|
長野県知事 田中康夫
はい、それでは9月17日の知事会見を開きます。
今日は午前中、部長会議をこの塩尻の知事室分室で、私及び経営戦略局長の小林公喜、それから商工部長の井上忠恵、また経営戦略局の岡部英則と松林憲治がこちらで出席をして部長会議を開きました。この場で、いわゆる9月の定例会に提出をいたします9月補正予算案の概要(平成15年度9月補正予算案概要)、また提出予定の条例案(県議会平成15年9月定例会に提出予定の条例案の概要)に関して、また先ほどの補正予算案の中には産業活性化・雇用創出のための経済対策案もございます。これを議論いたしました。
また、近く、公職にあるもの、団体等からの要望等に関する取り扱い要領、…いわゆる口利きと呼ばれるものに関しての要領、県職員に対してですね…、これの報告を行うということの要領に関して議論をいたしました。これは来週には確定をいたすことになります。
伊那の合同庁舎内で先週末12日に、伊那建設事務所のパソコンにいわゆるコンピュータウイルスの感染が発見されました。直ちにこれを遮断をし、連休中に伊那合同庁舎内のすべてのパソコンの検査をいたして、ネットワークは連休内の日曜日には既に再開をいたしております(伊那合同庁舎内パソコンのウイルス感染について)。職員におかれては、それぞれウイルス対策のいわゆるワクチンソフトというものが更新されるようになっておりますので、朝・昼・夕方、これらを励行をしてですね、いわゆるウイルス対策ソフトのパターンファイルの更新に努めるということを職員のイントラネットでも告知をするようにいたしております。
私の方からは以上であります。ご質問のある方はお手を挙げて…、どうぞ。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
信濃毎日新聞の小市昭夫といいます。
9月県会に提出される方針を示していらっしゃった常勤の監査委員、それから非常勤の監査委員、それから人事委員、それから教育委員、それぞれ昨日、各派の方にご説明があったようですけれども、それぞれの方々の選任理由といいますか、どういった観点でこの方にというふうにご判断されたのか、お話しを聞かせてください。
長野県知事 田中康夫
それぞれふさわしいと思うから選任させていただきたいということを県会側にお伝えをしているわけであります。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
すいません。もう少し具体的にですね、例えば監査委員であれば丸山(勝司)さんという方はどういうところが、それから垣内(基良)さんはどういうところが、それから教育委員の椎名(咲子)さんであればどういうところ、人事委員の窪島(誠一郎)さんであればどういうところがというところまでご説明いただければありがたいんですが。
長野県知事 田中康夫
今までこうした人事案件というのは、これは県知事が一義的には選任をし、任命をさせていただくわけでして、議会の同意をいただくという形ですが、従来、その候補者に「難あり」というようなご意見の中でですね、候補者本人に関してかなり立ち入ってのご質問やご議論、あるいはまたそうした報道というものがあったわけでして、私は従来同様、自信を持って今回4名の方をですね、選任させていただきたいと思ってるわけであります。
その他のご質問をお受けいたします。はい、どうぞ。
信濃毎日新聞社 島田誠氏
島田誠と申します。信濃毎日新聞です。
1年ほど前にですね、浅川ダムの本体工事契約について県の方で契約を解除しまして、その後、JVの方からですね、県の側に損害賠償額を提出してほしいという文章も届いていたと思いますし、それから口頭でも、当時1年前に知事の方にもお話があったと思いますが、その後、最近になって県の方でですね、基本的には事実上賠償に応じないという内容と受け取れる文書を出されたそうですけれども、こちらの考え方とですね、それからもう一つはですね、これまで契約解除に伴う賠償の他にですね、一時中止に伴って県がこれまで支払ってきた4680万円ほどの金額がありますが、それについてもですね、返還を求める考えがあるのかどうか。今の時点でのお考えを聞かせてください。
長野県知事 田中康夫
皆さまの複数の新聞等で、かぎ括弧として、「土木部」あるいは「土木部河川課」の発言でしたでしょうか、その部分に関しても検討しているというふうにあったとおりであります。
