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長野県知事 田中康夫
はい、それでは11月21日の会見を行います。
先ほど川中島バスが長野駅からですね、この県本庁舎までのシャトルバスを、天然ガスの燃料によるバスを運行するということで、その出発式・除幕式がございました。この県本庁舎というのは、他の都道府県もそうであろうと思いますが、市町村の役場に比べますと、一般の県民の方が訪れる機会というものはさして多くはないわけですし、通常、市町村の役場というものは、仮にそこが大変にビューロクラティック(bureaucratic:官僚的な)な空間であるとしてもですね、1階はオープンスペースで住民票を取ったり、福祉窓口の場所でありますが、この建物は、1階にガラス張りの知事室を作るまでは必ずしもそうした空間(ではなく)、入りにくい場所でございましたし、また今でも、副知事室、出納長室をはじめとする幾つかはドアもガラス窓にしておりますけれども、他の部署はこの建物の構造上のこともあって、本来は願わくば腰の高さ…、私は少し足が短いので座高が低くなってますから…、座高は高いのか。まあ、腰の高さくらいから上はガラスで廊下側から見える形の方が本来いいと思うんですが、これは構造上、全部をそういうふうにできないという制約がありますけども、ただ、この建物もお盆の時期等は1日に数百人、500名近い方々が善光寺等を訪れる前後にお越しになられて建物の見学をなさると。名刺も1枚お持ち帰りいただき、長野県の名刺1枚で多くの地元の方々に宣伝をしてくださる、会話をしてくださるという、大変ありがたいボランティアを観光客の方がしてくださっていますけども、そうした空間がより今回のバスの運行によってですね、「いつでも、どこでも、だれもが」という、まさに長野県が目指すべき姿の、市民にとっての解放区…、カルチェラタンにですね、良い意味でなることを願っています。
先般、少しお休みをいただきまして、スペインのビルバオ、それからフランスのパリの郊外のプレシー・シュル・マルヌ村というところを訪れました。ビルバオというのはスペイン第3の町でございまして、と言っても人口は40万でございます。スペイン北西部にありまして、ご存じのようにバスク地方で、いわゆるバスクの言葉とスペイン語の両方がすべての道路等に表記されている場所であります。造船業の町であったんですが、これらの産業が衰退していく中で、ニューヨークのグッゲンハイム美術館を招へいして、これをフランク・O・ゲイリーという、…シドニーのオペラハウスの設計を担当したことでも有名ですが…、彼が建物を担当しています。100年間もつと言われているチタニウムをすべての壁面に張り巡らせた、大変に良い意味で奇抜な建物です。その建物の手前にジェフ・コーンズという、…ポップアートと言うと少し失礼でしょうけれども…、アーチストの巨大な犬、パピーという番犬のような巨大な、多分30メートルくらいあるような巨大な犬があります。すべてパンジーの花で四季折々覆われているというものでありますが、このグッゲンハイム美術館に年間100万人近い方々が訪れると。このことによって、ビルバオは同時にコンベンションシティとしてですね、新しい空港も…、ちょっと名前をど忘れしましたが、スペインの建築家がデザインした大変に機能的な、…シャルル・ド・ゴール空港のエールフランス側のターミナル2と並んで非常に素晴らしい空港がありますけども…、コンベンションシティになっています。このグッゲンハイム美術館では、ちょうど行きました時にデュ・ビュッフェの展覧会をやっていて、デュ・ビュッフェというのは、ある意味では私たちの社会の鋳型の中が我々は正常であると思っているけれども、そうではなくて、鋳型の外にいるアウトサイダー(outsider:部外者)の人たちから見れば、私たちこそが鋳型の中に入り込んでいて非人間的な生活をしているということを常に一生描き続けた人だと思いますけども、ちなみに、ローザンヌというオリンピックの魑魅魍魎(ちみもうりょう)たる総本山の町にアール・ブリュット(Art
