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最終更新日:2003年12月11日

 

知事会見 (総合計画審議会中間答申「未来への提言」、

行政システム改革骨格方針、スペシャルオリンピックス、他)

平成15年12月5日(金)
10:05〜10:45

表現センター

長野県知事 田中康夫
 はい、それでは12月5日の会見を行います。
 先ほど部長会議を開きました。12月2日にあるいは取材をなさった方もいらっしゃるかもしれませんが、総合計画審議会からの中間答申として「未来への提言〜コモンズからはじまる、長野県ルネッサンス〜」というものが提案されました。これは宇沢弘文氏をはじめとする多くの専門委員の方々がですね、私と地方事務所長、部局長ともディスカッションを行いまとめたものであります。総合計画審議会の委員からもですね、この内容に関しては大変高い評価をいただいているというふうに思います。先ほど部長会議でも述べたのですが、すべての県職員は、教育、警察の現場に携わる者も含めてですね、やはりここに記されていることは、長野県においてもたらされるべき姿というものが理念と共に語られてるわけですから、すべての職員がこの文章を読み、行えること、…というふうになるとですね、非常に些末なマニュアル論に入りがちですので…、感じたことをですね、やはり自分で文章に書いてみるということが大事だということを先ほど皆で議論をいたしました。文章に書くとですね、そこを漢字を使うのか、点をうつのか…、しゃべるということと違ってですね、「てにをは」というもの、あるいは主語というもの、あるいは最後が「そうしたい」「そうする」というようなですね、意識の違いも出ます。それをやはりお互いに係と呼ばれる、…島と呼んでですね、これはあまりよろしくない言葉ですが…、係の中で朗読し合うと。手元にそれぞれのメンバーが書いた文章があって、それを見ながらも朗読をして、その本人がどういう話し方でその自分の文章を読むかというような学習会をする必要があろうと。それを係のみならず課で行い、今までトップサミットセッションはそうした現場のメンバーが集ってですね、大きな成果を得ていますが、逆にそうした読み、語る中からですね、さらにまた課を越えたメンバーでこの問題を語るというような形が必要だと思います。ですので、この「未来への提言」というものを踏まえてではなくてですね、これと共に長野県がもう既に歩んでいるわけです。コモンズということは繰り返し述べてきてますし、あるいは「5直し」「8つの宣言」というものの理念と、結果としてですね、ほぼ一致しているものであろうと思っております。そして、そのことが新しい長野県のですね、森林ニューディールというような言葉にとどまらないですね、私たちの都市計画や道路建設や、あるいは砂防、治山、治水、その他のものがですね、新しいケインズとしての長野県からはじまるルネッサンスだろうと思っております。この文章の中にも「信州革命」という言葉があるわけでございまして、まさにそれが結果としてもたらされることがですね、全国にも伝播すれば長野モデルであります。道州制の議論がはじまる前から長野県は既に「信州」というように、ある意味では共和国であり、道州制をもう既に確立している自治体であろうというふうにも思っております。総合計画審議会で川勝平太委員と加藤秀樹委員の発言、あるいは私の発言というものもありまして、それもあるいはお渡ししているのかとは思います。

 行政システム改革の骨格方針ということに関して話し合いをしております。これは、既に皆さまにもお伝えしているように、ビンゴという形で「職場で改善できる30の事柄」、あるいはですね、「解決テーマと改革の方向」、いわゆる28のテーマというようなものに基づいて行っているものであります。この内容はですね、県職員が行政システム改革をどうしようかということで考えたので日常の仕事という観点から入っているものが比較的多いわけでありますが、しかしながら、これはつまり県民に対してどういう幸せをもたらすか、どういう変化をもたらすか、そのために県職員がこういう意識改革をし、行政システムも結果として改革されていくという、その受益者の側、県民の側からの視点というものをより一人ひとりが明確に自覚した上でですね、行うべきであろうという意見が今日は出ました。

