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最終更新日:2003年12月18日

 

知事会見 (県立看護大学学長公募、県議会一般質問を終えて、他)

平成15年12月12日(金)
18:15〜18:30

表現センター

長野県知事 田中康夫
 それでは、12月12日の会見を行います。いくつかご報告をしてですね、15分くらいでと思っております。
 まず1点は、長野県立看護大学の学長を公募いたすということでございます。お手元の方に資料が行っております。ご存じのように、東京都もですね、都立の大学を様々統廃合するという形もありますし、それぞれ国立の大学も独立行政法人になっていくと、…それが良い悪いは別としてですね…。その中で長野県は看護大学に関しまして、現在学長を務めている見藤女史がですね、勇退をしたいというご意向があり、学長選が行われます。そこでやはり看護ということは、これからの福祉・医療・教育ということを重点においていく長野県においてのみならず、日本の高齢化社会においても大事なことでございますので、この新しい学園を運営をする学長というものを、広く県内外のみならず国内外から公募したいということであります。このようなことを看護大学のいわゆる教授会の方々がお考えになられたということは大変に素晴らしいことではなかろうかと思っております。国公私立の4年制大学で学長選考を公募で行うのは、私ども把握している限り、この長野県立の看護大学が全国で初めてということであります。従来は推薦制という形で、これがともすれば象牙の塔の中の情報公開や説明責任というものがいかがかと言われたわけでございます。この意味で、非常に多くの大変有為な学長候補者が集まることになるのではないかというふうに思っております。要綱はお手元にお示ししているとおりでありまして、通常は学内の方がよく見知った方が学内から応募なさるというか、互選なさるという形だったと思いますので、大変にこうした形で取り組まれるということに敬意を表すると同時に、やはりこれは投票なさる学内の方が、その学長選に応募なさる方々がどのようなお考えであり、どのような学園運営の理念あるいは看護のみならず福祉や医療、社会、というものにどのようにお考えかということを恐らくお知りになりたいところであると思いますから、願わくば大学内で立ち会い演説会を行って、候補者がきちんと自分の意思を表示すると。それをまた有権者のみならず、…通常の立ち会い演説会もどなたでも、選挙区外の方も入れますから…、学内の方にとどまらず地域住民や、関心をお持ちの方、…私もできれば伺えればよろしいなあというふうに思っておりまして…、その他にも多々、選挙公報的に公約をきちんと示すという方法もあるかもしれませんし、このような全国に先駆けての公募という、投票によって決まるということですから、ぜひそのようなことも行うことが、より長野県の看護大学がですね、よい意味で全国の方から期待を集め、多くのさらに有為な研究者や指導陣、スタッフ、そして何よりも受験生、また学ぶ方々、卒業生という者にも勇気や希望を与えるのではないかというふうに願っています。

 その他の点は、先ほどですね、いわゆる票を入れての投票行為がございました。議長も発言し行動する長野県でございますから、県知事も発言し行動をするという点であれば、私は第3号の方に賛同したかったわけでございます。結果は第4号の方が可決したようでございますけども、一点不思議に思いましたのは、第3号の方は提案者の説明というものを柳田県議が行われて、…柳田県議もこうした一点においては私と同様の見解であったということは大変うれしく思ったわけでございますけども…、第4号の方は提案者の説明というのは、省略というか(ありませんでした)。でもこれだけ大きな日本の転換点のことに関して、なぜ提案者がいらっしゃらず、自ら胸を張って提案なさらないのかというのは、自信のなさであられるのかと不思議に思いました。おそらく一番紙幅のあるような新聞は、どの投票行為であったかという一覧表を明日の朝刊にはお載せになることであろうと期待をいたしております。が、やっぱり一点は、人道的にとおっしゃるならば、それがなぜ自衛隊になるのかということが、これは先ほども申し上げましたように、自衛隊の方々に対してもですね、何か失礼じゃないかなという気がしてるんです。私の友人でもあります三井物産戦略研究所の寺島実郎氏は、「日本の国際関係の根源的不安定は、アジアに協調と安定の基盤を持たないことである」と、「同じ敗戦国のドイツがEUという共通の地域連携の仕組を構想、推進することで自らの基盤を安定化させているのと対照的である」と、「アメリカという存在がアジアの安定の重石であるという見方も成立する一方で、そのアジア政策そのものが潜在脅威であるという微妙な状況に我々が生きていることに気付かねばならない」と言っております。私もそのように思うわけでございます。どうもそのあたりをどのようにお考えなのか、ぜひ先程の毎日新聞の岸本卓也さんの、12月10日付けの署名原稿のみならず、12月12日、今日付けのですね、2面の下に「発信箱」という、記者の署名原稿というのが載っております。最近、信濃毎日新聞は「焦点」を署名でお書きにならないという、これは自信の現れなのか何なのか、また議論を呼ぶところだろうと思いますけども、とてもこの彼の原稿はよい原稿ですから、ぜひ皆さん、今日の朝刊でございますからお読みいただくとですね、非常にブッシュ氏の混迷というものが分かるかと思います。いずれにしても、提案の方がいないまま、提案の理由が説明されないまま通っていくというのは、大変に不思議なことでございます。何か第4号議案は、けしかけながら逆に後ろを向いているというようなですね、何と言うか、これは無責任なマッチポンプのようなものでございまして、少し臆病であられるんじゃないかなあと、少し卑怯であられるんじゃないかなあと思います。いずれにしても、小泉純一郎氏は自衛隊員を、何でございましたか…、「願わくば敬意と感謝の念をもって自衛隊の諸君を送り出していただきたい」って言いますけども、その敬意を抱いていないのはいったい誰なのかと。この「送り出していただきたい」というのは、まさに「いつか来た道」というかですね、前から申し上げておりますけども、戦争を起こすのは常に最前線の制服組ではなくですね、安全地帯の背広組であるということを、今回の小泉純一郎氏及び自由民主党、公明党とですね、そして外務省というものがものの見事に示しているということではないかなという気がいたします。信心深い方というのがこのようにですね、自衛隊員だけ出しておけばよいというような差別の気持ちを持つというようなことは、個々の今だ信心深い方々の中にはですね、そのような考えはよもやないであろうと私は非常に願うところであります。公明党の佐野県議から、何か冒頭に過分なお褒めのことばをいただきましたが、あのようなことばをいただくと、こそばゆいというか、片腹痛いというか、何か逆に恥ずかしい、いたたまれない気持ちになったことを付け加えたいと思います。
 何かもし質問があればお受けいたします。はい、どうぞ。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 ありがとうございます。朝日新聞の飯竹恒一と申します。
 一般質問の中で、ややどぎつい表現でしたけれども、「裸の王様」とかですね、「コモンズが最もなっていないのは県庁である」というご指摘があって、まあ、これは政治的に対立関係にあるところの議員さんのご発言ですから、その辺は差し引いて聞く必要もあるかと思うんですが、私、9月に東京からまいりまして、知事をかつて熱く支援された、理念は理解しているけれども今はちょっと…という少なからぬ方から、ことばは違うけれどもやはり同様の趣旨のですね、お考えというのをかなりお聞きしております。我々記者も少なからず似たような思いも、私個人的には抱いてしまうんでありますが、そういう指摘ですね、こういうものについて知事は少しでも受け止められるようなお考えはあるのかどうかというのが一点、もう一つは…、