その他のご質問をお受けいたします。
信濃毎日新聞社 島田誠氏
すいません。前者については支払わないという考え方についてはですね、どのような…、文章としてはですね、公共工事入札等適正化委員会の談合があったとする認定を根拠にされていたと思いますが、その後ですね、その直後には確かもう少し検討してからというか、すぐには態度表明は知事はされていなかったと思いますが、その後どういうふうなお考えから今回のような文書を渡されるようになったかを教えてください。
長野県知事 田中康夫
お金は払いませんという部分に関してですか。
信濃毎日新聞社 島田誠氏
はい。
長野県知事 田中康夫
それはもう皆さまの方が既に報じられているとおりでありまして、談合の認定をしたわけでございますし、そのことは私たちとして公正取引委員会の方にもそのようにお伝えしているわけですよね。ですから、その中においてですね、お支払いをする必要はないということで、繰り返し私の発言としても載っていましたように、その件に関してですね、談合の認定ということをいたしました後も、何らそのことに関してのですね、ご照会や撤回を求めるご通知、あるいはひいては名誉棄損であるというような訴えもないわけでございますから、結果として、それに対して広くマスメディアを通じて伝えられた上でですね、何らのいわゆる私どもに対してのご意見がないということは、ある意味ではそれをお認めくださっているということだろうと思います。立派な企業市民でいらっしゃいますから。したがいまして、先般の通知に至っています。
その他のご質問ありますか。はい、どうぞ。
毎日新聞社 西田進一郎氏
毎日新聞の西田進一郎です。
住民基本台帳ネットワークシステム、いわゆる住基ネットの件で、県が予定されている侵入実験なんですが、当初、市町村側の希望というかですね、うちを実験台に使っていいというところはあって、比較的早く行われるのかなと思ったんですが、それが時間がある程度たってることについて、どのへんが障害になってるのか。あと、その進行状況を、明らかにできる範囲でいいので教えてください。
長野県知事 田中康夫
いや、それは現在準備を進めているということでございますね。それ以上申し上げることはとりたててないと思います。いずれにしても、片山虎之助総務大臣もですね、総務省からすれば、長野県は今や鬼っ子のようなものでございましょうけれども、片山大臣からも侵入実験に関しては熱いエールをお贈りいただいてるわけでございますから、その熱いエールのご期待に応えるべく準備を進めているということでございます。
その他のご質問はございますか。皆さま、おとなしくて。長野会場の皆さまはいかがでございますか。ございましたか、はい、どうぞ。
朝日新聞社 園田耕司氏
すいません。この9月補正予算案なんですけれども、今回のこの補正予算案というのはどういうところに力点を置かれて予算配分されたかというところのご説明をお願いしたいんですが。
長野県知事 田中康夫
既に予算案に関しては、先週、志村勝也の方からも皆さまにご説明をしているのではないかと。
朝日新聞社 園田耕司氏
経済対策のところが前回はなかったもので、そこの部分をお願い…
長野県知事 田中康夫
なるほど。経済対策に関しては、個別には産業活性化・雇用創出推進局長の丸山康幸にお問い合わせいただければ、さらに詳しくお話ができるかとは思いますが、ここに記しておりますように、長野県は大きなスリー・バイ・スリー(3×3)という中でですね、産業構造変換をしていくわけでございます。そうした中で、これは他の都道府県よりも先駆けて長野県は行っていることで、これに伴っての多くのものが記されているわけでございます。雇用のミスマッチ解消事業というような部分は、これは更にこの部分を迅速に進めるべくですね、これら二つの事業に関しては更に充実を図るということであります。かねてよりお話しをしているように、長野県は新しい21世紀のケインズというものを長野県において形作るということであります。ジョン・メイナード・ケインズというふうに言いますとですね、何か多くの方々は箱ものを造る、公共事業による景気浮揚というふうにお考えかもしれませんけど、これは異なるわけでして、産業革命というものでいち早く経済をけん引したイギリスというものが、その後、他の諸外国がキャッチアップ(追い上げ)をする中でですね、制度疲労を起こしてきていると。