 その他、スペシャルオリンピックスに関してでございます。既にご存じのように、これは長野県としても民間が主体で行われるスペシャルオリンピックスに対して協力をしていくという形で、既に事務局長として岡部英則を派遣をいたしております。併せて、先般、庁内公募によって職員がスペシャルオリンピックスの事務局で働きたいという者が多数応募をいたしまして、面談をいたしまして、既に4名の者を派遣をすることを、…岡部以外にですね…、決めております。内示ですが、それぞれの者がしていた仕事の後任ということでですね、人事を調整せねばならない部分がございましたが、2月から(プレ大会が)始まりますので、それぞれ1人の部署だったわけではありませんから、後任が決まるまでの間もまさにお互いのスタッフが補い合うという形で、この4名の者に関してはですね、内示を来週月曜日には行いたいというふうには思っております。いずれも係長級以下の者でございますので、組合との取り決めで2週間後の発令という形になろうかというふうに思います。
 今のところは以上でございます。ご質問があれば受けます。はい、どうぞ。

テレビ朝日 千田真氏
 テレビ朝日『サンデープロジェクト』の千田真と申します。
 昨日、またその前の会見に出ておりませんのでだぶるところはあるかと思いますけども…。

長野県知事 田中康夫
 音声はお聞きになっていらっしゃいますか。

テレビ朝日 千田真氏
 聞きました。公取委の排除勧告に関してですが、その直後にですね、田中さんは、これはある意味での長野の改革の進展の現れであるというふうに語っておられますけれども、入札改革に着手されてきて、今までのところでどの程度の進展というふうに評価されているか、ちょっと漠然とした聞き方ですけどもお聞きしたいと思います。

長野県知事 田中康夫
 先ほどもですね、…また君は話をそらすのかと言われるかもしれませんが…、議会の側から、答弁は簡潔にというふうに言われたというふうに財政改革担当参事の志村勝也からですね、話があったので、もちろん簡潔であることにやぶさかではありませんが、簡潔ということが議会の側がですね、二元論のようなやるかやらないのか、認めるのか認めないのかとかですね、あるいはまだ私たちが議論をしている段階、それは決してしゅん巡をしていたり、いたずらに引き伸ばしているのではなくてですね、より理念に基づいて議論をしているものをですね、何かそのようにとらえる…。皆さまもまた皆さまの優秀なる、たぐいまれなる優秀な諸先輩からの教えによって「5W1H」の中のですね、WHYとHOW以外の「4W」ばかりを記事の上で羅列をすると。年齢が入っていないと発言者の記事は要件を構成しないというようなことを教えられたと思いますけども、年齢が入っていることが逆に読者に要らぬ予見を与えるということも当然あるわけでございますけども。ですから、私は先ほども部長会議でですね、常に私たちの理念や目指すべき方向というものを踏まえた上の答弁でなくてはならないと。その部分はじょう舌であるというふうにおっしゃるならば、それは議会の方々がですね、二元論で常にとらえてきたことがこの日本という社会の弁証法の進展を結果として妨げてきたのではないかという趣旨のこともありました。

 恐らく、何割くらい到達しているとかですね、自己採点何点くらいとかいうふうにキャッチーなことをお望みなんだと思いますが、常に日々変化しているわけです。私は「的確な判断、迅速な行動、明確な責任」って最初言っていたんですが、最近これを改めまして、「的確な認識、迅速な行動、明確な責任」ということです。判断をしないということじゃなくて、常に的確な認識、県民の立場に立った、一人の自分も市民として立ち、そしてパースペクティブ(perspective:展望)を持った認識を持つと。ただ、人は日々進化しますから、そして日々まだ至らぬ点を求めていくことが、これが向上であり、成長であり、成熟でありますから、そういたしますとですね、的確な認識を常に持ち、哲学を持ち、その上での的確な認識をする努力をしてですね、迅速な行動、そして明確な責任を、…責任は常に最終的に私がとるわけですが…、ということです。ですから、行政は今まではひとたび判断すると変えないということが、入札のシステムも絶対だと言って、あるいは国が言っているから疑わないという形で来ちゃったわけでして、やはり、良い意味で朝令暮改、良い意味での君子豹変(ひょうへん)するということは大事なことなんですけども。もちろんまだまだであろうと思っております。

