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最終更新日:2003年09月16日

 

知事会見 (県有施設のたばこ対策、ヤミ金融対策、地上デジタル放送、他)

平成15年9月9日(火)
13:05〜14:20

表現センター   

長野県知事 田中康夫
 はい、それでは知事会見を行います。
 本日、朝に部長会議を開催をいたしました。ご存じのように、長野県の県有施設内における禁煙を全面的に実施(県有施設のたばこ対策について)に移すということを確認をいたしました。これは本日、ただ今13時から知事会見を行っておりますので、この知事会見の終了後から行うという形であります。教育委員会関連の建物も、これは先ほど瀬良教育長が教育長名で小中高、…小中学校は市町村ですか…、高等学校を含め、建物内の全面禁煙ということを行うわけでして、これは同時にぜひ小中学校や、…養護学校に関しては長野県の県有施設でありますので、当然これが適用されますが…、各市町村あるいは私立の小中学校、高等学校においてもですね、これに準じたご協力をいただけることを強く期待をいたしております。資料にございますように、宿泊を伴う施設で特に理由のある部分に関しましては例外がございますが、各建物の屋上及び管理者が指定をいたしました地上部分においては喫煙場所を3カ月間は移行期間として設けるという形になっております。ただ、これに関しましては、経営戦略局、総務部、衛生部のメンバーによるタスクフォースチームを作りまして、1カ月をめどにですね、その状況というものを把握し、この3カ月後の段階で抜本的な見直しをこの喫煙可能場所に関しても考えるという形になっております。警察に関しましても、いわゆる駐在所の居住部分というものは例外でございますが、それ以外に関してはご協力をいただけるという形になっております。一点だけ、この県の本庁舎に、24時間の対応によります、いわゆる110番の場所というものがございます。ここは高額の機械があるわけでございまして、かねてより禁煙になってるわけでございまして、その休憩室とは別に、大変に狭いスペースでありますが立つ場所で、もちろん勤務時間外にでございますが、24時間体制の方がたばこを吸う場所が、この建物内に1カ所のみ例外として設けられる形になっております。それ以外はこの県の本庁舎内及び県の施設において禁煙を行うということであります。これは改めて申し上げるまでもない理由からであるというふうに思っております。
 その他でございますが、先ほど議会の方々との意見交換の場でも申し上げましたが、私たちは平成14年の12月27日にヤミ金融被害者救済緊急対策会議というものを設置いたしております。これは昨年の暮れでございまして、大変に長野県内においても違法な超高金利の貸し付けを行うヤミ金業者による被害が多発して、社会問題化しかけているということをいち早く察知いたしまして、生活環境部の生活文化課の方にこの「ヤミ金110番」というものを設けさせていただきました。また、多くの方々のご協力によって、この「ヤミ金110番」のもとに、平成14年の12月27日から平成15年の9月5日までの間、計3471名の方からご相談を受けております。男性が2105名、女性が1293名というような形でございます。世代別で申し上げますと、30代の方が26.7%、40代の方が19.7%と。50代と20代が共に16.9%と。それから60代の方が6.6%、年齢不明の方が9%等ございます。こうした方々からご相談を受ける中でですね、ヤミ金に利用されてるという疑いのある金融機関の39口座に関してですね、ご存じのように、8月の7日に県知事名においてですね、閉鎖・凍結等の適切な処置を迅速にとるよう強く求める文書を送ったところでございます。これに対しまして、過日も会見の場で申し述べましたように、39口座のうち20の口座が凍結・閉鎖になっております。4つが任意の解約を預金者側が行って…、預金者と申しますか、いわゆるヤミ金業者側が行っております。残る15の口座に関してでございますが…、これらは都市銀行が4行と地方銀行が2行ではございますが…、この調査に関しましてもですね、本人確認をした上で即座解約・凍結をするという報告を受けております。その後、恐らくはこれらに関しましても行われたものというふうに推察をするところであります。(ヤミ金融業者の口座に関する適正な対応を求める依頼に対して、金融機関から状況報告がありました
 ご存じのように、昨日8日に金融庁の高木祥吉長官がですね、長野県がこのように金融機関に依頼をしたことに対して、預金口座を複数の金融機関が凍結・閉鎖したと、このことを毎日新聞によればですね、その中身を至急勉強し、必要があれば全国的に何らかの対応を考えるということで、関東財務局を通じて長野県側に詳しく事情を聞く…、事情を聞くって、何か悪いことをして事情聴取されるような感じでございますけれども、これは別に記者の責任ではないと思いますが…、そうした状況を聞くということだそうでございます。その他、複数の新聞にも載っているところで、通信社電でもありますけれども、これは繰り返しますが、長野県は別にそんな大それたことをしたわけじゃございませんで、当たり前のことをしただけでございまして、金融庁であったりですね、あるいは警察庁であったり、あるいはそのほか国(の機関)が、まさにこれもまた市民へのテロと同様のですね、救うべき危機管理だというふうに思います。小泉さんは、やはりこういうことこそ改革なさるべきかなというふうに思っております。長野県が取り組んだことが全国的な取り組みになるということは、大変に遅ればせながらとはいえ、それ自体は否定すべきことではなかろうと思っております。
 先日もご存じのように、川中島バスの運転士を務められている…、大日方さんは下の名前が…、すいません、失念をいたしましたが(大日方修氏)、いわゆる県民表彰というような形をさせていただきました。今回に関しましても、生活環境部の生活文化課のスタッフ、課長の田野尻正や係長の長田敏彦をはじめとするメンバーがですね、土日も出勤をして、そうした県民の訴えを聞くと共に、これに迅速に対応するということをこの約8カ月余、務めてまいったわけでございます。これらの実際にヤミ金を担当いたしました生活文化課のスタッフに関しては、個別にですね、知事表彰を行うということを考えております。これは既に部長会議で申し上げ、了解を得たところでして、やはり組織のためや仲間のためではなくてですね、県民のために、いかなる制度の制約や、仕組みの制約や、前例のなさがあってもなおですね、それを乗り越えて真の県民益のために尽力をしたというものは、私は表彰すべきだと思いますし、これは身分が60(歳)まで安定した職員のみならず、将来は臨時雇用の職員においてもですね、目覚ましき活躍をした場合には表彰をし、他の職員を奮起・奮励させるきっかけにいたしたいと思っております。その表彰は恐らく知事室で行いますが、その詳細はまた追ってご連絡をするところであります。
 その他ですね、どうせ皆さんお聞きになるでしょう。自民党の総裁選というのが行われているわけでございまして、産経新聞に載っていたんですが、自民党の棚橋泰文さんって、元、確か旧通商産業省出身の岐阜県の自民党の代議士ではなかろうかと思いますが、棚橋泰文青年局長が候補者の演説会開催を行うべきではないかということを総裁選の管理委員会に求めたそうでございますけども、この中で、「総裁選は首相を選ぶ選挙である」と。首相を選ぶ選挙になるか、首相になれない人を選ぶ選挙になるか、よくわかりませんが、「政策で争われるべきだが、そうなっていない」と。「国民は非難中傷にうんざりしている」というふうにおっしゃってるんですね。確か、棚橋さんは40代であられたと思います。棚橋さんもまた総裁選に出馬をするというようなことを塩崎恭久さんと共に名前が挙がっておりましたが、渡辺喜美さんという、私も存じ上げている方が51歳で、また大変に私と同じような新しい構造改革、真の構造改革、新しいケインズ主義というものを唱えられてる方だと私は密かに尊敬してるんですけど、こういう渡辺喜美さんが立候補したくても立候補すらできない状況と。51歳でございます。51歳が若手と呼ばれ、しかしながら無派閥なので、無冠の帝王と呼ばれて責任ある立場にも自民党や政府において就けないと。これを考えますとですね、自由党や民主党の方がはるかに30代や40代が活躍してるわけでございまして、自由民主党というのは古いのかなと思っております。やはりこういう若き人材を…、小沢一郎さんがかつて幹事長になられたのは私と同い年の47歳でございます。かつては自由民主党にはそういうですね、自浄効果、自ら浄化する効果というものが随分あったと思うんですね。そして、中曽根康弘さん以前の政治家の方は、前尾繁三郎さんをはじめとしてですね、非常に深い歴史観や哲学観を持った政治家がいらっしゃったと思うんですけども、どうもそうなってないというのは大変残念なことじゃないかなと思います。小泉さんはバイロイトでオペラをご覧になり、プラハでドボルザークのお墓参りをされて、ワルシャワの教会でショパンの心臓を観賞されたと。いずれも血税でお出掛けになられたわけでして、今やイギリスでは信用できないと言われているトニー・ブレア氏も夏休みを家族で取る時には自費でございまして、しかもチケットをヨーロッパで近場だからということで、イタリアへ行く時やスペインに行く時もエコノミークラスに家族と乗っていくというお話だそうでございますけども、だいぶ違うんだなという気がいたしております。
 二つの野合状態があるんじゃないかっていうことを、先日の小沢一郎党首と菅直人代表と田原総一郎氏の司会のもとで静岡県の函南町で行われた自由党の第6回研修会でも申し上げたんですけども、自公保というものが、もともと政官業の役人が起案をしたですね、利権を分配する野合であると。利権を保ち続けるための野合が自公保の何も経済政策が一致していない方々であるわけです。この点でははるかに新しい民主党の方が経済政策は一致しているわけでありますけれども…。
 もう一つは、最近、私が先週末も言っていたら昨日あたりはテレビでもやっておりましたけども、参議院の橋本派というのは、これはもう利権団体の巣窟(そうくつ)なわけですね。国土交通省の河川局出身の官僚であったり、農林水産省のかつての構造改善局…、現在の農村振興局でございますか…、構造改善と言いながら構造破壊をしてきた土地改良をはじめとするこうした場所の出身の官僚、あるいは大樹会と呼ばれる特定郵便局を支持母体とする議員、あるいは日本医師会、あるいは日本看護協会といった、それぞれ非常に古い利権団体というものに立脚した方々が参議院の橋本派の主体であります。こうした方が青木幹雄氏に見られますようにですね、候補者は認められるが公約は認められないと。私はこれを聞いた時、非常に驚いたわけでして、政治というものに良い意味でのマキャベリズム(目的のためには手段を選ばないやり方)というものが仮に存在するならばですね、候補者は大変に厳しい人であるけれども、それは常に自分の取り巻きのためではなくて、国民、県民、市民のために正しいと思うことを伝え、支持されることを行う人物だから、人物はいかがかと思うけれども公約や行動力は素晴らしいと思うから支持するというならわかりますけども、人物は素晴らしいが公約は素晴らしくない、けど支持するっていうのは、これは一体どういうことかということで、まさにここにこそ小泉さんの二つの野合状態というものが露呈してんじゃないかなという気がいたしますですね。
 いずれにしても、私たちは愛国心から愛郷心や愛民心と、郷土を愛する愛郷心や、市民、国民を愛する愛民心というものにしなくちゃいけないわけでして、山河敗れて市民滅びて、国家残ってどうするっていう話でございます。
 ご質問があればお受けいたします。はい、どうぞ。