今、日本で小泉純一郎さんが語ってることも、亀井静香さんが語っていることも、これは高速道路をどのくらい造るかどうするかという数字のお話にしか過ぎないわけでして、制度や仕組みを変えるというお話になっていないわけでございます。ケインズは、産業革命があり、その後経済や社会が疲弊しているイギリスは、まだ街は極めてわい雑である、あるいは田園都市と呼ばれた場所へ行く空間、移動の空間もわい雑であると。こうした中で、まさに長野県が言っているように、大気であったり土壌であったり、あるいは水源であったりですね、こうした私たちの本来の社会の資本というもの、そしてまた教育や福祉、あるいは金融といったものを制度から、根本から変えるということをケインズは言ったわけでありまして、まさにそうした従来の箱もの発想の景気浮揚ではない形によって、私たちの福祉医療・教育・環境ということに主眼をおいて長野県の産業を活性化させるということであります。ですから、長野県はよく言われる縮み指向の緊縮財政ということではなくてですね、まさに21世紀のケインズ型の社会をつくると。それは、組織のためや団体のためや制度のためや仕組みのためではなくて、個人の県民のためにということです。そうした観点からのものであります。またこの点に関しましては、さらにもっと充実を図らねばならないというふうに思っております。
表現センターでどなたか手を挙げられた方がいらっしゃいますか。はい、後ろの方の列の方。
南信州新聞社 高島陽子氏
南信州新聞社長野通信部の高島陽子です。
昨日、知事は公務で飯田市の民間企業ビバチャイルド主催の講演に出られたわけですけれども、そのシンポジウムの印象、それから同時にビバチャイルドの印象をお聞かせください。それと、昨日のテーマであった子育て支援の…、知事もその重要性を述べられましたが、今後どう反映して展開されていくか、今の段階でのお考えをお聞かせください。
長野県知事 田中康夫
ごめんなさい。電波状態が(悪くて)…、私どもの機材の、あるいは途中の民間通信会社の回線の具合かと思いますが、そのビバチャイルドでの…、最後何ていうご質問でございましょう。
南信州新聞社 高島陽子氏
ビバチャイルドの講演の講師の一人になったわけですが、そのシンポジウムの印象、それからビバチャイルドの印象をお聞かせください。それと昨日のテーマであった「子育て支援」、これをどう今後政策として展開していくかをお聞かせください。
長野県知事 田中康夫
ビバチャイルドというのは飯田市にありまして、いわゆる24時間の保育を行っているという場所であります。公立の保育園で園長を務められた椎名咲子さんという方が、そこによい意味で飽きたらず始められたものであるというふうに聞いております。前から申し上げているように、「子育て支援」という言葉がありますけど、やはり子どもを育てるということも、これは立派な社会貢献だという考えを持たねばならないと思うんですね。本来的にいえば、家族によって子どもが育てられるということが必要です。ただ、これは障害をお持ちの方や高齢者に関してタイムケアというような、その周囲でお世話をなさっている方たちによい意味で自由な時間を提供するという、介護慰労金のような形でなく提供するということが長野県のタイムケアになっているわけでして、その意味で考えるとですね、子どもを育てられるという方々にも、より子どもに愛情を持って接する時間を増やせるように、私たちはタイムケアの発想の一環としてですね、子どもを育てる方々への支援(が必要と考えています)。それが幼稚園であったり、保育園であったり、保育所であったり、あるいは学童クラブであったり、学童保育であったり、あるいは様々なですね、…無認可という言葉はあまり好きではありませんが…、そうした保育所であったりすると思うんですね。その意味でいうと、本来的にはやはり親であったり周囲の家族であったりが子どもの世話をする時間が長いということが本来だと思ってます。24時間の保育ができれば、それがすなわち何か福祉の促進であるというふうにとらえていくことは、本来の社会貢献である子どもをそれぞれの親族が育てるということを、ともすればですね、ないがしろにしかねぬところがあります。この点を気を付けねばならないと私は常に考えております。