 公共工事発注等適正化委員会の中でもですね、委員の方々が談合を根絶しようということではご意見が一致していますけども、でもある一定規模の談合は排除できないのだというふうに、はなからおっしゃるような方もいらっしゃいますし、これは私はちょっといかがかなあと。仮にそういう厳しさがあるとしても、だからこそそこに挑戦をしなくちゃいけないわけでして、でなければ税金を払ってる方々からご納得いただけないわけでしてね。と同時に、やはりレッセフェール(laissez faire:自由放任主義)ということは、単に価格叩きがいいわけじゃありませんし、ですから、それは(県会計局に)検査室を設けておりますし、私たちでのみ補えられないならば、やはり検査ということに客観的な第三者が入らないとですね、いけないとも思っています。ですから、まだまださらに続くということだと思いますし…。ただ、それだけ大変大きなものであり、大きなものであるが故に大きなものを維持し続けるがために、今まで入札というようなことに関して長野県ほどの踏み込んだ改革を行うところが、国レベルにおいてもあまり見られなかったがためのですね、私たちがまだまだであるという場所に今立っているのだというふうに思ってますが。

テレビ朝日 千田真氏
 官製談合に関しては、公取委は白とは言えないけども黒とは断定できなかったということで、その責任を負う形で田中さんの給料という形での処分が発表されましたけども、公取委がですね、談合から離脱したというふうに正式に認定をした第一測量設計がですね、「脱・談合」を宣言後、むしろ発注機関がですね、これを制裁するかのように指名回数を減らすとかですね、そういうふうな現象が現れていたというふうに我々の取材の中で感じるわけですけども、そういうふうなことを含めてですね、実際の、田中さんがよくおっしゃる「意識改革」という点で言いましても、現場自身ではまだそれとは逆行するような事態が存在しているのではないかというふうに思うんですけども、田中さんご自身の言及ということにとどまらない何らかの措置、あるいは調査などお考えなのかということについて。

長野県知事 田中康夫
 私は、結局常にその過程も大事でありまして、さっき言ったように、二元論で物事を先に決めるということではないですが、ただ、常に良い結果がもたらされないといけませんから、県民のために働く職員がですね、委縮することなくですね、良い結果をもたらすために私が3か月間、私のみ給与の10%削減と。今までの削減分(30%)もありますので合計40%の削減と。ただ、それに対しても、その程度で足りるのかとか、おまえだけで免罪されるのかとかですね、おまえにとっては痛くもないだろうとか、おまえのまた目立ちかというような厳しいご意見を業界の方からも既にいただいておりますので、人徳がないとなかなか理解されないなと思いますが。ただ、職員に関してはですね、私は給与という形ではなくて、ただ、今おっしゃられたようなこともですね、恐らく公取委がですね、明らかにはなってないが非常にグレーであるということでしょうし、恐らく皆さまの取材、そしてテレビ上でも私どもの職員がですね、何ら恬として恥じないような発言をしていた者は、私も見て正直あ然としておりますから、もしそのような発言を確信犯で述べているとするならばですね、そのような土木部の職員は、現地機関の長も含めてですね、小市正英をはじめとする現在県民のために改革をしている土木部の者からすれば大変に複雑な思いであろうと思いますから、いずれ処分は行うということですね。ただ、金銭的な処分ではなくてですね、やはり、その者をもですね、意識を改めるならば、改めればなおのこと厳しく自分を律して働きなさいという形を今回はとりたいと思っていますけど。ただ、公正取引委員会から具体的にどの件に関してというのが出てくるのが数か月後でありますのでね。ただ、その時にもそれに直接かかわっていなくてもですね、それは広く入札の件に関して知るところは各建設事務所等ではできることでありましょうから。しかしながら、その明確な責任ということで言えば、それぞれの段階の長というものに対しては、私はきちんとした責任を、処分を行うということになろうとは思ってます。

