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信州知事 田中康夫
10月15日の知事会見です。今日は12時半から部長会議をしていまして、フリーディスカッションをしていて、1時間半で終ると思ったんですが、(遅れて)すみません。皆の意見が止まらず続きました。
まずひとつは、国道19号線の安庭の災害についてであります。これはご存知のように、10月9日は土曜日でございまして、私どもは台風が本県を通過するのではないかということで、組織としては「E体制」という形でありましたが、私も西庁舎3階の災害対策本部室のほうで職員と一緒に、朝8時過ぎから会議をいたしておりました。地方事務所長や建設事務所長も当初は自宅待機でありましたが、多くの地方事務所長や建設事務所長が自主的に参加をしてくれまして、11時、そして3時、また、7時からの会合には、とりわけ7時の会合には全員揃って行いました。幸いなことに今回の台風では死傷者がなかったということで感謝を、多くの地域の方々に、また、風雨の中、活躍してくれた職員にも感謝をしておりますが、9月1日の防災訓練のときは震災対策という形でありましたので、どうしても台本を読んで行うという形でしたが、この9日に関しては、まさに非常にリアルタイムで、リアルな内容に関してテレビ会議網を使って10の地方事務所と本庁者がつながって、情報交換ができたということは、より実践的な経験を積んだことだろうと思っています。
9月9日に関しましては、夜9時前に警戒警報が解除となりまして、各地方事務所長はじめ…、その後は宿直の担当者が担当いたしましたが、この19号の安庭に関しましては土尻川砂防事務所の職員が10日の未明まで交代で夜間監視を行っております。10日の午前6時から土木部でも現地調査を行い、部内会議を開催しております。この内容もすべて報告を受けてきているところであります。道路の管理者は国でありまして、また、不幸にして家の部分に崖崩れが起きた方の部分も、元々私有地でありましたところでありますが、これも市と国とともに安庭地区の災害調整会議を開催してきております。私も12日の夜に現場を拝見し、長野国道事務所職員の方からご説明をいただいておりますが、来る16日の15時には、本県の白馬有料道路を用いました迂回路が共用開始されることになっております。ただ、伺いましたときには、松本・信州新町方面から安庭に来まして、右折をして県道で篠ノ井に出るというルートに関して、これをご利用になる方は、私が伺いましたときも、ほとんどいらっしゃらないと。また、県道31号線という中条村を通じての方向へ、長野市内方向から通常の大町方向にお越しになる方以外で、迂回とおぼしき方も今までのところは、さして数は甚大に増えているという形ではございません。ただ、この31号線及び白馬長野有料道路に関しましては、従来から無料化ということのための交通量調査というデータが私どもにも豊富にありますので、長野国道事務所に既に共用開始前の24時間調査というものを行うように要請して、昨日行われております。来週の月曜日には共用開始後の24時間の交通量調査というものが行われることになっておりますが、今後この調査結果も踏まえながら、とりわけ中条村の31号線の交通状況が著しく変化するという場合においては、私たちとしては大型車の通行制限を行う等の新たな対策を講じていく必要があると。これは土木部の共通見解でありまして、私も同様な見解を持っております。このことも既にそうした形はありうるということは、長野国道事務所の方にお伝えをしております。緊急性を考慮すると、今回の有料道路の迂回路使用ということはやむない部分がございますが、いずれにいたしましても、31号、県道長野大町線の交通量、とりわけ大型車が増えるということによる地域住民への影響ということを鑑みねばと思っております。幸いに、お願いをしたこともあって、この国道19号の災害の迂回路の表示というものは、中央高速の諏訪インターを降りたあたりから、既にいくつも表示を置いていただいております。松本インターや豊科インター、更埴インター、長野インターを降りた場所でも詳細な案内板をお出しいただけるように頼んでおります。
それともうひとつ、川中島バスが運行しております、概ね信州新町と長野市を結ぶバスでありますけれども、これは現在、篠ノ井経由のバスの運行になっておりますけれども、有料道路の無料解放という形での迂回路ができました後は、信州新町から出まして、安庭から白馬長野有料道路の無料部分に一旦お入りになられて、それから中条村の長野大町線の県道31号線を通って廻るという形で、明日の15時以降はバスが運行されるという形になっております。