Brut)、生命の泉の美術館という、精神障害の人をはじめとするアウトサイダーのアートの美術館というものをつくるのに彼は多額のお金を出していますけれども、この美術館もまさにデュ・ビュッフェの意識と同じで、鋳型の外にいる、排除されてると思っていた人々、あるいはマイノリティー(minority:少数派)と呼ばれる人の方がより人間的な目を持っているという姿です。このグッゲンハイム美術館は130億円を投じて建物及び最初の所蔵品を買っております。ちなみに、100億円で美術館をつくり、150億円でオペラハウスをつくるというようなことも日本では依然として行われてるわけでございますけれども、まさに130億円でビルバオという町が再生されていくと。フランク・ゲイリー、…先ほどの建築家のフランク・ゲイリーですが…、ノーマン・フォスターが地下鉄の駅の斬新な入り口等をつくっています。路面電車が、これはストラスブルグもミラノもみんな今、低床式の路面電車になっていますけども、路面電車の線路敷がですね、これ皆、芝生なんですね。芝と言っても日本のようにきれいに刈り込んだっていうのではなくて、少し雑草っぽい芝がずっと植えてあるわけです。これが非常に今ヨーロッパで一般的になっていまして、これで行われる地球温暖化防止だの緑化だのというのは微々たるものかもしれませんけど、とても大事な観点だなと思います。願わくば、例えば新島々線というような上高地へ出掛ける路線、あるいは軽井沢からですね、少なくとも小諸あたりまでの区間のしなの鉄道であったりもですね、こうした線路敷が芝であるというような形というのは、私は1つの実体のあるブランド、デザインになるのではないかという気がしています。ビルバオの街はプラハの街に非常に似ておりまして、大変に素晴らしい古い建造物…、一般の住居とか、オフィスビルとか、非常に意匠、デザインが素晴らしいものがたくさんありました。夕方の6時過ぎになると、ちっちゃな子どもを連れた、やたらとベビーカーを引いた子どもがすごく多くて、スウェーデンも子どもを育てることに優遇策があって、離婚したり再婚したりするので、2人の普通の夫婦やパートナーがですね、子どもを4人も5人も連れているという光景に巡り会いますけども、スペインも同様であります。犬の散歩をしている方がやたらと多くて、バーがいろいろありますけども、こういったところでピンチョスっていうおつまみがあるんですけども、こういうおつまみを食べて延々とみんな道路にわき出るくらいに話をしているんですね。ミシュランの2つ星、3つ星のレストランの数が、エリアとしてはこのビルバオからサンセバスチャンという、バスク語でドノスティアという保養地までの間には非常に多いことで、世界的にも一番2つ星、3つ星の密度が高いところですけども、こういったレストランに来るのは10時ぐらいに行ってもまず1組くらいしかいなくて、10時半くらいからみんなやって来ると。朝も早起きでして、その代わり多分午後寝ているのかなと思いますけども。ただ、ピンチョス1個か2個でずっと議論をして、話しているのを見るとですね、プラハのような街並みを含めて、中南米において悪行の限りを尽くしたころのスペインがそうした建物をつくったんでしょうけれども、その財産で、遺産で食べてるわけでして、日本はバブルの時に木の建物だったからという、石じゃなかったからというだけじゃなくて、何を残せたのかなと。決して豊かな生活ではないかもしれないけど、精神的には非常に豊かな生活を彼らの方がしているなと思いました。
プレシー・シュル・マルヌ村はパリから40キロくらいの場所でありますが、ご存じのように給食堂がありまして、1時間半の給食の時間だということで、3つの村からバスで子どもたちが来ます。ただ、バスで来てですね、自宅に戻って自宅でご飯を食べることも自由なんですね。そして、その日自宅で食べるか給食堂で食べるかは、朝9時くらいまでに親が連絡をすると、それによって給食の数が決まっていくという形です。小さな学校で、低学年がとなりの村で、中学年がプレシー村で、高学年が横の村で授業をしているわけですけども、クラスの中にですね、…先ほども部長会議で言ったんですが…、ウサギを飼ってたり鳥を飼っていたり、クラスの中でしているんですね。そして、休みの日に家に持ち帰って、今週末、あるいはクリスマスはだれの家で看るかという表が張ってあるわけです。クラスの中が自然光が入る、採光(構造)に屋根がなっているせいもあって明るい。建物は決して豪華なものではありません。プレハブ的な建物なんですけども。そして教員の机が一番前ではなくてですね、クラスの一番後ろに置いてあるんですね。後ろといっても離れた場所でなく、子どもたちの座っているすぐ後ろにある。授業をする時は前でするんですけども、子どもたちが自習をしたり何か考える時に、教員は後ろからそれをチェックしているんじゃなくて、後ろからですね、パソコンをいじりながら教員が見ているという姿です。やはりクラスの中に動物がいたりすると、アトピーになるんじゃないか、あるいは動物の病気がというようなことを日本は言うかもしれませんが、どうもウォシュレット的なですね、…ウォシュレットはこういうブランド名詞だったら失礼かもしれませんが…、ウォシュレット的に除菌をしていって、逆に私たちが弱くなってO−157になってしまうと。子どもたちが小さな小刀を持って、木を切ったり、ちょっとけがをしたりということは危険なことだといって、小刀的なものを排除していって、20歳になった時に見境もなく包丁を使ってしまうという社会があると。動物が元気な日もあれば元気がない日もあるし、1年の中で亡くなっていってしまう日もあると。常にそういうものと共にあるという授業というのは大事なことだなということを先ほどお話ししました。