共同通信社 伊藤豪氏
 共同通信の伊藤豪です。
 たばこの件でお伺いしたいんですが、即日実施ということはかなり厳しいという声も挙がっておりますけれども…、

長野県知事 田中康夫
 誰から? 君が言う…、「君」なんて(呼び方)失礼。最近私は職員からもですね、「これは知事、地元要望です」って、地元要望って一体誰が言ってるんだと。総務省の井上源三市町村課長は、住基ネットは地元市町村の要望ですと。市町村の誰が言ってるんですかと(聞くと)、市長会が言いました。町村会が言いました。市議長会が言いましたって。その中の誰が言いましたって聞くと、必ずですね、再三にわたって、「私は旧内務省」…じゃない、ごめん。それは願望か、彼らの…、「旧自治省に入って以来、半分は地方の現場にいたので多くの人を知ってます」とかって言うけど、それと似てるよね。誰が言ってるの?

共同通信社 伊藤豪氏
 それは取材源の秘匿ですので。

長野県知事 田中康夫
 だけどさ、君らの書く記事がさ、かぎ括弧でさ、「…とある市民は語る」とか、「ある県幹部は語る」ってあるけど、私はそんな県幹部どこにいるのかなって。知らないとしたら、私が本当に「おバカの壁(『バカの壁』)」っていう養老孟司だっていうことだし、それを本当に取材の秘匿と称して作り上げてるとしたら、「おバカの壁」はどっちかなっていう話で、東西対立がなくなっても、「バカの壁」はいっぱい何かこの建物の中にあるなっていう気がするけど。はい、どうぞ。

共同通信社 伊藤豪氏
 即日実施という形をとったのはなぜかということとですね…、

長野県知事 田中康夫
 そんなことで5W1Hの中のWHY(なぜ)やHOW(どうやって)を聞いてもあまり生産的でないと思うけどね。より良いことは迅速に行うっていうことです。そういうこと…。

共同通信社 伊藤豪氏
 あと…、

長野県知事 田中康夫
 ああ、いいの? もうあきらめた?

共同通信社 伊藤豪氏
 ええ、いいです。良いことは迅速に。

長野県知事 田中康夫
 そんな簡単にあきらめるようだと、やっぱりなかなかいい意味での日本は市民革命が起きないですよね。はい。

共同通信社 伊藤豪氏
 たばこの自動販売機とかの場合は撤去なさるとかいうのは決めていらっしゃるんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 いい質問ですね。自販機は半分にしようっていうことは環境保全協会もかねてより提言でおっしゃってることでありますし、これ飲料だけでなくてたばこの販売機もそうかもしれないですね。これも大変に良いご提言をいただいたので、すぐに実行に移せるように…、検討させるんじゃなくて、実行を前提として考えます。
 先ほど議会の方々にも冒頭にお話を申し上げたわけでして、議会棟に関しても同様に行わせていただきたく思いますのでご理解を賜りたいということを…、(表現者の)皆さんもいらっしゃったと思いますが…、これに関しては何らのご意見もございませんでしたので、議会の方々にも深いご理解をいただけ、本日から実行できるということをうれしく思っております。
 ですから、いずれにしても、この敷地の中においてはですね、屋上と地上の定められた場所…、これはこの後、地図を要所要所に張る予定でございます。今まで喫煙室であった場所は喫煙室ではなくて談話室という形になるでしょうが、職員は就業中にそこに行くということは原則的にないということになると思いますが…、ですから、先ほど申し上げた110番を担当してる方の24時間交代勤務の間に立って吸える場所だけになろうかと思います。
 他にご質問。はい、一番後ろの方。

信濃毎日新聞社 長戸文秀氏
 信濃毎日新聞の長戸文秀と申します。
 今のたばこのことなんですが、県庁また議会棟に分煙室というか喫煙室が設けられていると思うんですが、そこも今は…、

長野県知事 田中康夫
 これは今申し上げたように、これは随時、区切ってあるようなものはその区切りを安全上の問題から撤去するか、あるいはそこを名称を変えて談話をなさったりするような場所というふうにするかであります。

信濃毎日新聞社 長戸文秀氏
 この受動喫煙の防止に務めるといううえでは、喫煙室があるから別に全面禁煙にしなくてもいいんじゃないのかとも思うんですけれども、これはなぜ全面禁煙ということなんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 例えば工場に勤務されてる方というのは、勤務時間中はたばこを吸いながら行うことはできないわけでございまして、つまり私たち…、とりわけ残業もなるべく減らすようにしながら、私たちの与えられた勤務の時間というものは効率的に濃密に仕事をするということですから、その意味で(喫煙室は)なくなるわけです。

信濃毎日新聞社 長戸文秀氏
 つまり、健康面だけではなくて、効率をアップさせるという目的もあるんですか。

長野県知事 田中康夫
 何かものごとを行う場合にはいろいろな多様な理由があると思いますから、どうしても記事にお書きになる時には健康面だけでなくて、そうした点もって書いて、その後きっと署名原稿ではない匿名の解説で、「知事は仕事の進捗度合いが遅いことにいらだっている」とかお書きになるのかどうなのかは定かではございませんが、それは様々な要因の中の、今ご質問があっただけでなくて、一つではあろうとは思いますが。

信濃毎日新聞社 長戸文秀氏
 すいません。関連して、たばこを吸わないことによってですね、なかなか習慣というものが抜けなくてですね、逆に能率が下がるんじゃなかろうかという心配はないでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 職員の互助会というのは眼鏡を買うことにも補助をしているそうでございますので、逆にいえば、何か組合の方はそのようなことは性急すぎるというようなご抗議を総務部長の方にお越しになられたそうでございますけれども、長野県(職員)は組合費を6000円どころか、月6600円(正しくは上限6200円)だか、そのくらい払ってんだそうでございますから、自治労もだいぶいっぱいお金が余っているということで、自治労の中ですらですね、能力給にしたり、能力で昇進を変えるというというような長野県よりも進んだことを自治労も行うような画期的な組合へと変身してますから、自治労の方が例えば、禁煙パイポっていうのは固有名詞でございましょうか…、その手のたぐいのものをですね、やはりお配りになるとか、そういうことをきっと福利厚生をお考えになる労働組合ならば必ずやお考えになるんじゃないかなと思いますが。

