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信州知事 田中康夫
12月22日の知事会見であります。県議会がありましたので、久しくこの場に立つのは大変久方振りでございます。県議会では先ほど皆様もお聞きであられたかと思いますが、終了後、出納長と一緒に議会棟の応接で正副議長にお目にかかりました。冒頭議長からは、予算案に関してすべて認めることができて議長としても嬉しいと、恐らくスペシャルオリンピックスやしなの鉄道に関してのことを念頭におかれてのことだろうと思いますので、私としても大変有り難いことだと思っております。
私からは、教育委員の再任を私が願っておりました瀬良和征さんが20日で県職員を退職なさっておりますので敬称をつけますが、瀬良和征さんが再任されなかったことは大変無念な思いだ、ということはお伝えをいたしました。
その他、いわゆる山口村の越県合併に関しては、議場で最後に議長がお述べになられたのと同様の趣旨の言葉を頂戴し、同時にそのことを記した書面を頂戴いたしました。
教育委員の問題に関しましては、私は、非常に残念な思いですし釈然としないわけでございますし、教育行政の独立性とか介入というような言葉をお使いになっていますけれども、これはそもそも、皆様もお書きになっているように予算というのは県知事が議会にご提案を申し上げる内容であります。そして、これは教育に関しては、私は公約の中でも幾つも、一度目も二度目も述べていることでございます。これらを実現して行くということは、県知事としての果たすべき約束であります。
いわゆる「おはなしぱけっと号」、これは私がこのようなものを設けようと言ったわけです。私が就任直後に木曽谷の方々から木曽に公立図書館をというお話がありましたが、皆さんご存知のように、大変財政は末期的症状でございました。しかも、この中で仮に財政状況が良かろうとも「ハコ物」の図書館を作るのには3年や5年かかるわけでして、そこで木曽高校と蘇南高校の2つの学校に、乳幼児等が読める絵本や児童書を揃えました。高校生も大人も読める書籍も増やしまして、地域の方々が土日も図書館を開放してくださるというような形をとっております。同時に、全国4番目の広さのこの県内の幼稚園・保育園あるいは小規模な学校等に巡回の図書館号がまわると、実はこれはたぶん知事になってからのお正月のヤマト運輸の元旦の一面広告のようなところに確かヤマト運輸が運行しているのでしょうか、いっぱいいろいろな書籍を積んで山あいの学校を回るという写真が載っておりまして、私はこれを本県で是非導入したいと思ったのが「おはなしぱけっと号」のきっかけでございます。
私は、常に教育委員会と議論をさせていただいておりますのでこのことを述べたところ、当時の教育委員会のスタッフも非常に良い反応を示してくれたわけであります。より良い行政サービスをさせていただくというのは私たちの基本ですから、こうした中において、議場でも北山早苗議員のご発言等にありましたけれども、より良い「おはなしぱけっと号」にするということで教育委員会もむしろ当初のプレゼンテーションというものは、文教委員会の場でお示ししたときに、思わず失笑が漏れたというお話を聞いておりますが、そうしたアベレージのものではなく、より私どもの県政改革に寄与するレベルのものにする必要があるという中で現在の「おはなしぱけっと号」の「オハジョナ」というキャラクターが出てきているわけでございます。
ですからこのことを、知事の介入というようなことになりますと、大変残念なことに、私は30人規模学級も当時の斉藤金司教育長はそのようなことはできないと、私に度重ねてお話しになったわけでして、しかし、私は30人規模学級といっているように30人学級という形でなくても30人規模学級という形で是非これを実現しようと強く教育委員会の方々に申し上げ、この中で、教育委員会の方々がそれに呼応して現在のシステムを作ってくださったわけです。有り難いことに4年生まで私どもがこれは責任を持ってやらせていただくという中で、5年生6年生に関しては多くの市町村が来年4月一緒に協力して行ってくださいます。当初4年生以上の30人規模学級はやらないというふうに断言なさっていた長野市の鷲澤正一市長が、先般5年生まで私たちも行うと言ってくださったのは大変有り難いことでして、正に私たちの教育が今まで教職員あるいは教職員のOB、関係者のためにあったとするならば、児童生徒そして保護者のための教育になって行くということを、多くの現場の心ある教職員も、教育委員会の事務局の人間も、理解をしてくれたと言うことが有り難いことです。ですから、これをもって教育行政の介入とおっしゃるならば、私は来年度の30人規模学級の予算というものを、これをゼロベースに戻さねばならないというような、大変に保護者や児童生徒にご迷惑をお掛けするようなことになりかねないわけです。