テレビ朝日 千田真氏
 もう1つお願いしたいんですけども、改革の担い手であります発注技術等検討委員会のオブザーバーの中に、今回、指名停止処分を受けた会社の役員、責任者等が含まれていますけども、これは何らかの措置はあるんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 そのことのみをもってですね、即座に何か行うということは今の段階では考えてはおりません。と言いますのは、先ほどの企業の方々も、逆に今まで自分たちはやっていたとおっしゃっているわけですね。皆さまの報道の映像上においても。ただ、そのようなことはいかんということで、意を決してそのような談合に加わることをやめたとおっしゃっているわけでして、やはり人間は良い意味で気付いていただくことが大事ですし、そして、そういう方を活用するということは、武者小路実篤の日本のぬえ社会的な性善説とは全然違う点で、…私は常に冷酷ではなくて冷徹でありたいと思っていますから…、その意味で悔い改めていらっしゃる。それが口だけではなくて意識としてなっていらっしゃる方に関してはですね、その方々も加わってくださることが長野県の改革の結果をより良くするならば、私は活用をしたいというふうには思っています。ただ、自分の過去をきちんと目をそらさずですね、認めるということはもう大前提なことです。
 その他のご質問ありますか。どうぞ。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 朝日新聞の飯竹恒一と申します。
 2点ありまして、1つは県民クラブさんの方で森林環境税というような議員からのご提案の考えがあるようですけれども、このような税をですね、知事の方から(提案する)というようなお考えもあるのかどうかというのが1つと、それから昨日も話題になっていましたけども、11月に選挙応援に行かれたということに関係してですが、私個人としては、選挙応援というのはやはり知事の特別職として法的にも認められていることなので、そのことのみをもってですね、批判をするというのは、私としては違うんじゃないかと思うんですが、私記事にも書きましたけれども、やはり中旬の旅行の方がですね、やや大きな手術を控えられているということを考えると、予算編成等の優先順位から考えますと、首長さんとしてはいかがなものであったかなという気持ちを持っております。この点についてお考えをお聞かせください。

長野県知事 田中康夫
 信越放送や信濃毎日新聞の経営陣や編集陣はそのようなお考えに立っていないということなんだと思いますけどもね。もう1点で申し上げれば、例えば昨日も申し上げたように、小林実議長が発言をする議長、行動をする議長という新しい姿を、政治家として私よりもはるかに長い経験をお持ちのお方がお示しくださったわけでして、県政のチェック機能とおっしゃる議会の長たる方、そして公平中立というふうに、ともすれば期待されがちであった方が、そのようなですね、大変に勇気あるご自身の意見を述べてこそ住民を覚醒させるということを身をもってお示しくださったわけでございまして、私はその小林議長に大変敬意を表し、小林議長の足元に一歩近づきたいなと思っております。