それから、お手元にお配りをいたしましたが、三位一体の改革に関しましての緊急全国知事会議開催についての要望というものを、先ほど全国知事会の梶原拓会長宛てに出しております。この問題でありますけれども、私はやはり全国知事会、…これは他の6名の知事と一緒にあのような案、義務教育費の部分のみならず、あのような案では違うのではないかということで反対をいたしたわけですが…、この全国知事会が最初に提案したときの前提条件というものが崩れているのではないかということです。これは全国知事会の場でも述べていますが、基本方針2004という中には税源移譲をいつから行うかということの年度は記されていないんですね。そしてそれに対して、補助金の削減は17年度、18年度で行うということだけが明記されているわけです。ですので、この税源移譲の額や実施年度の確約がない中で国庫補助負担金の改革案を地方の側から出せば、逆に補助金削減の口実を与えることになるのではないかと。ですから、こうした大元の議論をすべきだということを申し上げてきました。残念ながら、この意見は少数意見でありまして、あのような案になっております。
ただ、3兆円の税源移譲と言われておりますけれども、この3兆円になるという保障はないわけです。既に建設国債の分は税源移譲になじまないというふうに言われているわけですから、おそらく、2兆3500億円程度にしか地方六団体が出した案の積上げの金額もなっていないということなんですね。そもそも、ここで前提が崩れてはいないかということです。そしてそうした中で、各省庁が出してくるのは個別の事業の削減の按分の話に終始しているわけです。ですから、ここの中にも記しましたように、国庫補助負担金と税源移譲と地方交付税の三つの一体的な改革になっていないわけです。そしてまた、役割分担の議論というものも行われていません。そして義務教育費だけでなく、長野県の建設業協会から大変に鋭いご指摘をいただいたわけですけれども、河川の事業費や砂防の事業費のみならず、災害復旧等の事業費、こういう災害予防関連事業というものがほとんど行えなくなっていってしまうと。他方で、こうした治水という中でも、川の問題は大きな激変が予想されますけれども、海であったり湖沼であったりという部分に関してはさしてではないわけで、こうした整合性の問題もあります。そこで、全国知事会はやはり、自らの至らなさを新ためるに如くはなしという形で、今回の千載一遇のチャンス、乾坤一擲と言っていた内容が、全国知事会が出したことによって地方六団体もそのまま名前を連ねるという形になって、今日の大きな混乱になっているわけです。ですから私はやはり、ここでこの迷走を改めるうえでも、全国知事会議を緊急に今月中に開いて、そして知事会の総力を結集して、本来あるべき改革の議論という方向に向けねばならないという思いから、このような要望を出しました。これは同様に、全国知事会議で今回の8月19日の決議に反対なさった方々を中心として、幾人かの知事の方にも呼びかけていくところであります。既に長野県としては出しているものであります。それではご質問を受けます。概ね(14時)50分くらいまでです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
まず最初、山口村の関係なんですけれども、先週の記者会見で、週末よく考えるというお話だったんですけれども、要するに意向調査の予算が削られた後の対応についてなんですけれども、今日の段階でのお考え、検討されている内容について教えてください。
信州知事 田中康夫
ごめんなさい、それを最初に申し上げるべきだったかもしれませんが、これに関してはまだ呻吟しているところであります。と申しますのは、私は繰り返し申し上げますが、1万人規模の世論調査を行わせていただくということを踏まえて、これを前提として12月議会に提案させていただくと。つまりそうした県民の意向というものも十分に把握を、知事のみならず議会の方もしたうえでご議論をいただいて、12月議会で県民の代表である議会の方がお決めいただけるということを申し上げてまいりましたが、この前提が否定されております。