長野県知事 田中康夫
 一点目は、今回のイラク派兵に関して、読売新聞の意見に与(くみ)しませんけど、読売新聞は読売新聞で確たる意見がありますし、今読み上げたように毎日新聞は毎日新聞で確たる意見がありますけど、迷走している朝日新聞の紙面構成と同じようなご意見かなと承りました。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 意味が分かりませんが…、ということは受け止められないということですか。特段そういうものを受け入れるご用意はないということでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 何に関してですか。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 そういう「裸の王様」とかですね、表現はちょっとどぎつくて適切かどうか私もわかりませんけれども…。

長野県知事 田中康夫
 県民がお選びになった議会の方々のご発言であります。議会をチェックする機能というものがないということはですね、真の議会制民主主義や民主主義にとって果たして幸せであるのかどうなのかということは、少なからぬ方がお感じになるんじゃないでしょうかね、常に。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 あともう一点、これはやや具体的な議論というよりは方向性の話になりますが、知事がよくフランスをですね、将来の信州長野の共和国のイメージとしておっしゃるんですけれども、フランスという国は非常に中央集権の強い国でして、ご存知かと思いますが、県知事というものは官選ですよね、あそこは。知事のイメージでは将来においてですね、市町村長を知事が選ぶというような、そういうイメージの独立、信州国かどうか分かりませんが共和国ですか、そういうイメージをお持ちなんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 あなた様ほどにはフランス語もできませんし、フランスに詳しくないというふうに記されるのかもしれませんけど、どうも今のやはりご意見をお聞きしてると、私が申し上げているフランスの捉え方というのをそのようにお捉えになられるとすると、やはり冒頭からのようなご質問になるんだなと思いました。
 その他のご質問ありますか。

共同通信社 松木浩明氏
 共同通信の松木浩明と申します。
 昨日、民主党が発表した次の閣僚の名簿の中にですね、知事の名前は消えていたわけですけれども、これについて民主党の方からは何か説明があったのかどうか、あったとすればどのような内容か教えてください。

長野県知事 田中康夫
 いや、特にございません。先ほど言ったように人事権者は菅直人氏でありましょうから、菅直人氏が最終的にお考えになられたということだと思います。議場でも私は菅直人氏の様々な社会の捉え方ということに関してはですね、引き続き高く評価をしているわけであります。私は、繰り返し申し上げているように、小沢一郎氏の日本という社会に関してのやはり矜持と諦観、その理念、覚悟というものに非常に通ずるところがあり、新しい民主党によってですね、日本の制度や仕組みを根底から変えるべきであるという信念に基づいて応援をしたわけですから。
 その他の…、よろしゅうございますか。はい、どうぞ。

時事通信社 小沢一郎氏
 時事通信の小沢一郎です。
 住基ネットの関連で、本会議でも後日発表するというようなことをずっとおっしゃっていたかと思うんですけども、時期を聞くと「スペック」だとか言われそうで嫌なんですけども、日曜日のサンデープロジェクトの中では、確か年内にとおっしゃったように私は見てまして、議会の本会議でははっきりと時期をおっしゃらなかったんですが、その辺はどういうふうにお考えでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 きちんと第三者の検証を得たうえでの報告書というものがまとまりませんと、私どもとしても何らか発表できるわけではなくて、客観的資料すらないわけですから、それを待つということでございますね。

時事通信社 小沢一郎氏
 年内とされても、入院の時期のこともありまして、日程的にも…、

長野県知事 田中康夫
 それは先ほども最後に宮沢敏文議員がおっしゃられたように、県は私一人で動いているわけではございませんし、その都度様々な書類を作成しなくても、県知事の職務代行者もいるわけでございますから、そのような私の体のスケジュールでお考えになる必要はないと思います。

時事通信社 小沢一郎氏
 ただ、知事が発表されるのかなと思ったものですから。

長野県知事 田中康夫
 いやいや、だからそれは何ともそれはそのような形のものがまとまる時期によるんじゃございませんでしょうか。
 じゃあ、以上です。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 知事、入院日はいつですか。

長野県知事 田中康夫
 会見はまた来週ございますから、そのときにまたきちんと時間をとりまして申し上げます。

 

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