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信州知事 田中康夫
9月27日の会見であります。本日は知事会見でありますが、企業局松塩水道用水管理事務所本山浄水場の汚泥の排出事案に関しての調査報告に関して改めてお伝えするものであります。私のみならず公営企業管理者及び企業局長と三名で行わせていただきます。では最初に公営企業管理者の古林弘充よりご説明申し上げます。
長野県公営企業管理者 古林弘充
それでは私、公営企業管理者 古林弘充よりご報告申し上げます。
プレスリリース(企業局松塩水道用水管理事務所本山浄水場の汚泥(濁水)排出事案に係る調査報告について(PDF形式:251KB/20ページ))を御覧いただきたいと思いますが、企業局松塩水道用水管理事務所本山浄水場の汚泥排出事案に係る調査報告書を取りまとめましたのでご報告申し上げます。中段「また」以下にございますように、水質汚濁防止法第12条第1項違反に伴う改善命令、廃棄物の処理及び清掃に関する法律による指示書、河川法第29条違反に伴う予防措置命令に対しまして、改善措置の報告を24日付けでいたしたところでございます。併せてご報告申し上げます。
それから、県民の皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げるとともに、職員一丸となって皆様の信頼回復に努めてまいる所存でございます。
それでは報告書の内容についてご説明申し上げます。こちらの報告書の目次も併せてご覧いただければありがたいと思います。
排出の状況でございます。これは報告書のT、3〜5ページに記載のものでございます。事実関係でございますが、松塩水道用水管理事務所に、現在及び平成8年度以降に在職していた職員など58名に対しまして聞き取り調査を行った結果、次のような状況が判明いたしました。(1)といたしまして、8月18日の状況でございます。これは当日の汚泥排出を行った当日の状況でございます。このことについては8月25日の発表と重複いたします。この管理事務所には職員が12名おりまして、そのうち4人の水道技師がおります。仮に水道技師Aという呼び方をさせていただきますが、水道技師Aが3時40分頃、天日乾燥床の分岐バルブを開け、汚泥を排出いたしました。そして水道技師Aが帰宅をしたんですが、分岐バルブを閉め忘れておりまして、このことを水道技師Bが聞きまして、水道技師Bは14時41分頃、中央監視室の濃縮層ポンプの電源を切ることによりまして、とりあえず汚泥の排出を止めたところでございます。この間約10時間、推定にいたしまして566立方メートルの汚泥を奈良井川に排出したことでございます。
(2)として、8月18日以前の状況、これは過去の状況でございます。水道技師A、Bは平成10年以降、天日乾燥床の容量の確保の必要性を心配して、あるときは二人で相談し、あるときは単独で判断し、年に1〜2回程度、全部で5回程度排出を行っていたということでございます。これは8月25日に発表いたしましたことと若干変わっておりますので、すいませんが報告書の4ページをご覧いただきたいと思います。(2)の「8月18日以前の状況」の中段に、具体的な排出時期について、最初の聞き取り調査時には、…これは8月22日から24日に聞き取った状況でございます。排出年月日を答えていたが、再度の聞き取り調査の結果、…これは9月7日、9月17日の再度の調査でございます。過去の降雨量のデータを念頭に排出時期を答えていたことが判明した。そのため正確な排出年月、回数は特定できないということで、今回変更をさせていただきたいと存じます。
それではプレスリリースにお戻りいただきまして、2ページでございます。目次のUの「県民・関係者への謝罪・説明」につきましては省略をさせていただきまして、Vの「汚泥排出による影響」についてでございます。これにつきましても8月25日の発表とかなり重複いたしております。(1)といたしまして、排出された汚泥による奈良井川への影響を確認するため、水質検査、水生生物調査、底質調査を行った結果、汚泥による影響は残っていないことが推定されたということでございます。この調査につきましては、環境保全研究センターに水質検査、水生生物調査、底質調査を行っていただいております。それから、松塩水道用水管理事務所におきましても独自の水質調査を行った結果でございます。
それから、(2)で、魚類の解剖検査を水産試験場で行った結果、病原体の検出はされなかった。また、冷蔵された検体の外部所見に顕著な異常はみられなかった。なお、冷凍された検体についての外部所見及びエラの検査はできなかったということでございます。この冷凍された検体というのは、汚泥が排出されて死んだ魚だという疑いがあるということで、漁協が冷凍してずっと保存していた検体でございます。冷凍してあったものですから、外部所見、あるいはエラの検査ができなかったということでございます。それから、冷蔵された検体というのは、その後、奈良井川で捕獲をした魚を冷蔵したものでございます。
(3)でございますが、付着藻類、これは鮎のエサとなるコケ類の検査でございます。水産試験場にお願いして行った結果、排水口の上流地点と下流地点で比較調査をしたところでございますが、統計的な差はないと判明いたしたところでございます。
次に、排出に至った原因でございます。これは報告書のWの8〜9ページに記載のものでございます。(1)といたしまして、汚泥排出した当事者自身の原因といたしまして、先ほどお話ししました水道技師A、Bでございますが、この2名の水道技師が天日乾燥床の容量の先の見通しに不安を抱いたこと、少しでも空き面積を確保しておきたいという気持ちでございます。それから法令遵守意識の希薄。これは悪いことをしているという意識はあったわけでございますが、水濁法に違反しているというような意識が非常に希薄であったということでございます。それから環境保全への配慮不足があげられます。