私は、無論言論の自由がございますが、瀬良和征氏の教育委員再任はないというような、半ばはじめに結論ありきのようなことをホームページにお書きになられて議会に臨まれるというような議員がいらっしゃることは、少しく残念だったことであります。そして、その時に違法行為という言葉をそうした議員の方々がおっしゃいましたが、しかしながら、これは多くの県内の市町村が長野県だけでなくお認めくださっている、私たちの新しい信州モデルになっているわけです。その意味では、瀬良氏をおいてですね、児童生徒あるいは保護者のための教育ということがここまで短期間の中で充実することはできなかったと思っております。大変に彼には、先ほど部長会議を始めます冒頭にお越しいただいて他の部局長等にごあいさついただきましたけれども、大変感謝をしておるところです。引き続き、私どもの県民でありますから、同じく他の県民同様に、教育に限らず様々なご助言や行動をいただきたいと思っております。
いわゆる山口村の越県合併の件でございます。
様々なことを感じましたが・・・なんと言いますか、ひとつは・・・私としては、先ほどのご議論の中で会期を延長してまでも集ったから、歴史に耐え得る議論や判断になっているというような趣旨のご発言がありましたけれども、私は正に、真に歴史に耐え得る哲学と歴史観、想像力をもってこの問題に関して真の県民益という観点からしばし熟考した上で判断をいたしたい、とこのように思っております。様々な思いがございますけれども、私は信州人の一人としては今回の議会のご判断というものは極めて切ない思いであります。それは、知事就任以来至らぬ点は多々あるとはいえ、やはり、変えるべき澱みを変え、守るべき絆を守ると、こうした覚悟でリーダーでありたいと、そうした哲学をもってきたわけでございますが、残念ながらこうした考え方とはいささか正反対に近いお考えというのが県議会の大半であることに、あらためて切なさを感じるところであります。
一点残念だったのは、やはりあの涙を流された議員の方々もいらっしゃいました。しかし、私は涙を流す相手は、長野県民で引き続き在りたいと思っても長野県民で居られなくなる方々に対してやはり私たちは、何ができるのかという思いの中での涙であるべきで、仮にですね、岐阜県民になられることを望まれていて岐阜県民になられることができるという状況になられる、こうした方にとっては喜びの涙なわけでございます。むろん本会議の場で様々なご質疑ご質問をいただきはしましたが、実質的にその委員会でのご審議というものは一日なわけでございまして、そして、その上で涙をも流されるほどの思い入れというものがこの越県合併問題に関してあられるならばですね、あるいは詮方なき無い物ねだりかも知れませんが、何故ですね、県民全体の意向を調査するということに関してお認めいただけなかったのかと、やはり、県民の意向というものは把握しきれないまま議論が進んできたということはとても残念なことでございます。
それともう一点は、村が決めたことであるからというようなご趣旨がありました。それが自治の尊重だというようなお考えがありました。でも他方で、総務省の見解というものをあれほどまでに重要視というか拘られたというのが、こうした点でいうといささか私としては釈然としないわけでして、村が決めたこと、あるいは国が述べたことというものを尊重すると、それに基づいて判断するということになると、では、県があるいは県議が行うべきことはなんであるのかという問いかけになるわけでして、そのことはすなわち県議会機関説というようなものになってしまうのか。やはりこの点は、私は麻生太郎総務大臣がですね、小さな自治体は合併しなさいということになると、では早晩、小さな日本はアメリカと合併するのか韓国と合併するのか中国と合併するのかという話です。どうも麻生大臣のご発言、ぶらさがりの立ち話なんだそうでございますけども、その一問一句というものが朝日ニューススターで出ているということで拝見しましたけれども、このことが道州制の先駆けだというようなことをおっしゃっているのですね。
県の形をかえるつまり県から他の県にいくというような形が、これは道州制の先駆けだとおっしゃっているのは、実質的にその県を買い、その都道府県というものを解体していくということを麻生大臣は念頭におかれているようなものでして、とするとですね、これは長野県というものがこの都道府県を解体していくことの嚆矢、先駆けといいますかお先棒を担ぐというようなことに、今回ですね、仮に山口村が越県合併をすればなるのかという、私はその点をまさに覚悟と想像力と申したわけでして、歴史に耐え得るですね覚悟や想像力があられるのかということです。