しかしながら、この前提を否定されたことは、県民の意向は既に県議が把握してらっしゃるというふうにはおっしゃっていないわけでして、と申しますのは、この予算案に関して削除を求められた方々も、このようなことはどこかの集会で聞いたり、あるいは県職員が聞いてみたり、そうしたことで分かるではないかと言われましたが、これは客観性を持ち得ないわけでありまして、そのような論拠でこの予算を計上する必要はないというのは、非常に困惑しています。そして設問自体は既に議会にお示ししたように、山口村が中津川市に合併するということに「賛成」か、「反対」か、「どちらかと言えば賛成」か、「どちらかと言えば反対」か、「分からない」の5択という、極めて簡潔なシンプルなものでありまして、このような調査すら行わなくてよいと。しかしながら把握しているとは言い切っていらっしゃらないということは、どのようにとらえればいいのかということは、まだ私の限られた頭では中々分からないところです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
一方で12月までは時期も限られているわけで、当然、決断されるまでの…、お尻が決まっている以上、いつまでに決めなければならないというのがあると思うんですけれども、その辺の目途というのはおありなんでしょうか。
信州知事 田中康夫
ですから、現時点では私、今の点に関して、県民の意向や意思をどう把握するかということに関して、まだ決めかねているということです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
いろんな取材をさせていただく中では、事の是非はとりあえず置いといて、その調査に類するものとしては、経営戦略局のほうで予算を持っている県政世論調査の質問項目に盛り込むという案ぐらいしかないのではないかというようにお聞きするんですけれども、それは知事の中でも検討項目にはなっているんでしょうか。
信州知事 田中康夫
そういうご意見があるということは十分承知しています。ただ、この問題はやはり決定してお話しすることだと思いますから。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
知事会のほうの関係なんですけれども、先ほど一番最後のほうで、8月19日で反対された知事に呼びかけていくというお話だったんですが、もう既にこの趣旨で連絡を取り合っている方はいらっしゃるわけですか。
信州知事 田中康夫
それは追ってお伝えをするところだと思います。これはやはり、私は47の都道府県知事のひとりである長野県知事として、この問題は前提が崩れているということで出しておりますから。長野県としてもう既にこのように全国知事会会長に出しておりますから、同様の意見だという方がいらっしゃれば、これは後でまとめてお伝えするところです。この問題に関して、私すごく不思議なのは、国土交通省の次官の岩村敬さんというのは、元航空局長なので知事就任前からよく存じあげていますし、運輸省出身ですが、旧建設省の事業にも的確な判断を示されてきている方だと思いますけれど、彼がこの間、10月7日の会見のときに、ご存知のように三位一体の改革で河川局が文書で地方自治体に圧力を加えたんじゃないかと。あるいはいろんな団体に圧力を加えたんじゃないかというふうに報じられたわけですけど、それに対して彼はそうじゃないと言っていますけれど、当たり前だと思うんですね。先ほど言った財源の問題を含めて、河川局としての考え方を示したものであるとおっしゃっていて、当然のことで、むしろ逆にこのようにしたことが、…本当に今回の問題というのは多くの自民党の政治家でも案じている方はおっしゃっていますが…、総務省というところが全国知事会を乗っ取ってなさってきたことが迷走しているということで、大いに反省しなきゃいけないことだと思うんですね。責任論を今、追求している余裕はないと思いますけれども、全国知事会があくまで今日の迷走を招いているということです。もっと言えば、何も霞ヶ関の中で補助金削減の議論をしなかった小泉さんが丸投げしたところにあるかもしれませんが、それを受けたわけですから。この建設省の河川局がやったようなことに関して、これが圧力だってのは全然逆で、河川局は地方とか自治体のことを考えて、慮って言っているわけで、ただ、こういうのを出しましょうという文章が居丈高だったかどうかという文言の話しならともかく、この行為自体が圧力であるかのように伝えられるというのは変で、これに屈しない岩村さんは大したもんだと思いますし、逆にそういうふうに総務省畑から報じられて、いや、失礼しましたと言っちゃ、農林水産省や林野庁はもうちょっと気概を、逆にこの点だけは持っていただきたいなと思っています。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