イタリアの兵士が当時亡くなって、多くテレビでそのことが放映されていまして、フランス語やイタリア語はさして私はわかりませんが、非常に驚いたのは、もちろん嘆き悲しむ遺族がいて、フランスやドイツ、あるいはイタリアや…、国家としてのフランスやドイツ、あるいはイタリアやイギリスでも多くの市民が今回のイラクの戦争というものに反対したのはバチカンの法王の発言というものも大変大きかったと思いますけども、イタリアの放送とかは何か非常に美化されてしまっているんですね。恐らく日本においてもですね、小泉なにがしなどという人が、どこが戦場だかもわからないし、また昨日だか今日あたりは、「私は一度たりとも年内に派兵するなどとは言ったことはない」などと、よくもまあ白々しく言うというか、森喜朗氏であったならばとっくに政権は崩壊しているはずなのに、あれだけの全く三百代言を続けながら政権がもちこたえているというところに、批評というものがなくなった日本の自滅を感じますけども、もし日本の飛行機がですね、テロリズムによって墜落したり、あるいは日本の丸の内のオフィスがですね、名立たる旧財閥系のオフィスが今回のトルコのようにテロに遭ったりすればですね、人々はすぐそこにある自分の危険として、ある意味では阪神淡路大震災の時と同じように言葉を失うのかもしれませんが、日本の自衛官というものが出掛けて、仮に殺された場合には、それは今回のイタリアにおいてはですね、ベルルスコーニ、…ベルルスコーニの名字はシルビオですね…、シルビオ・ベルルスコーニへの批判になっていないんですね。むしろシルビオ・ベルルスコーニの発言することが、何か自分たちが十字軍に参加しているかのようなですね、妙な空気にイタリアがなっているというのは非常に私は恐ろしいことだなというふうに思いました。日本においても、石破茂氏をはじめとするですね…、戦争というのは常に制服組ではなくて背広組、石破茂アンド「害・無能省」(外務省)と私が常々呼んでいる、単にG5に入りたいがためにですね、日本の自衛隊を派兵すべきであると、自分たちは安全地帯にいて言っている外務省の無能なる役人たちによって、そのようなことが起こされたとしてもですね、その時、批判にならずにですね、ある意味ではイタリアと同じようになっていくのではないかとすると、大変にそれは嘆かわしきことだと思います。フランスであるジャーナリストと一緒に話したんですが、フランスには左翼としての愛国者というのがいるんですね。日本は自治省であったものが総務省になってしまって、総務というのはスタッフ部門で、自分たちの方が目線が偉いという話ですけども、自分たちのコモンズであったり、シチズンを守るためにネーションステート(nation
state:民族国家)というものは手段として結果として必要なんだと。そのために愛国者であるという左翼というものがいるわけですね。私はやはり西部邁(にしべすすむ)氏や小林よしのり氏たちは意見がことごとく違うことが多かったですけども、今やこの2人だけが真の右翼としての愛国者であるということです。そして、この2人がですね、日本の今行おうとしていることが日本の国体などと語っている人たちが、ハワイの次の51番目の州どころかですね、51番目の自治統治領にもなっていない属州になっていくというようなことが、本当にネーションステートという概念をフレキシブル(flexible:柔軟な)にもそうでない形でも果たしてとらえてるのかというような文章を書いた時に、産経新聞や読売新聞が寄稿を依頼したにもかかわらず、こうした文章をですね、載せることすら拒絶をしていくというようなところにですね、日本の本当に保守というものは一体どこにあるのかということだと思うんですね。やっぱり姜尚中(カン・サンジュン)氏と西部邁(にしべすすむ)氏がですね、一緒に本を出すということで、『愛国心』という本ですけども、やはりそこにあるのは愛郷心であり愛民心であるということで、その愛郷心や愛民心という個人に立脚した…、それも労組のようにですね、連合のように、権利意識のみを語るようなものとは違う形での個人に立脚したものの愛民心や愛郷心というものは、右や左ということを超えてですね、今、救国戦線として連帯をしなくてはならないなということを非常に強く感じました。