(2)といたしまして、組織の問題でございますが、業務執行体制上の原因として、組織上のチェック機能の不備、管理監督者の責任感の欠如。これらは先ほどお話ししましたA、Bに頼っている、そちらに任せきりという部分でございます。職員の長期在職による弊害。これは、技師A、Bは21年、23年という非常に長期にわたってこちらの管理事務所に在職しているわけでございまして、この2人の者は我々に任せておけばよいというような気持ちがあったということでございます。それから、天日乾燥床の実用的な運用計画が策定されていなかったことなどが考えられることでございます。
4の再発防止対策でございます。これは報告書のXの10〜13ページでございます。今日までにとった措置でございます。「ア」といたしまして、排出した汚泥を洗い流すため、奈良井ダムからの放流を3日間増水したということでございまして、8月20日から8月23日にかけまして、毎秒1.2立法メートル、ダムからの放流を増水をいたしたところでございます。「イ」といたしまして、汚泥排出のときに開けた分岐バルブを操作できないようにしたということでございますが、これはバルブ室のふたを溶接いたしまして、バルブの操作ができないようにいたしております。これにつきましては8月25日に発表させていただいたとおりでございます。「ウ」といたしまして、天日乾燥床の容量を検証するとともに、実用的な運用計画を策定いたしました。いろいろな過去の運用等を検証いたしまして、新たな運用計画を策定したところでございますが、最小でも空き池が13池あるうちの2池、2つの池は空く、最大では7池空くという形の運用計画を策定いたしております。従いまして、現行の13池で十分対応できるという結果を得たところでございます。なお、汚泥を乾燥させたときの含水率の高いものは産業廃棄物として出すというようなこともこの中に入れながら、新たな運用計画により適切な運用を図って参りたいと考えております。「エ」でございますが、業務執行体制の問題を検証し…、これは松塩水道用水管理事務所の問題の検証、そして併せて類似の業務を行っております上田水道管理事務所の業務執行体制につきましても検証いたしまして、それらの結果を松塩水道用水管理事務所の足りない部分を補うということで取り組みをいたしまして、管理体制の充実を図ったところでございます。
今後行う措置でございますが、「ア」としまして、浄水場運転管理マニュアルを改訂する。そして次のページの「イ」の汚泥処理マニュアルを改訂するということでございますが、これらにつきましては、今までのマニュアルは、どちらかというと機械の操作書であったと考えておりまして、いつ誰が見ても理解できるような作業の参考になる、それを見ればほとんどの作業ができるというようなマニュアルに改訂してまいりたいと思いまして、現在着手中でございます。「ウ」でございますが、本年度末、来年の3月31日を目途に長期在職者による弊害を解消することといたします。「エ」といたしまして、公務員としての法令遵守や事業者としての社会的責任や倫理観の意識を高めるための研修会を実施する。これにつきましては、既に行っている部分もございますが、そのほとんどを今後取り組んでまいりたいと考えています。「オ」といたしまして、関係機関、団体等と連携して奈良井川の環境保全・美化活動を実施するということで、これは先週25日に千曲川をきれいにするゴミ拾い等ございました。これらにつきましても企業局から40人ほど参加をさせていただきまして、これらの体験をもとに、奈良井川においても今後取り組んで参りたいと考えているところでございます。
5でございますが、これは報告書のYの14〜15ページにかけて記載してございますが、天日乾燥床、濃縮槽、排水池の上澄み水、水質サンプリング水、水質試験質の洗浄排水について、排出基準に適合する排水管理、適切な施設管理の徹底を行うということでございまして、これは水濁法による改善命令に伴う措置でございます。原則といたしまして今後、場内で発生する排水につきましては、場内で処理をするというような施設の改善を図ってまいりたいと考えております。その結果といたしまして、最終的には着水井、…浄水場の一番最初に水が入ってくるところでございますが…、着水井でオーバーフローするところの川の水、あるいは雨水、あるいは天日乾燥床の上澄み水、これらの水だけが最終的には奈良井川へ流れるという形に改善をしてまいりたいというふうに考えております。これらにつきましても報告書に詳細を記載してございます。
それから、6の水質汚濁防止法に基づく改善命令等につきましては、冒頭申し上げましたとおり、9月24日付けで回答させていただいているところでございます。以上でございます。
信州知事 田中康夫
今、公営企業管理者の古林弘充のほうからご説明を申し上げました。企業局長のほうから付け足しはありますか。いいですか。前回、ご報告をいたしましたが、その後、引き続きの調査を行った結果、ただ今申し上げたような状況が判明したということでありまして、これに対して更に…、ご一緒にお渡しいたしました調査報告書のほうに時系列で詳しく記してございますし、また、このようなことが起きた原因、また、これを踏まえて私たちがどのように改善をしていくか、また、この当該事業所のみならず、企業局全体としてどのように今後対処していくかということをご説明いたしました。ご質問があればお受けいたします。よろしゅうございますか。
. 本日はこの件に関しての会見ですが、そのほかにもしご質問があれば受けます。
信濃毎日新聞 島田誠氏
県のほうで検討されてきた浅川に関するダム代替案の試算結果、流出解析の結果が先日まとまりまして、今日の流域協議会で説明されるそうですが、6パターンと参考案の3パターンと、試算結果について知事はどういうふうに受け止めていらっしゃって、そのうちどれから選ればれるのか、他の方策があるのか、どういった形が県としては望ましいとお考えでしょうか。