今そういう質問をさせていただいたのは、おっしゃる趣旨は分かるんですが、多分、知事会としては8月19日の議論でもこういう結論になってしまったからには、知事が…、言ってみれば、孤軍奮闘のような格好で提案されて、その内容が仮に肯けるものであっても、中々くみとってもらえないという状況にならないように…、
信州知事 田中康夫
じゃあ、小市さんや信濃毎日新聞は致し方ないと思っているということですか? 読者の方がいらっしゃるわけですし、私たちは消費者や県民のために働こうと、今日も部長会議で多くの者が言っていたわけで、やはり今回の三位一体の議論というのは、いかに…、つまり交付税を削減した…、これは内閣府の中のかなりの幹部の方は、ネットワーク上で私に伝わってきている確証として、交付税が今年14%削減されたけれど、こんなもんじゃとどまらないよということを、半ば公然と言っているわけです。これは私たちの財政改革プログラムをつくった後、もう一回つくり直すのかというくらい甚大な話ですけどね、だけどやっぱりこれだけの問題、国民生活に影響を与える問題が、全国知事会があのような決議をしたからと言うんじゃなくて、やはり常に的確な認識と言うように、過ちや至らなさを改めるに如くはないんですから、それにどれだけの知事が呼応なさるかということは全国の知事も、あるいは会長も、あるいは事務総長も問われることになるんだと思うんですよ、私は。多分、今の形を望まれていない方…、望まれているという方は建設業にもいらっしゃらないでしょうし、これは長野県のような急峻な地形というところだけじゃなくて都会の方も含めて変だと思っているわけですから。これを今、声を上げずしてどうするのかっていうことだと思うんです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
私は別に…、ちょっと誤解があったらいけないんですが、その声の上げ方と言いますか…、
信州知事 田中康夫
じゃあ、どういうふうに上げればいいのか、ご示唆ください。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
そういう意味で、他の知事とちゃんと連携がされているのかなということがちょっと気になったんで、お聞きしたんですが。
信州知事 田中康夫
どういう形が理想形なんですか? 小市さんが思うに。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
いずれにしろ、独りでされるというような格好よりも、もっと戦略的にやれるほうがいいだろうなと思ったものですから。
信州知事 田中康夫
いや、独りでということじゃなくて、だって今までの段階でどなたも声を上げないわけですし。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
梶原さんにストレートに出すだけじゃなくて、他の県知事にも呼びかけるという姿勢を改めて示されたほうがいいんじゃないかなと。
信州知事 田中康夫
ですから長野県として、これはいち早く出すわけですし、ご賛同いただく方は、まさにユナイテッド・インディビデュアルズ(united:結ばれた/individual:個人)としてやっていこうということですから。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
同時に、例えば他の46の知事にも同じように声をかけるというのが併せて行われた方がいいんじゃないかなと思いますが。
信州知事 田中康夫
ご事情をどの程度ご存知なのかどうか分かりませんが、全国知事会の事務局は総務省によって牛耳られているわけです。あえて申し上げますが、これはもう客観的な事実です。そしてそういう中において、いまおっしゃられたような46の知事に私が趣意書を回すなどということをしている間に、その労力とそれによる成否を考えたら、私はやはり長野県がきちんと声を出す、同時にご賛同いただける方はいっしょにやっていこうということだと思っております。ですからそれはあなたとの見解の相違だと思います、方法論の。
日本放送協会(NHK) 夜船由子氏