もう一点は、長野県は学童保育というものに関してもですね、これは極論をすれば、従来、女性が働く条件というものが大変に劣悪であったという社会的困難を伴った中で学童保育が生まれてきたと思いますが、他方で、今は貧困からではなく、まさに社会に貢献をしたい、あるいは自分の生きがいとして出産をなさってなお両方の親が働き続けるという選択をなさる方々がいらっしゃるわけでして、学童保育の性格というものも、私たちの貧しき時代、あるいは働く環境が劣悪であった時代とは異なったとらえ方をしなくてはいけない段階に入っていると思っております。もう少し端的にいえば、共稼ぎをなさっていれば、これは単純にいえば、いわゆるダブル・インカム(double
income:二つの収入)というものであるわけでございます。こうした家庭のお子さんは学童保育に行く。他方で例えばお二人お子さんがいらっしゃって、一人の方が大変に深刻な自閉症であるというような形の場合に、主として夫ではなく妻(が育児を担っている)という場合、…父親ではなく母親という場合が多いかと思いますが…、その母親の方はパートタイムのジョブ(job:仕事)を持つということもままならないわけであります。そういたしますと、30人規模の学級で学んでいる一方のダブル・インカムの子どもは学童保育に行け、一方の二人子どもがいるうちの、きょうだいがいるうちの一人が自閉症であったり、あるいはこども病院に入院ではなくて自宅で療養をしているというようなケースですと母親は働くことは極めてこれは困難でございます。そうした子どもは逆に30人規模学級が終了した後、学童保育には行くことができないということは、私はこれは従来の働くということ、収入を得るということ、子どもを育てるということが、新しい認識の段階に入っている中で、学童保育だけがですね、従来の認識のフレームワーク(枠組み)の中でそのままあるのではないかと思っております。この点に関して長野県は、繰り返し厚生労働省に対しても、こうした学童保育の要件というものを広げるべきではないかと、…それは既に児童館というようなものもありますが…、そのように述べてきております。これに対して、先日、厚生労働省の側から私たちの社会部の方に、それ相応のいわゆる理由があるならば、学童保育へ入ることの要件を緩和することが可能であるというような文書がきております。これを長野県は、やはりこうした文書が厚生労働省から出たということを受け止めてですね、今後学童保育のあり方というものを、あるいは児童館のあり方というものを、…これは一義的には各市町村が行っておりますが、市町村が民営化をするというような形は、これはよい意味で意識の高いサービスをする人が集うということでの民営化でなくてはならないわけでして、行政で行うことが採算がとれないから民営化をして、体(てい)のいいアウトソーシング(outsourcing:外部委託)、サービスの低下というような考えで行う首長がいれば、これは厳に戒めねばならないわけでありますが…、今回の厚生労働省の新しい見解を受けて、長野県はこのことをですね、各118の市町村に単に通知をするのではなくですね、来年度の予算に向けて抜本的な制度や仕組みの部分をですね、長野県から変えていくというようなことが必要であろうと思っております。そうした中において、ビバチャイルドというのは大変に意欲的な活動をしていらっしゃる。そしてそのビバチャイルドというものは、私がずっと申し上げてきているように、子どもを育てるということも立派な社会貢献であるという観点に立った上で、なおですね、様々な家庭事情や仕事の事情がある方々のお子さんを預かっていらっしゃるという、大変志の高い時空間だと思ってます。
その他、多く私たちは、例えば生活保護を受けていらっしゃるような方々、あるいは母子家庭の方々、こうした方々への様々な支援がありますが、こうした場所には必ずその制度の狭間というところでですね、杓子定規な頭で考えた国の一律の制度のもとでは救済されにくい方々というのがいらっしゃる。従来からこれは知事あての直通のガバナーメールやファクス、あるいは「『県民のこえ』ホットライン」というようなところでもですね、多くの方からそうした救済を求めるご連絡があり、それに対して個別に対処をし、長野県だけではなく市町村にもその意識の変革を促すということを行ってきています。ただこうしたものが、先日お話を伺ってもなおですね、いくつかのチャネルがあっても、やはりそこに伝える前に、例えば現地機関あるいは地元の市町村に行くと、私たちの、とりわけ私や経営戦略局の考えとは異なる段階の考えをですね、市町村であったり現地機関の対応した人間によって印象づけられて、そこであきらめてしまうというようなケースもございます。