先ほど制服の問題、あるいは修学旅行の問題を村の教育長がおっしゃってましたが、これも無論現場のこどもたちにとってですね、そうしたことでの混乱がないように全力を尽くしたいということを私は申し上げてきましたが、ただこれは教育の本質論ではないという気がいたしました。
やはり合併するかどうかということの本質論というものもやはりその点にくるのではなかろうかと思いますし、いずれにしてももう一点大変残念なのは、今回の議員提案、まあこれはさまざまな法解釈がございますが、仮に訴えられた場合に誰が責任があるのかということに対して委員会の場で、これは総務省に責任があるというご発言が委員長なりからあったというのをお聞きしたのは、私は言葉を思わず失ったわけでありまして、やはりこれは議会の方々、私もそうですけど、総務省任せ総務省に責任があるというのは、これは総務省の方に対して大変失礼だと私は思います。
大変申し訳ないことだと思って、こんな顔向けできない覚悟で判断を放棄したりしてしまうとですね、これは大変申し訳ないと思っております。
まあ今のところそうした考えでもあります。宮澤委員長は賛成の方とも反対の方とも私は会わずに考えたとおっしゃいますけど、これもまた宮澤委員長は神であられるのかということでして、すると公共事業等、宮澤委員長は今後、賛成の方も反対の方も陳情はお受けにならないのかということです。冗談でこれは言っているのではなくて、やはり私は反対の方も賛成の方も、時間の制約があるにしても極力、公的な立場の方だけでなくてお目にかかるようにしてまいりました。ですから、これは、そのような形の中で一方、賛成の方にも反対の方にも会わず総務省の方には繁く会う、あるいは見解を求められるということを最後まで行われたというのも、これは引き続き長野県民で在り続けたい、あるいは引き続き長野県で山口村が居てほしいと思う方からすると大変に少しく残念な思いではなかろうかなと思います。
ご質問を受けます。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
今日はそういうことで、結果としては、関連議案が可決されましたがこの後の法的な手続きとしては、総務大臣への申請ということが義務づけられているということです。知事は申請しますかしませんか。
信州知事 田中康夫
ですから私は、今日の議員の投票行動もご発言も全てこれは歴史で審判されると思っています。私もむろん、議会ではひとつの議会の多数決への意思というものが表示されたというわけでして、私も真に歴史に耐え得る判断をいたし、またそうした歴史に耐え得る想像力や歴史観や哲学をもって、しばし熟考させていただきたいと思っております。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
しばしといった場合にですね、今日可決された議案には2月13日という合併期日が記載されているということですから、手続き上はそれを実行するにしても、守るということが法的には大前提になるのですが、それをこえる判断をするということがあり得るということですか。
信州知事 田中康夫
いずれにしても私が何らかの判断をした段階で皆様にお伝えすることになると思いますから、むろんいかなる判断であっても、これは地域の住民の生命や財産という観点から混乱を避けるように最善の努力をするということは当然だと思います。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
一般に2月13日だとすると手続き的には年内の申請が必要だというふうに聞いていますが知事の判断は。
信州知事 田中康夫
それはどなたの見解でございますか。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
事務方なり総務省の一般的に1か月はかかるとか、年末年始を挟むということでそのように聞いていますが、知事自身はいつまでが判断のタイムリミットだと思っていますか。
信州知事 田中康夫
今回いわゆる平成の大合併でも越県の合併というのは、おそらくその問題が議論されているのは一県だというふうに伺っておりますし、その遙か前に群馬県と栃木県の場所であられたというふうに伺ってます。ですから、いわゆる通常のパスポート業務とかその他の総務省のさまざまな業務ほどにスケジュールというものが、今までの経験則というものに基づいてでてきているわけでは必ずしもなかろうと思います。
ですから、今、申し上げましたように、私としては何らかの判断をする際に、地域の住民の生命や財産こうしたものに混乱を生じないように最善の努力をするという、こうした中において判断をさせていただくということです。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
合併の関連議案が可決された以上は、少なくとも手続き上は、山口村なり中津川市なりそういった方々は申請するというのは当然だということが前提になるわけでして、知事が熟考されること自体が混乱を招くということにはなりませんか。