信濃毎日新聞社 長戸文秀氏
 最後に。これは例外なく、知事室であるとか、部局長の個別の部屋であるとか、応接室、そういったものもすべて禁煙ということでよろしいでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 そうでございます。出納長はたばこを吸いますので、先ほど冗談で私が「出納長の部屋だけは喫煙特区にいたしましょうか」って言ったら、「ううん…」って。「しかしそんなことをすると、たばこを吸うようなものはOSが変換できてない守旧派が集うなどと言われると私の本意ではないのでやめときましょう」という、大変ありがたい意思表示をなさいました。
その他のご質問ございますか。はい、そちらの方。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 朝日新聞の飯竹恒一と申します。
 道州制の議論、自民党のみならず民主党でも出ておりますし、一部知事の方の議論もあると思いますが、お考えをお聞かせください。

長野県知事 田中康夫
 長野県はそもそも総務省のですね、20兆円あめ玉ぶら下げているから合併しようよっていう、今の平成合併というのは訳がわからんなと前から言っているように、そうした20兆円の市町村合併と毎年190億円の維持費が掛かって805億円掛けたのに専用回線ではないという住基ネットと、先ほども議会の方との(意見交換の)時にお話ししましたし前回も申し上げましたけれども、これからわずか7年半で地上アナログテレビが全部使えなくなる、"1億万台"のテレビがあっという間に使えなくなって、全部デジタルテレビに買い替えさせるなどという、こういう無駄の真骨頂をやるというのは、本当に国土交通省が着実に悔い改めつつある中、弱ったもんだというふうに言っております。
 ですから、長野県はコモンズからの再生ということを掲げているわけでございまして、道州制の議論というのはですね、私たちの部長会議等でもとりたててしたことはございません。したことがないということは、長野県は明確にコモンズからの再生をこの長野県の中において行うと言っているわけですから、その作業こそがですね、新しい社会的共通資本というものを築き上げると。新しいケインズ主義というものを真に市民に立脚したケインズのルネッサンスと。「日本新基本11法案から始まる、真に豊かな新しい日本社会の再興とルネッサンス」ということで、おととい午前中に講演をいたしました。シンポジウムに先駆けていたしましたけども、そのルネッサンスを長野県もまた目指しているわけでして、道州制に関してはですね、議論をしておりませんですね。総務省が言っているようなですね、箱ものをわんさか造って、何ら行政もですね、三位一体の責任と、官僚と首長と議員の責任をですね、このような700兆円…、あるいはこの10年間でですね、138兆円ですか…、地方自治体の借金は倍増したわけでございます。これをバブル期の後に倍増させたのは誰かといえば、これは総務省なんですよね。地総債と呼ばれる地域総合整備債という箱ものをいっぱい造りましょうと。有利な起債っていうやつをバブルの後に、これは総務省が言ってきたわけでして、国土交通省が悔い改めてる時に何を考えてるかっていう話でございます。そして地上デジタル放送だなんて、もう…、ぜひ今日テレビカメラ抱えてる方々もお帰りになられたらですね、恐らく役員は一人として長野県のテレビ局の方は地上デジタル放送の早期導入など望まれていないと思いますしですね、組合の方にもぜひおっしゃられてですね…。これは総務省が音頭を取ってですね、全国のすべての放送局、報道機関、何でございますか、消費者団体まで入ってるっていう話でびっくりいたしましたけれども…、詳しくは『GALAC』という放送批評懇談会の今月号に書いておりますけれども…、あるいは全国の都道府県、そしてテレビ受信機製造の電機メーカーが入ってるという(全国地上デジタル放送)推進協議会に長野県だけはあえて入っておりませんけれども、こんな愚かな日本沈没はやめていただきたいんで、小沢さんが言っているような道州制というのは、そういう何かあめ玉ぶら下げる話とは全然違うんでね。何か遷都、首都機能移転もですね、とにかく古いケインズの発想で公共事業の名前を変え(てやっているだけだ)と。国土交通省や農林水産省がやってる公共事業とは違う名称で環境省も文部科学省も総務省も厚生労働省もやってるわけでしてね、こういう間違った古いケインズじゃない新しいケインズの社会を作るということで道州制をとらえるならば議論の価値もあるとは思いますけれども。そしてそれは同時に、フランスやアメリカのように人口5000人以下の町村が、フランスで9割、アメリカでも8割占めてる。それは日本と町村の形態は違うかもしれませんけど、中央集権ではなくてですね、市民自治というものがあるわけですね。市民自治の上の道州制ならばわかりますけども、今、総務省が画策をしてる旧内務省的なですね、中央集権型の道州制などというものは、これはコモンズを崩壊させるということです。このような議論には私は断固反対するということです。ですから、制度や仕組みを変えるのに、道州制を数の問題としてとらえている。真の理念を踏まえた制度論ではなくてですね、マニュアルとしての制度論に常に日本はなっていっちゃう。これはやっぱり古いケインズの公共事業論だと思うんですね。
 いいですか。はい。

朝日新聞社 土佐茂生氏
 朝日新聞の土佐茂生といいます。
 二点あります。一点目は、最近知事がよくおっしゃられている地上デジタル化放送についてなんですけれども…、

長野県知事 田中康夫
 書いてよ、これ。だから、皆さんはね、もし皆さんが…、もう生意気言わせてもらうと、田中康夫という突拍子もない県知事が言ってることを、皆さんが思ってても、あるいは皆さんの会社の社長が思ってても言えないこと…、みんなが言えなかったらこれは戦艦大和の沈没になっちゃうんですよ…、いい意味で皆さんは田中康夫を隠れみのにしてですね、署名原稿じゃなくても田中康夫はこう言ったって書けばいいんですよ。前から言ってますけれども、阪神淡路大震災の後に山口組がですね、灘区で子どもの紙おむつまで配ったわけです。それもS・M・Lってサイズも三つ用意して。それは舎弟企業が持ってきたのかもしんない。その時に、イタリアのコリエーレ・デッラ・セーラという新聞がですね…、有名な新聞ですけども、日本のジャパニーズマフィア大活躍と。地震が多いイタリアでもナポリで起きた時にマフィアはやってくれるかなって記事を書いたら、みんなほとんどの新聞が囲み記事で「イタリアの新聞によれば」って書いたんですよ。読者からは何だと。やくざを褒めんのかって話だけど、行政が手をこまねいている時に紙おむつ配ってくれるのなら悪いことではないわけでね、その代わりみかじめ料取ってたら、これは厳しく罰しなきゃいけないわけです。ヤミ金やったらもっと罰しなきゃいけないわけです。これは、皆さんは署名原稿というか、本来発言者は表現者であるけれども、イタリアの新聞が書いたからって言い訳できるわけですよ。でも、それはずるいわけじゃなくて、そういう意味で田中康夫も大いにご活用なさった方がいいと思いますけど。まあ活用する価値がないって思えば、お互い「バカの壁」っていうことですけど、どうぞ。

朝日新聞社 土佐茂生氏
 もちろん、「田中康夫知事によると」という形で書きたいんですけれども…。
 まあ、いろいろ廃棄物とかいろいろ問題はあると思うんですけれども、長野県としてですね、何らかの形でこれに対する「脱・地上デジタル放送」は無理かとは…、わかりませんけれども、何らかの形でですね、コミット(commit:関わる)するような考えとか検討を始める用意はありますか。