(知事就任)4年を迎えて、改めて、…これまでに何度も聞かれていることだとは思うんですけれども…、そもそも始まりだった「脱ダム」の行方というか、それについて今、知事自身がいつまでにどういう形で決着をおつけになろうと考えていらっしゃるかという点と、あと、入札制度改革など公共事業改革を進めてこられたという自負があるかと思うんですが、一部、建設業界からは異業種転換とかで不充分な点があるんじゃないかというご指摘もあるということで、その当たり、どのようにその声を受け止めていらっしゃるのかというのが一点で、あと、山口村なんですが、あくまで前提という調査は絶対に知事としては行うという、これは変わりないということなのかどうか、ここだけちょっとお願いします。
信州知事 田中康夫
私は本会議でも委員会でも、そうした形(県民意向調査)をぜひ行わせていただいて、その上で12月の議会でご議論いただくというふうに申し上げてきているわけですから。私は議会で繰り返しそのように申し上げてきているわけですね。
それから、今の「脱ダム」のお話ですけれども、これは浅川以外の河川に関してはこの形でできてきているわけです。そして浅川に関しましても、私たちは「脱ダム」宣言の精神を実現するための治水を行うという中で流域協議会の方と話しをしているわけですから、私たちの基本方針に変更はございません。公共事業改革に関しましては、これは逆に、先日、朝日新聞の冨山総局の取材でできた記事には、大変前向きなご評価をいただいていたので、うれしく部長会議で配布させていただきましたけれども、公共事業の改革ということに関しては、これは発注技術等検討委員会で行っていることも、これは他の県に先駆けたことです。社会福祉施設の地域移行ということも、これは浅野史郎さんともお話しをしましたけども、宮城県に先駆けて行っていることですし、ヤミ金(対策)や温泉の表示というようなことだけでなくて、先駆けて行わせていただいていることがあると思います。それを行っていく中で、まさにそれをよりよく改善をしていくわけです。三位一体の改革をご覧いただければ分かるように、多くの人が疑問を抱いているものですら国が強行をするわけで、私たちの公共事業改革の方向性に関しては、希望参加型競争入札を85%の土木建設業の方々が評価してくださっていることに象徴されるように、その方向性というものは間違っていないわけです。そしてそれは行いながらよりよくしていくということを私たちは行うわけです。それがまさに的確な判断じゃなくて、的確な認識と迅速な行動だと思っています。
もう一点は、前回も橋本大二郎さんが辞任…、辞職ですか、辞任ですか? なさったときにも申し上げましたけど、橋本さんや浅野史郎さんや私のように、大きな特定の政党というものの支援や支持を受けているわけではない形という中においては、やはり県民が知事をお選びになり、また、議会をお選びにもなっているわけですから、その中でこれからより県民の望む方向を双方が的確に認識をして、入口論や制度論や手続論にとどまらない本質論をしていくかということだと思います。毎日新聞の宮田哲さんという人が、橋本さんに辞職勧告が出て、辞職された翌日にお書きになっていらっしゃるんですけれども、「無党派知事の『元祖』的存在だった橋本氏と議会が演じた今回の確執は、やはり住民から選ばれた議会が、政党的には基盤の弱い知事を揺さぶった側面もある」というふうにお書きですけれども、私は常に…、職員にもさっき言ったのは、私を見て仕事をするんじゃなくて、私の背後にきちんと消費者や県民がいるかどうかを見て、私の背後に職員しか見えなかったり、取り巻きしか見えなかったりとか、そうしたことであったならば、そのことは意見をきちんと言うべきだと。その背後に、同様に県民が見えるならば、その事業を一緒にやっていこうと述べています。その心意気でこれからも尽くしたいと思っております。
共同通信 松木浩明氏
BSE(牛海綿状脳症)の対策についてお聞きしたいんですけれども、昨日、政府が全頭検査の対象から20か月以下の牛を除外するとしまして、それについて自民党が了承しました。これについては、3年間は全頭検査をする自治体に補助金を出すというふうな条件付きになっておりまして、知事は9月の県議会で全頭検査を継続するとおっしゃいましたけれども、今後長野県として…、
信州知事 田中康夫