あと、私事になりますが、ご存じのように、県知事になる前からぼうこう腫瘍というものが比較的できやすい体でありまして、これがぼうこうの内皮の部分、表皮に限定されていますので、…中に浸透いたしますといけないんでしょうけども…、今までぼうこうの腫瘍の手術というものを受けて、その後BCGと呼ばれる療法の治療もしてまいりましたが、先般、旅行の直前の検査の時にぼうこうに新たな腫瘍が見つかりましたので、来週の木曜日、金曜日、お休みをいただいて手術をして、週末入院をいたします。併せて、これは前から私もまたその医師も、また私の妹と妹の夫も医師でありまして、そうした領域の勉強もしてきていますので、人工ぼうこうにした方が良いのではないかということを医師から言われておりまして、今までは人工ぼうこうと言うと外付きでありましたが、自分の例えばお尻の皮膚、表皮とかを使ってですね、今までのぼうこうと同じように中側に人工のぼうこうを作るということがありまして、これは長野の病院においても既に数百症例の手術をして、つつがなく皆手術を終えているという形であります。ただ、これは翌日から歩行等はできるそうですけども、雑菌が入るというようなことを防ぐということもあって、人工ぼうこうにする場合には3週間ほどの入院ということが必要であるということであります。出納長の青山篤司とも相談をいたしまして、今回既にできているぼうこう腫瘍というものを27日の木曜日の朝に入院をして摘出をいたします。併せて、12月の御用納めの後が、年末年始9日間、今回は土日を含めて連続のお休みでありますので、まだ日にちは確定はいたしておりませんが、恐らくこの期間で手術をしてですね、1月の冒頭10日ほどお休みをいただく形かと思います。ただ、従来も入院した時に病室で朝から分刻みで様々なミーティングをしてきておりますので、これは昨日副知事の阿部守一等にも話をいたしまして、こうした中で予算の作業というものも行うようにいたしたいと思っております。したがいまして、今回の手術及び年末の御用納めの後に入院をいたして、1月の中旬くらいまでの間、病室において共に打ち合わせはするという形になろうかと思います。やはり年度末というのは議会が恐らく3月の末近くまでありますし、新年度というものは様々な仕事もございますので、これを逃すと来年の夏のお盆までになってしまうという形であります。非常に私も主治医も、あるいは私の妹の夫婦もですね、ごく普通の手術であるということで、気分としては淡々としたものであります。岐阜県の梶原知事もまさにそうした…、梶原知事の場合は大腸ポリープですか、ガンのようなものであるということで、それと共に生きるとおっしゃっていらっしゃいますけども、私もそうした気分であります。
あと、明日、高知県の橋本大二郎氏、…現職の知事でありますが…、彼の応援に伺います。今回ご存じのように、橋本氏に対抗して出る方は山口県ご出身で、たまさか高知市長を務めていらっしゃる旧自治省、総務省出身の方が対抗馬で、この方を公明党も自民党も、そして連合もですね、応援をするという形であります。私はやはり、日本の地方からの改革と、しかもその一人ひとりの、先ほど申し上げたシチズンに、コモンズに立脚した県知事という形で出た最初の方は橋本大二郎氏であると思っております。1度目の選挙の時もですね、橋本大二郎氏は私に大変にありがたいメッセージをお寄せいただき、当時の『週刊現代』で私が立候補を宣言する直前くらいでございましょうか、対談をすることを快諾してくださった方です。そして、橋本氏が常におっしゃっていたのは、彼も同じく私利私欲のない政治をしなくちゃいけない。本当に橋本龍太郎さんのご兄弟であろうかと思うくらい、彼はいわゆる非核化と、…高知も港がありますので…、ということをですね、今こそ語らねばならないということをおっしゃってきている方です。もちろん彼を支持していた人は、最初はいわゆる良い意味でも悪い意味でも伝統的な市民運動の方であったり、労働組合運動の方であったと思います。でも、彼の実際に立っている場所というのは、まさに自立した個人の上に立脚した方であったと思いますし、そうした方々はですね、橋本氏をサポートしながらですね、それがお金ではなくていろんな意味での市民運動への見返り、あるいはアドバンテージ(advantage:有利、利益)、あるいは優越感というものが橋本氏からは必ずしももたらされないということに対してご批判をなさったような方々も恐らく高知県では多いと思います。それはある意味では私を最初にサポートなさったり、あるいは私をサポートしているふりをなさった方々の中の少なからぬ方がですね、時として私に対して大変に異なるスタンス(stance:姿勢、態度)をおとりになるということと非常に似ているなという気もしております。