長野県知事 田中康夫
 ぜひその『GALAC』っていう放送批評懇談会の雑誌は、たぶんテレビ局の人とかは会社に戻ればあると思うから読んでください。私も書いてるだけではなくて…、これは民主党のですね、香川県の小川淳也君っていう若手の人を今度の、もし仮に総選挙があれば応援しようと思ってるんで、その人とぶつかり合うことになりますけど、平井卓也さんって…、私も実はこの人を存じ上げていますけど、西日本放送の、早い話が二代目というかですね、信濃毎日新聞の方みたいなもんかな、というとまた怒られちゃう? どうせ書かなくていいよ。ぜひ信濃毎日新聞におかれては長野市議会の政務調査費が一人125万円(正しくは年間120万円)とか、海外旅行に随分多くの方がわんさかヨーロッパやアメリカへ行ってるとかっていうあたりは、これお書きになかなかなれないんだったら、田中康夫が言って、こんな長野市議会でいいのかって言ってて、それに対して市民も憤らずにしていいのかっていうのは、田中康夫がまたこんなことを言ったってお書きになれば、読者で 溜飲を下げる方もいていいだろうと思いますけど、平井卓也氏もですね、早い話が自民党の代議士ですけれども、西日本放送の今社長もやってるんだっけ? 社長は辞めたんだ。ですけど、彼も全くこんなの無駄だって言ってますしね、だからそれは将来的にですね、デジタル化に電波がなっていくということはあると思います。だけど、7年半という大変短い期間に"1億万台"買い替えなきゃいけないんですよ。BSやCSは、これは趣味嗜好で見る方もいるでしょう。じいちゃん、ばあちゃんが自分のですね…、独り暮らしの独居のじいちゃん、ばあちゃんの友としてあるテレビ、24時間地下で守衛室で働いてる人が地上の情報を知るためのテレビ、これが7年半で全部使えなくなっちゃうって。1300万台、毎年単純計算すれば買い替えなきゃいけないわけですよ。ところが今日本の電機メーカーが作っているテレビ受信機は1000万台なんですよ。これ一体どうするのかっていうことを、総務省の人っていうのは東京大学出てるだろうに算数できないのかなって。そして"1億万台"、これ廃棄物になるって。テレビ受信機をちょこちょこっとどこかだけIC替えればデジタルになるっていうわけじゃないわけでございまして、こういうことでですね、また廃棄物の山を作って、これを税金を使って廃棄物を解体するなんていうことは、全く古いケインズですら驚いてしまうような公共事業なわけですよ。こういうことをですね、繰り返しますけども、国土交通省以外の省庁があこぎにやってるっていうことを私は許せないですよね。これ、皆さん、きっと思ってると思うんです。さっきも言ったように、フジテレビの村上社長だってきっと疑問を抱いてるっていうのはインタビュー見ればわかるわけでして、ぜひ私だけでなく、そういう方がきちんとご発言なさるべきだろうと思います。これは、こういうふうに言っていますけども、なかなか皆さんがお書きにならないから市民はまだ知らないですよね。7年半後に今うちにあるテレビが、3台、4台あるのが1台も使えなくなるなんて。こんなこと言ったら、上尾事件どころか暴動起きますですよ。自由民主党は、本当にね…。これはちょっとこの『GALAC』が出ましたから、これで皆さまのご協力を得て、皆さまも田中康夫が言ってるっていうんで書いてもらって、少し世論喚起ができれば次なる展開を考えたいと思ってますけどね。
 よろしいですか。

朝日新聞社 土佐茂生氏
 次なるっていうところで何か…。

長野県知事 田中康夫
 そんなものまで、そんなただでしゃべれない…っていうのはうそだけど、冗談だけど。だって私が言ったって、1億2000万人が結構なことだと、これが経済効果だと、小泉さんが言う構造改革だっておっしゃればね、それは民主主義っていうのは多数決ですから。だけど、 真に胸張ってるまでもなく、これがいかに本当に現実を無視したですね、循環型社会に背くことかっていうのは誰もがわかってると思うんですよ。そして地方テレビ局はようやっと借金返した人たちがまたこんな借金して、「ヤミ金よりもひでえじゃないかよ、総務省」っていう話でね。それで長野県の場合には、ご存じのように、これは私は大変感謝してるんだけども、長野県は五つの地上波アナログ放送局があると思うんです。ケーブル以外で。これ夕方のテレビで大体県政の話題っていうのは私を腐すことも含めて、県議会を褒めることも含めて出るわけですよ。これはですね、やっぱり関東圏にあっては石原知事のことを、1200万人をつかさどってる石原知事…、それは毎日(放送で)流すと週に3日しか来てないことがばれちゃうだろうっていう説も根強くあって、朝日新聞の東京版に石原知事の1週間っていうのが載ってたと思うんですけども、最近載らなくなったんじゃないかと思うんだけども、あれは月曜日は今日も来なかったって書いてあるのが抗議を受けたのかなと思いますけど、一生懸命やってほしい朝日新聞東京版っていう感じですけど…。1200万人つかさどってる石原知事が、どっかに行ってテープカットをまた赤字の箱ものの前でしたとか、そういうのしかテレビって流れないわけですよね。東京都政で今日どういう改革やってるって流れないわけです。長野県の場合には、善きにつけ 悪しきにつけですね、毎日夕方流れるわけですね。これは、例えば中京圏においても岐阜県や三重県のニュースは名古屋が発信してますから、まずほとんどほぼ流れないわけですよね。UHF局はあるかもしれませんけども、これは視聴者の数が残念ながら違うかもしれませんから。そうするとやっぱり長野県は、前から私が言ってるように信州共和国だっていうのは、一つの山で囲まれてて、これは共和国なんですよ。新聞も20紙も地域の日刊新聞がありますしね。やっぱりこういうものをその後、まさに市民自治ということをデジタルになった後どうやって担保していくのかなっていうことも、本来市町村や都道府県と共に歩むって言ってた総務省はきちんと代替案を私は示してほしいもんだと思うんですよ。やっぱり総務省の魂胆は旧内務省、中央集権だったのかと私は思います。こんなことを言ってると総務省にもともと席を置いてた人が何人もこの建物の中にもいますけど、彼らもまた長野県の職員として長野県民のために働いてるわけですから、必ずや賛同してくれると思いますけども。
 話長くなったけども、これを皆さんが書いたり、市民も知ってですね…、ただ、こういうことはちょっと田原総一郎さんなんかとも話してるんだけども、シンポジウムやったりしてですね、あんな赤坂プリンス(ホテル)に集まって高い金使ってですね、長野県以外の全部の都道府県が賛同して、テレビ受信機製造メーカーと全部のテレビ局と、新聞協会加盟の人たちも全部、政治家も、消費者団体の代表まで入って、お歴々で、デジタル放送推進の何とか会(全国地上デジタル放送推進協議会)って立ち上げたなんて、暗たんたる思いだよね。

朝日新聞社 土佐茂生氏
 すいません。もう一点だけあるんですけども、ヤミ金の件でですね、生活文化課の方が表彰されるっていうふうにあるんですけども、これはいわゆる県民の方に贈られる知事表彰と同じ…、

長野県知事 田中康夫
 ううん、職員あてにですね、やっぱりこれは金一封とか出すと、また公選法違反なんて…、そんなことはないか…、なっちまうとまずいんで、一応今デザインをですね、地球環境課にいる高瀬君というのが美術大学を中退してるので、彼がデザインを作ってくれて、「大変に県民のためになることをしたので、あなたを表彰します」というような、少し今までの墨字のじゃなくてですね、横書きのようなものをちっちゃく…。

朝日新聞社 土佐茂生氏
 名称みたいなのはあるんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 名称は何だっけ…、北原さんわかる? わかんない? 大日方さんならわかるんだな。こんなんで自分の名前が館内放送で流れるとつらいものが…、そんなことはないよね。みんな名札つけてるんだから。ちょっと調べます。終わるまでに。
 じゃあ他のご質問を受けます。はい、じゃあそちらの方。

朝日新聞社 園田耕司氏
 朝日新聞の園田耕司といいます。
 ヤミ金の話なんですけど、金融庁の話が出てきたんですけれども、実際その長野県のケースというのを学ぶというか、そういう意味で、金融庁の方から具体的に何か照会っていうのは今まであったのかっていうのと、それとまた今後、そういう金融庁の方からですね、例えばこちらのケースを学ぶために担当官を派遣したりとか、何かそういう意味で、金融庁の方と連携を深めるとかいう話はあるんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 いいや、だって聞きに来るっていうけど、聞きに来てたのかな? 知らん。少なくとも私のところには来てない。もう私よりもそれは生活文化課の方がプロだから聞きに来たかもしれないけど。だから、本来長野県がやったことは大したことでもなんでもなくて、普通の素人が誰でも、おじちゃん、おばちゃんが考えることでしょう、ヤミ金の口座を閉鎖しようなんて。それを権限がないからってやらなかったわけだし、権限持ってるところが警察庁もですね、金融庁もやんなかったわけでしょ。だから、別にそんなうちにわざわざ聞きに来なくたって、優秀な大学出ていらっしゃる霞が関の方々ならあっという間にうちよりすごいことできんじゃないの? 権限も持ってるんだから…っていう話。

朝日新聞社 園田耕司氏
 今までそういうふうに聞きに来たっていう問い合わせをしたりというのは…、

長野県知事 田中康夫
 ないない。さすがにテレビ局の人たちは…、どこだっけ? TBSだ、テレビ朝日だ、その他いろんなところが長野県のヤミ金対策はすごいと聞いているからって来たから、「いやあ、私なんかがインタビュー受けるよりも、うちの課長の田野尻や係長の長田から聞いて、こういう職員がいるっていうのを紹介してちょうだい」って言ってますけど。
 その他、じゃあ後ろの2列目の方。

建設工業新聞社 坂本静男氏
 建設工業新聞の坂本と申します。

長野県知事 田中康夫
 坂本何さん?