信州知事 田中康夫
もう既にご存知のように、本日の夕刻に浅川に関しての流域協議会が開かれるわけでございます。ここには副本部長を務めております出納長の青山篤司、また、土木部長の島田忠明、また、河川課長の田中幸男、また、経営戦略局の中の治水・利水推進担当のチームリーダーであります鎌田朝秀が出席いたします。その場できちんとご説明をするところですが、私たちはそこでも、おそらく出納長及び土木部長もご説明すると思いますが、ダムによらない治水ということを一貫して実現するために努力してきているわけです。今ご質問がありました点に関しては、これは委託作業をしたコンサルティングがまとめた内容をご説明するということであろうと思います。そして同時に、私たちの考え方、今後の方針というものをお話することになろうと思います。これは会見ではなく、本日夕刻には流域協議会が開かれますから、その場において出納長、土木部長から改めて、私たちの歩むべき方向ということに関してお話しをするところです。
信濃毎日新聞 島田誠氏
それでは今後の方針というのは、詳しい内容はおそらくそこでお話しになるんだと思うんですが、それは何らかの、これをやりますということなのか、それとももう少し検討を続けるということなり、どういう内容のことになるんでしょうか。
信州知事 田中康夫
それは既に、浅川においても治水を進めていくということで、私たちは具体的にさまざま動いているわけでして、また、そうしたことに関して国の理解を得られている部分に関して進めているわけです。
信濃毎日新聞 島田誠氏
私が伺っているのは、代替案の中身として、県としてこれで確定したいというものを方針としてお出しになる考えなのか、それとも、もう少し時間をかけて考えたいという、進め方の方針のことなのか、どういうことなんでしょうか。
信州知事 田中康夫
時間をかけてというご質問がどういう意味か、さまざまな捉え方があろうかと思いますが、私たちは迅速な対応、行動ということを掲げておりますから、この問題に関してもそのために流域協議会を開き、流域協議会の中でも無論多くの意見が出ておりますが、そうした治水を迅速に進めようということでは、皆様の気持ちは同じでありますから、その点に関して今日、お話しをするところです。また、もちろん、意見をお聞きするところです。ただ、意見をお聞きして逡巡をするというようなことではなくて、私たちの治水というものを進めるということです。ですからこれは、流域の皆さんと、…無論、県民全体の関心事でありますが…、浅川の流域協議会をはじめとする流域の皆さんのご意見をお聞きするということは、繰り返し述べているところです。ただ、ご意見をお聞きするということはあたりまえのことですし、同時に、その中で治水を進めるということも述べてきていることです。
信濃毎日新聞 島田誠氏
そうしますと普段、知事はリーダーというものは自ら先に考え方を示して、それに対して意見を聞いていくという姿勢を多くとられていますから、この問題についても流域協議会で県としてはこういうふうに考えているんだというものを示して、それに対して意見をもらうというスタイルをとるということですか。
信州知事 田中康夫
県としてダムによらない治水ということは、もう既に3年半前にお話しをしているわけです。そしてまた、条例設置による委員会においても、ダムによらない治水というものは9の河川、そして浅川に関しても具体的に答申を全会一致で、議員も入られた中でいただいているわけです。その後、私の不信任等、さまざまありましたが、この点は既にもう申し上げておりますし、一貫しているわけですね。詳しくは流域協議会で皆さんの意見も聞き、出納長からもお話しをするということだと思います。
信濃毎日新聞 島田誠氏
私も3年前からそういう話を取材して伺っていますが、ただ、試算結果とすれば、必要な構造物がどうしてもダムになってしまうという試算結果なもので、そういう矛盾がある中で、どういうふうに県としての判断、方針を出して、それに対して意見を聞いていくんですかというふうに伺っているんですが。
信州知事 田中康夫
今日、…今、会見ですが…、夕刻から流域協議会があると申し上げておりますから、流域協議会で私どもの考えもお話しして、そしてご意見もいただくということだと思います。
信濃毎日新聞 島田誠氏
先ほど、出席されるのは副本部長が出席されるという話ですが、知事は何かご予定が他にあるんでしょうか。
信州知事 田中康夫
いえ、これは皆さんも既にご存知のように、青山篤司がこの治水・利水の問題に関しては実際の具体的な責任者として今まで行ってきておりますし、その彼が出席してお話しをするということです。
信濃毎日新聞 島田誠氏
知事は今日は何かご予定があるんですか。と言うのは、前回、下諏訪の砥川の流域協議会、…浅川と同様に焦点になってきたところなんですが…、そちらで住民説明会を開かれたときにも、そうした重要な場面になぜ知事が出席しないんだという声が非常に多くて、当然そういうことは浅川でも予想されますし、そうした、先ほどおっしゃったような判断なり方針なりを示していくためには、知事の出席というのは必要なのではないかと思うんですが、今のお考えだと出納長が出席されるということですけども、何か知事は他にご予定があるんですか。
信州知事 田中康夫
私は県政全般を常に行っております。これは前政権時代に比べれば、知事がさまざまなことに関して一緒に職員と話し合い、判断をしていくという形をとってきていることは既に皆さんご存知のところであります。今回に関しましては、副本部長であります青山が、私が自ら説明をするということで、彼が出席をするという形で了解を得ております。
信濃毎日新聞 島田誠氏
知事は今日、夜の予定はどんなご予定になっていらっしゃるんですか。