今回、橋本氏ではない候補者を擁立した方々は、恐らく有り体に言えばですね、橋本氏ではうまみがなかったということだと思うんですね。けれどもそのことは、すなわち橋本氏がですね、まさに自立した市民、見返りを求めない市民のための県政改革ということをですね、この間、一貫して行ってこられたということを私は証明しているのではないかと思います。この橋本氏を私は個人的に支援したいと思い、明日は高知県の山の中へ入ります。愛媛県との境の方であります。それぞれ彼が林業を地場の産業にしようという形で行っている、馬路村や物部村は、ご存じのように多くスダチをはじめとして産業をしてますが、それとまた少し異なる愛媛県側の山奥のところに入ってですね、やはり彼こそが日本の真の意味でですね、個人に立脚した自治と、自治改革ということを行ってきた方だということを改めて高知県の方にお伝えしたいと思います。やはり、常にそのそばに接している人よりもですね…、長野県の改革を長野県内の公職にあられる方々よりもですね、より多くの全国の一般の市民の方が期待してくださり、あるいは、あえて申し上げればより的確に把握してくださっているのと同様に、橋本氏に関しても、外から私たちが見ているからこそ、より彼の偉大なる…、偉大というのは市民のためにで、彼のためにではない軌跡というものを的確にお話しできるかなと思ってます。
あと、明後日は、熊本県で金融の被害者の方を支援する団体の講演をいたしますが、その後もう一度高知県へ戻って、橋本氏の応援を再度高知市内で行うことになっております。
ご質問があればお受けをいたします。はい、どうぞ。
信越放送(SBC) 高島哲也氏
SBCの高島哲也です。
総選挙の関係も含めてなんですけれども、民主党の大臣ということで、実現はされなかったようですけども、この件について、総選挙の世論調査などでですね、県民の方から知事は県政に専念すべきだという、そういった声が多かったようです。それから、選挙の期間中、また今回の旅行も含めてですね、だいぶ県庁を不在にしている時間が長いんですが、このことが予算編成の時期もあって、県政運営の支障になっていないかどうか、このへんについてお答えいただきたいんですが。
長野県知事 田中康夫
長野県の世論調査協会というのは本当に統計学っていうのをお学びになっているのかなっていうかですね、あのような設問ができるということになりますとですね、例えば、信濃毎日新聞と信越放送の株を大量に持っていらっしゃる小坂憲次氏が、郵政族であり議員を務めることは表現の自由を束縛すると思いますか否かですかっていうような設問も可能だということでございまして、ぜひ今後はそのような設問もですね、世論調査協会はなさってみたらよろしいんじゃないかと思いますね。統計学というもの、あるいは設問の文章というものをいま少し謙虚にお学びになられた方がよろしいかという気はいたします。
何か、これは複数の職員から聞いたことでありまして、昂然(こうぜん)たる事実なのだと思いますが、かつては世論調査協会が私の前任者の支持率を調査しようとしたら、長野県庁がそのようなことはまかりならぬと言ったら、大変に素直にお聞きになって調査を行わなかったんだそうでございまして、その意味で言いますと、やはりその点では世論調査協会というものがクリティーク(critique:批評)という意味での調査というものに一歩踏み出していらっしゃるということは大変に敬意を表するところであります。しかしながら、世論調査というものがより的確であるためにはですね、ご設問の仕方も少しはお考えになられた方がよろしいのかなという気もいたしますですね。
長野県の県政の運営というものに関しては、幸いにして多くの有能なスタッフが、副知事、出納長のみならず、教育長、公営企業管理者といった特別職、さらには部課長がおりますので、その県政の改革に関しては、むろんまだ多く、これはあまりにも変えねばならないことが長野県には多いわけですから、果てしなき改革の道のりであると思いますし、幸いに多くの県民の方々がですね、私の県政運営というものに関してご支持をいただけていることは、…仮に世論調査協会の調査の数字というものが確かであると仮定するならば…、これは大変にありがたい、謙虚に受け止めるべきエールであると思っておりますし、そのために多くのスタッフと共に県民のために尽くし続けていくということであります。あくまでも、私は長野県の県知事という現場にいてこそですね、自治というものからの日本全体の制度や仕組みの改革ということができていくというものであると思っております。