 有賀正松本市長、長野市の鷲沢正一市長もですね、自由民主党の、信濃毎日新聞と信越放送の株を大量に保有なさる小坂憲次氏の応援というものに街頭でお立ちになってるわけでして、これは旗幟(きし)鮮明になさっているということであります。ましてや松本市長の有賀正氏におかれてはですね、自由民主党候補であった村井仁氏とですね、民主党候補であった下条みつ氏のですね、両方の事務所にお顔を出し、そして、恐らくそこで健闘を祈るというご支持を表明されているわけでありますから、むしろ松本市長のその姿というのは逆に一体どういう意味であったのか。私は1人しかお選びになれないんで、松本市長は比例区の票と選挙区の票と2票がですね、逆に同じ個人名を書けるというふうにご認識なさっていたのか。そこは大変に興味をそそられるところでありますけれども。私が選挙に関して行ったことは、私は今のこの混迷に対して何ら説明責任を…、イラクの痛ましい2人の外交官の殺害よりも前の産経新聞の調査で、89%の方が小泉純一郎氏は説明責任を果たしてないと、説明不足であるとおっしゃっているわけでして、それを今なお、もう既に説明したと、選挙においてそれが争点で、私の派兵が認められたなどと居直っていらっしゃるわけですからね。そのような日本の政治では日本全体が沈没しちゃうと、破滅しちゃうと言い、制度や仕組みから変えられる小沢一郎氏が属する民主党による政権交代ということを私は訴えたわけでありまして、恐らくそうした思いは、少なからぬ県民の方も抱かれればこそ、長野県におけるですね、比例区、小選挙区の得票、あるいは当選者の数に反映されていると思っていますから、いささかも恥じるものはなく胸を張るべきことだと思っております。繰り返しますけれども、じゃあ私が自由民主党を支持すれば、その時も小林実議長が自由民主党の候補者を支持したことを黙殺なさったようにですね、結果として、報道として認められたようにですね、私も自由民主党を支持すれば認めたのかということになりますと、長野県の言論とは一体どこにあるのかということになるわけでございます。ましてや、長野県の私と共にですね、篠原孝氏の応援に立った経済界の人物に対してですね、信濃毎日新聞の社長を務める小坂健介氏が「小坂に逆らうのか」という趣旨のことをパーティーの席上で公言なさるということを知るに至ってはですね、長野県の言論というものは一体どこにあるのかと。長野県の県民は一体何を信じてですね、長野県における言論というものを見ていくべきなのかということであります。私はこのことはですね、大変にこの長野県の歴史においてですね、看過し得ない大衆先導的なですね、まさにシルビオ・ベルルスコーニ的な動きというものがこの長野県において歴然と行われ、それに対してですね、何ら批評というものが行われていないということを長野県の県知事という前に長野県の県民として深く憤りですね、深く悲しむところであります。それが言論であるとおっしゃるならば、私は異なると思いますし、そのような方々が今後も言論をお続けになるのかということであります。

 2点目の旅行に関してでありますが、それはあなたのお考えにすぎぬと私は思ってます。先ほど申し上げましたように、信越放送という小坂健介氏も恐らくは株を所有なさっているであろうかと思われる放送局のですね、私から見れば客観性というものに関して議論をいたしたいという誘惑にもかられた報道の中でも、それはたまさか街頭でお撮りになったものを放映なさったのかもしれませんけれども、知事が別に自分のお金で自分の休みを取って旅行に行くのはいいじゃないというようなご趣旨のですね、街頭の声というのがありました。私は以前からですね、ビルバオの地というものは、今回のコモンズの提言をくださった宇沢弘文氏と神野直彦氏がですね、ぜひとも訪れてみるべき町だというお話を聞いておりましたし、プレシー・シュル・マルヌ村というものも、あなたが所属なされる朝日新聞において中川謙氏がですね、大変にありがたいまとめ方を、秀逸なまとめ方をなさっていましたけれども、やはりその村に私は訪れるべきだと思いまして訪れているわけでして、あなたのご意見には私は与(くみ)することはできないということであります。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 意見が違うということでいいと、それは仕方がないことだと思います。1点目の森林環境税のことは。

長野県知事 田中康夫
 失礼しました。これは、もう既に阿部守一のもとでですね、高知県でこのような森林…、どういう名称でありましたか、保全税か環境税か、長野県もいくつかそうした検討を内部でしておりますので、その中の1つにその森林の保全ということに関しての新しい税制というのは内部で検討は既にしております。検討するのに対してですね、いたずらに基本的な議論をするだけでなくてですね、やはり私たちに的確な認識があり、県民から支持されるならば迅速な行動に移せるようにですね、こうしたものも検討し、速やかに報告してほしいということは既に阿部及びそのスタッフにも伝えてるところであります。
 県民クラブではなくて何でしたっけ、県民協働ネットじゃなくて…、県民クラブは県民クラブでしたっけ…、ああそうか。失礼しました。県民クラブのご意見は、そのようなものを検討したいと、議員提案したいというようなお話でありますから、それはそれらの方々の心意気でありますから、私たちとしてもそうした検討はしているということはお伝えするところです。
 はい、どうぞ。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 信濃毎日新聞の小市昭夫です。
 今日資料で配られた組織改正に向けた検討項目についてですね、経営戦略局うんぬんの再編から5項目ありますが、それぞれどういう意図をお持ちで、全体像としてどういうものを描かれているのか。まずそれから教えてください。