信州知事 田中康夫
明日の議会がございますから、議会の準備ということはございます。
共同通信 松木浩明氏
飯田市や高森町で起きた連続強盗殺人事件の関係でお尋ねします。既に報道等でご存知かと思いますが、飯田市で発生した連続強盗殺人事件で、被害者の遺族が被疑者として扱われたと。更に警察から家族に対して自首を勧めるような発言までありました。精神的に被害を被ったということで訴えられているわけですが、遺族はこの問題を提起するために裁判に訴えることも考えているとおっしゃられています。そうした場合、裁判で県知事が被告になるということも想定されるかと思うんですが、知事として今回の事態にどのように取り組もうと考えていらっしゃるか。お考えがあったらお聞かせください。
信州知事 田中康夫
これは県警察本部というものがあり、また、県警察本部の活動に関しては、県民の代表としての県公安委員会という3名の委員から成り立っているものがあるわけでして、先にも会合が開かれたということは報道等を通じて伺っております。これはやはり、とりわけ今回、いわゆる警察の捜査に問題があったのではないかというご意見であるわけですし、また、あるいは冤罪にもなりかけたのではないかというご意見ですから、これはいわゆる松本サリン事件で容疑者扱いをされた河野義行さんが現在、公安委員であります。まさに河野氏のような方こそ、ご遺族の気持ちというものをきちんと受け止められる方であろうと私は信じておりますし、ご本人も既にご遺族に会われるという意向をお示しであります。これはやはり公安委員であられるわけですから、公安委員会がこの河野義行さんがお会いになられるということを、きちんと公安委員会として対処してくださると、このように私は期待をしておりますし、罪のない県民が容疑者扱いをされたと言って、現在訴えられているわけでございます。岡弘文県警本部長は今日の報道によると、時間をかけて対処したいというお話しですが、この問題に関しては速やかに、容疑者扱いされたご遺族の意見を公安委員である河野義行さん、また、(他の)公安委員がお聞きになって、そしてまた、必要であれば私も県警本部長にご説明をお聞きしたいと思っております。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
山口村の関係で、私の理解が浅いのかもしれないので教えてほしいんですが、県会議員や村民の方が、いわゆる中長期ビジョンで掲げられたキーワードであるコモンズという言葉を使って、知事が今まで村の議論を見守って、それを尊重するという流れからすると、コモンズという考え方と相反しているんじゃないかという指摘をされる方がいますが、このへんは知事ご自身はどのような解釈をされていらっしゃるんでしょうか。
信州知事 田中康夫
コモンズというのは、同時にそうした活発な活動のあるコモンズが長野県全体として、信州、信濃として成り立っていくと。本県がより活性化していくということでありまして、これは上下の関係ということではなく、あるわけです。こうした観点から既に、提案説明の中でも今回、私どもが1万人規模の県民の意向調査を行うということに関してもお話しをしているところです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
上下関係でなくというか、県全体で成り立っていくというときには、一番小さい単位であるところとの信頼関係が大前提だと思うんですが、その点については今どのような状況になっているとお考えでしょうか。
信州知事 田中康夫
信頼関係ということであれば、これはまさに会見でも申し上げておりますし、幾人もの議員の方もおっしゃっていますが、長野県民全体の山口村及び長野県の未来ということに関しての議論が広く行われているとは言えない状況だったわけでございますから、これは私たちの反省であると同時に、やはりこの点を議会できちんとご議論いただくと同時に、県民が自分自身の問題として考えるということこそが、まさにコモンズの精神であります。ですから、私たちはそのために9月議会には上程をせず、ご議論いただき、県民にもそのご意向をお聞きすると申し上げているわけです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
その県民一人ひとりというのが概念的には分かるんですが、どうも机の上の話と、実際にそこで暮らしている方が生身の人間として、…別に合併しようがしまいがどちらの結論でもよかったんですけれども…、そこで暮らしている方とのギャップというんでしょうか、どうしても精神論と実体論との乖離というものが、言葉の上で理解することと、どうしても違うんじゃないかなという気がしてならないんですけれども。
信州知事 田中康夫
ということであるならば、例えば山口小学校に通っていらっしゃる方々、山口中学校に通ってらっしゃる方々が、今度、木曽川を経て、現在の坂下町の学校にまで通うようになるというような形のことも、こういう議論が深まってくるなかで、おそらくは村民の中でも初めてお知りになってきているという形もあると思うんです。山口村は山口村として情報公開に努められてこられたと思いますが、これは私も皆さんにそうしたことは調査報道として、やはりお伝えになっていっていただくと。あるいは山口村の神坂小学校を木造の校舎として改築なさるときにも、これは当時、県の側に村の方々が現在の村長も含めてお越しになられたときに、この木造の校舎を建てることを県も一緒に前向きに支援していただいて、そのことによって昭和30年代から引きずってきた合併問題ということにもけりをつけたいというご趣旨の陳情をなさっていらっしゃるという形もございます。こうした点も、どうも日本と言うか私たちの社会は、台風が来てから雨戸を閉めるか、台風が来ないと雨戸もほとんどなかったというような長野県の地形もありますが、やはり間近になったとは言え、やはりこうした多くの皆さんが、とりわけ小さなお子さんの問題、あるいは農業の問題、観光の問題、これらの点も情報公開に努めてはいらっしゃっても、村民の方々ですらその点を必ずしも的確には認識をなさっていらっしゃらなかったというような方もいらっしゃると思いますし、ましてや私たち220万県民の多くにとっては、山口村において長野県の民放テレビ局が見れなかったというようなことも含めて、ほとんど存じあげたなかったんだと思いますから。それはやはり、村の中においても今の段階でより具体的な議論が起きてきているというのも確かだと思うんですね。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