信州知事 田中康夫
そうでしょうか。私は少なくともそのようには考えていなくて、今日もこのように申し上げたわけです。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
熟考しているということは、山口村なり中津川市に直接、説明に行かれるご予定はありますか。
信州知事 田中康夫
それらも含めて考えております。考えているというのは、どのような形で判断をするか、ご説明をするか、あるいは様々ないずれの考えの場合でも方策をとるか、これはその段階でお話することです。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
それは実際に、県という行政組織で対応するということは、意思統一されていることですか、それはまだ知事の頭の中にあるだけの話なのでしょうか。
信州知事 田中康夫
なにがですか。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
要するに混乱のないように対応していくということは言葉だけでなく。
信州知事 田中康夫
通常混乱のないように対応していくということは、行政に携わるものが一般に誰もが思っている基本的な認識ではありませんか。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
それから、場合によって申請しないということは判例なども含めて違法であるという判断がでているようですが、そういう認識は知事自身お持ちでしょうか。
信州知事 田中康夫
ですから今のお話、様々な、議員提案に関しても様々な諸説があられるということは皆さんもおっしゃってきておりますし、この問題に関しても、ですから越県合併に関して様々な諸説があると思います。
信濃毎日新聞 小市昭夫 氏
諸説という解釈にたっているということですね。違法行為ではないという解釈もあるんだということを考えているのですね。
信州知事 田中康夫
いずれにしても、この問題は今日は議会で、過半数の方々によって越県合併を認めるという、市村の廃置分合ですか、市村がこどもの子孫でないことを願いますけれども。それはエビデンスとして事実であるわけです。そしてそれに対して、それを受けて私が何らかの判断をしなくてはいけないということも、もうこれは明らかなわけです。その判断をする段階できちんとお伝えすると申し上げているわけです。
朝日新聞 園田耕司 氏
越県合併の関連なのですが、知事は今、判断をこれからしていくというわけですが、知事は9月の議会終わったあとからずっと苦慮しているというお話をされてきて、それで何ら見送るか見送らないかという判断もされていなかったということで、ここまでその越県合併ということが大きな問題になってくると知事の判断能力というところも問われてくる事態になってくると思いますが、そこの点についてはどのようにお考えですか。
信州知事 田中康夫
私の能力は、皆さん批評なさる表現者のかたが常に厳しく優しくお書きいただけていることと思いますし、是非また更に筆を的確に鋭く磨いていただけたら幸いです。私は先ほど申し上げましたように、詮方ないことといわれるかもしてませんけど、あそこまで涙を出される議員がいらっしゃるならなにゆえ、長野県全体の方々のご意見というものをお伺いしようという私の思いはお認めいただけなかったのかなという気持ちはあります。お米や檜のブランドをどうするかというご質問に対しても、残念ながら副委員長のお話は、大変僭越かもしれませんが、少しく抽象的なお話だったような気もいたします。いずれにしても先ほど、信濃毎日新聞の小市昭夫さんにお答えしたこと、あるいは冒頭来、私が申し上げたことであります。
朝日新聞 園田耕司 氏
つまり、知事が9月議会で見送ったことによってこの問題というのが生じているのであってそれは県民に対して。
信州知事 田中康夫
私はそれは9月議会の場でも至らなさを改むるに如くは無しということで、付してお詫びをしたわけでございます。その思いはあります。それは常に物事を判断するときは、最後まで非常に思い悩むわけです。皆さんとてそうだと思いますし、皆さんの企業の経営者とてそうだと思います。
朝日新聞 園田耕司 氏
つまり、いつまでに判断するかということぐらいは県民に説明義務はあると思いますけれど、その点というのは、そのようにはお考えにならないのでしょうか。
信州知事 田中康夫
それはいたずらに議会でひとつ議会のご意思が表れたわけですから、それを受けていたずらに時間を徒労するということはないと思います。
朝日新聞 園田耕司 氏
わかりました。それと議会側からは、知事が今回提案しなかったということで、知事はその職務を放棄しているんではないかという非常に強い批判というものがあるのですが、その点についてはどういうふうに。