全頭検査を継続すると言った日の翌日も皆さん、他の県が、…別に皆さんに怒っているんではなくて…、議会、議場という場で申し上げたんですけど、長野県は全頭検査をやるというのは、あまり翌日も翌々日もそういう中に入っていなかったので、ぜひ…と思っていたら、もう国がやるっておっしゃっているので、長野県は独自にやりますという一覧に入れていただくという機を逸してしまいましたけれども、これは当然のことじゃないんでしょうかね。ただ、対アメリカを考えると悩ましいと思っていらっしゃる小泉さんの周辺の政治家もいらっしゃるかもしれませんし、あるいは吉野家の、私の友人でもある阿部修仁社長はいろいろ複雑な思いかもしれませんが、ただ、これはやはり確かさということを消費者に求めれられている時代においては当然のことじゃないかと思いますが。そして国がやると決める前に、長野県だけでなくて、あるいは長野県よりも先駆けて、これも稟議書を回すわけでもなく、いち早くこれをやるぞとおっしゃった県がたくさんあったというのは、やはり捨てたもんじゃないということだと思いますね。
市民タイムス 高石雅也氏
30人規模学級のことについてお尋ねしたいと思うんですが、10月の県教委と市町村と町村会と市町村教委の合同会議の場では、高学年も教育の充実のあり方については30人規模学級にこだわらずに、柔軟に話し合っていこうという方向性になったということなんですけれども、それについて、11月には知事も出席される会議の場で一定の方向を見出したいということなんですが、それについて今、どういう見解をお持ちなのか教えてください。
信州知事 田中康夫
今度、市長会…、町村会も一緒かな? 御説明の場を設けさせていただけるということで、私が出席するということで、三浦会長も他のご用事を調整してくださってご出席くださるということですから、まず、大変感謝していますし、その場できちんと私たちの考えを述べさせていただこうと思っています。考え方に関しては従来から述べているように、4年生(注:正しくは3年生)まで県の責任で行わせていただいておりますし、5、6年生(注:正しくは4、5、6年生)に関しては、ご理解をいただける市町村のご協力を併せて30人規模学級を充実させていくという方向です。この方向自体は変わりません。
市民タイムス 高石雅也氏
任意協力金の対象が今、30人規模学級だけなんですけれども、そこにティーム・ティーチングだとか、少人数の学習集団というものも拡充するための支援も含められないかというようなことも出ているようなんですけれども…、
信州知事 田中康夫
せっかく市長会長もお集まりいただくんですから、その場できちんとお話ししようと思いますが、よろしくお願いします。
朝日新聞 飯竹恒一氏
山口村(に関して)は早くスケジュールを示されるべきだと思いますが、それは置いておきまして、信州が壊れるとか溶けるという議論についてなんですけれども、この間、木内議員がおっしゃっていて、いわゆる300自治体の議論ですけれども…、
信州知事 田中康夫
300市ね。
朝日新聞 飯竹恒一氏
300市と言ったわけでしょうかね、小沢一郎さんが自由党時代からおっしゃっている議論。私はこの間、平野貞夫さんにもお聞きしたんですけれども、知事と小沢さんはこの点で合意していると。となると、総務省がどうするという問題とは別にして、知事が理想としている日本においては、いずれにしても信州は壊れちゃうんじゃないですかね。ということは、おっしゃっていることはやはり自己矛盾を起こされていると思います。だから、おっしゃるのはいいんですけれども、どっちかを撤回するべきじゃないでしょうかね。小沢さんとこの点について合意しているというのはやっぱり…、この点には合意できないと。信州はやっぱり守るべきだと。
信州知事 田中康夫
横でK嬢が笑って…、いいんだよね、K嬢って言う限りにおいてはね…、笑ってますけど、そうじゃねえんじゃねえか? つまり、仮に300市構想ってのだって、前から、昔から水利権や…、別に鍬や鎌を持ってケンカせいと私は言っているわけじゃないんだけど…、やっぱりその境というのは、水利権はもっと広くみんなのものであるべきだと思いますけど、大事な問題であって、そして300市構想を認めることが、即ち信州を崩壊させることじゃないと思いますよ。だって300市構想が実現する以前に信州が壊れていくわけでしょ。そうしたら仮に、例えば広域連合という県のものだって、法律的に何かつくれって言われてるわけでもなかろうし、あるいは町村連合などというものは、今回、下伊那で行っているものは、その地域の結束ですよね。そうすると300市の中が従来の信州・信濃・長野県の枠とは越えて、極論すれば信濃町は上越市と一緒とか、栄村はずっと長岡市まで一緒とか、天龍村は浜松市まで一緒とか、そうなっていってしまったときには逆に、その信州という…、300市とは別に、…仮に任意であるとしてもですよ…、そういう下伊那の町村連合的な結びつきはできなくなっちゃうということじゃございませんか?
