異常であります。
信越放送(SBC) 高島哲也
氏
茅野實さん方が昨年、要望という形で書面で知事のほうに出されたと思うのですが、それから数か月経っておりますけれども、それについての知事の、現在どういう答えを出していらっしゃるという認識でいるのか、その辺をお聞かせください。
信州・長野県知事 田中康夫
これは、その時にも申し上げましたけれども、より具体的にその意味では、例えば私の経済政策のここをもっと強調すべきだと、あるいはこれはもっと違う展開をすべきだというような、具体的なことを是非教えて頂きたいということを、私は繰り返し申し上げてきております。ただ、こうしたことに関して姿勢というような精神論、修身論的なところのご意見の方が強かったわけですから、私はその意味では多くの県民の声に、より耳を傾けよということは、これは当然のこととして有り難く受け取っております。
同時に、そうした精神論に留まらない具体論としての長野県の改革の方向性が、より具体的になってきているわけですから、例えば外郭団体の見直しの問題を含めて、そうしたことに関して、お一人の県民としてそれぞれの皆様からご助言を頂きたいということをお願いしております。ただ、そうしたことに関して具体的に、例えばこの施策、もっと予算を増額したらどうだとか、あるいはもっと人員を増やしたらどうだ、あるいは削減したらどうだとか、あるいはこの施策はまだ早いのではないかとか、時代遅れではないかとか、そうしたご意見は私としてはほとんど頂いてはいないと思っております。
信越放送(SBC) 高島哲也
氏
その中で、山口村の一連の関係で茅野さんのほうでは議会を傍聴されたりもしたと思うのですが、感想として、知事の改革へのスタンスについて、最終的には知事の好きなことをやっているだけではないかというようなことも、発言として記者に対しても答えているのですが、その辺の批判についてはどのように考えていらっしゃいますか。
信州・長野県知事 田中康夫
それぞれ自分の意見というのはあるわけですから、茅野さんにもご自分の望む意見があるでしょうから、山口村に関して、茅野さんも様々私の知る限りは山口村の越県合併問題に関しては、お考えも揺れ動いていらっしゃったというふうに思います。これは複数の周囲の方々も同様にお話になっていることですから。私は、少なくとも常に県民にとってよりよき選択というものに、絶対の選択というものはありませんから、そのことを心掛けているわけでして、それは私の信ずるところあるいは県民にこのような県にしていこうという観点からいつも選択するように心掛けているということです。
長野朝日放送(ABN) 小林光朗
氏
任期付職員の件でお伺いしたいのですが、先週締め切った分については、全部で34人の応募があったというように聞いていますが、知事自身も34人という人数については、どうお考えになっているのかということと、前回の去年募集した時に比べるとかなり人数が減っていますが、これはどうして減っているのかどんなふうに考えていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。
信州・長野県知事 田中康夫
それぞれ長野県の改革というものが、より具体的に進んでいるわけです。あるいは、具体的に成るが故に抵抗が大きくなっているというものもあるわけです。こうした中で自分の資質を、より県政改革に貢献できるという方々がご応募頂いたと、その意味で言うと、長野県の改革という中のこうした部分に関して自分はより寄与できるという方々がご応募頂いたと思っております。これは、人数の多寡ということで計るものでもなかろうと思います。 私どもの県職員の中には・・・これはいわゆる幹部でありませんが・・・、信濃毎日新聞等の報道が大変寄与してくださったというふうに言っている者もありますが・・・。これは、あくまでも人物本意で選考させて頂くということであります。
長野朝日放送(ABN) 箱田博正
氏
県議会の会派の中で、知事与党的な立場とも言える「トライアルしなの」という会派がですね、今後、解散というような方向で動いているということを聞いてるんですけれども、今も県議会との対立といいますかそういった中で、トライアルの解散というものをどういうふうに今の時点で受け止めていらっしゃるか。
信州・長野県知事 田中康夫
議院内閣制ではないですからね都道府県制というのは。その意味で言うと、私は全国でおそらく橋本大二郎さんや浅野史郎さん以上にですね、唯一いかなる政党からも推薦や支持も頂いておりませんし・・・。あるいは補助金を交付しているような団体というものから前回の選挙でも推薦や支持を得たわけではありませんから・・・。その意味で言うと、議会も真の意味で是々非々ならば、知事与党とか野党という区分け自体がナンセンスということじゃないでしょうか。そして、また皆さんの概念で言えば知事野党という人たちも、この4年間で大きく合従連衡(がっしょうれんこう)をしているわけですから、その意味では、様々それぞれの県民の代表である議員がお考えになるということだと思います。