信州知事 田中康夫
それは例えば山口村が長野県で在り続けていただきたいと、あるいは長野県民で在り続けたいという方々からすると、議会の側の県民全体の意向を、客観的に近い形で聞こうということも無かったということは同様のお言葉を議会の方に大変失礼ですが思われている方も県内にはいらっしゃるかと思います。それはあくまでもやはり、そうしたことを言える社会も健全ですし、私は先ほど申し上げたようにいたずらに時間を浪費することなく、方向を皆様にご説明したいと思っております。ただ今日は、このひとつの議会のご意向が示されたということでありまして、それに対して即断即決をするくらいでありましたら、ここまで私が議論をお願いするということもなかったと思いますし、また私はこの問題を無論その他の多くのさまざまな県政改革同様に大きな問題として考えてきておりますから。
朝日新聞 園田耕司 氏
つまり、あと一点なのですけれど、見送るか見送らないかぐらいの判断は、議会に対して議会の時に、議員も議員提案を最終日にもってきたわけですし、そこで例えば議会に対して知事の判断を説明するという機会もあったのではないかと思うのですが、その判断というのはなぜされなかったのか教えていただきたい。
信州知事 田中康夫
議会の方々も、議会の方からすると私もまた本質論を議論できない、ただ議会の方々が上程してくれないと議会は議論できないとおっしゃっていたのかもしれないのですが、私はそうしたものではないと思っておりましたが、残念ながら常に入り口のところで他の県政改革もそうだと思いますが入り口の所で議論を終始してしまったというのは、私も反省しますし、議会の方にも是非謙虚にその点はご認識いただきたいことだと思っております。
読売新聞 赤津良太 氏
知事は議会中にですね今回の問題、県民全体の意志を確認するような重要な問題と言うようなことをおっしゃっていたと思うんですけれども、ほどなく説明される方法、判断にあたって、例えばそれは何か県民の、また何か意向を確認するような何かそういう一定の条件というか、そういう何かを提言される声を確認されればその判断の材料になるというようなそういったようなこともお考えなんでしょうか。
信州知事 田中康夫
そこは未定です。
ただ私たちの県にですね寄せられる御意見というものはこれは客観的な統計学ではございませんが、ここ2週間というもので非常に議場でも申し上げたかもしれませんが、非常に深くそれぞれ考えになる長野県民であること、長野県の未来ということを深くお考えになったうえでの御意見というものが非常に増えてきていると思います。
それは同様に、たとえば今回の場合、僭越かもしれませんが北方領土を取り戻そうとおっしゃっている自由民主党も社会的弱者を切り捨てまいという共産党も山口村の半数を超える方が望むならばその山口村全体が長野県から出ていってよろしいというような考えをお示しになったんだと思いますけれど、いろいろいただく意見の中にはたとえば尖閣諸島は日本のものである、あるいは北方領土は日本のものである、というようなお考えの方がですねそれを鮮明に最初におっしゃるような方が私の携帯電話にも番号を調べておかけになってくる。それぞれ業界でもお立場のあられる方から何人かお目にかかったことはあるかも知れませんがそれほど懇意ではないような方々からですね、そうしたことをおっしゃる方が、知事の今までやってきている他の改革に関しては、多くの反対のものもあったけどこの問題は知事の言うとおりだと。自由民主党よどうしたと、あるいは共産党よ逆にどうした、というような電話もいただいております。
これは無論客観性が担保されていないかも知れません。統計学的には。ただ、県へ来るそうした県民の声もここ2週間で非常に表面的というよりもですね、かなり深いところでお考えになれるようになっている。それは私はいずれ答えを、いずれというのはいたずらに引き延ばすという意味ではなくて、答えを出さなくてはなりませんが県民が本当にこれは本当に長野県、いち山口村というですね県境の村の話にとどまらずですね長野県全体の未来の話だと、それはとりわけ麻生大臣が昨日のあのようなご発言を、道州制でつまり都道府県が解体されていくというようなご発言をうけると、より考えを深められている方がいらっしゃると思います。
朝日新聞 飯竹恒一 氏
歴史に耐え得るという重い言葉がありました。それから議会中、政治生命ともおっしゃったんですけれども。
信州知事 田中康夫
いやいや政治生命は9月の議会の提案を見送らせていただく時も、その時委員会で申し上げたのかな。 出納長の青山篤司は議論したらどうだとも言ったと、ただそれは私がそのとき提案を見送ると、それは常に責任者としての私が考えたことだと。