朝日新聞 飯竹恒一氏
理屈は分かるんですけどもね…、
信州知事 田中康夫
そこのそういう論争は、またぜひ君としよう。
朝日新聞 飯竹恒一氏
小沢さんが言うダイナミックな…、議論からすると、ちょっと私は知事の議論には、お気持ちは分かるけども、違和感を覚えます。
信州知事 田中康夫
委員会で申し上げたようにね、現在の平成の市町村合併というのは、小沢さんが言っているような、きちんと各自治体の権限をもって、そしてコモンズも元気で、そして国と直結してやっていこうというのと違って、財政問題の問題の先送りということに過ぎないわけだから、ダイエーやUFJまでこうなっているときに、自治体の問題を総務省は問題先送りをし続けていいんですかっていう問題も含まれているわけですよ。
朝日新聞 飯竹恒一氏
ただ、私は違和感を覚えているということで、もうひとつ、一部の社にリークされた情報によると…、
信州知事 田中康夫
何だ、そりゃ。
朝日新聞 飯竹恒一氏
いわゆる、はるさめと汚泥の排出問題で、3か月、10%(の減給)。これは(これで)よろしいわけですか。
信州知事 田中康夫
何? 一部の社にリークって。
朝日新聞 飯竹恒一氏
(一部の社で)報じられたところによりますと。
信州知事 田中康夫
だって、朝日新聞の人もそういうことを知ってるんじゃないの?
朝日新聞 飯竹恒一氏
知事の口からお聞きしたいなと思いまして。それがまずいいのかということがひとつと、年金(未納問題)のときに3か月、20%でしたんですけども、その半分くらいの責任だったという…。ちょっと私は10%がいい、20%がいいという問題じゃないけれども…、
信州知事 田中康夫
すごいな。ありがとう、そこまで分析を加えてくれて。ただ、これは職員の処分というものが確定する中で、整合性とかいう問題ではなくて、最高責任者は私ですから、ただ、この問題に関しては前にも言ったように、いろはの「い」ができてなかったということですから、歯磨きしましたかということまでは、職員は自律しているんだから、そこまで言わなくても職員ができるというふうに、これは環境保全研究所だけでなくて、すべての部署で思っていたら、法律に則らないでやっちゃったと。また、それを知った他の部署の人間がいても、報告もしなかったというような、いろはの「い」ができてなかったという大変お恥ずかしい話ですから、やはりこれに関しては多くの職員の処分を行わなければならないと思っています。こうした中においては、その処分をどのような処分にするかということは、これから早急に考えるわけですから、その中においては無論、私の処分はあります。今の形で確定ということではないと思います。
朝日新聞 飯竹恒一氏
方向が、案があるということですか。
信州知事 田中康夫
今あなたがおっしゃったような観点から勘案するということは、今まで思い及びませんでしたので…、
朝日新聞 飯竹恒一氏
再検討。
信州知事 田中康夫
いやいや、それで…、
朝日新聞 飯竹恒一氏
あと、議会の続きになっちゃうんですけど、青山貞一さんについての処分はどうなるんでしょうかね。
信州知事 田中康夫
それは青山貞一氏は大変に深く反省をしておりますし、他の部長や課長が処分を免れ得ないであろうように、彼もそうであろうと思いますよ。一般論として言えばね。ですから、どのようか形かということは、彼自身が非常に深く反省していらっしゃいますから、この後更に詰めるところです。
朝日新聞 飯竹恒一氏
いろいろ定めなきゃいけない、技術的なこともご検討になるということでよろしいわけですか。
信州知事 田中康夫
技術的っていうほどじゃないと思うんですがね。やっぱり人の道としての道義的な思いを非常に深く感じていらっしゃるということです。