長野県知事 田中康夫
 組織改正がありきということではなくてですね、私たちはこうした仕事をできる場所をつくろうというようなことで、それぞれ総務部があり、その後、恐らく私の着任する前から企画局が誕生したんでしょうし、政策秘書室が生まれ、そして経営戦略局が生まれています。ただ、これらの仕事は多くクロスオーバー(cross over:複数の部門にまたがる)しているところがありますから、だからと言って、クロスファンクショナル(cross-functional:機能横断的)というような言葉で、その組織はそのままで人が動くだけではなく、会議が新たに生まれるだけではなくて、ここに関して考えるということです。教育庁というものも、これは社会部・衛生部が扱っている中にも、むしろ教育というよりも学習という観点だと思うんですが、一人ひとりが自立的に学習するという観点で一緒になるべきところがあるんじゃないかと。つまり、今回のコモンズの中にも表で出ていますけども、ベン図の発想だと思うんですね。1つの部署で全部「島」と言って、係ですら課の中で途切れてしまっているのではない形ということで、このように書いてます。社会部と衛生部というものも、この統合を含めてですね、かなりの部分、仕事が重なってるところがあるからこのように書いたわけです。下水道に関してもっと言えばですね、国土交通省所管の下水道と農林水産省所管の農業集落排水と環境省所管の合併処理浄化槽と3つがあって、それぞれ私どもも皆ですね、土木部・農政部・生活環境部と分かれていたわけですね。でも下条村の伊藤喜平村長の試みというものが私は長野県のコモンズだと思っていますし、そしてまた水ということも河川課とですね、あるいは公害課という形に分かれていたわけですね。明治29年から変わっていない水利権というものが一方ある中で、この長野県のあまたな水源を要する県としてですね、どうしていくのか。水ということで言えば下水道も同じであります。あと環境分野の組織再編ということも、自然保護研究所という研究所がありますけども、衛生公害研究所と言いますが、実際には実務を扱っているところもあって、これもまた私たちのこの環境県と、「福祉・医療、教育、環境」と言っているこの長野県の環境保全という実効性のある行動する部署になっていく必要が私はあるんじゃないかなというふうにも思っております。自然保護研究所がどこかの象牙の塔の学究の徒としてのですね、講師や助教授や教授のポストが見つかるまでのですね、座る場所として自然保護研究所を私たちが維持するほどですね、長野県は残念ながら太っ腹ではないと。パトロネージュ(patronage:後援)するほどの余力はないということです。ただ、それは県民に利益を、良い幸せをもたらす自然保護研究所の研究であったりするならば、それは多いに受け入れるところでありますが、果たしてそのようになっているかどうかということは疑問であります。これは歴史館のあり方というものも同様でありまして、歴史を正しく見つめるということは大事でありますが、歴史館という場所が今までの教育委員会の中におけるですね、何か自然保護研究所と同じような安住の地になってしまっていては、これは本末転倒であります。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 経営戦略局については、今年の4月に発足して、来年の4月にこの組織改正を実施するという理解で…。

長野県知事 田中康夫
 いえ、だから、こういうふうに書いてありますと、皆さんさっき言ったように、簡潔にという議会と同じことで、経営戦略局、企画局、総務部は一緒になるとかですね、企画局はなくなるんじゃないかとかですね、総務部がなくなって企画局と経営戦略局だけになるんじゃないかとかですね、言いがちですけども、そうじゃなくて、ここの仕事の内容をきちんと良い意味で整理しないといけないということですね。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 すいません。ちょっと私の聞き方が中途半端だったかもしれないんですが、1点だけ、もう一度。これは4月に実施するという理解でいいのかという。