分かりました。それから提案説明に戻るんですが、知事は先日の会見で、提案説明で自分の思いを、という話でした。お聞きしていると、アイデンティティとか、乱暴なまとめ方をすると精神論的な部分で、道州制の議論というところまで含めてお話しになって、知事が主張されている自治といいますか、そういうものとの整合性がとれるんだろうと思っていたんですが、前段のほうだけで終ってしまうと、どうしても説明が本当に、知事として十分にできているつもりなのかなというのが疑問に思ったんですが。
信州知事 田中康夫
その点は私も随分考えたんでございます。ただ、おそらく今議会において一般質問の中では当然、山口村の問題をぜひ県民全体の議論としてとお願いをしていますから、多くのご質問が出ると思いますし、無論、提案説明だけでなくて議場での質疑は記録に残り、議論になるわけですから、こうした中でご説明をすることになると思います。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
あと、県民意向調査についてなんですが、これは知事も神戸のほうで住民投票の活動もされていましたし、出直し選挙で一時、県民投票条例、常設のものをつくろうというようなお話しもされていて、県民意向調査とは言え、先程のお話のように状況がよく分かっていないだろうという中で、皆さんにやっていただく中で、住民投票と同じように、徹底した情報公開だとか、そういう大原則が担保されない限りは、先ほど山口村の件をお話しされていましたが、はたして12月県会までの間に県が責任をもった、これで本当に意向を聞きましたというような客観的な十分な状況を整えられるかと言うと、そういうことをあまり知らないという方だったらともかく、よくそういうことを知っていらっしゃるだろうという前提で考えると、とても2か月でそういうことができると知事が考えているとしたら、ちょっとどうなんだろうなというふうに思うんですが、どうでしょうか。
信州知事 田中康夫
それはまず、議会の議論というものは大変大事なものですし、そのことを求めておりますし、今おっしゃられた、ご心配いただいたように、きちんとした県としての情報の提供ということも県民に対して行うところでありますし、これは2か月という中において十分私はできるというふうに思っております。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
先日、まちづくり支援室長が広報とかホームページくらいだとお話しされていましたが、それ以外にも知事自身が情報提供というのであるんでしょうか。
信州知事 田中康夫
広報という言葉にはさまざまなものが入っておりますから…、
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
何でしたっけ、新聞に月1回出るようなやつだとか、そういうものを…、
信州知事 田中康夫
それは信濃毎日新聞の大部数で、信毎を丹念に、県民は民度が高うございますからお読みでございましょうし。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
いや、そういう問題じゃなく、
信州知事 田中康夫
どうしてですか。無論それはきちんと私たちから広報させていただくということに努めるということであります。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
あと一点、最後に、12月県会に提出予定であるということを、先日、古田議長に何かの質問に対する知事の回答で、文書で書いてありまして、一方で、出すということになると、この意向調査で仮に、…まだ設問内容は決まってないようですが…、いわゆる賛成か反対かというニュアンスが問われるものだったとするならば、仮に反対が多くても議案としては12月県会に提出するという、古田さんに提出した文面の意味が生きているという理解でよろしいんでしょうか。
信州知事 田中康夫
12月県会には提出する予定であります。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
賛成だろうが、反対であろうが。
信州知事 田中康夫
ですから、12月県会には提出いたします。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
要するに知事が逡巡されていた議案提出者として、賛成してくださいというスタンスに立たなければいけないというところが一つの悩みだったと思うんですけれども。
信州知事 田中康夫
ただ、そのためには議会は県民の代表でもありますし、また、私は1万人規模の意向調査ということは、これは多くの県民、その前に今議会で活発な議論であるということを願っていますし、また、皆さんのさまざまな調査報道も今後出てまいるでありましょうし、そうした中で県民の意向というものを調査させていただき、そして議会で更にご判断いただくということです。
信濃毎日新聞 小市昭夫氏
最終的に12月議会で判断していただくための、いわゆる材料として提供したいということになるということですか。県民代表の議論に。