建設工業新聞社 坂本静男氏
 坂本静男と申します。
 前払い金の廃止の件でお伺いしたいんですけれども、先日の公共工事入札等適正化委員会で、できるだけ迅速に率を引き下げたいという趣旨のご発言をなさったんですけれども、具体的にですね、いつからどういう形で実施するのか決めていらっしゃるんでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 それは聞きたいだろうけど、まだそこは具体的に決まってない。逃げてるわけじゃなくて。それはちゃんと詰めると同時に、私たちは意欲のある人までですね、それによって経営不振に陥らせるようなことは本意じゃありませんから、もう少し待って。

建設工業新聞社 坂本静男氏
 いつごろをめどに結論だそうと思っていらっしゃいますか。

長野県知事 田中康夫
 それも書かないと今質問した記事が記事にならないもんね。困ったね。まあ、それは可及的速やかにということで考えてます。またいつまでって言ったのにいつまでができないと、また宮沢喜一さんの時みたいに議会で問題になって、それが理由でまた不信任出された日にはまた税金1億円使わなきゃいけなくなりますから、選挙で。
 はい。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 信濃毎日新聞の小市です。

長野県知事 田中康夫
 小市正英じゃなくて、なんだっけ。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 小市昭夫です。
 昨日、公募のですね、監査委員の方の面接がありまして、昨日までの評価のところでですね、この公募という試みが、知事から見て応募された方との面接を通して、どのようなものであったかというふうに評価されるかということと、その面接なり書類審査を通して、言ってみれば、我こそはと思っていらっしゃる方が考えてる監査委員像というか、裏返せば、今までの監査委員制度というか、監査委員のあり方自体が何だったのかということを場合によっては考えさせられた部分もあるかもしれないんですが、そのへんを含めて知事のご見解と、もしお聞きできるのであればですね、どのような方を選ばれるか、具体的にお尋ねできるタイミングではないと思いますけれども、併せてお伺いします。

長野県知事 田中康夫
 最後のはやっぱり、また県議会の人に話をする前に何かどういう人か示唆するようなことを言って否決された日にはその方にまた失礼でございますから。ただ、60数名の方にご応募いただいて、当初は少し応募のスピードが、出足が少し芳しくないかなと思いましたけど、もう大変な人物が多くいらっしゃいまして、実際にその中で書類選考をしてですね、10数名の方に、お目に掛かりました。既に面接の日は事前にお伝えをしておりましたけども、当日、2名ほどご都合が悪いという方がいらっしゃいましたが、それでも確か12名でございましょうかね、面接をさせていただきました。代表監査委員の内田雄治氏もですね、監査委員の樽川通子氏も石坂千穂氏も、そして副知事の阿部守一と私で行いましたが、もう皆異口同音に、こんなに素晴らしい人たちが長野県内、あるいは県にゆかりがある形で県外にお住まいの方にいらっしゃるのかと。こんなことならば、その監査委員だけでなくて、長野県でですね、一緒に改革を行いたいという外部の方を募集するというのを行うべきだという言葉が期せずして複数の方から出たほどでございます。大変に素晴らしい人間性、専門的な知識だけでなく意欲、よい意味での正義感、またよい意味での、これはやくざと違う義侠心、あるいは歴史観、あるいは隣人愛というものを持った方々が多くいらっしゃいまして、皆異口同音にもう大変感動したと。そしてこの中から一体誰を選べば、一人を選べばよいのかというくらいに大変にもう議論が伯仲をいたしました。大変にそういう形で公募をさせていただいてよかったなとうれしく思っておりますし、ぜひそうした中での大変素晴らしい意欲のお持ちの方々をですね、あるいは金銭の多寡でなく、もうボランティアの精神でも、ぜひ長野県の改革をより改革として促進させ、充実させるための監査を行いたいとおっしゃる方も、面談の際に何人もいらっしゃいまして、それもまた大変うれしく思ったところです。

信濃毎日新聞社 小市昭夫氏
 県政改革を外部から募集したいぐらいだというお話だったんですが、今後、その他の行政委員会の人選にあたって、今回の経験を踏まえて公募というスタイルを取り入れていくというようなお考えはおありでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 まだ具体的に何か募集を掛けるとかそういうことではありませんが、やはり今回、内田さんをはじめとして、これはもう本当に一人に絞りきれないなと。何か監査委員をもっと枠が作れないかなというような軽口も出たくらいですし、あと、やっぱり多く県の一般職員としてもですね、働くようなものもそのようにですね…、中途採用というのもその4月入庁をめどとして行うような定期試験の年齢制限を撤廃するだけでなくてですね、やはり私どもの丸山康幸が産業活性化・雇用創出推進局長として4年の任期で働いておりますけれども、そのような、その本人にとってもより良いキャリアパスになり、長野県の改革をより一緒に行ってくれる方を募集するということは、同時に長野県の職員の中で意欲を持って改革に取り組んでくれている職員を、奮励努力ではなくて奮励行動させるという、よい刺激になるとも思っておりまして、やはり今回面接をして、他の監査委員もおっしゃっていましたが、そのような機会を設けるということは近い将来あってもいいんじゃないかなというふうに思っております。
 あと、余談ですけど、昨日、私は信越放送で「アクセス」をやったんですけども、またこれ人が悪くて、一緒に来てた信越放送の人は、タクシーが地下の駐車場から出てだいぶたってからですね、「さっき信毎の小市さんが入り口に立ってたよ」って言いましたけども、私は出掛ける時は地下の駐車場から出掛けておりますので、今後よろしくお願いいたします。夜に失礼いたしました。お待ちになっていらっしゃったのに。
 (職員の表彰の件については、)褒状…、「褒める」という字、なべぶたの「褒める」に…、何かすごいね、これ。何か皇室が出すような名前だね、やめようぜ、これ。ちょっと何か今見たら恥ずかしいね。褒状って、状っていうのは状差しの「状」ですね。いや、まずいな、これは。ますます田中康夫、独裁者とか言われちゃうからやめよう。名前は替えます。失礼しました。いい意味で朝令暮改です、うちは。
 はい、どうぞ、そちらの方。

おたく評論家 宅八郎氏
 おたく評論家の宅八郎です。主たる表現活動の場はウェブ「宅八郎の復讐山脈」。これでいいですね。
 あなたに8月に資料を送付しましたが、それは受け取りましたね。

長野県知事 田中康夫
 ちょうだいいたしております。

おたく評論家 宅八郎氏
 それでお考えはお変わりはありましたか。

長野県知事 田中康夫
 いいえ。

おたく評論家 宅八郎氏
 変わらない。

長野県知事 田中康夫
 はい。

おたく評論家 宅八郎氏
 あなたは、この『朝日ジャーナル』…、

長野県知事 田中康夫
 武田徹さんとの対談ですね。

おたく評論家 宅八郎氏
 はい。92年5月15日号の中で、僕が郵便物を盗んだとはっきり断定してますね。

長野県知事 田中康夫
 その対談の中でそのように申し上げていたかと思いますが。

おたく評論家 宅八郎氏
 はい。そのような事実がないんだけれども、これは誤謬(ごびゅう)ではないんですか。

長野県知事 田中康夫
 いや、私はそのように認識をして発言をしてるわけですね。

おたく評論家 宅八郎氏
 認識をして発言してる…、それはどういうことですか。

長野県知事 田中康夫
 いえ、ですから、あなたが郵便物等をですね…、その時Kさんという方が主たる郵便物の被害者であられたというふうにも記憶をいたしておりますが。

おたく評論家 宅八郎氏
 はい。僕自身はそのことに関して逮捕も起訴もされていないんだけれども…、

長野県知事 田中康夫
 なるほど。

おたく評論家 宅八郎氏
 既に控訴時効も過ぎておりますし、その事実がないんですけれども、あなたが認識すればそれは有罪だっていうことですか。

長野県知事 田中康夫
 私は別に司直の立場にありませんし、そういう権限もありませんから。ましてや私はその段階で公職者でもなく、ただ私はKさんがそのような被害に遭われたというお話に 基づいて申し上げてるわけで、私はそれをもってあなたが法的に有罪か無罪か、私のように書類送検か、不起訴か、起訴猶予かなどということは何ら判断したり論評する立場にはありません。