これは大変に県民に対しては失礼なことでありまして、既に様々なチャネルはあるわけでございますけども、…近く子どもに関してはチャイルドラインという電話の相談といいますか、話をする場所に対して、県及び県教育委員会が支援する形で始まりますが…、やはりこうした福祉の狭間で悩まれてる方々の相談の窓口というのを何らかの形で設けないと、より自分の家に近い地元でありますと、その自分のプライバシーをそこで語らざるを得なくなったり、あるいはそれがOS変換ができていない場所でありますと、そうした訴えをすることで逆に住みにくくなるというような形があります。そこを何らか(の形で)早急にですね、救済できていくような仕組みを作らねばということは昨日実感しました。改めて実感しました。
あと、生活保護を受けている方が車を持つとですね、生活保護が受けられないというような形がいまだにあるわけですね。現実問題として車は一部の方の趣味嗜好品ではなくなっていて、長野県でいえば、非常に人家が点在しているような場所でですね、例えば透析を受けていられたりとか、そういうような方々がですね、車を持っていないが、車を持つと生活保護が受けられないという、非常に困窮なさっている方がいる。この点をですね、やはりかねてから全国的に語られながら、厚生労働省あるいは自由民主党の政府というのは直してきていないわけでございますね。例えば、本来こども病院に入院するような段階でありながら自宅にいらっしゃるお子さんがいて、体温調節ができないというようなお子さんで、そして生活保護を受けていらっしゃる方がクーラーを付けると、これもまた(生活保護に)該当しなくなるというふうにも聞いておりますので、これはやはり今の社会の中で、地球温暖化を防止するためというような観点とは全く異なる次元の話でして、やはりこのあたりは長野県からですね、問題提起をするのではなくて、何らかですね、行っていかねばならないというふうに思っております。そのことは社会部の職員にも改めて話しますし、同時に話すだけでなく、私がリーダーシップを発揮して社会部の意識を変えてですね、国がやってきた施策の中で補助金を分配するのではない形を構築しなくてはいけないということも痛感しました。
南信州新聞社 高島陽子氏
すいません。今のお話を踏まえて改めて質問をさせていただきます。
そのビバチャイルドに対しての印象というのは、どちらかというと福祉分野というような印象で、従来のシステムですと社会部だったというか、これは縦割りの見方なんですけれども、そうした分野に広くおおってるのではないかと思われるんですが、そちらの代表の方を教育委員に選任されたということで、今後、子どもの問題を、今までもいろいろ問題になってきたところなんですが、部局横断的に、例えば社会部と教育委員会で何か政策展開をしていくというような新たな取り組みも視野に入れられているのかということを教えてください。
南信州新聞社 高島陽子氏(通信状態不良のため、再度質問)
今のお話ですと、ビバチャイルドに対しての印象というのは、これまでの制度としては一つの…、というか社会部の分野といいますか、そういった領域だと思われますので、そちらからそこの社長の椎名さんという方を教育委員に選任される、起用されるというお考えは、今後、子どもの問題を教育委員会と福祉、社会部との部局横断的な取り組みということで視野に入れられての今回の椎名さんの起用だったということでしょうか。
長野県知事 田中康夫
大変に教育委員会は今は議論をするだけでなくて一人ひとりが行動をする組織になっていまして、大変頼もしく感謝しているところであります。椎名咲子氏はまさに机上の議論をするのではなく、実践活動を通じて行ってきている。やはり子どもというのは3歳までの間に、私はですね、…ある意味ではDNAというものはありますが…、同時に脳というものも形成されていくのではないかと思っております。味覚であったり、音感であったり、運動までいかなくても、そうした反射神経であったりですね、あるいは社会の一員として行なってよいことと行なうべきではないことというものは、やはり3歳までの間に覚えられていくわけであります。日本は何か、子どもというものは肉親であったり家族の宝物、所有物という発想であります。その体を通して、実は天空から私たちの社会全体の共有すべき次世代の宝物として分け与えられたという発想が希薄なわけでして、極論すれば、3歳までの間に甘やかして、3歳になるとグレーのスモッグを着せて保育園でも幼稚園でも左向け左、右向け右、上向け上、という教育になるわけで、これは逆じゃなかろうかと。3歳までの間に行なってよいことと行なってはいけないことを学び、むしろ3歳からはそれぞれの適正に応じた能力の伸ばし方というものがあるべきだと思うんですね。こうした点を椎名咲子さんは十分ご認識だろうと思いますし、教育委員会というのは小学校以降を扱うと言われておりますが、ある意味では、これは教育の原点は3歳までにあろうと思いますし、こうした中で活発な議論ができればと思ってます。