朝日新聞社 飯竹恒一氏
朝日新聞の飯竹恒一といいます。
2点お願いします。1つは連合との関係なんですが、地方労働委員の問題で5人枠のところを4人の推薦しか今回出さないということで、過去の問題をですね、蒸し返すようなことはしないという連合の新会長のもとでの方針が出ておりますが、連合との関係を今後改善の方に何か努力されるおつもりはあるのかというのが1点と、あと小林経営戦略局長がお休みになってるようですが、人事的な何か手当をご検討されているのか。2点です。お願いします。
長野県知事 田中康夫
小林公喜経営戦略局長は、あるいはご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、現在静養のための入院をいたしております。私どものスタッフが過日お目に掛かった時にですね、大変に元気で食欲もあり、睡眠もとり、逆に早く働きたいなあという気分だそうで、ただ、甘いものをあまり食べてはいけないと医師から言われていることだけが唯一のストレスだというふうに言っているということであります。大変に元気を回復していることをうれしく思っております。松林憲治、岡部英則、あるいは志村勝也といったですね、幾人かの参事が経営戦略局にはおりますし、宮津雅則をはじめとする多くのチームリーダーもおりますので、通常の仕事のみならず、ある程度のスパン(span:時間的な幅)を持った仕事というものにも対応できていることをうれしく思っております。
連合との関係も何も、私は組織のために働くわけではございません。それぞれの自立したコモンズを構成している長野県民というシチズンの幸せの実現のために働いているわけでございます。
ただ、今回の選挙で感じたことでございますし、前回も申し上げたかもしれませんが、やはり新しい民主党が真に新しい民主党になっていく上ではですね、労働組合の側が変わるのか、あるいはそれが変わらなければ労働組合に立脚をしたのではない民主党というものにならなくてはならないということを強く痛感しております。私は前から申し上げているように、47の都道府県知事の中で恐らく橋本大二郎氏と並んでですね、労働組合の活動、あるいはそうした場というものの大切さを非常に認識してきた者ではないかとひそかに自負をしておりますが、しかしながら、労働組合というものが恐らくその構成員のため、…これは長野県の自治労も含めて私は強く認識を促したいと思いますけども…、労働者のためと言いながら2割の組織率であると。そして、前から申し上げてますが、むしろ今までノンポリティカル(nonpolitical:政治に関係しない、関心のない)だったようなウルトラ無党派の方々に支援されていたりですね、あるいは、むしろ商いをなさっていたりしたような方によって支援されている候補者の運動員の方、サポーターの方というのは、街頭演説が終わった後、駅前の職員の方、掃除をしてらっしゃる方、あるいは客待ちをしているタクシーの運転手さんのところにもチラシを配りに行かれるんですね。でもこれは概論として、…というか実体のある総論ですが…、労働組合活動をなさっていたような方々が主たる運動員である方々は、こうした客待ちをしている運転手さんのところに行ってチラシを配るという光景を私はほとんど見たことがありません。これは、運転手さんというのは疲れて客待ちをしながらもずっとその街頭演説をお聞きになっているわけですね。その方のところに行って、眠ってらっしゃる方のところで窓の外で頭を下げて、窓を開けてくださったら「ありがとうございます」と言って、「お騒がせをしましたがお読みください」と言って、「おお、一生懸命やれよ」って握手してくれたら、「次のお客様にもぜひお渡しください」と言って2枚、3枚渡すということが、彼らこそが本当のサポーターであるわけですし、彼らこそがまさに額に汗して働く労働の現場にあるわけですけども、労働組合の方々というのは、それも主たる幹部の構成員の方というのは、自分の組合員以外の方々を果たして共に歩むべき同志だというふうに認識なさってんのかなということを常に私は感じます。幸いにして長野県の新しい連合の幹部の方の中には、こうした意識を私とも共に語り合える方がいらっしゃるというふうにもお聞きしております。その意味では、つい先だってまでのですね、大変にまさにフリーランスの立場として、けれども自立したシチズンとして労働をなさっている方々にとっては、不幸な存在であった連合長野よりは幾ばくかの光明が見えるのかなという淡い期待も持ってはおります。しかしながら、それはやはり今後拝見せねばならないことですし、また地方労働委員会に関しては、これは法律で団体推薦をしろって決まってるんですね。このあたりがやはり霞が関の官僚に巧妙に支配されていたですね、政治が主導権を持っていない自由民主党の中でできた地方労働委員会かなと。経営者側も経営者の団体推薦って言うけど、長野県内で意欲のある経営者は、もちろん団体にも所属なさってるかもしれませんけれども、結構いい意味で一匹オオカミだったり、団体にも名前だけ連ねてるというような方のほうが多くて、こういう方のほうが経営者の視点だけでなくて労働者、あるいは市民としての視点を持ってですね、地方労働委員会のメンバーをもう立派に果たしていただける方がいらっしゃるんじゃないかなという気もしておりまして、なかなかこの法律だか何だかの制約というのは頭が痛いところですね。