信州知事 田中康夫
材料という言葉ではないと思うんですね。やはり議会が県民の代表ですけれども、県民の多くがどのようにお考えになっているかということは、これは材料という言葉にとどまるものではなく、やはり把握すべきことだと思うんですね。
時事通信 小沢一郎氏
今の山口村の問題の関連なんですけれども、ちょっと仮定の話で申し訳ないんですが、十分ありうる仮定として、予算案900万円が否決された場合に、どのようにお考えかということをお伺いしたいんですが。
信州知事 田中康夫
そのようなことは考えておりません。やはり議会の方々も、この問題は長野県の未来として、また、山口村の方々を、私も申し上げておりますが、仮に送り出す場合においても、やはり無関心の中ではなく、きちんとした形で私たちが山口村の問題を自分の問題として考え、判断するということですから。そのために私はこの意向調査というのは極めて必要なものだと思っておりますから、議会の方々も無論そのようなお考えだろうと思います。そもそも、前から繰り返し申し上げておりますし、幾人かの議員の方もおっしゃっていますが、ご自分の選挙区の中でそれぞれこの問題に関してどのようにお考えかということは、おそらく私たちの努力不足があるというのはお詫びしてますが、議員の方々もうちの選挙民はこのように考えているというふうに胸を張って言えるだけのものというものはデータとして持ち合わせていらっしゃらないんじゃないかと思います。ですからそのために必要でございます。
時事通信 小沢一郎氏
そう言われてしまうとどうしようもないんですけれども。
信濃毎日新聞 岩間基樹氏
伝え聞いている範囲なんですが、特別職の旅費条例の見直しの方針の件についてですが、伝え聞いている範囲ですと、経路の記述を一部なくすというか、総ては書かないということとか、若干、情報公開の観点から多少後退したような面があると伝え聞いておるんですが、これについて知事のほうではお話はお伺いになっていますか。
信州知事 田中康夫
この点に関しては確定をした段階で改めてお伝えをするところです。
信濃毎日新聞 岩間基樹氏
それは、目途は具体的にあっての話ですか。
信州知事 田中康夫
目途は速やかにということですね。近くですね。
信濃毎日新聞 岩間基樹氏
あと一点、伝え聞いている部分で言いますと、2002年に条例を改正して、実費弁償制という形になって、大幅に旅費の節減には効果があったと聞いているんですが、逆に経路が見えなくなると、いわゆる経費削減の意味でチェックということが中々難しいんじゃないかと思うんですが、そのへんまでお話は及んでいるんでしょうか。
信州知事 田中康夫
その点に関しては、県費の支出に関しても担当している出納長の青山篤司とも話しをして、青山篤司の出納長としての考え方も踏まえた上で近く発表することになっております。
長野放送(NBS) 北沢輝久氏
スペシャルオリンピックスまで5か月を切ったんですけれども、大会運営資金が非常に気になるところなんですが、一応、県のほうも財政支援をするというお話しをしていたかと思うんですが、実際にどのくらい支援するのか分からない状況なんですけれども、今、5か月を切った時点での財政支援に対しての知事のお考えと、もし支援する場合、当然税金という形になるかと思うんですが、県民に対してどういうふうに説明をされていくお考えがあるのかというのを教えてください。
信州知事 田中康夫
これは既にご存知のように、閣議決定として国家的に支援をする、便宜を図るということが決まっておりますし、おそらく今県議会においても県議会議員の方々がスペシャルオリンピックスに対して、財政的な部分も含めて支援をしていこうというお気持ちで統一されることを願っております。また、東京においても小林陽太郎さんらが具体的に経済界でも資金集めをするという形です。ですので、こうした中において開催地は長野市をはじめとするいくつかの市町村ですから、その開催をされる県であります長野県からも公金を支出するということに関しては、県会議員の方々にもご理解をいただけるものと願っております。
ただ、この場合において、長野でのNPOだけでなくて、東京で、もとより細川佳代子さんらが長きにわたって進めてこられたスペシャルオリンピックスの事務局のNPOというものもございますし、また、こうした中で小坂憲次さんをはじめとする多くの国会議員の方々との連携の中で盛田英夫さんをはじめとするNPOと、大きく分ければ三つの窓口があるわけでして、例えば東京に出かけますと、タクシーの後部座席にスペシャルオリンピックスのステッカーが貼ってあるんですが、この費用が長野から出ているのか、細川さんのところから出ているのか、盛田さんのところから出ているのかということも判然としませんし、あるいはさまざまなチャリティーを中南信の方々も行ってくださっていますが、こうした収入はどこに入るのかというようなこともまだ、無論、私が直接NPOの当事者ではないということを差し引いても、やはりこの点は明確になっていくべきであろうと思っております。
そしてまた10月の末というのも、…これは既に長野の事務局の保科事務総長も大月事務局長にもご理解をいただけているという形でございますが…、やはり10月末に、例えば10億円という金額ありきというのは、これはどなたが考えても、2月から3月に開かれるのに10月末に10億円なければ資金ショートするいうふうに、…これは今はこのようなご発言はないと私は信じておりますが…、やはりこれは、その段階で必要な支払いというものが明確にならないといけないと思いますし、この点は長野のNPOが準備の中でお忙しいかと思いますけれども、やはりこの半年を切った段階においては、長野のNPOがこれからどういうときまでに、どのような支払いが必要で、また、どのように運営をして、また、その資金の収入もどこが窓口になっていくのかということは、県費を投入する以上、明確にしていただけるものと思っております。いずれにしても国のレベルで閣議決定という形がございましたし、これは超党派で多くの議員の方々が望まれていることでありますし、県議会議員の方々も決議を今までもなさってきていますから、こうした9月議会の中で多くの議員の方々が一人残らずご賛同いただく中で、12月の議会に向けては具体的な資金ということもお話しさせていただけるかと思っております。