おたく評論家 宅八郎氏
 じゃあ、盗むって書いてあるじゃないですか、あなた。発言してるじゃないですか。

長野県知事 田中康夫
 それで…。

おたく評論家 宅八郎氏
 それに関して…、

長野県知事 田中康夫
 でも、それは当事者の方がですね、そのことを訴えられるというのも、それは公な意味ではあるでしょうし、あるいはそうじゃなくても、公的機関の力を借りずとも双方お話し合いになるというようなこともあるでしょうし、あるいはご自身で意識的に泣き寝入りなさるということもあるでしょうし、あるいは様々にあられると思いますね。それはKさんがお考えになることであったとは思いますが。

おたく評論家 宅八郎氏
 Kさんのせいにするんじゃないですよ。あなたが、僕が郵便物を盗んだっていうような認識を流布したっていう意識はないんですか。そういうことになるじゃないですか、これを読めば。

長野県知事 田中康夫
 え?

おたく評論家 宅八郎氏
 迷惑なんだよ。

長野県知事 田中康夫
 どういう迷惑でございましょう。

おたく評論家 宅八郎氏
 迷惑でしょう、それは。だって無実の人間が犯人扱いされているんですよ。

長野県知事 田中康夫
 ですから、それはKさん自身もそのような被害に遭われたということはおっしゃってきてるんじゃないですか。

おたく評論家 宅八郎氏
 Kさん自身は警視庁玉川署、あなたも親しい玉川署ですよ。

長野県知事 田中康夫
 親しくはないです。私はかつて玉川署の管轄内の深沢4丁目っていうところと等々力1丁目に住んでいたっていうことだけでございます。

おたく評論家 宅八郎氏
 被害届を出したということはありますけれども…、

長野県知事 田中康夫
 誰が?

おたく評論家 宅八郎氏
 Kさんが。

長野県知事 田中康夫
 Kさんがね。ええ。

おたく評論家 宅八郎氏
 ええ。でもそれに関して別に事件になってもいないですよ。

長野県知事 田中康夫
 事件になっていないから…、でもKさん、被害届出されたんだから、Kさんは少なくともそういう認識であられた。Kさんもですね、これはご本人からお申し出があればあれですが、当時小峰隆夫さんというお名前で著述活動をなさり、テレビ出演もなさった方ですから、ある種の私が想定するところの公人であると、著名人であると私は思いますけれども、小峰隆夫さんがそのように認識されてお話になっていたわけですよね。複数の場において。

おたく評論家 宅八郎氏
 いいえ、それほど多くの場で彼は語りませんでした。

長野県知事 田中康夫
 いやいや、それほど多くの場って…、おっしゃってはいたわけでございます。だって、それで届け出もなさったと。玉川署に届け出をなさったということは、そのように認識をなさってたっていうことですからね。

おたく評論家 宅八郎氏
 それは僕は玉川署から聞いた話ですから。

長野県知事 田中康夫
 じゃあ、随分玉川署とお親しくていらっしゃるのかもしれませんけれども、あなた様が。

おたく評論家 宅八郎氏
 一緒に玉川署に行った仲じゃないですか。あなたに呼ばれて。

長野県知事 田中康夫
 いや、個別でございます。あなた様が夜間に…、あなた様と思しき方が夜間ずっと私の家のチャイムを押し続けられて、近隣の方々からご迷惑であるというご連絡が玉川署にもあって、私が朝出てきてあなた様にもお目に掛かり、玉川署に少しく来てくださいということで、確か私は文化放送のラジオに出演する前に玉川署にも立ち寄って、あなた様も玉川署にその時行かれてるとは思いますが。

おたく評論家 宅八郎氏
 94年の3月ですね、それは。

長野県知事 田中康夫
 そこまでは覚えておりません、記憶が定かではございませんので。

おたく評論家 宅八郎氏
 あなたはじゃあ謝罪する必要も訂正する必要もないって言うんですね。

長野県知事 田中康夫
 どなたに対して。

おたく評論家 宅八郎氏
 僕に対してですよ。

長野県知事 田中康夫
 どの件に関してでございますか。

おたく評論家 宅八郎氏
 盗むと言った、犯罪を認定してる点について一つ、それと『週刊SPA!』の方で僕に自白をするようにアドバイスをした人物がいるかのように書かれてるけれど、この事実はない。つまり、事実誤認に関してあなたは謝罪・訂正する必要ないんですか。

長野県知事 田中康夫
 改めて謝罪や訂正を…、逆にあなたの先ほど何ですか…、仮に郵便物を盗んでいたとしても、時効が過ぎてるというようなご発言がありましたね 。ちょっと、さかのぼりますが。

おたく評論家 宅八郎氏
 仮に盗んでたとしてもとは言ってないですよ。

長野県知事 田中康夫
 何ておっしゃいましたっけ。

おたく評論家 宅八郎氏
 既に控訴時効は過ぎているってはっきり言っただけですよ。

長野県知事 田中康夫
 なるほど。じゃあ既に控訴時効という、その法的な期間も過ぎていると。クーリングオフ期間を過ぎてるということであれば…、

おたく評論家 宅八郎氏
 クーリングオフとは違いますけどね。

長野県知事 田中康夫
 私のその書きましたことに関しても、当時はあなた様はこのような形で謝罪や訂正や撤回をお求めにはなられてはいらっしゃらないと思いますので。

おたく評論家 宅八郎氏
 何を言ってるんですか。あなたは前々回僕がここに来た時に、申し入れがあったけれど訂正する要なしと考えたのは、その当時も今日も同じであるというふうにはっきりおっしゃてるじゃないですか。

長野県知事 田中康夫
 だから、その当時も、私はそれを書いたことに訂正などする必要はないと思っておりましたし、今また改めてあなたがそのようにおっしゃられていますが、この間、逆にいえば、継続性ということでいえば、あなたは何年でございましょうか、それ1993年でございますか?

おたく評論家 宅八郎氏
 92年ですね。

長野県知事 田中康夫
 92年でございますか。10年近くにわたって、

おたく評論家 宅八郎氏
 11年です。

長野県知事 田中康夫
 そのことを私にはお申し出になっていらっしゃらないわけでございまして、そうするとこれは時効期間の逆に中断になるんでございましょうか、よく法律がわかんないんで、何とも…。

おたく評論家 宅八郎氏
 時効なんか僕にはないですよ。

長野県知事 田中康夫
 はあ、はあ。

おたく評論家 宅八郎氏
 とにかく、謝罪・訂正をしてください。

長野県知事 田中康夫
 いや、その用意はございません。

おたく評論家 宅八郎氏
 なぜですか。

長野県知事 田中康夫
 いや、なぜって、必要ないと感じてるからでございます。

おたく評論家 宅八郎氏
 必要ない。

おたく評論家 宅八郎氏
 誤謬(ごびゅう)がここにはないということですか。

長野県知事 田中康夫
 ですから、私は訂正をする必要はないと考えてるわけでございます。そして、そのように当時のそのKさんをはじめとしておっしゃっていたわけでございますし。

おたく評論家 宅八郎氏
 それで、僕にアドバイスをした人物がいるっていう件に関しても、じゃあ事実誤認だっていうこともお認めにならないんですね。

長野県知事 田中康夫
 はあ、はあ。

おたく評論家 宅八郎氏
 全く。話になんないね。

長野県知事 田中康夫
 そうですか、こうやって話をしておりますが。

おたく評論家 宅八郎氏
 おまえ、県知事に向いてねえな。

長野県知事 田中康夫
 そうですか。それはありがたい叱咤激励のお言葉を感謝申し上げるところでございます。
何に向いてますでしょう、私。ちなみに。

おたく評論家 宅八郎氏
 わかりません、そんなことは。

長野県知事 田中康夫
 そうですか。はい。じゃあ自分で考えます。

おたく評論家 宅八郎氏
 いかにあんたが知事に向いてないかどうか、もちろん僕はこの件に関して謝罪と訂正を求め続けていくが、いかにあなたが不的確な人間かどうか、今後浮き彫りにする作業を始めます、僕は。