長野県知事 田中康夫
 検討項目であります。いたずらに検討だけをしていこうと言っているわけではありませんが、やはり私が感じているだけじゃなくて、これ組織は有機体で、そこに働く人たちの方がより実務を行っていてですね、会議や連絡も行う中で、もう少しこうなればなということはきっと感じているでしょうから、私はこういう仕事をやるためにこういうチームが必要じゃないか、チームというよりもこういう集まり方が必要じゃないかということを想像することはできます。それがグループになる場合もあるし、課になる場合もあるし、局になる場合もあるでしょうけれどね。ただ、ここは職員がどう思ってるかということがありますから、それをきちんと早急に北澤(行政システム改革チームリーダー)と松林(経営戦略局参事)のもとで聞いてくださいということを伝えたわけです。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 じゃあ、逆に経営戦略局もこの4月に発足しましたが、やはり今のようにもうちょっとこうなったらいいという部分がたくさんあるということでよろしいんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 あなたが期待していらっしゃる答えというのがどこにあるか、私も私なりにへっぽこ物書きだったので想像し得るところはありますから、今、先ほど申し上げたように、私はこれらの項目を検討しようと言ったまで、というところですね。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 あと職員でですね、今度来週だと思うんですが、改革チームができあがって、確かちょっと正式名称じゃなかったかもしれませんが、本庁なり現地機関の組織再編というようなことを検討するチームもあったかと思うんですが、そこでの議論も反映させながらということでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 もちろんそうしたものも皆、それこそ同時並行に行われていくわけですから、そこの意見は北澤やあるいは松林や、あるいは轟ももちろん把握するところであろうとは思います。ただ、そこのグループにも望むことはですね、やはり自分たちの都合という観点じゃなくて、自分も1人の家族がいたり、独身の場合もあるかもしれませんが、天涯孤独という方は恐らくあまり多くはないと思いますから、県民として願うものをもたらすためにどうしたらいいかという観点から考えてほしいし、単にそのグループに入る者はですね、県知事なり部局長や課長に提言しますと、…組合交渉のようにですね…、二項対立、二元論で言うのではなくて、自分が一緒に変えていくという意識、つまり意見を言うんじゃなくてですね、具体論を言えるだけのことを、ぜひそうした若い意欲のある職員には無い物ねだりではなくて、これは当然の私の純粋な気持ちとして強く願いたいと思っております。
 はい、どうぞ。

信越放送(SBC) 高島哲也氏
 SBCの高島哲也です。
 泰阜村の村民になられてですね、知事の方は、これまでに村民としての責務をどのようにお果たしになってきたのか。具体的にはどの程度ですね、村にいらっしゃったのか。また、これからどのような予定でいるのか。そのへんを教えてください。

長野県知事 田中康夫
 先般、泰阜村のですね、黒見という地域の方々、あと唐笠という地域の方々ともお話し合いを一緒にいたしました。手術の前日だったということもあって、もともと伺う予定になっていたんですが、ちょっとお酒を飲むことはできませんでしたが。あと12月に、…もう12月でございますけれども…、唐笠の地域の人々ともですね、一緒に話をして、区会に出てですね、新参者ですから様々なお話を伺い、私の考えも述べるということになっております。今回入院がありましたのと、また月末には入院はいたしますが、現時点ではそのような予定です。

信越放送(SBC) 高島哲也氏
 そうすると住民票を移した時を除くと3回訪問(訪問予定も含め)されているということでよろしいですか。

長野県知事 田中康夫
 そうですね。

信越放送(SBC) 高島哲也氏
 今回12月の分も含めて。

長野県知事 田中康夫
 そうですね。

信越放送(SBC) 高島哲也氏
 これはご自身とすると、入院等があった上ですけれども、やはり少なかったというか、自分としてはもう少し向こうでの滞在を増やしたかったというふうにお考えですか。

長野県知事 田中康夫
 それは小坂憲次さんのご家族という、東京で生まれ育った方にも同様のご質問をぜひ信越放送も労働組合としてなさってみたらいかがでございましょうか。
 その他のご質問をお受けいたします。はい、どうぞ。

中日新聞社 中沢稔之氏
 中日新聞、中沢稔之といいます。
 以前の会見で、地方制度調査会の最終答申についての見解はお示しいただいたんですけれども、成果は、答申をもとにですね、来年新法を制定するという運びになると思うんですが…、

長野県知事 田中康夫
 来年?