信濃毎日新聞 平沢隆志氏
過酸化ベンゾイルの検出ミスの問題(中国産「はるさめ」に関する県の検査結果に誤りがありました)についてお伺いします。本日の会見の前の部長会議で議題として、誤検出の経過についての報告があると議題として載っていたんですが、それが一切なかったのが、まず一点、なぜなのかというのを教えてください。
信州知事 田中康夫
この問題に関しましては、既に一度ご報告を、企業局の場合と同様に行っております。こうした中で更に調査をする中で判明してきたことは、例えば衛生部長、あるいは環境保全研究所長のみならず、環境保全研究所の副所長や次長という者にも全くホウレンソウというものがない中で検査が行われ、また、その誤検出があり、また、そうした中で誤発表、誤公表というような形にもなっているわけでありまして、その間、2週間近くそれぞれの、…これは私ども組織全体の問題でございますが…、やはり企業局の場合よりもより深く、その直属の上司にすら報告がないまま、このような形が進められたという点をより詳細に、また、より的確に皆さんにどこが問題だったのかということをきちんと伝えるべく準備をしてきたわけです。この点に関して、皆さんにより分かりやすくきちんとご説明をするまでの資料の作成という形になっておりません。ですので、この点に関しては来週の頭に改めて時間をとって、皆様にも会見を会見を開かせていただくというふうに判断をいたしております。
信濃毎日新聞 平沢隆志氏
今日、議題になっていて報告しないという判断は知事がされたということですか。
信州知事 田中康夫
これは多くの担当の部長等とも相談をする中で、この形で発表しても、…彼らも一生懸命努力はしてきているんでございますけれども…、やはり非常に企業局の場合以上にさまざまな要因が重なっていますし、非常に大きな問題でございますので、やはりこれはきちんと私たちも、多くの一般の県民の方にも分かりやすく問題点、改善点、また、その責任ということが明らかになるようにしてから一括、お話しをさせていただくということが、よりこの問題に関して、ご迷惑を更にかけるという形にならないという判断であります。これは今日、午前の段階でも担当者らと話をする中で決めたことであります。
信濃毎日新聞 平沢隆志氏
要するに知事が判断したということですか。
信州知事 田中康夫
最終的にはそれは私ですよね。ただ、そのような意見が担当者らからも出たということであります。
信濃毎日新聞 平沢隆志氏
担当者とはどのレベル。
信州知事 田中康夫
それぞれの担当者は部長もおりますし、課長もおりますし、所長もおりますし、副所長もおりますし、あるいはこの調査に関係している参事等もおりますし。
信濃毎日新聞 平沢隆志氏
その段階では処分とかも含めて出されることになるんでしょうか。
信州知事 田中康夫
企業局及びこの問題は、…企業局は公営企業管理者という人事の任命権者がおりますが…、企業局の問題、衛生部の問題、生活環境部の問題、環境保全研究所は両方にまたがるわけでありますが、これらの処分に関しては、この報告をきちんと行った上で行うということです。
信濃毎日新聞 平沢隆志氏
この件で相当、公的な検査機関であるところの環境保全研究所に対する信頼感というものがものすごく落ちていて、一日も早く正確な経過を知らせていただきたいと思います。
信州知事 田中康夫
はい、分かりました。
朝日新聞 飯竹恒一氏
黙っていようかと今日は思っていたんですが、さっきの小沢さんの質問に対して、1万人の(意向調査の)予算は通るものだと思っていると。しかしこの予算案は、やはり村の判断が十分なのかどうかということを議員に迫っているわけですから、その判断というのはそれなりの意味を持つと思うんですよ。いわば知事が普段、二項対立は良くないとおっしゃっていますが、まさに議員にその二項対立を迫るものであって、それが通るのは当然だとおっしゃるのは私はちょっとおかしいんじゃないかと。通らなかった場合に、そんなに深い信念をお持ちなら事務的にもできるわけですね、その調査というのは。そのシナリオをご用意されるなり、されるべきではないかというのが一点と、
信州知事 田中康夫
何のシナリオですか。
朝日新聞 飯竹恒一氏
その調査をされたいわけでしょう、いずれにしても。県民の。
信州知事 田中康夫
するべきだと思っておりますし…、
朝日新聞 飯竹恒一氏
県議の方がそういう判断をされないということもあると思うんですよ、やっぱり。なぜならば村の判断では不充分であるということを、賛成することによって示すということになるじゃないですか。
信州知事 田中康夫
これは私は長野県全体の未来に関する問題であると申し上げているわけです。ですからこれが山口村だけの問題であるというふうなご認識だと、その前提条件が違うということですね。
朝日新聞 飯竹恒一氏
だから、そういうふうに考えられる議員さんもきっといらっしゃると思うんです。現にいらっしゃいますしね、私が話している限りでは。だから単純に通るのが当然であるというのはおかしいと思うし…、
信州知事 田中康夫
いや、当然などとは…。私は認めていただけるものと信じていると。それはやはり当然、信念を持たねば提案できないわけですから。それは今お話にあったような、通るのが当然とか、通して当然とか、そういうニュアンスとは違うと思うんですね。
朝日新聞 飯竹恒一氏
じゃあ、予算案を出さない形の調査というのも可能なんじゃないですか。議員さんにそこで何か判断を迫るようなことをされるということはちょっといかがなものかという気がします。