朝日新聞社 飯竹恒一氏
小林さんは、そうすると今度の議会には間に合うんでしょうか。
長野県知事 田中康夫
何がですか。
朝日新聞社 飯竹恒一氏
小林さん。
長野県知事 田中康夫
ですから、静養なさっている方に…。それと私は信濃毎日新聞の方にも強く申し上げたいと思いますが、何かほとんど伝聞推定のような形でですね、1つの記事が一丁上がりというのは、これはですね、内外タイムスや東京スポーツとてですね、もっと入念なる裏付けを持った上でですね、証言を持った上で記事というものが構成されているわけでございまして、やはり信濃毎日新聞という新聞は、やはり新たなさらなるステージに歩みつつあるなあと思っております。桐生悠々氏も巷間伝えられているような反戦運動家であったというわけでは必ずしもないそうでございますから、やはりその意味でも、今後近い将来日本でイギリスの兵士の悲劇のようなことが起きた時には、シルビオ・ベルルスコーニ的な論調を恐らくは胸を張って報じてくださるのではないかと、大変に悲しい期待をしているところであります。やはり、伝聞推定で記事がおできになるというのは表現者としていかがかなと。この点は大変に素晴らしき編集局長である猪股征一氏に改めて私は申し上げておきたいところでございます。ですから、どうしても皆さんは、「5W1H」の「WHY」と「HOW」以外のところを…あなたもよくお聞きになりますけれども、それは現実に最終的な責任者である私がですね、現在の経営戦略局あるいは副知事、出納長をはじめとするスタッフのまさに協力というか、私の仲間であるコリーグ(colleague:同僚)によってですね、仕事ができているわけです。もちろん小林公喜氏の偉大さというものを私はずっと常に感謝をしておりますし、彼が日一日と着実に元気になっているということを客観的に多くの医師や訪れたスタッフから聞いていることはうれしいことであります。
その他のご質問。はい、どうぞ。
共同通信社 伊藤豪氏
共同通信の伊藤豪です。
2点お伺いします。政府がですね、国民保護法案の要旨を午前中に了承したんですけれども、これについて知事がどうお考えになってらっしゃるかという点と、あと、人事異動で西泉市町村課長をですね、栄村に出向させるということの狙いというものをちょっと聞かせていただきたいと思います。
長野県知事 田中康夫
先ほどの世論調査協会、ぜひ二項対立を越えた設問というものを考えていただきたいなと。あるいは思考誘導をするような設問でないものを考えていただきたいなと思います。ただ、世論調査を許さなかった吉村午良県政時代と比べて、私どもは良い意味で"ざる状態"な情報の良い意味での公開漏えいでありますし、鷹揚(おうよう)でありますから、それ以上申し上げるところではありませんが。青山篤司出納長が中部地区の県知事たちとの会合に出ました時に、長野県はちなみにどのくらいの支持率があるのだといって、当日ちょうど出た日だったので、このような数字ですと言ったら、なんでそんなにあるんだと他の県知事たちが一様に驚いたということですが、やはり公明党や自民党の選挙協力がなければ当選しない方々からすると、私のような突拍子もない県知事を二度にわたってお選びいただき、そしてもちろん人間100%意見が一致することはないにせよですね、少なからぬ方々が期待感を持って支えてくださっていることに、私は改めて県民の、…その数字が仮に長野県世論調査協会がその部分に関してはですね、世論調査たり得る結果を出しているのだと仮定した場合でございますけども…、感謝をするところではあります。