先ほどもう一つ、人事案件に関してでございますけども、公募で募集いたしました丸山勝司氏に関しましては、私と副知事の阿部守一と、そして代表監査委員の内田雄治氏と、それから監査委員の石坂千穂氏と樽川通子氏の5名によって面接をして、その後話し合いをしたわけでありますが、冒頭に内田雄治氏から、この丸山勝司氏は大変素晴らしいのではないかということで、それぞれ3名ほどずつ、ふさわしいのではないかという人物を挙げましたが、期せずしてその5名の委員が3名挙げた人間は同じでありまして、またその中で内田氏をはじめとする方々が丸山勝司氏を一番の最良の候補者であるというふうにご発言があり、そのなかで決定してきております。
その他のご質問ありますか。
新建新聞社 綿貫芳文氏
新建新聞社の綿貫芳文といいます。
もうちょっと時間もなくなっちゃったんですけれど、この後にあるファッションコンテストの事前審査というのがあるんですよね。それに知事は出られるんですよね。それってどういうものなんでしょうか。それと、今、知事が着られているカジュアルなユニホームもそれに関係あるんでしょうか。
長野県知事 田中康夫
いえ、この後には、今、信濃美術館で岡正子女史がデザインをした(ファッションの)展覧会(信濃美術館企画展「OKA MASAKO Fashion あなたは何につつまれたい?」)が行われてるわけでして、長野県のシルクを使って…、まさにいわゆるシルクは土に戻っていくと、合成繊維は戻らないという形の中での一つの提示をしているわけでして、また東山魁夷氏と池田満寿夫氏の作品とのコラボレーション(collaboration:共同事業)も行われてるわけでして、そこで一般のいわゆる若きファッションデザイナーを目指す方々の作品というもののコンテストが行われるということで、その事前審査で、…私がその当日伺えないものですから…、選ばせていただくと。審査員の一人としてというものであります。
今日着ておりますのは、去年も不信任が出るような前には着ておりまして、確か東京で読売新聞の夕刊にはこの派手なシャツを着て歩いているというのが1面に大きく載って、『不信任必至』という記事が出た時に着てたシャツと同じでございます。昨年もしくはおととし買ったシャツでございます。
どうぞ。
朝日新聞社 園田耕司氏
朝日新聞の園田耕司といいます。
総裁選後の総選挙なんですけれども、統一地方選で知事は県内外の候補者というのを応援に行かれましたけれども、次に行われる総選挙でも民主党候補になると思うんですけれども、県内外の方で応援されるお考えというのはあるんでしょうか。
長野県知事 田中康夫
いえ、全くまだ未定でございます。ただ、何か今日の新聞で複数…、長野1区に関して何か民主党の県連が推薦を求めるというようなものが載っておりましたけども、なかなかやはりOSの変換がままならない方々もいらっしゃるんだなということでございます。これは、決して人権侵害ではなかろうというふうに思いますが、やはり今どき、まさに埼玉県知事選で出たこともですね、候補者以前に官僚制度というものに対してのですね、市民の何といいますか、嫌悪というか拒絶でありまして、そういうことでございますね。
どうぞ。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
今、ご指摘されたのは、篠原さんという農水省の方だと思うんですが、この方とは知事はご認識なりご意見を交換されたようなご経験というのはおありなんでしょうか。
長野県知事 田中康夫
そういう方がいらっしゃるということくらいは、直接の謦咳(けいがい)には接してはおりません…、と思いますが。やはり社会が大きく変換せねばならないという時でございますから。どのように県連の方はお考えなのか、民主党県連というのはどのくらいの規模なのかも私はよく存じ上げませんので、…よく田中康夫がいろいろ人事案件を決める時に、どのようなプロセス(経緯)で決めたのかというご指摘がございますけど…、どのようなプロセスなのかなと。別に私は自民党員でも民主党員でもございませんので、何ともわかりかねますが。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