中日新聞社 中沢稔之氏
 来年ですね。それで、知事主導のですね、合併といったものが現実的に決定した場合ですね、知事はどのように対応をされるのか。また、そこまでいかない間に政府に対して何かしら働きかける予定があるのか。そのへんをお聞かせください。

長野県知事 田中康夫
 私は恐らく、全国の47都道府県知事いるんだけども…、鳥取県の片山善博知事は合併特例債のようなものはけしからんと。あの方も合併を積極的に奨励されているわけじゃないでしょうが、どこかの番組でも言っているように、鳥取市はですね、最も特例債を無い物ねだり的に望まれて、…旧建設省出身の市長の方がですね…、行なっているようでありまして、きっと忸怩(じくじ)たる思いがあられるんじゃないかと思います。長野県はもう前から言っているように、このコモンズというもの、今回の中間報告が出る前からですね、私は合併はしないで「自律」していくに如くなしということを公言しておりますから、それは国がそのようにお考えであっても、県民が私を県知事としてお認めくださっている限りにおいてはですね、私は先ほどの考えのもと、まちづくり支援室もあり、さらにそうした自律的な意識を持った市町村を支援するということですね。ですから、私は広く過半数を上回る県民の方がそうした私たちのコモンズのあり方ということに関しては期待をくださっていると思っておりますので、その法律ができてもできなくても、長野県のコモンズからはじまる地域の成熟、活性化というベクトル(vector:方向)自体に変化はないと思います。はい。

時事通信社 小沢一郎氏
 時事通信の小沢一郎です。
 高速道路の整備の関係で、未整備区間について、県内つながっていますけども、佐久の方に2区間あるかと思うんですが、国交省の方から従来の有料道路方式でやるのか、地元負担も含めての、何方式でしたっけ…、新直轄方式でやるのか、一応9日までに回答をというような照会が来ているかと思うんですけれども、その件について何かお考えはいかがでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 昨日の夜も8時くらいからでしょうか、土木部長の小市正英をはじめとする者とこのことに関して話はしております。ただ、まだ道路公団ですか、その委員会ですか、国ですか、に対して述べる段階にはなっていません。9日というふうにあちらは一応おっしゃっているわけですからね。今日は5日であります。

時事通信社 小沢一郎氏
 これは何かスパッとは…、昨日その話をされてですね、スパッと何か決まらないような懸案というか…、

長野県知事 田中康夫
 昨日、青山篤司出納長のところで佐久市長をはじめとする川上村長や、あと全部の町村ではなかったと思いますけど、昨日の午後、ちょうど私がここで会見をしている時に青山出納長の部屋でお話があったようであります。青山出納長からは私に、様々なご要望があって、県知事が最終的に判断することだというふうに伝えたという報告は受けております。それを踏まえてじゃなくて、もともとの予定として、昨日土木部長の小市をはじめとするスタッフとはこの問題に関して意見交換はしております。まだ、お伝えする段階ではないということですね。

時事通信社 小沢一郎氏
 じゃあ、まあ、実際の回答が決まるのは来週になってしまいますでしょうね。

長野県知事 田中康夫
 まあ、もちろんそうですね。

時事通信社 小沢一郎氏
 わかりました。

長野県知事 田中康夫
 はい。あと、先ほど言い忘れました。もしかしたらあれでございますね、小坂憲次さんの東京で生まれ育ったご家族だけでなくて、宮下一郎さんや羽田雄一郎さんも、きっと議員になられるまではそのような人生を、数奇な人生を歩まれているでしょうから、そういう方にもお聞きになるとよろしいかもしれません。以上です。

 

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Tel 026-232-2002
/ Fax 026-235-6232


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