長野県知事 田中康夫
 そうでございますか。はい。
 はい、どうぞ。

飯田和子氏
 飯田和子と申します。ウェブ日記の「K嬢の長野県政ウォッチング日記」っていうのを書いております。
 質問、三点ありますが、一問一答でお願いしたいんですけれども、まず、県有施設の分煙の件なんですけども、分煙じゃない、すみません。基本的に完全禁煙の件なんですけれども、まず 隗より始めよということで、県がそういうことを始めたとすると、県内の他にも波及する可能性というのもあるかと思いますが、たばこ税というのが県税にあるっていう実体というか、そういうのもあるかと思いますので、将来的な税金の減少ということにつながる可能性もありますけれども、各地でいわゆる独自税の取り組み等、一応始めたんだけれども頓挫してるところなども各地ありますが、例えば長野県独自の税金の徴収とか、そういったことの構想というのは。

長野県知事 田中康夫
 たばこに関して?

飯田和子氏
 たばこではなくて、いわゆる地方独自税という件のお話です。

長野県知事 田中康夫
 ただ、石原さんみたいにね、失敗して、逆にいっぱい損害賠償を求められちゃったりした日にはね、大変なことでございますのでね。なかなかこれはやっぱりあれですね、海外の方がちょっとファッショ(ファシズム)的であってもいろんな独自税をやりますけどね、日本はなかなか財務省や総務省の発想の域を出れないんでしょうね。ただ、森林に関して様々な取り組みを他の都道府県もしておりますしね、またそれは木曽郡の比較的小規模な町村をはじめとする方々も長野県でのということを望まれてますから、そのあたりは検討をしているところでございます。

飯田和子氏
 二点目なんですけれども、宮崎県知事に最近当選されました、お名前ちょっと失念しました、恐らく安藤(忠恕)さんという方だったと思いますけれども、県職員プロパーで県知事に当選されたという方なんですが、当選後、いわゆる対抗馬である方を応援したと思われるかつての県幹部の方を、いわゆる更迭といいますか、左遷人事を行ったということで、かなり話題になってます。その安藤県知事が今後どういった取り組みをするかわかりませんけれども、いわゆる外部から来た人でなく、プロパー職員でそういった人事での思い切ったことをしたっていうのは、かなり大胆というか、そういうふうに思われていますけれども、そういった件については他県のことではありますが、どんなふうな感想をお持ちかということです。

長野県知事 田中康夫
 あのね、私、先ほど議会の人にもお話ししましたが、小沢一郎さんという方がですね、小沢さんは人事に関してですね、何かドラスティック(drastic:思い切った、徹底的な)過ぎるとかですね、いろいろとおっしゃる政治家の方がいます。そうなのかなというふうにも10数年前は思っていましたけれども、直接的には県知事に私が1回目になってから『新潮45』で対談をしたのが最初でありますから、まだ3年弱の付き合いでありますし、お目に掛かった機会というのはそれは何十回もあるわけじゃございませんが、私、鳥取のシンポジウムの時に改めて感じたのはですね、小沢さんの行う人事というのはですね、本当に…、彼の使う国家であったり、国民であったりの幸せをもたらす改革のために必要な人事を行うということです。政治家に関しても。官僚に関しても。ところが日本はぬえ社会でございますから、小沢さんのもとを離れて小沢さんを批判される方は、自分がこの時このポストに就けると思ったのに、あるいは自分がこのポストに就いていたのに就けてもらえなかった、替えられてしまったという私憤なんですね。でも、それは自分と自分の周囲にとっては心地よいかもしれませんし、都合よいかもしれないけど、この700兆円も借金抱えてる日本という社会にとって、そのようなお仲間主義で、温情主義でやっていっていいのか悪いのかっていうことを、同時に国民や県民から選ばれるリーダーというのは常に評価されるっていうことなんです。それがバイネーム(by name:氏名)で仕事をするということです。私はここのところ、しげく小沢一郎さんとお目に掛かって他の多くの民主党等の政治家と比較するにですね、小沢さんは常に自分や自分の…、従来の経世会的な子分とか、そういう人の鼓舞のためにですね、つつがなくとかですね、温情主義とか、子分からさらに尊敬されるためにとか、そういう人事をなさってきてないなっていうことを非常に実感をいたしました。これはご存じのように、平野(貞夫)さんという高知県の出身の参議院の議員の方がいらっしゃいます。もともと自民党の事務局(正しくは衆議院事務局)にいらっしゃった方で、ここだけの話、いいかな…、大丈夫かな…、やばいかな…。ある田中角栄論をお書きになった 高名な政治評論家がいらっしゃいまして、そうした歴史を語ることで講演活動にいそしまれている方がいますが、この方の代表作というのは平野さんが基本的にはお書きになったんじゃないかということを複数の批評家から、以前、だいぶ以前にお聞きしたことがあります。大変な方で、この方は先日もお目に掛かっている時にですね、「いやあ、日本の最初の国会というのは八ケ岳のふもとにあったのを田中さん知ってますか」って言うんですね。縄文時代にあのもとに500人が集まれる広場があったと。そこの縄文人は忽然(こつぜん)とある日消えてしまって、私は総選挙が終わったら、ぜひその縄文人の学会を作りたいっておっしゃって、大変な碩学でいらっしゃるんですね。失礼ながら、外見を拝見するとそういうふうには見えない。 党人政治家のように見えますけど、この方は既に先ほども言いましたように、前尾繁三郎さんとかですね…、こうした方々というのは三賢人と呼ばれたような方がいますけど…、こうした方々は非常に歴史観があったと。自分が旧制高校の時に、自分よりも優秀なものが戦争に行って亡くなったりですね、自分たちは意気地なしだったとかいうわけじゃなくて、歴史の巡り合わせでこうやって生きていて、あのようなことをしてはならないという思いが非常にあって、中曽根康弘さん以降、そこが希薄であるということを平野さんは車の中でおっしゃっていましたけども。
 話がそれましたが、何だっけ…。だから平野さんも言ってたことですが、小沢さんというのは、やはりそういうところがあるなって思いましたですね。やはり、それがきっとリーダーには求められるんだと思うんです。ですから、私は皆さまの中にもですね、例えば課の半分が替わってしまって、現地機関から来たので仕事が滞ってるって、こんな失礼なことを言う職員は私は許せないわけでございます。同じ職員同士でありながら、現地機関にいた人間が課の半分になってしまったので仕事が滞ってるなどと、どの面下げておまえは言ってるんだっていうことでございます。私たちは同じ県民に奉仕をする職員でございまして、もしそれは知識や経験が滞っているならば、その職員をも一緒に教えながらですね、改革を進めるのが、この本庁舎と呼ばれる、とりわけ3階筋というようなところにいた誇り高いと…、誇りがごみのほこりでないことを切に願いますが…、そうした職員が持つべき矜持でありまして、そうした思いもなくですね、そのようなことを、しかも県幹部であるとか県の課長であるとか言ってですね、旧3階筋であるとか言って皆さまのところに匿名でおっしゃるというような方は、私は本当に「おバカの壁」だと思っております。私はよく「噂の真相」に記事を提供する新聞記者等の方々が、自分の紙面では書けないので「噂の真相」に情報提供をするっておっしゃる方がいます。そうかもしれません。それは悲しきサラリーマンであるかもしれません。書きたくてもデスクが、キャップが、論説委員が、部長が全部削り取ってしまって凡庸な原稿にしているかもしれません。でも、私は日本経済新聞のあの大塚元部長であるようにですね、私たちが表現者であるならば、生涯一表現者としての気概を持つべきだと思うんですね。それを自分の紙面で書けないことを、他の「噂の真相」をはじめとするところに横流しをして 溜飲を下げるというのは、これは表現者として「おバカの壁」でございます。役人として働いてるものもですね、そのことを直接知事なり部長なりに言えずしてですね、皆さまのメディアに言うことで 溜飲を下げるなどというのは、私はやはり公務員としてお給料をいただいて、税金からいただいてる身として深く反省されるべきだと思うんですね。あるいは、知事の人事異動が、知事の改革が早過ぎるから、いろんなことを同時進行的にやり過ぎるから職員がついていけないって。私は、職員は優秀だと思ってるからそのようなことを行うわけです。そしてそれは県民が求めてる同時進行型の改革なわけでございます。それを職員が絶対である、県議会が絶対である、県議会が理解できないからその改革は早過ぎる、県職員がついていけないからその改革は同時進行型では行えないというのは、私はどこに絶対があるのか。絶対などというものはないと思いますが、仮にもしあるとするならば、それは様々な意味での県民要望に応えるということが絶対でなくてはならないのです。そうした視点がなく皆さまがお書きになってるようなことがあるとすれば、それは皆さまもまた長野県の改革というものを「脱ダム」以前に後戻りさせる、まだ色濃く残られてる県議会の方と同じであるということを…、大変過ぎた言葉を申し上げてるかもしれませんが…、少しお考えいただきたいと私は思いますし、また職員においては、少なくとも課長以上の管理職というものは、匿名ではなく、意見を言う時に私に言えなくて表現者の方におっしゃるならば、匿名ではなくその発言が載るということを自ら希望した上で皆さまのインタビューにお答えになるべきだと私は思っております。誰に立脚をするのか。県民に立脚するわけでございます。そしてその県民が私の人事も、施策も、その成果も、至らないところが多々あると思いますが、それは県民が評価することです。県職員が絶対ではございません。地動説と天動説みたいなもんであります。
 はい、どうぞ。もう一個。