「トライアルしなの」に関して言えばですね、今回、他の会派あるいは独自に行かれるというふうにおっしゃっていると。これはまあ、あくまでも私は報道を通じてですけども。そうした方々が、では今までの2年間、田中県政改革、今の県政改革を支持すると言いながら具体的にどのくらい寄与なさったのか、発言なさったのか行動なさったのか、あるいは私に助言くださったのか、あるいはまたその改革をどのように県民に説明なさったのかと、ということはむしろその方々がですね、とりわけ今回お考えになるべきことじゃなかろうかという気がします。その意味では、むしろ「トライアルしなの」の島田基正議員というのはですね、きちんと自分の考えを常に述べてこられたわけですから、その島田基正議員と緩やかな連帯を組まれていた、むしろ「トライアルしなの」のそうした他の若手の議員の方々がむしろ自らですね反芻(はんすう)なさることじゃないかという気がしますけれども。
信州・長野県知事 田中康夫
あと、これも報じられていることですから皆様もご承知でしょうが・・。企業局松塩水道用水管理事務所本山浄水場の汚泥の排出問題に関して、職員と県が同時に書類送検されるというふうに報じられております。このことは、まさに私が県政をよりよく変えようと言った時に、一個人の責任に押し付けるのではなくて、それぞれ一個人も職員として組織の一員として働いているわけですから、その者が行ったことというのは同時にその組織の空気だったり体質というものの中で生まれて来るということだと思うのです。とりわけこれが大変に長い、私の就任前から何年もの間行われていた、また、そのことを企業局の責任者を含めて必ずしも的確に判断していなかったというのは、まさにそこにこそ私が申し上げている「過去を溶かさなくてはいけない」体質の膿(う)みというものがあったということです。その意味では、大いに反省をするということでありますし、4年経ってなおこのようなことがおきている、あるいはその外にも仮に起きるのだとしたら、まさにその点は「過去を溶かす」ということ、すなわち、良い意味で過去の因習を壊すということは今後も続けなくてはいけないということです。同時に私たちが、緊縮財政ではなくて、全国の都道府県で唯一、財政赤字を昨年度(15年度)約180億円、その前の年(14年度)2億円以上削減する中で、3×3(スリー・バイ・スリー)に基づいた福祉・医療、教育、環境という新しい雇用の分野に傾注投資するという「育む」こと「創る」ことをするわけです。やはり今回の問題は大きく私たちが反省すると同時に、このように根深い一職員の責に帰することに留まらない、私たちの県民サービスを行う上での行政の体質というもの、組織の空気というものを改めるべき点は、今後もまさに溶かして壊して改め続けなければいけないということが象徴的に現れた事例でないかと思っています。
既に、環境自然保護研究所長の青山貞一氏はですね、この問題を新任ではありますけれども、新しく就任した人物ではありますが重く受け止めて、自主的に給与の返上をしているわけです。私と公営企業管理者等に関しましては、議会に、私の責任のとり方はそうした形しかございませんので、一存で給与の削減ができませんので議会に対してお願いをしているわけです。この点はまだ議会でご判断が出ていないという形であります。今回、警察の一定の判断というものが出ましたので、この後議会がどのようにお考えなられるかということだと思っています。いずれにしても、創ることと同時に壊すことを多く同時並行的に多面的に行わなければならないということを、今回の警察の判断がある意味では私たちに示唆してくださったのではないかと思っております。
あと、「ぎょうせい」というところの「月刊EX」という雑誌に私どもの「市町村コンシェルジュ」の話を書いてくれております。私は直接インタビューを受けておりませんが、私たちの県が目指していることを、ある意味では本人たち以上に客観的に的確に認識してくださっていると思いますし、1ページ目のコモンズの定義に関しても、私が説明しているよりもはるかに分かりやすい説明をしているので、是非ご一読して頂きたいと思います。諏訪地方事務所に伊藤智さんという方がいて税務課の仕事をしていますが、原村のコンシェルジュをやっていて、具体的にここにアドレスも書いてあるのでよいと思いますが、ブログをやっています。「市町村コンシェルジュってどうよ」っていう。プロフィールが載っていなかったので誰かわからず読んでいたのですが今回わかって、県の職員で諏訪地方事務所の税務の仕事をしながらこれだけ原村のことを一緒に考え、また、それを広報してくれているというのは有り難いことで、彼に関しては是非、知事表彰の対象にしたいと前から思っておりましたが、良い意味でこの記事によってブログの主催者が判明しましたので、そのように考えています。大変有り難いことだと思います。お読みいただければ幸いです。
以上です。
|