信州知事 田中康夫
でも議員というのは常に、判断を迫られるのではなく、やはり県政に関して判断をなさる立場の方でございましょ。県民全体もそうかもしれませんが、とりわけ議員という立場の方はそうなわけですから、判断を迫るというような…、飯竹さんはそういう文言をお使いになりますけど。
朝日新聞 飯竹恒一氏
私はそう思いますし、それは見解の違いということで。あともう一点、ついでで申し訳ないんですけれども、この間、石田治一郎さんのことを、判断の過程でお名前をお挙げになられて、私もその席で誰ですかと…、
信州知事 田中康夫
飯竹さんから繰り返しご質問がありましたから。
朝日新聞 飯竹恒一氏
別の方も言ったと思うんですが、私も言った責任もあるかもしれませんけれども、信毎さんがすぐに報道されましたけれども、そういうやりとりがあったということを。もうちょっと具体的に、どういうことでお会いになられて、どういう話の脈絡の中でどういうやりとりがあったかということだけ、関係された方の名誉にかかる面もあると思うので、ちょっとご説明をしていただけませんか。
信州知事 田中康夫
この前ご質問があって、申し上げたことであります。
朝日新聞 飯竹恒一氏
お会いになられたのは何を目的にお会いになられたわけですか、最初は。元々の目的は。
信州知事 田中康夫
それは、会うというのはさまざま…。だって石田さんというのは、無論、私と考えが違うことも多く公共事業のあり方やダムのあり方等あったかもしれませんが、私は非常にご自分のきちんとした信念、右顧左眄(うこさべん)しない、県政に関しての哲学をお持ちのりっぱな政治家だと思っておりますから、そうした方とお目にかかって意見を交換するということは…、無論、他の議員の方々とも意見を交換しますし、それは本来認められていることだと思うんですよ。ですからその際には、さまざまな県政全般に関して、あるいは日本全体に関してもお話しをさせていただくということですね。ただ、この点に関しては私は皆さんからご質問があり、やはり皆さんにすべて情報公開が田中康夫ではないかと飯竹さんからも確かあのとき言われて、…あなただけではないかもしれませんが…、ただ、私としては石田治一郎さんにはいささか忸怩たる思いといいますか、そうした気持ちを今、抱いております。あの直後からですね。
それはやはり私がより多くの方々に…、先日、長野市長の鷲澤正一さんにもお目にかかって、これは野球球団の話だけでなく、いくつかのことに関しても議論させていただきましたが、当初の予定を上回る時間を鷲澤さんにも多く(いただき)、本当に闊達にお話しいただけたことはうれしかったと思いますし、ぜひこれは皆様にもご理解をいただきたいことは、私もガラス張りの知事室であり、そうした公人と会う場合には皆様にその内容もリアルタイムでご同席いただいてお聞きいただくという方針をとってまいりましたが、やはり公人のなかには…、今の二人ということではごぜいません。町村長であられたり、あるいは国会議員の方であられたり、あるいはさまざまな団体の方であられたり、中にはガラス張りの部屋だったり、あるいは会議室でも最初から最後までマスメディアの方がいると、どうも落ち着かないといいますか、中々どうしても言葉も、よい意味でのフランクなやりとりにならないとおっしゃる方もいますから、この点はやはり皆さんにもご理解をいただいて、ただ、私は密室の県政にするなどと申し上げて登場したわけではありませんし、やはりそれぞれの首長や責任ある立場の方がどのようにお考えかということを、私も的確に認識させていただくということが、やはり胸を開いた更なる長野県改革のために必要なご助言やご協力をいただくということになると思いますから、これは先日やはり、鷲澤正一市長のところに、…これは皆様にはお伝えせず、出た段階では1社の方だけが立っておられましたけれども…、ただ、私としてはプロ野球の問題に限らず、鷲澤正一さんと非常に、ある意味では初めて、本当にいろんな議論をさせていただけたと思って感謝していまして、ぜひこうした点に関しては皆さんにもご理解をいただきたいと思いますし、また、さまざまな判断をして決定をしていくときには、これは包み隠さずお話しをするところであります。
朝日新聞 飯竹恒一氏
一点だけ。つまり山口村の今回の提案ということ、そのテーマについて石田さんから具体的なご提言があったということなんですね。何か一般論の中でその言葉が出たことをとらえられておっしゃっているのか、そこだけちょっと確認させてください。知事はちょっと人のおっしゃったことを、ややご自分のコンテクトでとらえられる傾向が普段からあると思いますので、そこをやや、私は危惧しておりますので。
信州知事 田中康夫
飯竹さんと同じで、ものを書くところの出身だったものですから、やはり自分の考えというものが飯竹さん同様にあって、文章を書く嫌いは無きにしもあらずかと思います。ただ、この問題に関しては、山口村の問題に関しては私の考えというものを提案説明で申し上げさせていただいておりますし、無論、これも本当に議員のお名前をまた出すのも申し訳ないような気もしてるんですよ、私は。
朝日新聞 飯竹恒一氏
石田さんのご意見というのは、具体的なものに対するお話しだったのかと申したんです。
信州知事 田中康夫
それはむしろ石田さんにお聞きになられるべきことかなとも思いますし、また、もう既に議会が始まっておりますから、石田さんとかそういう特定の議員の方のご発言とかご意向ということではなく、やはり議員の方々が今回、さまざま議論いただくという場で一般質問があるわけですから。
朝日新聞 飯竹恒一氏
いずれ明らかになると思います。
信州知事 田中康夫
どうもありがとうございます。以上です。
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