今回見送るという時に青山はそれは政治生命をかけて行うべきことだというふうに述べたけど、それもまたどうとらえるかは私の問題だと言うことを申し上げたんです。
朝日新聞 飯竹恒一 氏
その美学としてはよくわかるんですが。
信州知事 田中康夫
美学・・・。
朝日新聞 飯竹恒一 氏
一方で行政というのはやはりいろんな批判があるわけで今回もあったと思いますが、それなりに時期を切って判断するのが行政であり政治だと思いますんでね。そこにどういう優先順位をつけるかバランスをとれたところが問われていると思うんですが。
それで知事どうなんでしょう。究極的にたとえば非常に究極的な話で申し訳ないんですけどねこの問題でたとえば選挙をうってですね、仮に地位を失うということがあっても歴史に山口村を守るということに体を張った知事として名を残すということの方が知事の美学としておもしろいんでしょうか。
そこのなんというか現実の行政の問題とそのへんの歴史とか政治生命のなんというんでしょうか、どうも異次元のような感じもするし、どの程度の位置付けとして究極的にお考えなのかというこの問題、そこを聞かせてもらいたい。
信州知事 田中康夫
フランスにお詳しい飯竹さんとしては、フランスは政治も芸術でしょうから、そうした観点での耳を傾けるべき御意見だということで承っておきます。
私はこのように県政改革をさせていただけることに大変感謝をしておりますし、そのことに様々な方々が今までと違い、これは自負していることですが、どなたでも県政の歩みに関してですね臆せず意見を言えるような状況であるということをとてもこれは誇りに思っています。そういう状況を一緒に作り出してくれている職員に常に感謝をしています。
燎原の会 須永 恒 氏
ずっと総務委員会やらここんところ連日来ていたんですが、まず議論に耐え得る意見というのが総務委員会やなんかで出ていないですね。
そういうところとそれと対話をする、そこで何かを想像する、これは全く無理なことだと言う判断を私はしたんです。わたしはですよ。そこへ山口村の合併推進派の方々が大挙して押し寄せる。
それに対して、昔、大政翼賛という言葉がありました。今はそれは大勢翼賛というふうに置き換えてその流れにのって議員が議論しているだけの話であって、とてもこの幾日か通っていて本当につらいものがありました。
そこで知事自身が何かを得る事があればもっと早い判断ができたと思うんですが、その議会、委員会の意向を加味すればするほど判断がしがたくなってきたのではと私は思っております。ですからこの際次回県政改革というのは次回議会議員の私は入れ替えまで必要なんじゃないかなというふうに極論ですが思っております。これだけ申し上げて私の意見、感想です。お受取りください。
信州知事 田中康夫
今の議会の方々は、私が再選された半年後に選ばれた方々です。全県一区ではなくですね、単数区複数区さまざまございます。そのエリアの方々によって、相対的に選ばれた方ですが、ただ県政全般に関してのご発言の権利をお持ちです。これは常に橋本大二郎さんも先般おっしゃってましたけれど、私は橋本さんのように政党の推薦や支持や支援、あるいはですね、さまざまな補助金団体、あるいはそれまで県政の県知事、県職員、県議会の周辺にいらっしゃった方々からのですね、組織的な支援というのではないものの宿命かもしれませんけど、やはり私をお選びになりそして半年後に今の議会をお選びになったのも、投票率こそ違え同じ県民でございます。ですからそれは、県民の二つの民意なのか、あるいはそれは一つの民意なのか、あるいはもっとさまざまな民意なのか、それは常に自問自答するところです。読売新聞が、橋本さんが再選された翌日の社説で、田中康夫と橋本大二郎には共有点があると、議会と未だうまくいっていない。同じ改革派でも鳥取県や岩手県は、議会と良い意味でうまくいっているとお書きでしたけれども、ただこれは議会の方々が属する政党や集団の推薦や支持を受けてですね、当選されている方であります。その意味で言うと、高知県と長野県あるいはさらにそこに加えれば宮城県というものはですね、非常にその大変生意気な草の根などという言葉はあまり好きではございませんが、その政党とか団体とかそういうものに立脚するのではなく、その県民であったり個人であったりに立脚をしているということだと思います。ただその立脚している個人や県民というものもですね、まさに民主主義の過渡期において、橋本さんがおっしゃったように、私を一方では選び一方では今のご判断をなさる県議会を選んでると、まあその意味では須永さんが今おっしゃられましたけれども、私は常にソクラテスの時代から2500年民主主義というのはこのようにして少しずつ願わくば成長していくものであって欲しいなと思っています。
では以上です。
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