国民保護法制の問題って、これ、皆さんも多くの紙幅があられる新聞もあるわけですけれども、私が知る限り、…そんなに私もテレビはほとんど見ませんし、新聞もあまりよく読む方ではないかもしれませんけど…、あまり報じられたり論評されたり特集されたりしているんでしょうかね。とりわけ、今、イラクのような状況、イタリアのような状況、トルコのような状況、イギリスのような状況がある中で、どうも私自身もですね、…あるいは不勉強だとそしりを受けるかもしれませんが…、皆さま自身もこの内容の意図するところを把握しきれていないから、あるいは論評なさらずに時々刻々の葉を見て木も見えぬ記事を結果としてお載せになっているのかどうなのか、これはぜひ有能なる編集員、論説員等にお聞きしたいところですけれども、ちょっと、まだ私としてですね、何かご発言できるほどの情報を持ち合わせていませんし、他の多くの皆さまをはじめとする碩学(せきがく)の方々のとらえ方というものもまだ把握しきれていませんので、何ともちょっとお答えするのが難しいところでございますね。
西泉彰雄氏に関しては、ご存じのようにですね、栄村及び泰阜村で研さんを積んでいただくということであります。先ほど申し上げましたが、これは鳥取県の片山善博知事も総務省出身でございますけど、彼は常に合併特例債というものはおかしいというふうにおっしゃっている。この点は私と異なる意見の部分は数多くございますし、相沢英之氏の応援をなさると、その場で私の批判をなさるというのもなかなか漫画のような世界だなという気はいたしますけれども。彼がおっしゃってるように、「自治」という言葉が「総務」になった途端に何か目線が高くて、アームチェアのサロンで議論をしているような場所から実体のない天下国家を語るようなもんだっていうような趣旨のことをご発言なさってますけども、私どもの阿部守一をはじめとする多くの旧自治省で採用されて長野県の同志として働いているものはですね、そうした総務という意識ではなくて、自治という意識で働く志を常に持ち続けているものであろうと思っております。そうした意味ではですね、通常、これは一般的に3年もしくは4年くらいで旧自治省にお戻りになって、また活躍をなさるということが今までのパターンのようでございますので、彼は3年半を経ているところでございます。仮に3月の通常の大きな人事異動の、…一番大きなものは通常年度末にありますので…、その段階で新しい総務省にお戻りになる前に、長野県のやはりその自治というものの、それもですね、厳しい財源の中で極めて全国の多くの心ある方から注目される自治を行っている栄村、泰阜村、…もちろんその他にも下條村、阿智村をはじめとして多くの素晴らしい町村がございますけれども…、この場で働くということがやはり西泉彰雄さんという素晴らしい可能性と将来性を持った方にとってですね、必ずや、私どものこの建物の中で働いていたもの以上のものを得ていただけると思っております。幸いに、栄村の高橋彦芳村長も泰阜村の松島貞治村長も2カ月強ずつ宿舎もご提供いただいてですね、そこで働くということをご快諾いただいております。これは昨日、総務省の秘書課の参事官の方で門山(かどやま)氏、…下のお名前は存じ上げません…、にもご連絡をいたしましてですね、本日の辞令で、実質的には来週の連休明けから栄村で栄村の新しい将来像をつくるという仕事にですね、助役の方の横の席で総務課長と共にですね、策定の作業にかかわるということをお話しを申し上げましてご了解をいただいております。むろん、長野県の総務部付きという形でその仕事を彼は積むわけでして、彼に関しては観光課長という、通常旧自治省からお越しになった方が担当する場所としては今まで想定していなかった場所にあえて私は起用をいたしましたが、彼のおかげで1回目のインフィオラータという全く新しい試みが成功したと思っていますし、大変彼の行動力というものに期待をして評価をしてきた人間でありますから、さらなる残された期間、2カ月強ずつもですね、大変に多くのことを学んでくださるというふうに思っております。
それで、この後、皆さまもお待ちかねの岡弘文長野県警本部長とのお話しというのが1階の知事室でございます。これもご覧いただける…、ご覧じゃない…、ご取材を表現者の方はしていただけるわけでございまして、これも大変に大きな問題で、県警本部長が11時前には(県庁を)お出になって…、所用があられるんだそうでございます。大変に申し訳ありませんが、なお、その他の事務的なご連絡のお問い合わせでしたら経営戦略局の方で担当をいたします。あと、来週の火曜日に夕方5時半から下條村・泰阜村・阿智村の3村長と私と出納長で講堂でバトルトークという、まさに県民からより期待され信頼される職員像とはというお話しがあります。それぞれ3村長も独自の福祉観、財政観、あるいは人事観というものをお持ちでありますから、県民の方もご出席いただけますし、皆さまもお越しいただければというふうに思っております。
申し訳ありません。以上であります。
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