官僚ということでは、民主党でも、…これは特に若い方という限定なのかもしれませんけれども…、非常に霞が関や現行の自民党政治では政治がままならないというか、行政も含めてままならないということで民主党の候補になってくれる意欲的な官僚もたくさんいるし、そういう人たちをたくさん擁立すると菅代表なんかもおっしゃっていますが、そういうものも含めて、今、知事がおっしゃってたOSの変換…
長野県知事 田中康夫
長野1区に関して申し上げてるわけでございます。あくまで。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
それと、実は冒頭の人事案件に関してなんですが、7月県会の最終日の記者会見で、次の提出の際には議会の理解が得られるような人を人選したいというふうにおっしゃっていましたが、昨日の議会側の反応では女性の教育委員登用だとか、垣内(基良)さんのことは、…本当はもっと個別にご見解をお聞きしたいんですが…、一応行政経験者だということあたりが、知事がそれなりに配慮をされた部分…、配慮という言葉が適当かどうか…
長野県知事 田中康夫
いや、行政経験者というよりも、私はそうした肩書には昔から、肩書が権威になってるような方々というものは唾棄(だき)すべきものだと思ってますから、垣内氏は、…何かどこかの新聞でも、今朝、垣内基良さん自身のご発言で、私と通底するところがあるというのがありましたけれども…、やはり垣内さんの考えていらっしゃる社会のあり方というのはですね、私とかなり似通っている部分があろうかと思います。こういうふうに申し上げると、そんなことがあり得るんだろうかというふうにお考えの方がいるかもしれませんが、垣内さんはやはり私と同じように自由で開かれた、そして自律的に物事を判断し行動する人たちのための公正な社会ということを目指されてきた方だというふうに私は思っております。何か表層的に…、例えば私が今日このようなシャツを着てるとですね、もう不信任まで崖っぷちという文章の時にこの写真が載ってると効果を発揮すると思われる表現者の方がいらっしゃるように、野次将軍であると、自らちゃかして自らを言った言葉が一人歩きしてですね、何か何でも反対をしているかのように、何でも上げ足をとる人のように見られるかもしれませんが、垣内さんという方は、私はそういう段階の方ではないと思っております。やはりその表層で見えるものだけではなくて、それぞれの方のよい意味での内面というもの…、その垣内さんの気概であったり、哲学であったりというものは、やはり監査委員としてふさわしいものを持っていらっしゃるというふうに思ったわけです。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
今、通底されてるという部分では、例えば具体的に介護慰労金だとかですね、そういう部分で…。
長野県知事 田中康夫
いや、何かそんないくつかの例を挙げて申し上げるようなものではなかろうと思いますが。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
あと、ついでに窪島(誠一郎)さんがやってらっしゃる「無言館」というのは知事ご自身は行かれたことはございますか。
長野県知事 田中康夫
本では拝見しておりますが、まだ伺ってはおりません。
信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
どのような印象を持ってる施設でしょうか。
長野県知事 田中康夫
ですから、伺っておりません。
長野県知事 田中康夫
他にございますか。