あと、いくつかの新聞でも報じられましたが、「南信州 秋の大収穫祭」というはとバス。これは私は逆に非常に教えられて感銘を深く受けました。と言いますのは、豊丘村も松川町も、町村長総出でということだけでなくて、例えば豊丘村の場合には「交流センターだいち」というところがありますが、このきのこ名人の方とかが一緒に山に入ってくださって、村人総出で一緒に行ってくださったと。そして久米川温泉という温泉があって、これは阿智川グループという、昼神温泉にも旅館を持っているところですが、ここの温泉はちゃんと飲めるんだということで、温泉が飲める場所まで、…このツアーのためということではなくて、元々計画されていたものを入口に設けてくださる。そして料理人の紺野さんという方がそれぞれの下伊那の地域、清内路の食材まですべて使って提供してくださる。おそらく出血サービスだと思いますが、はとバスも出血サービスだと思いますし、豊丘村も松川町もそうだと思います。松川町の信州松川くだもの観光協会という、億万長者じゃないと思いますけども、千万長者の人たちがわざわざ温泉まで来て踊りを披露してくださって、翌日感動したのは、その奥田実さんというところの奥田農園でリンゴとラ・フランスのもぎ取りをするだけでは、これはいつものツアーにあるだろうと言われて、子白一司さんという会長が、大沢俊彰さんという方と林昌典という方の畑のサツマイモと大根、それからチンゲンサイ等を抜く実体験までさせていただいて、このときに大きなプールのようなものを用意して、大根をちゃんと洗う場所があって、手を洗う場所もあって。これが言われたから、あるいは遠来からお客さんが来るからというんじゃなくて、大変楽しんで松川の人たちがやってくださっていると。これは私は大変感銘を受けました。フジテレビや日本テレビで大きく報じていただけましたし、また、日本テレビでは更に報じてくださるそうですし、テレビ東京も夕方のニュースで久米川温泉から生放送してくださいましたが、はとバスのほうには、こういうツアーをぜひ更にやってほしいと。県内の町村長からも私のほうにも、はとバスのほうにも、ぜひ今度はうちでこういうのを一緒にやろうとおっしゃってくださってます。大変ありがたいことで、これは決して一過性のものではなくて、やっぱり本県の方が思っている以上に、本県の魅力というものを感じてくださっていると。岩手県や静岡県から、前泊、後泊してまで訪れてくださった方もいらっしゃるというのは、ありがたい限りです。一番うれしかったのは、ちょうど連休でありましたので、多くのバスが談合坂サービスエリア、…毎日新聞の夕刊にも大きく取り上げてくださいまして…、私が談合坂サービスエリアを出たあと、談合を無くそうとしている長野県に入りますと言ったというのが載っていましたけども。ここでいろんな観光バスが来ている中で、おじいちゃん、おばあちゃんがやって来て、こっちのバスに乗り換えたいけどもどうしたらいいんだって言われまして。どちらに行かれるんですかと聞いたら、上高地って言うから、本県にお金を落としてくださってありがとうって言ったら、こっちのツアーに乗り換えたいけどと言われたときは、大変ありがたいなって思いました。ですから、南信州だけでなくて、本当に本県の人が、やっぱり人が魅力だっていうことを、大変に私も再確認をさせていただいた旅だったと思います。そのことがきっとご満足を、はとバスの人を含めてしていただけたんじゃないかと思って、ぜひこれは定例の企画にしていければなと思っています。
あと、昨日、防災訓練がございました。総合防災訓練がありまして、ご存知のように県民が心をひとつにして行うということで、何と東御市の中だけでなくて、県立の学校や病院だけでなくて、多くの老人等の福祉・医療機関、そしてまた、事業所が、温泉や流通関係やメーカーを含めて、1,700か所も一緒の時間に避難訓練をしてくださったというのは、大変ありがたいことだと思っております。私は今回このように、まさに地震だけでなくて局地的な豪雨という、科学の予測を超えたことが起こりうる時代に対応する訓練にご参加いただいたところには、大変ありがたいことなので感謝状をすべてさしあげて、それをいい意味で糧にしていただいてと思っています。昨日は私も老人施設から車椅子でお年寄りを体育館に搬送するというお手伝いや、おにぎり作りやボランティアの受付等をさせていただきましたが、非常に多くの方にご協力いただけたことを、従来にない防災訓練の一歩を踏み出せたんじゃないかと思って感謝しています。以上です。
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