飯田和子氏
 すいません。最後の質問ですけれども、例の住基ネットの侵入実験、長野県独自に行うという件なんですけれども、8月15日の知事会見、それから8月19日の本人確認情報保護審議会において、知事の方からも可及的速やかに行いたいという発言がありましたけれども、それからほぼ3週間経過しておりますが、実行についてまだお話になる段階ではないというふうに考えてよろしいでしょうか。

長野県知事 田中康夫
 なかなか準備に手間取ってるようでございますですね。私も技術的なことはよくわかりませんが。なんか総務省がやっていいよって、片山虎之助総務大臣が自らおっしゃったんですから、自信を持ってやるべき筋合いのことだと思ってますけど。ただ、同時に安全か安全でないかということだけじゃなくて、私はやはり、これ実は監査委員…、大丈夫でしょうね…、監査委員で応募なさった方にですね、他の方がご質問をいろいろなさった時に、住基カードに関して一体どこまで、どの情報は入れて、どの情報は住基ネットに入れないのかということを総務省なり内閣は明確に示すべきじゃないかと。100万文字も入る住基カードに名前と性別と生年月日と住所だけって言ってるけど、一体今後どの情報を入れて、どの情報は入れないのか。そういうことをきちんと明確化をすることこそが国会の議論じゃないかってことをおっしゃった人がいて、おっしゃるとおりだなと。私たちも安全というようなことや、費用というようなこと、あるいは市町村長の責任と…、総務省は責任取らないって言ってるんですからね…、そういったことを言ってましたけど。100万文字の中に何入れるんだろうって、私言ったけど、非常にまたこれ教えられて、具体的にどれとどれを入れて、入れないのか、仮に実行し続けるなら。そのことを公開質問をして、それに総務省は答えられなきゃいけないんじゃないのと。それは説明責任じゃないのっていうことをおっしゃった少し年老いた応募者の方がいました。鋭い方だなと思いましたですね。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 知事、さっきの宮崎の人事のことは?

長野県知事 田中康夫
 宮崎の人事は、それは県知事になられたんですから、それぞれの方が人事をなさることだ。だって人事権は知事にあるんですから。そして、それをどう評価されるかは常に県民だということです。それは評価というのは、その瞬間の評価もありますし、半月後もあるかもしれない、半年後もあるかもしれない、100年後もあるかもしれない。

朝日新聞社 飯竹恒一氏
 じゃあさっきの長い説明は、それを評価するための説明なんですか。

長野県知事 田中康夫
 だから私の会見は勝手に…、何かカラオケだって皆さんからは苦情言われてんだけど、だけどこれは同時に館内放送していて県職員や、ネット上で県民の方にも私の考え方と、私の…、つまり理念がある上で制度や仕組みを変えるということが改革でして、理念がなくてディテール(detail:細部)からの変革なんて言ってると、理念がないディテールからの変革なんて公共事業の箇所付けの値段どうするかっていう話になっていっちゃうんですよ。私が言ってるディテールからの変革というのは、常に理念や哲学や歴史観が…、私のものが完ぺきだなどとは申し上げませんが…、それをもった上でのディテールからの変革でないとですね、本当に小泉さんと亀井静香さんの言ってることは、単に高速道路に関しても数字の問題だけなわけですよ。どれだけ造るか造らないかっていう。そういう数字の問題だけというのは、これまさにマニフェストの世界でしてね、役人的な発想になっていっちゃうっていうことです。
 あともう一個、さっき何か言おうと思ったのに忘れちゃったよ。
 常にやはり職員は県民のために働いていただきたいと私は思っていますですよ。だから、やはりこの間9月1日に何人かの人事をした時に、やはり同僚や職員から嫌われるような存在になれと。職員から「ああ、いい上司だな」と言われるような人にろくな人はいないかもしれないんですよ。世の中を変える時などというのは、100人が100人賛同するなんていうことはないです。民主主義ですから、それは51対49で51が選ばれるでしょうけども。ヤマト運輸の小倉さんが宅配便をやるっていう時だって、役員は全員反対したわけですね。そんなことやってうちの会社がもたないと。そんなことやって誰が利用すると言われたと。だけども、リーダーというものに、もし先見性、パースペクティブ(perspective:展望、将来の見通し)というものがあったら、それをひらめくだけじゃなくて、それを皆に伝え、皆の反対があってもそれは(リーダーの)責任のもとにやるということです。ただ、それが小沢さんが言ってるように、成果が現れなければ責任をとるということです。小沢さんが菅さんに言ってるのは、2年たっても成果が現れなければ責任とりなさいと言ってるわけです。私は先日申し上げましたけど、私は日本のこの政官業の癒着を断ち切るための改革を支持してるわけでございまして、決して 菅直人さんや民主党というものを支持してるわけでは必ずしもないと言えるわけです。ですから、お化け退治だとかですね…、これも田原さんと一緒に公開の場で、そんなアメリカの代理店使って、何億も金払って、強い日本だ、お化け退治だ、地方分権なんて抽象的な、お化け退治なんて何だって話ですよね。市民を愚弄している標語で、こんなもの考えるようなアメリカの代理店にお金払ってやってちゃ駄目なんです。リーダーがこう思うと、これを訴えたいということを言わなきゃいけないんで、 菅さんにそういうものがきちんとあるのかということを小沢さんも私も見ているわけでして。だから、私は本当に日本の政官業の癒着を、予算構造を断ち切るという運動を、ムーブメントを支持したいわけでして。ですから冗談で言ったらみんなに大受けしちゃいましたけども、そんなことができないとすると、私はまたそれをできる人を捜しに放浪の旅に野山に出掛けなきゃって、石原さんに行くことだけはないと思うけどって言ったら大爆笑になってましたけど、やはり民主党の方々も徐々にそういったことは認識なさってくるんじゃないでしょうかね。
 いずれにしても、それは二つの野合があるような小泉純一郎さんや自由民主党で世の中が変わるとはちっとも思ってません。だから、職員はいい意味で嫌われるということは大事なことです。でも、嫌われるというのは、その代わりに声無き市民が支持してくれることを行って、成果としての民主主義をもたらすということです。私は常にそう思ってますし、その意味で言うと、小沢さんの人事というものも、私は最近何度か謦咳(けいがい)に接して、非常にそういう強い意思をお持ちだなと、そういう道を歩んでこられたなと思っています。
 あと、なんかこの建物の中には何階でしたっけ、9階だか10階に皆さまの…、ここ表現センターですけども、何クラブって言うんですか? 司法記者クラブって言うんですか、警察記者クラブって言うんですか(正しくは「司法記者クラブ」)、あそこも喫煙だそうでございますけど、警察の方も先ほどの110番の方の立って吸う場所以外全面禁煙ということにお認めになったので、これからその場所にお伺いいたしましてですね、禁煙になりましたっていうステッカーを啓発活動で張らせていただくので 、行きますので、もしよろしければご取材の方はご同行いただければと思います。一応、ビデオでもホームページ上で流すということでテレビカメラがついて回りますので、どうぞ。以上です。

 

 

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