あとおとといですね、やはり長野県というのは南北に長いんだなと。あるいは表現者の方々もたまさか県庁所在地があるというだけの…、と言ったらお怒りになる方がいるかもしれませんが、長野市中心主義なのかなと少しく残念に思いましたけど…。15日は最後に三水村の女性の森山初乃(はつの)さんという方、その前に東部町の白石故(たくみ)さんという男性の方、いずれも今年100歳(白石さんは9月25日で100歳)になられた(方々を訪問しました)。その前に大町市の山田すへさんという、大町市の施設にお住まいで、松川村のもともとはご出身でございます。107歳でしたっけ?、108歳でございますか…、の女性の方。そして最初に根羽村の大久保かづよさんという100歳(11月25日で100歳)の方であります。この大久保さんは、他の方も大変かくしゃくたる方たちでしたが、眼鏡を掛けず、毎日、新聞を丹念に読むと。県政の話題もお読みになると。今でも少し畑の仕事をなさって、ご家族、お子さん、…お子さんと言っても、もう70代でございます…、お子さんやお孫さんがどこか出掛けるというと、「どこへ行くの?」「どんなことをしてくるの?」「どんな話をしてきたの?」って、大変に好奇心旺盛なんだそうでございまして、お話をしても大変に立派な人物で、このような方々が長野県のやはり誇るべき財産だなということを痛感いたしました。最初、根羽村から私始めまして、大変に意地悪かもしれませんけど、一番県の南にございますので、前日東京で用事がありましたので、朝一の新幹線「のぞみ」で名古屋まで行きまして、名古屋から三河安城まで一駅戻りまして、そこから車でまいりました。根羽村の小木曽亮弌村長というのは、大変に森林整備を行い、県の一番南にあっても非常に自律的な明るい村長で、私は尊敬しておりますけども、彼がかねてから、「いやあ、豊田市までは車で1時間なんですよ、田中さん」って。「たまにはあっちの方からも来てください」って言われてたのを思い出しまして、その三河安城から道を上がってまいりました。三河安城からですので1時間半ほど掛かりましたが、少しく残念だったのはですね、1件目でございますので、テレビの方々もお昼のニュース用には根羽村で県最南端にも100歳の方がいらっしゃるというのを飯田のスタッフの方がお越しになられてですね、ハイテクを駆使して昼のニュースに間に合わせられるかと思いましたが、やはりテレビの方々は、どうも最近はニュース、報道よりもですね、社会情報やバラエティーの方が主流を占めているので、朝寝坊でいらっしゃったのか、どなたもお越しにならなかったのは残念なことだったわけでございます。
もう一つは、新聞活字メディアの方は、新聞はお豆腐屋さんやパン屋さんと並んで世界で最も早起きの配達の方々によって支えられてるわけですけども、お越しになられた新聞社は南信州と長野日報の2社でございました。長野県に入りましたところに大きな看板が立っておりまして、「ここから長野県、県民の良識、県紙『信濃毎日新聞』」って大きな箱もののような立て看板が立っておりました。決して根羽村だからということではなくて、あるいは午前中だからということではなくて、午後の1時半過ぎての大町市には大変多くの報道の皆さまがお越しになられて、やはり108歳という県内最長寿の方を祝うという皆さまの姿勢を大変に心強く思ったわけでございます。ただ、この塩尻分室を、塩尻の知事室分室を設けて私が知事室分分室を設けたいというふうに、南信農業試験場あたりにというのも、やはり長野県は南北に大変広いわけでございまして、長野市で起きてることだけが長野県政でもなければ、長野県の未来でもございません。お金を掛けて看板を立てることは箱もの行政ですから誰でもできますけれど、やはり県内各地に…、大久保かづよさんという方だけが優れていると申し上げてるわけではありません、ただ、やはりそのような県の最南端の場所に100歳の方がいらっしゃり、眼鏡も掛けずに新聞をお読みになりですね、今でもお仕事をなさってかくしゃくとしていらっしゃる、そういう方がいらっしゃる。大変手前みそかもしれませんが、県知事である私がそうした場所に訪れるということも、根羽村のみならずですね、長野市から遠く離れたところでお過ごしの長寿日本一の長野県の方々に、ある意味ではさらにお元気で過ごしていただけるというための、何かのお手伝いができることではなかろうかとも思いますし、ぜひ県紙を標ぼうされる方は、やはり南の端とはいえですね、"北信濃毎日新聞"などと言われることがないように、ぜひ編集局長にもお伝えいただければと思いますし、また編集局長がこれをご覧になられて、何かご不快の念をお持ちの際には、ぜひいずれの方でもこの知事会見にはご出席、ご質問いただけますから、ぜひこうした平場の場でですね、その編集局長とも私は議論をいたしたいところであると。その用意はいつでもあるということをお伝えを申し上げておきたいと思います。
以上であります。
|